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05秋天♪鉄観音 Archive

ただいまー♪

高山に白く輝く十三夜のお月様が迎えてくれました。
家の前の茶葉たちは、しっとりと夜露に濡れ、
あと1日か2日で摘み頃な感じです。
祥華のおとんの家です、ただいま~~~♪(笑笑)

始まっていますよおーーー、高山鉄観音っ!!
少しずつ摘み始めて、今日で5日目くらい。
非常に好くなってきた、と、おとんは大張り切り。
ほんと相変わらず元気なお方で。。。はは♪

すぐに出されたのは、昨日(14日)&今日(15日)摘んだ中から、おとんが選んだそれぞれの日の自慢の№1。
天然紅芽の2代目だあ~♪
どちらもまだ製茶の途中で仕上がっていないので熟茶の状態。
この状態の茶葉は、今この瞬間ここでしか飲めないっ!

くう~~~、うっまーーー♪ 
これは日本には持って帰れないものね・・・。
いやいや、毎度本当にどーもすみません。
お先に行かせていただいておりま~す。(笑笑)

この秋の鉄観音、いいですねーっ!!
寒露までに小雨が降って、製茶に入ってからは降っていない。
茶葉にとって好い条件、非常にみずみずしい、と喜んでいるおとん。
このまま、昼間に雨が降らないことを祈りましょう。

先ほど今日摘んだ鮮葉の何回目かの揺青が終わり、
夜食をいただき、また製茶に参加します。
明日は少し遠い場所の茶摘み。
ここは標高が高いので、茶摘みは昼くらいに出発です。
茶摘みに出発するまでは、昨日と今日摘んだ茶葉の製茶が夜を徹して続きます。


さあ、ここから茶王が出てくる可能性が高い数日間に向かいます。
間に合いましたっ!!
よっしゃ、気合い入れて行ってみましょうか~~~♪

おやすみなさい

早朝5時、製茶班作業終了。

昨日摘んだ茶葉は、まだそんなに量が多くないので、
製茶班もこの時間に眠れます。
顔洗って、足洗って。。。

私の部屋から見える静置中の茶葉も一緒に。
   おやすみなさい♪

おはよう!?

気合い入れて・・・たっぷり寝ました。(笑笑)

おやつの時間に目が覚めました・・・しまったあーっ!
と、飛び起きたときにはすでに遅し。
前半摘んだ茶葉は、晒青が終わり順番に揺青に入っている。

 

  ←アップモードにするの忘れて撮影しちゃった。ぼけぼけ~。

おとんの家、私が借りている部屋、すっごく好く眠れるの。
周りは静か、製茶の音しか聞こえない、家中が鉄観音の香り。
ああ~~~気持ち好~い♪

  愛「すっごく寝ちゃった。出発前に起こしてくれるって言ったのにぃ~~~。」

おとん『だから、まず寝ろって言っただろ! 
    絶対疲れていたんだよ。遠い日本からここまで
    ひとりであんなに荷物持ってやって来たんだ、疲れて当然だよ。
    まずは、よく食べてよく寝ることが一番優先だ。
    茶摘みは明日だ! 
    焦らなくても毎日摘むから。後で家の前の畑も少し摘むから。

    さあ、山泉水で顔洗って。ご飯の前にまずお茶を飲もう。
    《あれ♪》を持ってきてあげよう。』

  愛「はい~♪」

寝覚めのお茶

祥華のおとんの家での鉄則:目が覚めたらまずお茶を飲むべし!

 《あれ♪》

高山の出始めの頃、仕上がった日にキープしておいてくれた特別な鉄観音のこと♪

寒露は雨が降ったため、茶摘みはなし。
寒露の翌日、秋晴れの9日摘みの茶葉から出現!
おとん自身がとっても好きな味、これを保存するためにすでに軽い[火考]火済み。

あと2ヵ月くらいは《火香味》が少し残り、それが落ち着いた頃に
素晴らしい《熟香型》となっていき、数年の長期保存がきき、
伝統法に近いタイプ。ひと昔前なら《茶王》になっていたタイプ!

この鉄観音の味は(も!かな。)、現在となっては他のどこでも出会うことはできない。
おとん大満足の一品♪
04秋天で言うと《熟香A》!

仕上がりの3分の1を、キープしておいてくれました。
すでに私の部屋にいます。
誰かに見つかって横取りされないために、おとんがそうしておけと言った。(笑笑)

今はまだ軽く《火香味》がある。。。うまい。。。《鉄観音》の味が生きています!!

なんて素晴らしい朝なんだ~~~♪ ははは。

ごはん?おやつ?

   炊き込みごはん&鴨湯♪

野生2代目:熟茶品茶

『おおーーー。これを飲もう飲もう♪』

と、製茶室でおとんがわしづかみにしているのは?

 うーわ、すっごい《野味》がでている。
昨日摘んだ天然野生2代目だ♪
2代目の熟茶を飲んじゃうの? やったあーーー!

  愛「この香りって。。。もしかして? 《あそこ》の?」  
おとん『ふあーーー!! そうだよ!《あそこ》で摘んだ茶葉だよ、よく分かったなー!』

やっぱりそうなんだーっ!!
04秋で言う《デビュー》の茶樹の茶葉たちです♪ 
きゃ~。それはそれは楽しみぃ~~~。

これもまだ仕上がっていないけれど、包揉はすでに数回は
してあるから、味もしっかりしてきている頃でしょう。

 挑梗して。。。さあ、飲みましょ飲みましょ。

ふあーーー!!(←おとん風に) 
この《野味》ったら、もうたまらないっ♪

茶摘み娘帰宅

おとんと一緒に《あれ♪》を品茶しながら、今年の秋茶について話し込んでいたら。。。

 おかえりなさーい! 

  

あ、こっちは一度摘んだ場所のだね。               晒青中~。

 いい感じ♪ でも、アップモードにするの忘れてる・・・ごめんね~。

茶摘み

家の前にも少し畑がある。天然野生の2代~5代の茶樹たちです。

  

これは老茶樹。少ししか摘めないけど、みんなで一気に摘んでしまう。 他はあと数日で摘み頃がきそうな樹も!

とりあえず茶摘みした。。。っと。(笑笑)

 

晒青終了

 晒青終了組は、揺青に向かいま~す♪

炒茶が始まるよー!

前日の前半に摘んだ茶葉が炒茶のタイミングになりました! 

本日1回目の炒茶がもうすぐ始まります♪

 1種めが始まりました! 茶摘み娘はおやつの林檎で休憩中~。

 ←釜からあがって冷まされている茶葉たち

揉まれるのを待機中、おいしそうな香りを放っている♪ 

※左端に緑色に見える手に持っているのだけは、さっき摘んだばかりの鮮葉でーす。

野生茶王♪

次の炒茶だ炒茶だ~♪  と喜んでいたら、おとんの呼ぶ声?

