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11秋天♪鉄観音 Archive
出国前日
- 2011-10-14 16:24:23
- 11秋天♪鉄観音
スーツケースを出して、まず防寒服を取りに行って戻る、、、ん?
毛皮?
おお、グッドアイディア!秋の山は朝晩冷え込んで、、、
って、ばれてますよー、ぷーしんさん。
一緒に行くの?
『絶対どかないっ。』ストライキ中。
まあいっか、西安生まれの中国人(猫)なので、言葉は問題ないでしょう。
ということで、今秋は、行く気満満☆ぷーしんが現場隊員に参加しますっ!
うそです。出国前、毎回お約束の光景でした。
(この後、ぷーしんはドナドナされていきました、kimi宅で楽しい秋のホームステイ中♪)
秋、入りますっ!
- 2011-10-15 18:30:18
- 11秋天♪鉄観音
夜明け前、自宅を出発。
わーぷ。。。日暮れ直前、おとんの家に着いた。早ッ。
さ・寒いっ。この時期になんでこんな寒い?・・・まだ夕方なのに、すごい冷気。
なんと、まだ日が沈んでいないこの時期に、もう露水がびっしり!!!一体どーいうこと?
まだほとんど摘んでいない、今秋おとんはまだ1回しか摘んでいない。生長が遅い。
本日は公暦10月15号=農暦9月12号。日が沈んだ家の中、17~18度くらい。低い。
家の中って言っても、おとんの家は四合院だから半屋外みたいなものだけど。
お外でご飯の準備♪ 寒くてもやっぱりお外が好き。
筍と豚肉のお醤油煮↓ おとん家名物「古代鶏湯」↓
秋の顔、炒香陽瓜↓ 毎回私のために取り寄せる広州の泡菜↓
泡菜、今回はどうだろう、見た目は合格。。。ぐ、しょっぱーーーっっっ、なんでこんな毎回違う?
お外、13~14度。家の中と4度くらい違う。今夜は風が強い。
しかし寒い・・・この先どうなるんだろう。うお、星星がいっぱいだあー☆きゃあ~~、明日は大晴天が来るぞー♪
さっそく始まる
- 2011-10-15 20:50:25
- 11秋天♪鉄観音
初物☆ 今秋はまだ1日しか作っていないので、この日しかない。なんでもいい、おいしい♪(笑笑)
畑の中で、おとんと下見しながら明日(摘む茶葉)の相談。これは「おじい2才」。
晴れたら研究用に少し摘むことに。
おおーーー♪ 注文していた新しい揺青機☆ 一ヶ月前に届いたそうな。
80歳近い師匠職人さんにおとんが頼みこんで、春に注文してから数ヶ月かけて作ってくれた。
『多分これが最後の1台』と言っていたそうだ。
この技術を持っている最後の代が、その年代の職人さんたち。
次世代には、もうこれを作る技術は継承されていない。
ということで、この揺青機、とっても貴重。100年以上大切にしたい。
もしもこれも壊れたら、本当に大変なことになる、おいしいお茶が作れなくなってしまう。
見かけ同じような揺青機は安渓内でもたくさん売っている、烏龍茶類の産地だから当然。
だ・が!!!
それらは見事に使えないだよねぇ~~~、「茶葉」なら作れる、けど「おいしい茶葉」は作れない。残念。
おとん、すごく嬉しそうに説明中♪
おーー☆ おお~、ぱちぱちぱち♪ ・・・・・・ん?・・・あれ?(嫌な予感) グアアアーーーッッッ。
な、な、なんじゃこりゃアアアーーー、おとん、またヤリオッターーーッッッ、ギャアアアーー。
雷一号
- 2011-10-15 22:07:39
- 11秋天♪鉄観音
カ、カビーーー!!! カビじゃないかあーーーッッッ。・・・おとん、またやりおった・・・。
え?まったく気付いていない?さっさと老眼鏡とって来ーいッ!
今秋の『大雷』、さっそく一号、発生中。
なんと、おとん・・・またカビハヤカシオッターーーッッッ、ウオォォ~~~ッ。
手に入ったのが嬉しくて、物も好いし、それで安心して、手に入れた後の「手入れ」をしていない。
老眼で見えない?子供みたいな言い訳すんな。
この一ヶ月雨が多かった、新しい竹製品、手入れしなかったらどうなるか簡単に想像がつく。
『そうだった、作った職人さんから、最初の頃の手入れの方法について注意された。』
当然だろう。それで?なんで実践していないわけ?『忘れてた』?
ふざけんなアアアーーーッッ。
こんな貴重な道具なのに、『最後の一台』なのに、カビの根が生えたらおしまいじゃないかーーーッッッ。
さあ、どうしよう。。。(程度観察中)。
んん、、、幸いまだ間に合いそう、下側の表面に多い、が、浮かんでいる程度で、まだ深根まではいってなさそう。
そう祈る。
お!そうだ、「あれ」どうだ?
じゃじゃーーん、「たわし」登場☆ ちょうど2種類持ってきたのを思い出した。
おおー、いい感じで取れる!竹の目に沿って、まず一本一本隅から隅までくまなく全部お掃除します。
はい、おとんもやって。眠そうにしているけど、当然無視。
おとん「たわし」に感動、手が止まっている。。。感動するのは後にして。。。しっかりカビ取ってーッッッ。
たわし?
あのね、掘りたての野生的な大根とかさつまいもとかの土を洗うのに便利かも、と思って持ってきたの♪
あはは、でもこれですっかり揺青機用になっちゃった。まあ、根菜用は次またもってくればいいさ。
約一時間、ふたりで懸命にカビ根絶作業。
竹製の道具は赤ちゃんと一緒。仕上がってから数年は目が離せない、まめに世話が必要。
目を離せばすぐ風邪を引く、今回のように風邪程度で済めばいい、病気になれば死へ繋がる。
どんなに好い道具も、手入れと使い方間違えれば一瞬で台無しだ。
おとんへ出した課題。
毎日3回、自分がご飯を食べている間、この子を空回転させること。
「自分が箸を持ったらこの子にもご飯をあげる」、忘れないでくださいっ!!!
