- 2012-04-01 10:40
- 12春天♪碧螺春
朝、明るくて目が覚めた。鳥の声やどこかから少しテレビの音。
それ以外の音はなく、静か。こんな環境は久しぶり。
顔を洗い、朝ごはんを食べ終わったとき、おとんが帰ってきた。
先日から体調が悪くて病院へ行ってきた。2日ほど前は高熱で体中痛くて辛かったらしい。
今日は昨晩より少しよくなっているようだ。昨夜のおとんはかなりぼーとしていた。
愛子が出掛け用の靴を履き、山へ行くとおとんに言うと、
おとん『愛子、昨日山で接ぎ木の樹を見たか』
愛『うん、見たよ。なんであんなことしたの?』
おとん『あそこの樹は発芽が遅かったから、専門の人を呼んで早く発芽するものを接ぎ木したんだ』
愛『なにもあそこまでしなくても、遅いのなくしたらみんな早生になっちゃうじゃん、それにあれじゃ・・・。伝統的な碧螺春はおとんやおかんが種から育てたりする昔からの増やし方で果樹下で育った茶樹で、 芽のひとつひとつが大きかったり小さかったり個性豊かで、香りや味わいに想像できないようないろいろな表情を見せてくれる、それが特徴で魅力なのに。 現代的な方法で増やしたのはどれも同じような味で、単一で全然興味わかないよ。』
おとん『そりゃ昔は野生種の碧螺春はその品種自体貴重なので「値銭」になったけれど、今はとにかく時期の早いものが「値銭」だから。』
このままだと伝統碧螺春もいずれ消える運命か。
ふいみん
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