おとん『愛子、《あれ♪》を飲もう! 早くおいでーーー。』
  愛「炒茶は?」
おとん『釜の温度がまだ低いから大丈夫。先に飲もう!』
  愛「待ってぇ~~~。」

炒茶を放り出して向かった先は?
もうひとつの《あれ♪》が保管してある秘密の場所。(笑笑)

 じゃじゃーーーん! 

05秋天、おとんの野生茶王ですっ!!
待ってましたーーー♪

10日摘みから出現。
9月に電話した時、言わなくてもおとんには分かっていた。
間違えて出してしまわないようにネーム入れてちゃんと取っておいてくれたの。やったあーーー♪
04秋で言えば《幻》!

 飲む♪

 飲む♪飲む♪飲む♪

栗&野生茶王

ふたりで『ふあーーー♪』&「ふあ~~~♪」ってやっていたら(想像してね!)
突然おとんが『そうだっ。』と立ち上がる。なんだ?

おとん『これだっ!』
  愛「それだっ!』

 日本から持ってきたおとんへ一押しのおみやげ♪   

おとん『ふあーーー!! おっきい栗だな~~~。』
    『ふあーーー!! こりゃおいしいな~~~。』
    『ちょっと来て。これ食べてごらんよ!』(←おかんを呼んで食べさせてあげるおとん)
    『好いお茶には好いお菓子がなくっちゃ。うん、これは非常好~!』

 

昨年初めていただいたとき「なんておとんの鉄観音と相性が好いのだろう」
「おとんに食べさせてあげたい」とすごく思った。

出発直前に届けてくれたSMASHさん非常感謝。実現しましたーーー♪

http://smashheart.exblog.jp/d2005-09-24
『ふあーーー!』連発&瞬間でなくなりました。
間違いはなかった。(笑笑)

その頃。。。

 炒茶班しっかり進んでいる!

 揺青組も大忙し!

 こっちは炒茶待機組。。。くふふ。いい香り~♪

裏山授業

栗&野生茶王で『ふあーーー!』「ふあ~~~♪」やっていたら、またおとんが立ち上がった。
今度はなんだ? 

おとん『愛子、見に行こう!』
   愛「ほー♪」(「好」のMIN南語) 

 毎度おなじみの裏山授業でございま~す。

裏山をずんずん登って、家の敷地内に自生している天然野生の茶樹を見に行くの!

 これは天然紅芽、鳥が食べた跡がたくさんあるね!

 これも天然紅芽、花も蕾もたくさんある♪

他には、天然白芽、天然大葉烏龍、など。(山中の画像は暗くて使えない・・・。)

 山中の天然大葉烏龍!

 これ、茶樹は茶樹だけど。。。誰? わからないよ~。

おとん『俺も知らない。突然現れたんだ。こんなの今までに見たことなかったよ!』
     『安渓内だけでも野生種は60種以上あるし、名前がないのもまだまだあるからね。』

へえ~~~。じゃ、とりあえず名前つけちゃお♪ 考え中~。(笑笑)

野生2代目の畑

ここの2代目は、昨日この秋の摘み日がきました♪ 

今日は、昨日まだ生長が足りなかった少しを摘み、
明日は、今日まだ生長が足りなかった残りをきれいに摘んだら、
終了~! すぐに伐採して来年の春までお休みです。

 裏山を登ったところにある畑。すぐ行ける♪

04秋天《デビュー》の畑ではないよ。あそこまでは一時間くらい歩くの~~~。

ひと釜あがりました!

 叩く!

 篩う!

 冷ます~。

 揉みま~す♪

↑この機械、現在では非常に貴重なものです。おとんの揉軟機は木製。
時代が変わってもこれだけは絶対に鉄製を使わない。炒りたて茶葉が直接触れるものだから。

どんどん炒りあがりますよーーー。今はお茶飲んでいる場合じゃない。だって。。。 

おとん『愛子は茶摘みより炒茶! 炒茶と品茶担当だ!』   
   愛「ほーーーぅ♪」  

入ります

  ファイヤーーー!!

 次、入ります♪

お包み

揉みま~す♪ の次は、まあ~るくお包み。

  

  

はいよ、1球あがり~♪

6~7鍋くらい(条件によって異なる)でお包み1球。

最初は1球で10キロ以上はあるんだよーっ!!

炒りたて品茶

包揉一回目終了を品茶。

 

飲まなくちゃ上手に炒茶できたかどうかも分からないものねー♪(笑笑)

仕上がりまで行程の途中途中で、毎日出来る限りの種類を《追っかけ品茶》していきまっす!!

2種目の炒茶が始まるよー!

    ふお~~~♪

これは、オレンジ色のまったりとした甘いさつまいもの香りが強い!

1種目のとは畑の場所や茶樹の年齢など、原料が違う。
摘んだ時間やその時の気温など、ここにくるまでの条件が違う。
この段階で、さっきのとは香りが全く違います。

どんな香りに変化して釜から出てくるか楽しみ~~~♪

  その頃、揺青班も忙しい!

しいたけうどん

 お夜食でーす♪

起きたら飲む

どれにしようかな。。。    製茶室からとってきたのは。。。

 できたてほこほこ♪

でたーーーっ!!

安渓内で一番標高の高い山の頂きを前に見ながら、ほこほこを飲む。好い朝だ♪

製茶室からおとんの呼ぶ声。叫び声に近い。なんだなんだ?
「いま行くよーーー。」

  密封直前の中からおとんが2種類選んできた。

おとん『愛子これだよ! 夕べ炒茶のときに《あの香り》がしていた茶葉!』
  愛「成功したんだ!」
   『非常成功だ!ふあーーー。すごい香りになっている、ほら♪』
   「どれどれ。。。ふお~~~♪」

   「そっちは?」
   『ほら先に炒茶に入った茶葉だよ。こっちは桂花の香気が出ている!』
   『どっちも愛子が来た日に摘んだ茶葉だ。本当に運がいいな~。』
   
   「あはは。満足?」
   『飲まなければ分からない。でも、絶対に間違いはない。』
   『ふぅわあーーー。ほら♪』
   「ど・ど・どあーーー♪ すごいねこれ。」

   『早く飲もう。水汲んできてっ!』
   「ほーーーぅ♪」

  真剣に始まる。

おとん『この桂花香!わかるか? 特別によく出たな。うーん好きだ。満足だ♪』
   「うわー、おとんの鉄観音の味がする。(笑笑)」
    『ははは! 今の市場や若い人には人気がない比較的伝統的な製茶法だけど、
    年寄りや昔からここで茶作りしている人間が好きな味だよ。
    極品ではないけどとっても好い好茶だ。俺も好きな味。
    おおー、自分用に残しておかなくちゃ。
    愛子もこれはとっておけっ!なかなか出ないぞー!』

そして。

次の蓋を開けたおとんが・・・止まった。
《聞》して私を見つめる?・・・止まっている。
その瞳に見覚えあり。もしかして?  くん。        


で・で・でたーーー!! 