無事到着
- 2011-10-16 02:48:55
- 11秋天♪鉄観音
満天の星空。。。おとんの山の家です。。。無事着いた。
月、出てきた。。。静か。。。山泉水の音。。。ああ、いい感じ。。。吸い込まれそう。
ダメだ、眠いわ。
ごめんなさい~、寝る~、晩安~☆
山のお豆腐やさん
- 2011-10-16 10:30:39
- 11秋天♪鉄観音
ひ。まぶしーーッ、あっかるーーーいっ、どっぴーかんっっ、いやっほお~~~い♪
さわやかさんから戻ってくる途中、後方からバイクの音、山の下から誰か上がってる。
録音テープを鳴らしながら来ている。
てことは、行商のバイク。
さあ、なにを売りに来たのかな♪
おとんも音に気付いて家の中から出てきた。
お豆腐やさんだあーーー!
この家来るの初めて?
『ひえー、びっくりしたーー、ここ高いなー(標高が)、高すぎるよーーー。』byお豆腐やさん
あはは、初めて来たなら途中の道(、、、かな、一応)、びっくりしたでしょうね。
おとんがそれとなく出身地を聞いている。(外地人を警戒するのは一般的です。)
最近、出稼ぎで安徽省から来た?
『ああ、だめだめ、それじゃ。』byおとん
何言ってんの!おとん!!
安徽は全国でも有名な豆腐の名産地だよ、いっぱい種類があっておいしいんだよ、ね~。
ダメかどうかは見てから言ったら?
おおー、好香~♪ お豆腐、出来立てだーーー♪
豆腐を見たおとん、即決で容器と小銭を取りに2階へ走る。(笑笑)
1カット、1元。うん、まあそんなとこ、高くはない。
他にもなにかあるよ。。。なにかな~?
2種類の大きさの揚げ豆腐!!ふあ~おいしそうな香り♪油も新鮮だあ~。
いいねいいねー、昨晩の筍と豚肉の醤油煮に一緒に煮込んだらおいしそう!
「おとん、これはーーー!?」
『あー、そんなのダメダメーーーー。』(2階から)
何がダメなのよ・・・ねえ。見もしないで、何のことか分かって言ってんの?
すっごくおいしそうじゃん♪
『おいしい?え?どれ?』
揚げ豆腐見て『ああー、それはおいしい!』と、また小銭を取りに2階へ走る。(笑笑)
だーかーらー、焦るな~、まだ何かあるよお~。
もやし?
緑豆もやしだ! くんくん、おお新鮮じゃーん。
いくら?1袋3元?・・・「豆芽」が3元???
たっかぁ・・・、日本と変わらないか、それより高い。
この国の都会で働く一般的な労働者の平均収入との比率で考えると・・・うわぁぁぁ。
決してこの人が高く売っているわけではない。
中国の物価と人件費は上がり続けていて、特に食品の価格は異常なほど上がっている。
このご時世、価格はどうすることもできない。
手作りで新鮮で正体正しく物が好い、今は価格よりそっちに出会える方が大幸運。
おとん、また2階へ走る・・・はぁ。
『数日後また来て!』と、お豆腐やさんに言うおとん、どうやら気に入ったようだ。(笑笑)
午前のひととき
- 2011-10-16 11:00:26
- 11秋天♪鉄観音
うぇいうぇいが担当している山の下の製茶所の採茶工人たちが上がってきた。
監督おかんも一緒に上がってきた、おっかーーーん♪
おとんも細かく指示、家の前や道端を摘み始める。
ここの原料は私たちは要らない、おとんは道端や人が出入りする民家に近い原料は好きでない。
私たちの茶葉を摘んでいる工人達はここにはいない。もっと山の上、ここからは見えない。
本日の私たちのメインは「星田9歳(年樹)」☆
お? おおおーーー♪ 今年はなぜかあっちもこっちも柿が大豊作。
あ、枇杷の花。。。東山おとん、どうしているかなあ~♪
これ好き。おとんに聞いても名前は知らない。勝手に咲いている『野花』だそうだ。
道端に、あるかな。。。
あったーーーっ、まだ若い。 こっちのほうが先に食べられそう!
おとんの池。この場所、すごく好き。周りに『五筋草』がいっぱい、一種の漢方。。。おや?
ん? んん??
おおおーーー! 気になるうーーー♪
水も滴る好い南瓜。
水浴びながら花がずっと咲いていたそうだ。
絶対食べてみたいっ!
どんな香りがするんだろう?どんな味がするんだろう?土の上に生るのとどう違うかな!
なんでそこに生っているんだろう、ああ~~気になるう~~~。(笑笑)
半月ぶりの大晴天だって。寝るの楽しみ☆
お豆さんが飛んだ
- 2011-10-16 11:46:16
- 11秋天♪鉄観音
静かな家の中。。。時折小さな音が聞こえる。。。カサッ。。。パンッ。。。小鳥?
ああ紅豆ね!
太陽に晒されて乾燥度が上がった鞘から、時々豆が自動で弾け飛ぶ。
いつ来るかわからない。
どこに飛ぶかもわからない。
うふふ、猫に見せたら興奮しそう♪見てみたいなあ。(笑笑)
お昼時
- 2011-10-16 12:01:44
- 11秋天♪鉄観音
山の下からバイクが来た、小鳳が作ったみんなのご飯がやってきた。
お昼だ♪
おとんと私のごはんは、おとんが作る! お昼は何かな~。
え、大根? 茶樹の間に植えたの?