「仙朴花~♪」
『そうだその通りだ! これはすごいっ!! おーーーい。(←おかんを呼ぶ。)』

  左:仙朴花香  右:桂花香

(画像の色は、煎が進んでいるためご参考まで。)

『すぐに全部密封して2階の茶庫へ持っていけ。客が来る、みつかっちゃうぞ、いそげーーーっ。』
「ほぅ!」


また会えたこの仙朴花香~~~。この色。そして、この味♪
きっと05秋天のおとんの鉄観音王になる。。。だろう。

お散歩

あのお茶飲んだら、茶樹に会いたくなる~♪ 裏山の向こうの畑までお散歩しよう。

 ふっとい茎!みんな健康だね。

横山お散歩

横山に野生の子たちを探しに行こう! さあ出発~♪

 天然大葉烏龍、発見!

 

この天然紅芽はすでに知り合い(笑笑)、ご立派!何歳かな~。 &いっぱい咲いているその樹の花。 

 

もう家の近くです。竹やぶの中の天然白芽。 &その花。  

 ただいま~♪

茶苗

茶苗にも会いに行こう~♪ 

 

わあ~♪ 小[女尼]子ぅ~、おっきくなっているよーーー!

 

もうすぐ畑にデビューできるね♪  あれ?おっきい子たちは摘まれたの?生長好過ぎだよ。あははっ!

ここにも天然紅芽

茶苗の横をトコトコ登った崖っぷち。。。ここにもひとりいるのよ~♪

 うわうわ、今年はすごい花だねーーーっ!

来年いっぱい実がなるね、06秋天が楽しみ~♪

 

蕾もいっぱい。           中の方も花がいっぱい。

 でっかい実♪ 昨年の花がやっとこの実になったの。

この実は来年落ちる。 危ない危ない、私は崖から落ちそう、、、ああ、画像がぶれるぅ~。

色白鮮葉

バイクが近づく音。。。茶摘み娘たちがいる山から鮮葉が届いた音。 

さあ、製茶班はここから忙しくなるぞ。晒青だ、いそげーっ!

 

あら、模様付き!                                 あなたは、随分色白だこと!

第一陣、運び終わりました。晒青できるまで、つかの間の休憩。

 きゃはは~、ハーフ&ハーフだ♪

晒青終了

 

晒青完了♪

急げーーー。次は揺青に向かいます。 次の鮮葉もきたーーー。急げっ!

 

 

晒青終了待機中

 畑でも、天然野生の2代目には花も蕾もいっぱい♪

 お茶の花♪

炒茶始まります!

 

最初の釜は、この子たち! ぷふぅ~~~。 炒茶直前のこの香り、ったら、もうたまらない♪

 

一種めの炒茶

 

この種類はどう炒茶するの?            釜から出すタイミングが1種1種違って難しい!

 

これは結構強めね。。。あ、そうかっ!       打たれた子たち♪       

 

篩って。。。                       おほほ。好~い香り♪

 

これを取り出すために打つ!           残った子たちは冷まされる♪

 

周っています!                    終了~。

 

固まらないようにばらして。。。            お包みへ出発~。  

まずここまでの流れに入ればいいのね?!   らじゃ♪(←上着を脱いで準備中)  

茶摘み娘帰宅

炒茶中、茶摘み娘たちが帰ってきた。

 おかえりなさ~い♪

炒って打って篩ってを繰り返しているので、実は汗だらだらです。

今日は雲が出ているからまだましか。。。はは。 がんばれがんばれ、炒茶組、おおーっ♪

晩ご飯

交代しながらいただきまーす!

 

うわ~、作ってくれたんだね、華鴨湯♪   &その血(食べかけだけど!)

えっと、画像がぶれているのは部屋が暗いのともうひとつ。。。炒茶で筋肉がぷるぷるなの。

腕立てしなくちゃ。握力も腕力も必要だし。。。もっと鍛えておなかなくちゃ。(笑笑)

 

 

 

揺青の香りの中で。。。

揺青の好い香りに包まれて、地鴨のスープ飲んでその血を食べて、精力つける♪

 こちらも忙しくなっています!

2種目の炒茶

 お次は、この子たちです♪

釜あげ品茶

炒茶したてを、兄弟茶揃えて品茶してみる。

釜に入る前の香り、釜の中で変化した香り、その後に揉まれた香り、それぞれどう出たかな~♪

 

包揉球、もうすぐあがります!

 

1種めの子たち、もうすぐオッケーな感じになってきました♪

包揉進んでいます

 

おいしい鉄観音になるために欠かせない。まだまだ遠い道のりの途中です。

米粉湯

 ちょっと早めだけど、お夜食!

これは豚肉の米粉(米で作った細い麺)、おとんこだわりのこの《2歳の地豚》のお肉、すごくおいしいのっ♪

眠らない人々

  この旅で初めて画像にはいったあ~~~♪

美しい月の夜、かなり冷え込んできていますが、製茶班は夜明けまで燃えているっ!(笑笑)

十五夜の朝

まだ製茶中でーす!

 十五夜が最後の光りを放つ朝、美しく不思議な光景♪

(うまく撮れなくてごめんなさい!)

夜明け

 もう少しで製茶班眠れます、加油~!!

朝がきた

 月が消えていった。もうすぐ太陽がくる。

朝露の茶葉

 

みえるかな、朝露。。。                 カマキリ♪

 

摘芽

 茶摘み娘が起きてきて、朝のお仕事が始まります!

おとんの指示によって摘芽が始まる。

満月の夜に静置散化した茶葉たちの状態を、1種1種おとんがチェックして指示をする。
毎日気候条件は違うし、1種1種原料にも違いがあるので、朝を迎えた茶葉状態にもそれぞれ違いがある。
毎朝の全種チェックは欠かせない。おいしい鉄観音になるための大切な行程です! 

 ←摘芽前

この種類は未成熟で死んでしまった子が多いね。これはどうやる?

 

死芽は捨てる。               こっちがおいしい鉄観音になっていく♪

おとん、チェックと指示が本当に丁寧だ~♪

 ←秘密兵器(笑笑)

ブタもきた

 向こうの山から豚がきた~。おっはよー!

バイクで運ばれてきた山で育った2歳の地豚。この豚を育てたおじちゃんすっごく愛嬌がある♪

 ←多分明日にはなくなるよー!

夏に私が足を怪我したことを知っているおとんに、この足一本、全部食べさせられた。。。(笑笑)

摘芽進んでいます

 

どんどん進んでいまーす!

 

太陽がきた

 

す~~~んばらしい晴天になるぞーーー♪

茶葉目覚める!

 茶葉の朝露、キラキラ~♪ 

 畑の茶樹たち、光り輝いている~♪

あのブタは?

いたいた。解体中~!

 

茶摘み娘たちは朝ご飯中~。の横で。細かくカットして一回分ずつまとめて、、、あれ?ここに来る前は?

 あ! こっちでおじちゃんが部分ごとにカットしているのね。

↑どーしても、カメラ向けるとポーズをとってしまうおじちゃん♪(笑笑)

2回目の朝餉準備

 

採りたて苦瓜♪      届いたばかりの地豚の赤身と苦瓜でスープを作っていまーす。

おとんは豚肉にもこだわる。『あの山で育った、2歳の地豚の味が一番おいしい』んだってさ!

「茶葉は?」 

『そりゃー、鉱物質が多い高山で育った、3歳の2代目(天然野生紅芽の)だろ!』 あはは。でも同感~♪

 

摘芽は?

  死芽は山盛りになって再見~。丁寧な摘芽だね!

私は1時間半仮眠。起きたら茶摘み♪

秋の晴天

飛んでいきたくなるような秋の晴天~♪  今夜は冷え込むだろうな、、、。

  

気温も高く、今日はちょっと遠い場所なので、バイクで何回も茶葉の撤収に向かいます。

今日、炒茶する茶葉はどこにいるの? こんなにあったかくて大丈夫? 傷まない?

なーんて私が心配する必要が、あるわけないっ! 一番涼しいお部屋でお休み中~。

 

ごめんね、光線入れちゃって、眩しいよね。。。夕方?夜かな?また会おうね。それまで、おやすみなさ~い♪

茶摘みへ出発~!

彼は鮮葉を迎えに、私は茶摘み&おとんから依頼された調べもの、に向かいます。

さあみなさん出発ですよっ、落とされないようにしっかりつかまってくださいねー♪(笑笑)

 ←山のふもとの舗装道路まで下りてきました。

おとんの家がある山の上からここまでは、カメラなんか取り出そうものなら放り出されてしまうような想像を絶する道。 あれを道といえるのだろうか?まあ、道には間違いないか。(笑笑)

バイクの運転お見事、さっすが~♪

 

途中の舗装道路からの景色(走りながらよく撮れたこと♪)、さあ、再び標高があがってきましたよ!

到着!

再び山道に入り、崖っぷちの舗装されていない道を走り続け。。。

 到着でーす! ここからは歩き♪

茶摘み娘たちは、標高の低いところから茶摘みに入っています。

 

おやつ持って来たよおーーー♪

聖誕老人発見

  

サンタクロース発見!(笑笑)   気を付けて帰ってねー♪

茶摘み

 

うわ~、好い葉だね~♪  えっと、ここは手が足りているね?

 私は一段下を摘むねー!

 まだこの辺りは森林が残っている♪

愛「小鳳~! きたよー。」

鳳『来たのー、寝てないでしょー、気を付けてね~。 じゃ、一緒に摘もう♪』

 小鳳。。。恐ろしいくらい早業。。。

赤ちゃんのときから摘んでいるんだもんな~。 じゃ、小絹も20年後にはこうなるのねっ!(笑笑)

ふたごの茶葉

 うきゃ~♪ この形は初めてみた! 

愛「ねえ、見て見て~、小鳳!」

鳳『うわーおもしろいね! おとんもびっくりするよ。珍しいもの発見したねっ!』

るんるん。なんだか好いことありそうな予感~。るんっ♪

移動

 摘んだらどんどん次の場所へ移動していきます。

標高もどんどん高くなっていきます!

鮮葉バイク便

何回目か忘れたけど。。。再びバイク便が戻ってきた!

 

鮮葉が傷まないように、バイク便はおとんに届けたらまたすぐに迎えに向かってくる。その間にがんばって摘む!

 お。この道は歩くの楽だね~♪ 

もうすぐ2歳

 探し物はなんですか~!

 

1年半前に植えた茶苗の中から、大きくなりすぎた子を探して茶摘み。 
茶樹に栄養を蓄えるための。。。間引き摘み、って感じかな♪

 

天然野生の2代目には1歳半でも蕾がいっぱい。でも、まだ茎はひよっこちゃん!

移動&休憩

 

おやつの包子で休憩中~。今度は、ここから少し上にある場所の畑から摘み始まり、摘みながらまた少しずつ登って行きまーす。

 ←上のほうに小さな小屋発見!(覚えておいてね♪)

秘密兵器

 

って、わけではないけれど。(笑笑)

茶摘みの方法は大きく分けてふたつ。
一般的によく見るのは、小さい刀を使う方法。
それからもうひとつは、両手で摘む方法。
(他には、はさみを使う方法なども。)

どちらでもその人にとってやりやすい方をすればいいのですが、
おとんのところは両手摘み。
両手の人先指のところに薄い剃刀の刃をつけます!

直接絆創膏で剃刀の刃を指に巻きつける人もいれば、
私もしているように軍手にセッティングする人もいる。

私は、摘芽のときは直接テープで指に巻きつけて、
茶摘みのときは軍手にセットィングするのが、やりやすり♪

茶摘みでは、茶摘みのタイミングが来た状態の好い鮮葉を
短時間でいかに早く傷めずに必要な部分のみを上手に多く
摘むことができるか、が要求される。

秘密兵器は、潰さないように両手の感覚で確認しながら素早くたくさん摘めます。
両手を使うのは緑茶の茶摘みの練習にもなりますので、みなさまにもお勧めします♪(笑笑)

登っています!

 次に茶摘みする畑へは、ここから入って行きまーす。

 

 

2歳の天然野生2代目が育っています♪

 ←さっきの小屋より標高が高くなりました!(見えるかな?)

調べ物

私だけ茶摘み終了。おとんから依頼された調べ物。

 古代遺跡の調査!?

  まだ早い~。

その横の柿の成熟具合!?  

 いえいえ、茶樹が本命♪

調べ物中~♪

 古代遺跡(じゃないよ♪)の中でーす。(笑笑)

 

 

↑2歳♪                       ↑切り株♪

1~4歳までの天然野生2代目が、ここで生長しています。

360度

一緒に叫びたい人、あっちこっち皮剥けしている私のこの指(笑笑)に止~まれえ~。  

やっほおーーーい♪

おとんの畑でここは一番低い山の頂。でも非常に風が強い場所なので朝晩の気温は低い。

たくましい野生2代目の茶樹たちが、強い風を受けながらひと芽ひと芽ゆっくりと生長している♪

影法師の頃

 戻ってきたバイク便!

もう一台が来たら、茶摘み娘たちよりも一足お先に私は帰って炒茶にはいりまーす♪

回家了~!

 ←また来るね。ばいばい!

みなさん、山に畑に忘れ物はないですか? 
後ろの鮮葉が入った大袋をおしりで潰さないようにね。
前の大袋を落っことさないように頼むよーっ!
鮮葉の間に入れた? 乗れた?          「回家了~~~♪」

 ひょーーーーー。気持ちい~♪

 

舗装道路まで来ると、歩いて帰宅する茶摘み娘グループ何組もとすれ違う。

 

小さな村をひとつ通りすぎま~~~す。  びゅーーーん!!              