土壌が好いからおいしくなる? あははっ、確かに。
さっき買った揚げ豆腐!熱湯でさっと洗って(このままでもおいしそう)鍋に投入~。
百合花干、水で戻す、おとん朋友の自家製だって。 泡菜、塩抜き中~。
木漏れ日の中で。。。いただきまーす♪ 揚げ豆腐&さっきの大根、うまい~~。
うわあ、百合花スープ、こんなに単独で!!!贅沢~~~。ありがとうございまーす。
生態茶まだまだ
- 2011-10-16 13:42:33
- 11秋天♪鉄観音
ここから生態茶園(おとんの家の裏山の原生林)に入っていく。
うわー、まだぜんぜんだ。まるで剪定したてみたい。本当に遅いや、今秋。
生態茶園は、木漏れ日。 みんなが摘んでいる家の前は、陽光燦燦。
あああー♪ 茶樹の上の柿の樹!
ここもいっぱいだあ~~☆ 今年は食べられるね、ふふふ。
まだまだ当分かかりそう。 ふわぁ。。。
竹林まで戻って。。。向こうが「おじい2才」がいるとこ。あ、おかん部隊が摘んでいる。
2歳の秋
- 2011-10-16 14:02:23
- 11秋天♪鉄観音
生長具合がすごく好い! 晴天時に鉄観音の青葉が放つ特有の香気が満満で素敵~♪
でも、貴重な2歳樹だけど、これは要らない。
うぇいうぇい(山の下の製茶所)行き。
だってほら。。。見える?
土壌に鴨子たちの影響があるから、おとんがダメだって。
2歳ではまだ根がそんなに深くないからね。
私たち用の2歳樹は、ここよりもっと上の方のと、生態茶環境に近い大樹下にあるやつだって。はははっ。
家の中、審評台のところ。
家の外の日陰。
製茶所用青葉、おまとめ中~。
バイクでドナドナされました。
さて、私たちの2歳樹☆始まります!
←その樹は違うよー。移動中。
(監督中)
2歳陽光vs2歳樹下vs星田9歳
- 2011-10-16 15:00:06
- 11秋天♪鉄観音
本日のお品書き。(笑笑)
メインは、「星田9歳」☆まだ家に届いていません。
それから、「湾子2歳陽光」と「湾子2歳樹下」、これはどっちも少ししかないから理想の外形は作れない、
けれど、同原料同土壌で環境だけちょっと違うという条件で何がどの程度どんな違いになるのか知りたい、
ので大変だけど別々に作りまーす♪
「2歳陽光」、摘み終わりました!すぐに涼青。
2笊分だけ、、、こんな少しどうやって揉むのよ、手揉コース量だ。
でも、わたし明日は手揉やんないよ、他のことが出来なくなるから。
「2歳樹下」も摘み終わりました!涼青準備中におとんも起きてきたー。
こっちもはっきり言って手揉コース量だ。うーん、、、「どうしようっかな~。」(←mire風に)
おとんは朝でも昼でも目が覚めたらまずお茶を飲む。製茶作業がある場合はそっち優先するけど。
突然、『そうだ、あれ食べよう!』と言って表に出てった。なんだ?
おお♪「毛豆」だ! 製茶しながら一緒につまめるように3ヶ月前に種植えたんだって。
う~、採りたて、うまそう♪
ところで、まだ星田が下りてこない、まずいよおとん、日が沈んじゃう。
『さっき電話したからもう着く頃だ、でももう一度してみよう。』
と言っているところにバイクの音、来たーーー!!
「星田9歳」到着☆ ふわあああ、香気が強いー♪
陽光が無くなってしまう、準備急げ急げ。。。
完了、晒青開始。
状態を見ながら途中でひとつひとつ「翻」。「翻」しながら一笊一笊チェック。
途中で夕飯のおかずを買いに♪ あるかな~、あった! これはまだ小さい。
こっち☆ うふ~ん♪
ピーマンをおとんに渡し、おとんは『夕食作り』に台所へ。私は『お茶作り』に茶葉の側へ。
山に太陽が帰って行きます。そろそろだね。
撤収。
セーフ。。。 日が暮れました。
第一次揺青開始。
ワープ。。。3種類に分けるから忙しい。でも量が少ないからひとりで問題なし。
第一次揺青終了&静置開始。
あー、おなか空いた。
晩ご飯後
- 2011-10-16 20:00:35
- 11秋天♪鉄観音
これこれ!これが食べたかったの。 緑豆もやしとピーマン炒め♪
おとん、ちっとも手をつけようとしない、箸でちょっとつまんで、、、もやしだけ?
ん?ピーマン嫌いなんでしょ!!!
目が泳いでいる、、、やっぱりね、嫌いなんだ。
なんで?『ちょっと苦いから』だって。子供みたい。
野生茶は?こないだの野生茶の『苦味』すごかったじゃん?
あれとこれの苦味は違う?まあ、確かに。
こっちの『苦味』は苦いから好きじゃないけど、あっちの『苦味』はおいしいから好き?うーん。あはは。
夜のおやつ準備。
ここからちょっと画像テストを兼ねます。(左:高感度 右:MY1)
「2歳陽光」第2揺青開始タイミング
(左は明るくて見やすいけどちょっと不自然、右の方が実際に近い。)
揺青中。この枝豆、濃厚だなあ♪ あれ?なんか黒いよ!