 この家はご近所さん♪ とは言えども、おとんの家はあの山の向こう!

晒青進んでいます

先に帰った鮮葉たちは、家に着いたらすぐに晒青されています!

 

第一鍋

こちらは炒茶組、本日1種目の釜炒りに入りますっ!

 おとんは、毎日全種の茶葉に新しい茶巾を使う♪

炒茶進んでいます

昨日の茶摘み量が多いので、今日炒茶する量も多い。明日はもっと多くなる。加油ーっ!!

  

左:揉んでいる  右:振るっている   (炒茶組の組長が、鍋の前から撮ってくれた♪)

組長とふたりで鍋から出してまとめた茶葉を、私が打つ。打つ。打つ。 どおりゃーーーっ!!
この種類は強く打つ。 うおりゃーーーっ、バーンッ。。。バーンッ。。。バーーーンッ!! 

打ち終わったらすぐに目の大きい3つの竹篩に分け、
それぞれ軽く揉んで通風しながら篩って紅末を落としたら、
熱気をとるためにしばらく置いて冷まし。。。たら次の鍋があがる頃なので、鍋に戻る。
その間間に、冷めた茶葉を目の細かい竹篩か茶巾にまとめ、揉軟機へ連れて行く。

 

今日は量が多い。どんどん行くぞおー、おうっ♪

  この感触。。。気持ち好いの~~~♪ 

両手の平まで1種類目の茶葉の香りがしみこんだ頃、日は暮れていた。

さっそく!

 飲んでみる~♪

ごはーん♪

『愛子、ごはーん!』 by日本語の《ごはん》を覚えてくれた炒茶組の弟

 

この緑の野菜、しゃきしゃきして香りが高くておいしい! セロリではないよ。

豚のバラ肉とxian菜を煮たもの(これも大好き、ごはんに合う♪)   &鴨湯~。

 

兄弟茶品茶

鉄観音3兄弟! さあさあっ、どう仕上がったかな~♪

 

こんな品茶はなかなかできないものね、じっくり行ってみよう!

 

この違いはおもしろいっ!! 兄は香り高く♪ 弟は味わいも深く♪ 

末っ子は・・・どうしちゃった?(笑笑)

小さな品茶師♪

 『あい~?』 (←訳:茶葉が足りない~?)

兄弟茶

16日摘んで本日仕上がった中に《鉄観音3兄弟》がいます。
さっきおとんと一緒に仕上がりの全部を品茶した。
長男&次男キーーーーーープ♪ 末っ子再見~。(笑笑)

《兄弟茶》について、ちょっとご紹介。

前半に炒茶に入った1種は、さらに炒茶の前半・中間・後半に分けられ
3種類の鉄観音になりました。

前半が老大(一番上:兄)、中間が老二(二番目:弟)、
後半が老三(三番目:末っ子)。
ふたり兄弟になることもあります。
おとんは《兄弟茶》と呼んでいるの、どうぞよろしく~♪

一般的には、最後に全球ひとつにして1種の鉄観音にしている場合がほとんど。
あまりにも悪い子に成長したら一緒にはされないでしょうけど。(笑笑)
もっと大きく言えばその日の仕上がり全部を1種にしたり、
そこまで行かなくても一日を数種に分けたりすれば丁寧なほう、だとか。
おとんは、原料によって種類を分け、1種をさらに兄弟に分けます!

《兄弟茶》は最初は同じ条件だったけれど、釜に入るタイミングが違うから
前半・中間・後半では釜に入る時の香りに違いがでてきます。
となれば、炒りあがりの香りも違う。
当然、仕上がりも違う。

似ているけれど・・・共通点はあるけれど・・・やっばり別人。 
だから《兄弟茶》。

おとんは絶対に一緒にはしない。その全部を分ける。
ここまでする作り手さんなんてまずいない。
本当にすごいことですっ!

でも、実はそれもさらに分けられるのですが。。。そのお話しはまた今度♪

次の鍋入っています!

 最初のお包みに入る直前でーす!

焙火に入ります

 こちらは最初に鍋に入った子たち。

よし、好い色が出たっ♪

 焙火に入ります。いってらっしゃーい!

蘭花

2回目に炒茶した茶葉も、包揉に進んでいます! 

『愛子やぁ~!』 おとんの呼ぶ声。なんだ?品茶か?

 ←昨日17日仕上がり中から、3歳の2代目。

↑挑梗したわけではありません。
静置散化後、茎から好い葉のみを選別して取り出して、それから炒茶したの♪

おとん『品茶しよう。』
  愛「へーやぁ。」(min南語で「いいよ~。」という意味)
   『そっちは彼らに任せて、早く早くとにかくこっち。』

   『忙しかったからまだこれ飲んでいないだろ。』
   「あっ、一昨日の小球ちゃん?』
   『そのとおり♪』

野味の香りが出ていたので丁寧に作った1種。
摘み量が少なく超少球になった種類。貴重品だぁー!!


いー、あー、さん、すー、、、、、って。おとん、なに数えてるの?

『すごく硬く好くしまったね、ほら見てごらん。見事だねー。』
「ほんとだねー。」
『7gで何枚の葉があるかな~、と思ってさ。』
「なるほどね。」
『数えるの手伝って。』
「ほー。」

いー、あー、さん、すー、う~、りう、ちー、ばー、じう、し~。。。。。。

『そっちいくつ?』
「20」
『じゃ、全部で41枚だ!! すごいすごい。早く飲もう!』
「ほーい。」


うししし。野味出てるじゃ~ん♪
「あれ?これ、蜜の味がするね!」
『《糖蜜》だ!』
「てぇてぇてぇー!』(min南語で「そうそうそうー!」)

「冬蜜じゃなくて、春にイメージに近い糖蜜の香り。不思議だ~。」
『ふぅわぁ~~~、蘭花の香りが好いな~。』
『うーん、好いお茶だ。おーーーい。』(←おかんを呼んでいる。)

『どうだ?好茶だろ! これも俺用に残しておいてな。』(←おかんに言っている。)
『愛子、どのくらい仕上がったっけ? ううわぁ~少ないなー。』
「はは、仕方ないよおーーー。」
『好茶だなぁ~。よし、半分こしよう♪』
「ほ~~~い♪」


『愛子、こういうのを冬蜜に漬けると非常に好いぞ。』
「あ! いいね、やってみるっ。」

「どのくらいの比率で漬けてみれば好い?」
『少しで十分だ。半両葉:2両冬蜜。』
「茶葉25g:冬蜜100gね。おっけー。まずそれでやってみる。」
『は~~~お♪』

『おいでおいで~、好いお茶できたよ~、品茶しよう~♪』(←小絹を呼んでいる。笑笑)

 

参りました♪

 おおーーー♪

 

 大変恐れ入りました・・・。(笑笑)

2鍋、包揉途中で品茶

2種類目も私が全部打ったので、品茶してみないと。。。ね♪(笑笑)

『お。これも好いな~、好い蘭花香が出ているなー。あれだろ?炒茶前にqiziの香気が出ていたやつ?』
「てぇてぇてぇ~! 違う香りもでているねー、これなんだろう♪ でも蘭花香は、ちょっと弱くない?」
『今さっき、あの蘭花香を飲んだからだよ。ははは!』
「へへへ、そうか! これも楽しみだね。じゃ、続きに戻るね。」


  『ごはーーーん!』おかんの声だ♪

『愛子、先に食べてからだっ!』
「ほぅ♪」

夜食

 

炒米粉&豚と苦瓜の湯♪           ↑人が食べていると食べにくる。(笑笑)

包揉進んでいます

 暗くてピンボケですが、2種めの包揉球を打散した状態。

すぐにまたお包みされ、その包揉球は平板機へ。次の包揉の旅へ出発進行~♪

これを何時間も何時間も繰り返すと、好い色も出て、そして鉄観音のあの硬くしまった外形になっていきます!

3種めの炒茶

 3種めが始まっていまーす。

 よく見て~♪ 私がいまーす。(笑笑)

 月光の中ですぐに熱気を取り、冷めて光沢が出たらすぐに揉軟機へ!

洗顔中

 顔や食器を洗うのはこちらでーす!

蛇口はあっても水道水ではありません。山泉水なので蛇口は閉める必要はありませーん。おいしいっ♪

 

そのすぐ横にあるみんなの憩いの場。お気に入りの場所♪

 

「ぼばぼー♪」(訳:「おはよー♪」 ※口に歯ブラシくわえてるの!)

私には、まだもう少し仕事が残っているので、ちょっとリフレッシュ~。

朝になっても働く人人

3種めの包揉がまだ続いています!

 

そろそろいい感じだー♪  彼が担当、私はその助手! 

他の製茶班は、1種めの包揉が終わって、2種めの包揉が終わって、と、順番に睡眠に入っていまーす。

炒茶組

炒茶が始まってからしばらくの製茶班の流れは。。。

ひとりは柴調整。
ひとり(ふたり)は炒茶。
ひとりが叩いたらふたり(3人)の手で篩って揉んでまた篩って冷まして
それをひとり(ふたり)がまとめて機械で揉んでばらして球作る。
炒茶すべき茶葉がなくなるまで流れる汗を拭く間もない。

原料によっ製茶法が変わるので若干異なるけれど、
。。。簡単に説明するとこんな感じでーすっ!

まだ見習いだけど(♪)私は製茶班にメインで入っているので、
炒茶が始まると、合間合間の数秒でデジカメ撮り出して起動して撮影するのって
結構《技》がいるのよぉ~。この流れに品茶も加わるし♪

ということで。
画像があまり好くなくても許してね。という言い訳!(笑笑)

まだ製茶が終わらない。18日から引き続いて忙しい。だれか来て~~~。
17日から徹夜、18日は早朝からほぼ全部の班に参加しているの。満杯の充実~♪

でも、ブログは追いつかない。ははは。

朝のお仕事

 冷え込む夜は、静置散化中の茶葉にもおふとん♪

おとんが起きてきた。 すぐにおふとんの中にいる昨日茶摘みした茶葉の状態をチェック!!

 『ふーわーーー♪』  おっけーだって!(笑笑)

で、なにが始まるかと言うと。。。 

 

昨夜炒茶した全種、包揉後、最後の[火共]焙前をふたりで確認品茶。お決まりの朝のお仕事♪

確認おっけー!! 1種めと2種めは、[火共]焙に入りまーす。

朝ご飯

1種めと2種めの[火共]焙が無事終了し、おとんとふたりで朝ご飯でーす。

 

お粥・沢庵?・炒なんとか瓜(!)・炒gai菜・xian菜と豚ばら肉煮♪

紅梗

『愛子やぁーーー。』 おとんの呼ぶ声。なんだなんだ? 「すぐ行く~~~。」

 すっごい美しい紅梗が出てる!!

『見てごらん、見事な紅色だ! いやー実に見事だ。昨晩は冷えたからな~。 ふわーーー♪』

 その3種めが、いよいよ[火共]焙に入ります。

『眠いだろ? もういいよ、お疲れさま。 今日も忙しくなるから少しでも寝ておきなさい。』

「寝る。。。眠い。。。おやすみなさい♪」

 

長~い長~い1日? 1時間半の仮眠を除いたら、一体私は何時間起きていたのでしょうか?(笑笑)

つんつるてん茶園

茶園開発が進み、つんつるてんになった山肌が安渓内には多く見られます。
私が見てきた範囲だけでも、もーーーんのすごい勢いで増えています。
祥華でも、ここ数年でつんつるてん茶園は急激に増えつつあります。

おとん一家が毎年春と秋に一回ずつ天然野生を摘みに行っていた山々も、
ほとんどが茶園開発のために伐採され焼き払われてしまったので、
ここ2年で、何分の一かがすでにつんつるてんになっています。

祥華の高山の山山は、ひと昔まえまで全部森林だったそうですが、
建築用の木材の需要が増えた時代に、あっという間に伐採されたそうです。

そして現在、伐採された森林の後に何年も何十年もかけて戻ってきた山の姿も、
再び茶園開発のために伐採され焼き払われつつあります。


『茶園開発は時代による自然の流れ。でも木の一本も残さないのは異常なやり方だ。』
『たくさん生産することだけを考えている人の畑は見ればすぐに分かる。』
『あの畑では、土地は水分保存もできないから好い茶樹が育つはずがない。』
『あんな茶園開発の方法では、いつか山土流失し、生態系も狂うだろう。』
『仕方がない・・・そういう時代なんだ。』

茶園開発の話になるとおとんはいつもそう言って、
最後には首を振りながらため息をつきます。


じゃ、おとんはどうするの? 
茶園作らなかったら、おとん一家はご飯食べられないじゃん?

『山と周りの環境をよく見て、その場所ごとに合った畑を、必要な分だけつくるんだ。』
『もともとそこに石があったら、その石も畑に残しておいてあげるんだ。』
『森林伐採された後にせっかく育った林木を全部切って畑にしてはいけない、
 どんなに少なくても半分以上は残しておくんだ。』
『人家や道の側に畑を作ってはいけない、茶樹が汚れる、汚染されてしまう。
 汚染された茶葉は、それを飲んだ人まで汚染される。』

なるほど。。。

家の前の茶園

家の前や周りに少しある茶園は、茶摘み目的の茶樹たちではありません!