左側の緑の鞘の中の豆、皮が黒いの、見えるかしら?(右の画像の方が実際に近い。)
右側の鞘が黒っぽく見える方は完熟に近い状態で、その中の豆の皮はもっと黒い。
そろそろおっけー。
(右側の高感度でない方が画像で確認したい箇所が見やすいか、左はそこが飛んでいる。)
1種の第2次揺青終了&最終静置開始。すぐに2種類めを開始。
(んー、雰囲気近いのはやっぱり右かな。)
17号さざ波中
- 2011-10-18 10:30:51
- 11秋天♪鉄観音
起きたら、まず静置中の茶葉、ふたつの17号の香気を確認♪
静置中の茶葉は、夜が明けるまでが前半戦、日が昇ってからは後半戦。
まず前半戦、夜が明ける頃には大まかなこの子の方向性が分る。
後半戦は、日中の気候が大きく関係する。
後半戦に入っています。只今の状態、17号A香高、B比A低。動きはさざ波のイメージ。
香気は常に変化していて、それぞれ「波」がある。
全ての茶葉が違うそれぞれ「波」を持っていて、同じものはふたつとない。
今日の気候でこれからの波の立ち方・動き方が変わってくる。
今から殺青タイミングを決定するまで、一日中確認しないと波の動きは分らない。
常に気候の動きと茶葉の香気を察知して先を読む必要があるので、茶葉から離れられない。
波のどこでストップ(殺青)すればベストなのか、経験と感覚で感じる。
製茶人によってベストだと感じるタイミングは違う。
だから同じ条件下でも人によって全く違う茶葉に仕上がる。
ベスト香気メッセージを読み間違えると、好くなる茶葉も好くならない。
揺青機横の温度計。
昨日より乾燥している。
冷蔵庫神話
- 2011-10-18 11:30:06
- 11秋天♪鉄観音
本日の干し干しは海苔! 猫がいたら大興奮で舐めまくるだろうなあ~♪
すげー分厚い!スープといかに入れる。
実は着いて早々、新しく買った冷蔵庫(私が知っている範囲ですでに5台目、すぐ壊れる)に
入っているもの(一緒に食べようととっておいた食品)を、おとんが嬉しそうに披露してくれた。
真っ先に私の目に入ったのが、これ。ポケットに海苔が入っていた。
頂き物だそうで栄養があるとかなんとか喜んでいたが、バリバリに破った袋のまま入れてあって、
袋から海苔が半分はみ出ていて、触るまでもなく見てからに・・・超シナシナのグッタグタ・・・。
それに、冷蔵庫、臭い~。
「うわぁぁぁ、、、。なんで密封しないの、もうこの海苔ダメだよ。」
『え?ダメ?なんで?愛子、冷蔵庫に入れているのに、なんでこうなるの?!』
・・・うーん・・・。
気が付けば、横には皿に載せたむき出しの肉、その横にむき出しの豆腐、、、冷蔵庫、本当に臭いよ。
基本的な使い方を知らない、誰も教えないから誰も知らない、知りたくても知る場所がない。
売るほうは売れればいいから、買った人のことまで考えない。
おとんだけでなく多くの人が、単純に『冷蔵庫』=『保鮮』と認識している。
この箱に入れて置けば腐らない、いつまでも新鮮、入れておけば何年でもおいしい、
『冷蔵庫に入れているから大丈夫』
これを私は「冷蔵庫神話」と呼んでいる。
(他に、茶葉関係者に多い「冷凍庫神話」というのもある。)
『愛子、どうも冷蔵庫にいれると肉がおいしくなくなるんだ。国産だからダメなんだ、きっと。』
そういうことじゃないと思う、けどおとん、自分のその感覚を信じたらいいのに。
それに、この家なら冷蔵庫使わなくて保存できる自然の冷蔵庫みたいな場所もたくさんある。
ああ、豚肉はまずいね、量が多いから殺豚したらすぐ小分け冷凍したほうが確かに好い。
そして、冷蔵庫教室が始まったの。
冷蔵庫の清掃しながら、冷蔵庫の道理や基本的な使い方等等、説明。
でもねぇ・・・前も教えたんだよなぁ・・・ははは。
いいさ、また来年も説明するさっ!
お昼寝から目覚めると
- 2011-10-18 15:30:49
- 11秋天♪鉄観音
うわ、危ない、、、おとん、明日は起きたら全部あっちに引っ越してーーーっっ。
夜が明けるまで&午前はここがベストだった。
でももしも今日みたいな陽気なら、午後遅くはここは危険だ、動きが早まってしまう。
夜明けまでは私が担当、夜明け前に私は寝て、程なくおとんが起きる。
朝になってからの静置中茶葉の環境調整は、おとんの仕事。
気候によってベストの場所は違う。
おとん、多分明日も晴れるから、明朝絶対忘れないで。
18号、到着ー!いらっしゃ~い♪ すぐに晒青準備。
16:00 gai菜もお昼ねから目覚めて動き出す頃。
採茶工人たちも山を下りだす頃。
見える?↓↓↓
→中央アップ→
みんな動き出す
- 2011-10-18 16:50:11
- 11秋天♪鉄観音
晒青中の18号、香気が動き出している。途中で「翻」しながら丁寧にチェック。
茶樹は山に生えている。
大自然の山で沢山の植物たちと共生している。
摘んだ鮮葉に他の植物が混ざって付いてきていても不思議はない。
おとんは農薬使っていないから(使う必要がない)、茶葉に虫がついていてもおかしくない。
摘むときにも当然注意はするが、こうして晒青しながら一笊一笊おとんと私でまたチェックする。
それでも、工場で作る人工物ではなく、自然の中で人が手で作るものだから、完全に取り除くことはできないだろう。
それが、茶葉だ。
17号A&B、動きが変わった、「時」が近づいてきている!!!おとん、電話!!!
おとん、工人に電話してすぐにあがってくれうように伝えたら、製茶室の門を開けて製茶室始動準備。
今秋は、紅芽が見当たらない~!
gai菜もしゃっきり起き上がってきた。
動き出したら止まらない
- 2011-10-18 17:00:52
- 11秋天♪鉄観音
殺青タイミング、来た!
製茶工人、到着!
殺青、進む!
炒茶中~
←殺青係のおとんから製茶工人に渡される起鍋したての1鍋分
渡された工人は、この熱が冷めないうちにすぐに木製の揉捻機で揉捻する
私は炒茶の手伝いしながら、18号の晒青引き上げタイミングを見る。
撤収!揺青準備開始
おとんが殺青終わって揺青の手伝いに来た。
『一回でやったみたらどうだろう。昨日より量が少ないし、これくらいなら、、、』
「ええー、絶対ダメだよ、多すぎるよ、好揺できないんじゃない?」
『このくらい(手で高さを示す)までは大丈~夫!前は普通はこれくらいだった。一度やってみようよ。』
「いいけど。。。ちょっと心配。。。ま、やってみるか。」
18号、第1揺青開始 うーん♪好香~。
スイッチオン♪
・・・回らない・・・。
「ダメーーーっっっ、おとん重すぎ、ダメダメ!!!すぐ分けようっっっ。」
『い?大丈~夫、こうして(揺青機専用のほうきで払っている)、、、あひ?そうだ、これなら(ほうきの柄でついている)』
「もおおおーー、全然回らないじゃん!!!もう遅いよ!手で押して回るの手伝うしかないーーー。」
『そうだ、そうしよう!』
ふたりで、ドスコイ、ドスコイ、と揺青機が回るのを手伝うことに・・・。明日は絶対分ける。
『きっと、電力が足りないんだなぁ。』
数分後。
『愛子、あと何分?』(疲れたらしい)
「まだまだーー!!」
うん、ちょっと時間かかったけど、好い感じ♪おっけーら!
第1揺青後の静置中
やっとご飯
第2揺青の頃
- 2011-10-18 20:50:28
- 11秋天♪鉄観音
18号A、第2揺青開始
画像で見ると、くるくる~
でも実際は、ザバッ、ザバッ、ザバッ、って感じ。
製茶室、進みが早い、今日は殺青早めだったからね。
くるくる品:くるくる包揉している途中で、抜き取って確認品茶。
もうほぼ仕上がり近いので、くるくる品でも後半の方、定形したら[火共]焙に入れる状態。
工人帰宅、お疲れ様でした~☆ 家の前からみたおとんの家。山の中で明かりはここだけ。
←向こうの奥に行くとさわやかさんがある。(笑笑)
第2揺青進んでいます。
細胞の変化具合を確認しているところ。
18号と私の夜は、まだ長い。
おとん?製茶室と揺青機の間のテレビがある仮眠部屋?(私の部屋の真下)で寝ています。
晩ご飯食べるといつもそこで横になって、工人監督しながら、、、寝ちゃってる。(笑笑)
体力落ちてきているし、連日朝から大忙しだから、もたないよね。
深夜、長い揺青が終わって、静置作業(揺青終了した茶葉を笊に広げて木架に並べる)の時になるまで、寝かせてあげましょう☆
秋山便り
- 2011-10-19 04:36:36
- 11秋天♪鉄観音
◆11春おとん鉄観音&
10秋おとん鉄観音の隊員御用達茶
◆07愛莉花茶1500天《ビンテージ品茶セット》
まだまだ大募集中です~~~☆ どうか飲んでみて下さい、お願いしまーす♪
お届けは帰国後(11月中旬)になりますが、品茶ご希望の茶友はご連絡くださいませ。
初めての方も大歓迎です、どうぞよろしくお願いいたします♪(関連記事はこちら「出発しました♪」
)
◆2011秋おとん鉄観音《心の隊員》募集記事は、いま少しお待ちくださいませ。
**************************************************************************************
さて、おとんの家です、毎度。(笑笑)
到着した次の日からすっごく忙しくなりました~~~っ。
だってね、突然大晴天に入ったのーーー♪
この秋は、安渓全体で茶樹の生長が遅くて収穫量が例年に比べて激減していて、
おとんも15日に私が到着するまで1回(10月5号)しか摘んでいなかった。
まだ全体的に柔らかいそうだ。未成熟の状態。
秋前は雨が少なくて、この一ヶ月は昼夜の気温差が大きく、朝晩の冷え込み方は
まるで15年以上前に戻ったかのようだったとか。
10月に入ってからは小雨やにわか雨が多くて、私が来る数日前からは大雨で、
雨になるともっと冷え込むのでさらに生長が進まない。
そんな状況の中、私が着いたその日の昼頃に雨がやんだの。
おとんは『ふわあ~、ふしぎだなあ~。愛子が中国に到着したら晴れたぞ、わーい♪』
って喜んでいたけど、それは単なる偶然だってば、ねえ。
とにかくおとんの家に着いたその晩の夜空には星星の大宇宙が広がり、すっごく寒くて
まるで収穫が終わった秋の終わりみたいだった。香港にいるふいみんとその晩に話したら
『寒いでしょ~、こっちも寒いよぉ~。でも大丈夫、明日から一週間は晴れるそうだ♪』
と情報があったので「ゆっくりできるの今夜だけか、いきなり忙しくなるわ、寝とこ。」と覚悟した。
目が覚めると、案の定「ピカーッ☆」って眩しくて暖かくて、本当に抜けるような大快晴~~♪
そして、その日からすっごい大晴天が続いているんですーーっ!!!
好いお茶ができる好条件の気候。
ここで作らなくていつ作る!!!
それが、まだしばらく続きそうなのーーー♪
本当は、《心の隊員》の募集記事を書き上げて、1日でも早く出したい。
気が焦ります。
飲んでくれる仲間がいないことには、懸命に作ったところで喜びは広がらない。
それと、実際に飲んでくれる人を(会った事なくても)想いながら作るのはものすごく楽しくて心が乗る♪
でも、でも、多分ここ数日が今秋の収穫の山場になると思う。
んんーー、晴れが続けばもっと猛烈に忙しくなる、かな。
なので、もう数日、もう少し、待っていていただけますか。
どうか心のご準備を~~~、何卒よろしくお願いいたしますっ!!!
今秋はこれまでとはちょ~っと違います☆
目標も、次の段階に入っちゃった感じ、かな!