この茶樹たちは、各山に植えて育てている茶樹たちの生長目安になるの♪

毎年茶苗を畑に植えたら、同時に同じ茶苗を家の前の畑にも少し植える。
そうすると、各山に植えた茶苗がどのくらい生長したか、状態はどうか、
いつ頃どの山のどの畑のどの茶樹が茶摘みのタイミングがくるか、などなど、
家の前の茶園を見れば、大体の予想がつくのです。
製茶の季節に、毎日毎日家から遠く離れた各山まで登り、全部の畑の状態確認なんて
できないものね。

家の前の各種茶樹たちの状態と、実際に茶摘みしながら近くの畑の下見をし、
それらとその年の気候や畑の立地条件、そして長年の経験、などなどを総合して、
各山に育っている年齢や原料の違う各茶樹たちの摘み頃を予想していきます。


家には鮮葉を運ぶバイクも来るし、出入りする人も多いから、
そういうところに茶園を作っては絶対にダメだって!

家の前で摘んだ鮮葉たち?
摘み頃がきたら、同じように茶摘みしておきます。

状態の好い物は、その日摘んだ種類に混ぜます。
全体の1%にも満たないから大きな影響はないって。(笑笑)
もちろんっ! ここぞという種類には絶対に混ぜませんよーっ!!

家の周りの茶園には、他にも10歳~20歳以上の老茶樹や、
日当たりの悪い場所にもわざと残しておき、どういう違いが出てくるか、
などなどの研究目的の茶樹もいます。
こういうのは、茶摘みはしておきますが製茶には加えません。

鮮葉が届く

今日の子たちもいい感じ~♪

  

 さっそく晒青に入ります!

ブタの関節

炒茶班忙しくなってきました。しっかり食べましょ~う!

 ブタの足の関節湯(スープ)・カボチャ煮♪

おとん『愛子は夏に膝を怪我したんだから、ここをたくさん食べなさい!』

晒青撤収

先に届いた何度目かの鮮葉♪

 晒青中~。

 おっけー。急いで撤収!

今日は忙しいぞー!

おとん『まだ帰ってこないな~。今日は鮮葉が多いぞー!』

茶摘み娘たちの帰りが遅い。摘み頃の茶葉が集中しているの。

 

家の前の茶葉もどんどん生長している。この樹はもう少しだ♪

畑で授業

次の鮮葉を晒青中に、畑で授業!

 この2枚♪

おとん『これはもう摘み終わったからあまりいいモデルではないな~。ま、いいか。例えばね、 こういう茶樹の場合はこの2枚の感触の時はまだ摘んでもお茶になる、でもその下の葉の感触はもう《老葉》だから摘んでもダメ。』

 

炒茶準備入ります!

2種ほぼ同じ頃に炒茶のタイミングが近づく。今日の炒茶組は昨夜より忙しくなるぞっ!

 揉軟機は、炒茶前にもう一度刷毛できれいにお掃除しておく。

 

原料によって種類ごとに急いでまとめ、準備体勢。 それぞれ好い香りだね ~♪

 各種、出陣準備おっけーです!

 晒青も並行して忙しいーーー。

走る!

ちょっと横山の向こうにある畑へ、急げー!

 確認終了~。急いで戻れー!

ただいま

戻ったよおーーー。

 揺青進んでいる。「おとんは?」

 今晩炒茶に入る茶葉を、製茶班と細かくチェック中~。

品茶

おとんの声。前の晩に炒茶したいくつかの種類の確認品茶が始まる、、、ほぅ、今すぐ行きますっ!

 ←明け方炒茶に入った種類。挑梗して。。。

 

                                         ↑右ふたつ

右から。

・明け方炒茶した種類を帯梗で。
・明け方炒茶した種類を挑梗して。

これは帯梗好~♪ 挑梗したらもったいないっ! 4代樹だけど紅梗が見事にでてる!

・深夜に炒茶に入った種類を挑梗して。
・深夜に炒茶に入った種類を帯梗で。

これも帯梗好~♪ 香気好。でも水不重。


おとん『右は4代めなのに、まだこんな味がでるとは不思議だなぁ~。』
  愛「おもしろいねー。」
   『2代めには追いつかないけど好いな~。お♪ 愛子、これ[火考]したらいいかもよ!』
   「ひぃ、、、もったいなくない?」
   『茶葉を殺すような[火考]はしない。逆にこれだったら[火考]したほうが好い、かもしれない。いや、きっといい!」
   「あはは、そうだね、研究だね!」
   『そうだよ、やってみよう!』
   「いや、ちょっとまって。[火考]は後でできるから、もう少し様子を見てみようよ。」
   『そうだな、今日も忙しいからどちらにしても[火考]は後回しだ。よし、茶庫保留だ。』


左も好いお茶だけど、思ったようには出なかった、そりゃ~好茶だよ、けど極品ではない。
今の時期としては、思ったより水不重だとおとんも言う。
右と比べちゃうとね。。。 うん、こっちはいらない。(笑笑)

ぶたの足

ごはんだごはんだ~♪

 

おとん『この足は、愛子が全部食べるんだぞっ!』

 ←おとんがセッティングしてくれた。(笑笑)

炒茶。品茶。[火考]火。

 次の種類の炒茶も始まっています。

「おとん、この種類はどうすればいい?」    「ほーぅ。わかった。やります♪」

1種の炒茶が終わって次の工程の軌道に乗ったら、その種類をすぐにおとんと一緒に品茶。

 その横で揺青組も忙しそう。。。加油~!

突然おとんが『今のうちにやったほうがいい。あれを[火考]したの飲んでみたいしな。始めよう。おいでー!』

それもそうだ、今やらなければどんどん忙しくなる! [火考]火の方法覚えておかなくちゃ。まってーーー。

[火考]火

んーと。。。こんな感じかな。。おっけー?

『非常、は~~~お♪』byおとん    

 

 行ってらっしゃーーーい♪

「あれ?こっち(電気)? 木炭の焙火機じゃないの? あぁ、種類と時期によって変えるのか。なるほど~。」

品茶。[火考]火。炒茶。

 品茶の結果から、おとんから製茶班に細かい指示が出される。

 その横の揺青組にも、1種1種の香りを聞きながらおとんが細かく指示。

 こっちはどうなった? おとん『あけちゃダメだぞっ!』 はいぃ・・・。 

 その間に、次の種類の炒茶が始まっています。

 通風から次に移るタイミングも、細かくチェックして指示。冷めすぎても×。

あっちでもこっちでも、何種類もの茶葉の違う行程が前後しながら、同時進行していく。 忙しいーーーっ。

1種ずつ名前なんか書いてないし(笑笑)、こりゃもう~、体で! 感覚で! 覚えるしかないねっ!!

包揉待機。[火考]火。

 この種類は揉軟はしない、包揉のタイミングが来るまで待機中~。

 その横で、[火考]火終わって、余熱をとっているあの子たち♪

 お、包揉に入るタイミングが近づいてきたのね!

 こっちも余熱がとれ、乾度調整するタイミングが近づいてきた! 