とにかくおいしいお茶目指して思いっきりがんばりたい。
今秋も気合入れていきます。
ぶろぐ観戦&《心の隊員》参加、今秋もどうぞよろしくお願い申し上げまーすっ♪
宇宙の中で作るお茶
- 2011-10-23 20:00:25
- 11秋天♪鉄観音
今夜は自分が宇宙の中にいること、すごく感じる
おとんの家にいると、ときどき感じる
自分が宇宙にいること
そういえば朝(評茶時)なんか変だった
いつもと感じ方が違った
なんだろう
香気を強く感じていた
昨日の評茶時、自分が情けなかった
こんなに天も地も味方してくれているのに
すごい気候の中にいるのに
絶好の条件を揃えてくれているのに
連日、連日、
まだひとつも「特別なひとつ」を作れていない
このへたくそめ
今日はなんだろう
感じている
不思議
なんでだろう
昨日と同じ茶葉、香りが体の中に入っている
いや、私が香りの中に入っている
香気と、大気と一体になっている
んー、どう表現すれば近いだろう
この感覚
すごい感じる
「どれも特別」
感じる、どれも特別だ
でも、私はもっと「特別なひとつ」を作りたい
飲んでみたい
昨日から茶葉は変わった
香りが違う
地(茶葉)も何かが変わった
香りで分かる
変わった
昨日の1揺時、不思議におもっていた
なぜだ
青りんごスパークは消えた
熟りんごも来ない
金ジュースは生まれない
りんごがこない
変わった
不思議な香気に足が止まる
なに、なんの香木
体質性のぶ厚い花が湧き上がっている
中薬でこんなのあったかも
ちょっとびびる
魔性の香り
なんじゃこりゃ
わかった
成熟度
成熟度が変わってきた
完熟の天然紅芽
そこに天が加わる
天地が結びついたとき放たれる特有の香気
ああ、きっとそうだ
地が完熟し天が開放されていると放つ香り
特別な香りだ
年に何度もお目にかかれない
いや、違う、こんなの初めてだ
昨日なぜ気が付かなかった
この間抜けめ
昨日すでに予兆があった
感じていた
感じているのに気がつかなかった
天の中に原因を探ろうとばかりしていた
地ははっきりとその姿でメッセージを示していたのに
何も隠していない
今日も
天を見て地を見ずだ
この愚か者
天もおとといあたりから変わった
雲が流れはじめた
この香気でやっと気付いた
地のメッセージ
見てはいけないものをみてしまったかもしれない
呪文をかけられたようだ
埋もれていく
意識が抜ける
しかしこの香りにぴんとこなかったとは
考えすぎだ
未熟ものめ
そういえば今日は朝からだ
なんだろう
感じている
自然体で
感覚が空気と一体になっている感じ
入っている
なにか入っている
どこかに入っている
楽だ
感じようとする必要がない
今日の茶葉、すごい好い茶葉になる
地の時が満ち、天が開放され
どちらにも味方されている
これで来なければ問題は人、私だ
しかしこの香気
すごい
なんなんだ
引き込まれていく
人間であることを忘れてた
多分数分、数秒だったのかも
まずい
茶葉になってしまいそうだ
きっとすごいお茶になる
このままいこう
このままで揺すろう
今夜はいつになく巨大な宇宙の中にいる
無限大ってこういうこというのかな
星の光の音まで聞こえているみたい
今夜はことさら感じる
わたし大宇宙の中にいる
わたし、宇宙の中でお茶を作っている
おいしい華鴨湯の作り方
- 2011-10-29 10:00:20
- 11秋天♪鉄観音
おとんさすがっ!昼間に捕鴨成功ー♪(明るい時に捕まえるのはとても難しい)
普通は夜に捕まえておくのだが、そうすると肉が臭くなるので、理想は食べるときに捕まえる☆
『うわー、重いっ。非常肥えてるー♪』byおとん
鴨血は鶏血より量が多い&滑。絞めたては特別好香~♪ ↓まだ足が動いている、生命力強。
熱湯にくぐらせて羽毛をむしる
その横には、植え替えたgai菜の苗たち。まだ根付いていないので陽光から防いであげている。
きゃうーーー、おいしそう~~♪卵を産む直前だ!タイミングバッチリ☆
卵を産んでしまったら肉はおいしくなくなる、若すぎてもダメ。ちょうど油も肉も一番おいしい時。
おとん大喜び♪
おとんは鴨作業継続、私は茶葉作業に戻る。
こ、このお茶、って。。。。。。
うわうわ、こっちも大変だ。。。おっとーーーんっ♪
内臓取り出した骨付きのお肉、食べやすいように解体。ポイントは、大きめカット。
ふたりで一羽は多いので、今日半分、明日半分。明日も鴨湯だ、わ~い♪
◆お皿に入れた鴨血
ぐらぐら沸いている熱湯に落として、全体に火が通ったら火を止めて、そのまま蓋をしておく。
◆骨付きのお肉たち
砂鍋で加熱。中に入っているのは、おとんの家の山泉水、生姜、華鴨のお肉、だけ。
ちょっとだけ塩を入れた。 使った生姜の残り
おとんの家での味付けの基本、塩&生姜。ほとんど料理がこれだけ。
◆ついでに
花生(ピーナツ)油 猪(豚)油
↑猪油が無いときはこれを使う ↑炒め物のメインで使うのはこっち、好香~♪
時々使う、誰かから頂いた醤油 ↓地瓜粉、あまり使わない
毎日食べているお米 すでに洗って水に浸けているところ
◆内臓たち
おとんの家で一度食べたら他では二度と食べられなくなる♪
こんなおいしいの他では食べられない。内臓と油で育ちの全てが分かる。
下に置いているのは人間は食べられない、鴨たちにあげる。皿に乗っているのは食べるところ。
×肺、胆のう、気管
○中心から時計回りに:心臓、油、肝臓、腸、輸卵管、筋胃(砂肝)、卵巣(未産卵)
脾臓、、、油に埋もれて見えない~
弱火でことこと。。。
おいしそうな油が出てきた!
浮いた油は取っておいて、炒め物等に使う。
鴨油♪熱して油を溶かす、すごく好い香り!これで炒めた物は最高においしい☆
うおおおおーーー♪好香~~~
◆しあげ
食べる少し前に内臓を入れて煮る、火を通しすぎるとおいしくなくなるので注意。
鴨血を適当な大きさに割って、鴨湯(あひるスープ)の中に入れる。
できたあああーーー♪
まず心臓、肝臓、鴨血、卵巣、うまいーっっ♪ 次は鴨血&胸肉、うひーっ☆
茶樹を見るついでに(予告編)
- 2011-10-30 15:30:50
- 11秋天♪鉄観音
坑山の茶樹たちに会いたくて(予告編)
- 2011-10-31 14:00:17
- 11秋天♪鉄観音
11秋の原料は、ほとんどが坑山です♪生態系が多く残っている地点。
鳥たちの声、谷底から聞こえてくる流水の音、風にざわめく草木の香り、さえぎるものない大空から降り注ぐ陽光。
てっぺん☆ 360度パノラマ画像はお待ちください♪とりあえず180度。
帰る道。山腹の↓この辺りに公路がある。 反対側↓安渓へ続く公路。
とにかく公路まで降りる。公路が完成し以前より来やすくなった(山道より歩きやすい)。
昨秋までなかった赤白の杭↓が今春所々に登場!運転誤ってまっさかさま回避率アップ☆
コンクリートに舗装完成したのは2年前だったかな、それまではむき出しの土路。
大分広くなったが、車は走行してはすれ違えない。 どこまでも続く断崖絶壁の道。
雨が降ると土砂崩れ多発、たびたび通行止め。とりあえずこの道をひたすら歩く。
おとんの家は、遠くに見えるあの山↓の上の辺り
歩いて往復5時間くらい、一番遠い茶園。
星田の茶樹たちと
- 2011-11-01 16:00:06
- 11秋天♪鉄観音
さわやかさんの前を通って、まず山の反対側へ向かう。1時間あれば往復できる。
いたーーー♪
会いたくなればすぐ会える距離 ↓山の下の製茶所の方から、、、のろし?
家が一軒見える↓ ↓もうひとつ見える屋根は、お寺さん
アップ↓ アップ↓
どちらも、もう十年以上前から誰も住んでいない。
おとん、あそこまで行ってみよう。
おとんの家↓の上の方にある獣道まで一度戻る。
お寺さん・・・。おとんが若い頃、おじいやひいおじいたちは来ていたそうだ。
流水の音が近づいてくる。。。山の上から流れてきた山泉水♪
15年ほど前までは住んでいた様子。
もちろんこの一家とは顔見知りだったそうだ、昔から住んでいる人などほとんどいない地域だから。
今はどこに行ってしまったのだろう。野ばらが咲いている、この家の人が植えたんだろうな。
好香~。
懐かしい花!
子供の頃こうやって遊んだね。 野生化した南瓜?
でかー! あり?おとん?いない?
いた。岩の上に座って、空?山?何?を見ている?
なにを思っているんだろう。
森がかろうじて残っている↓ おとんが若い頃は見渡す限りどの山山も全部森林だったそうだ。
→アップ→
この35年ほどで、急速にどの山もつんつるてんのすってけてんのはげはげに・・・。
住む人がほとんどいない山奥に、解放後に急速に人が入り込んできて森林を伐採し始め、
山山の姿が変わり果て、動物たちや植物達がいなくなっていく様子を、
おじいは、『こんなことしてはいけない、何も残さないなんて、こんなやり方絶対いけない』と
大変嘆き、大変悲しんでいたそうだ。
おとんが小さい頃にいた野生の虎は、いつ頃絶滅してしまったのだろう・・・。
何人か犠牲になっているのを見て、子供の頃のおとんは虎がとても怖かったそうだ。
いつの頃からか、そんな心配は必要なくなった。
虎どころか、猪も鹿も、じょじょに足跡さえ消えていった。
おとんの家は、代々高山の森林に住み、天然の薬草や薬用茶(天然野生紅芽=紅芽鉄観音)を作る家系で、
製茶の時期になると医師(漢方医)たちが薬用茶を求めに毎年家まで来ていたそうだ。
分かる限りでも数百年、大自然と共生し、住む人もほぼいない高山の山奥で、薬用茶を作るのを生業にし、
その技術が伝承されてきた家系だ。
だが、解放後に急激に状況が変わる。
50年と少し前、おじいの代になって初めて茶苗を植え、茶畑を作った。
おとんが若い頃までは、このあたりでは茶畑など作る必要はなかった。
薬用になる草木はもちろん、薬用茶の原料である天然の紅芽鉄観音も、山に入ればたくさんあった。
紅芽以外の鉄観音種も、それ以外の種類の茶樹も、探すまでもなくどの山にも生えていた。
解放前、おじいはそれまで通り森林に入って天然野生の紅芽鉄観音を探しながら薬用茶を作り続け、
同時に、何か気配を感じていたのだろうか、その芽で苗を作って茶畑を作り始めた。
それを、おとんは子供の頃から手伝い、どちらの技術も受け継ぐことになる。
解放後、森林が消え始めると動物たちも急に姿を消し、茶樹たちも目に見えて少なくなっていった。
おじいが初めて茶畑を作って30年ほど後、茶葉市場は解放し、非常なるスピードで近代化し、
現在へと向かっていく。
←おととい頂上まで登った山。
んあ?子供の声???いや、違う。なんだあああーっっ、あの愉快な声は!!!ぎゃははー♪
ああ、山羊たちが山から帰ってきたのね。 見える?↓「ペーター」&「ユキちゃん」発見☆
→アップ→
毎朝、山羊使いが草を食べさせに山羊を山頂の方に連れていって、夕暮れ時になると帰ってくる。
近くの集落が見える↓山の下の製茶所がある辺り
10数年前までは何もなかったそうだ
→アップ→
おとんの家の目印、松&杉。
300多年前、時の皇帝の総理(安渓出身)が安渓で一番高い山の仏耳山を見に、
山をいくつも越えてこの場所まで来て、この場所に座って山山を眺め、
仏耳山が美しく見えるここの景色に感動し、記念に植えていったそうだ。
(仏耳山?安渓で一番標高が高い山です、みなさんは画像でいつも見ていますよ!夕日の右横☆)
松&杉、とおとん↑ もうすぐお家
到着。。。うわああーーー、リス、リス、野鶏、野鶏、むささびーーーっっ。
ちょっと留守しただけで、小動物たちが家の周りに大集合している~~~。↑分かる?
晩秋山便り
- 2011-11-02 04:37:31
- 11秋天♪鉄観音
茶友のみなさま&これから茶友になるみなさま、こんばんは~☆
がんばって画像アップしていますっ!
ぶろぐのトップページに反映されていないのが多いので、ぜひ前の方も見てみてね。
11秋天♪鉄観音で、
今秋の全体が最初から見られまーす♪
画像を先に投稿して(←これがまずほんっっっとに大変なのよぉ~~~、もぉー泣けてくる)、
追い追い小分け整理しながら画像にコメント入れていきます!
17日と18日は、
最初は画像だけ投稿しましたが、すでに文章コメント追加してあります。
気付いた方、いらっしゃったかしら?こんな感じで進めていく予定です♪
まだ画像コメント入れる前なので、どの日も同じように見えるかもしれませんが、
実は、その一枚一枚にこれから何十年先まで飲むことになる茶葉たちそれぞれの
情報やらエピソードやらがたーーーっくさん詰まっているのです☆
画像があれば(&製茶ノート)、後からいくらでも私はそれを見て説明できますので、
まずは引き続き想像でお楽しみくださいませ~~♪(笑笑)
あー、しかし今秋の製茶は、あっと言う間に終わりました。
収穫期が一気に来て、短期間に集中して作った、という感じ。
その間の気候が非常に好くて、摘み終わったその翌日に霧雨。
『愛子が来たら晴れて、終わったら雨が降った、ふわああ~~、すごいなあ~~。』
って、おとん喜んでいたけれど、だーかーらー、それは偶然だってば、ねぇ。(笑笑)
ラストにおとんはちょっと風邪っぽくなった(ちょっと理由がある)。
けど、すぐに注射打って無理をしないでよく休んで軽く畑仕事とかしてきちんと食べて、
そうしたら3日ほどで完全に治り、連日絶好調で山登り(茶園見に)と審評を続けています♪
例年したくてできなかったこと(各地点の茶樹見に行くとか、畑仕事手伝うとか)も色々しながら、
審評を進めながら期待はせずに「あるもの」を待ってみたのですが。。。ついに来ましたっ!
明日でーす☆
生態茶&老茶樹、作りま~~すっ、るんるんるんっ♪
この生長を待っていました、だって今秋、全然生えないなんだものーーーっ。
とりあえずやることやりながら待ってはみたけれど、今秋は、本当に少ないよお~~~。
作れるだけ摘めるかなぁ。
手揺&手揉コースかも。
でもこれ以上待つと気候が変わってしまうので、ここで作ってみようっ!
この5日ほど、ずうーーーっとおとんが採茶工人を探していたけれど見つからなくて、
それが夕方になってやっと数名見つかったことだし。
多分、明日は摘める、はず、きっと。
今秋のお茶?
今秋は、はっきり言って、すごい。
終わって振り返ったら、すごかった。
拍子抜けするくらいすごくて、びっくりした。
おとんが山登りしながら連日大声で歌を歌っている!!!
おとんの歌、初めて聞いたよおー、あはは。。。かなり「来ている」様子♪
おとんがとっても嬉しそうで、私はとっても嬉しい。
今秋の茶葉の話は、多分、話しだしたら興奮して眠れなくなる。。。もうちょっと待っててね。
今秋の本当のラスト、生態茶&老茶樹のために、、、寝るーっ☆
本日帰国!
- 2011-11-13 08:00:19
- 11秋天♪鉄観音
山を下りてからはいつもどおり安渓で製茶後の整理作業、あっと言う間の1週間。
離れようとしない小絹&怪獣2匹(!!)、子供たちの成長&茶樹の生長、平行。
山でいくら製茶が大変でもその疲れは全く苦にならないが、小さな町でも街に滞在はとても疲れる。
部屋の前でばったり茶葉関係の大きな活動(製茶機械の博覧会)に呼ばれて出張で来た
杭州でお世話になっている理化学の老師兼老朋友と出会ってお互い大感激、深夜までおしゃべり、
まず今秋の私が製茶したお茶について大説明会、安渓の茶葉関係全体の問題や状況、
これからの方向について、等々。
昨日西坪に行った、これまた偶然帰国前日友人の子供の満月(満30日)、お祝い席に呼ばれる。
あああー、書きたいことがたまりに溜まってもおおおおー大変、、、まいど。(笑笑)
まだ下書き段階、書き途中段階のもの、ちょっとメモしておく。
忘れたくない記録、書くぞ書くぞ!!
隊員たちに報告したいお茶の話しいっぱい、品茶会したい、できるときにしておきたい。
・恐怖、物価人件費上昇率、再び活動継続の危機、大直面中
・コスト昨秋の1.9倍、凍りつく、冷や汗、2晩眠れず金縛り
・おじい初植え50才樹、おとん初植30才樹、来年この手できっと
・目的の違い、今秋から&この3年間、やっと来られたスタート地点
・おとん製茶人生初99%極品茶、天地の恵み&人の努力
・愛心(ハートマーク)攻撃に受けて立つ
・初めて出会う香気、ふたり動揺隠せず
・11秋最高のお茶と最大の後悔
・茶王を超えるお茶、特王現る
・振り返ればそこに茶王がいた
・80~90年代の茶王、茶葉市場解放前の茶王出現、おとん大興奮
・一番評価の低い茶葉、単独で飲むと極品、おとんきょとん
・審評1週間、白熱の大接近戦
等々
ここまでに隊員参加してくれたみなさん、本当にどうもありがとうございました。
隊員が増えない状況下、今の中国の状況下、とても心細く不安で、
メールがひとつ届くとなんか涙が浮かんできた、心強かったです。
おひとりおひとりからいただいた《心の隊員》参加メールは宝です、非常感謝。
これからひとりでも増えてくれるよう一緒に祈っていてください。
よし、、、帰るぞっ!
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