 

さあ今だー、おとんと私はこっちを優先♪

 『愛子やー、早く早く。品茶してみよう!』  「わ~いわ~い♪」

野生熟

4才の野生4代目、[火考]火しちゃった。ぜいたくぅ~♪

 [火考]火しても美しい紅梗。さすが、おとんっ!

 『貸してごらん。こうい時はね。。。こうするんだよ。』 ほぉー♪

 さっそく品茶♪  帯梗&挑梗 

きゃーーーっ、火香味になっている~♪ [火考]火しても帯梗の方がおいしい~♪ 

『うーん、好い火香味だ、間違いない。これも帯梗が好! これの茎をとるのは無駄使いだ。もったいない。』

『愛子、今は火香味だけどな、あと1ヶ月もしたらこりゃ~好い《熟香型》になるぞ。ふおー満足満足♪』

お茶端会議室より

ここでネットにつなげるのは、大変。
ブログ投稿するのは、もっと大変。
だから、ネットに繋がってコメントがあると非常嬉しい~~~♪

ブログは2日目すらまだ完了していないけれど(笑笑)
ベトナム日記が好い予行練習になって、なんとかアップできました!

寒露の少し前から霜降の少し後までが、高山鉄観音の秋茶の季節。
私が着いた頃から数日間にノリノリ~♪の茶葉が集中。
着いた日はまだよかったのですが、すぐに忙しくなってきました。
鉄観音はどんどん出来上がって「キープ♪」もどんどん増えています。

あと1~2時間したら、また炒茶が始まります。
それまでは揺青の手伝い、揺青を止めるまでの待ち時間にパソに向かっています。

ということで、今は、揺青されている鉄観音鮮葉の酵素成分が活性化されてきたときに発生してくる素晴らしい香り (わかりにくくてごめんなさーーーい!)に包まれています♪

さっき、おとんと一緒にすごいお茶を仕上げちゃいました!!
出来上がりを品茶したところです。きゃ~~~♪

もーーーーー。あっちもこっちも大変大変。(笑笑)

《24時間耐久鉄観音ビュッフェ》状態でーす♪(笑笑) ベトナムで心身ともにバカンスしてすんばらし~い気の充電ができて、今に繋がっているような気がしています!

気温下がってきました

冷え込む夜、行程は進んでいます。。。炒茶も進んでいます。。。汗だらだら。。。

 とにかく今日は忙しい、製茶室はあっちもこっちも鉄観音!

 揺青組、組長のおかん&おじちゃん、無言でわっせわっせ!

 

あなたたちは、焦らず慌てずゆっくりゆっくり。。。それぞれのペースでおいしく発酵してくださいね~♪

電力が落ちてきたー!!

電力が落ちてきた、やばい。 製茶量が多くて電力が追いつかなくなってきた。
まだ製茶中の茶葉がいっぱいなのに、どうする!

そういえば、昨秋停電したのもこの頃だったなぁ。。。なんてことを思い出していたら、
みんなが走り出した。私も走る!

 ←怪しい人影。この中に4人います。(笑笑)

電力が落ちてきても大丈~夫♪
一気に全部が落ちるようにはなっていないの。
自家用発電機までみんなで走って、すぐに作動させまーす!! 

おとん『愛子、バケツに水。ライトももうひとつ。急いでっ。』「ほぅ!」  

おとん『危ないから愛子は下がっていろっ。』「ほぅ!」

ブルンッ、ブルンッ、、、ダッ、ダッ、ダッ、ダダッダダッダダッ、ダダダダダダーーーーーー。

うっひえー、すんごい爆音が闇夜の山山に響き渡ってる。
おとんが何言っているのかわかんないよ~~~。ぐわー、耳がいたい。

  愛「おっっっけーーー?」 (←怒鳴り声)
おとん『おっっっけーーーら!』(←怒鳴り声) 
急いで製茶にもどります。

この時期は、夜中でもすぐに修理の人がバイクで向かってきてくれる。
しばらくして、電力は無事に回復した。一件落着~♪


おとん『あの茶葉の[火考]火中でなくてよかったなー。』  「そうだねー。」 (笑笑)

茶葉にも音楽

 製茶室。組長の携帯電話からノリノリの音楽が流れる!

室内での流れ力作業がしばらく続くからね。

みんなノリノリで楽しくいこう~♪ 茶葉もノリノリで周ってる~♪(笑笑)

うがい

『喉が痛い・・・。』製茶班のひとりの弟が言う。

そりゃいかんっ! 風邪をひいたら大変なこっちゃ!!
急いでうがい薬を持ってくる。

「これ知っている?」
『それなに?』
「うがいしたことある?」
『うがい? どうやるの? 教えて!』
「一緒にやろうっ!」

 「がらがらがらがら~♪」 『がら・・・がら・・・ごぶっ・・・』

『どうしよう~。飲んじゃったよぉ~~~。』 「飲んでも大丈夫っ!」

その日から、製茶班の日課となる♪

早朝炒茶

夜が明けてきました。最後の種類が炒茶に入ります!

 

 ←わたし&おとんの背中?おしり?(笑笑)

 う~わ~♪ すっごく好い色が出たよおーーー♪

お掃除

今夜最後の炒茶は、すっかり朝になった頃終了でーす。

 

一回一回、下に落とした紅末は茶葉専用ほうきで、揉軟機は専用の刷毛で、きれいにお掃除~♪ 

まだまだ!

 鍋の前にいる茶苗たち。いつの日か炒茶する日がくるかな♪

 製茶班まだまだ眠れません。この種類が終わるまで加油~!

釜あげ品茶

おとんにくっついて、私のおきまりのおしごと♪

 さっそく品茶!

好~い色です♪ これも期待できそう!

おはよう

確認品茶していると、茶摘み娘たちが起きてきた。おはよう~♪

 おとんの指示により、さっそく摘芽が始まります!

 

今朝は、まずこの子たち。こんな感じでーす! 

まだでーす!

包揉が軌道に乗り始め、彼が担当、私は助手。他の製茶班は先に睡眠に入りました!

 がんばろうね♪

実は私の右手の小指。。。出血している。何度も皮が剥けて。テープ巻いている。本当は痛い。

けど内緒内緒。。。へへ。

畑でデート

おとんの孫、小絹(2歳4カ月)と畑でデート♪ (子守り!)

 『あ~あ~♪』(←見つけた。と言っている。と思う。)

私が茶樹の花を見ていたら、どんどん探して摘んで、ひとつずつ鼻先に持ってきて、こう言う。
『ほえほえ~。(花のこと、min南語)』 『聞聞~♪』(←そこまではっきりした発音ではないけど。)     
好い香りだと私が喜ぶと肩をすくめて満面の笑顔。 『うんうん♪』と満足そうにうなずいてまた探してくれる。

 はだしでーす。 靴持っていませーん。 

今の彼女の人生に、靴も靴下も必要ないみたいです。(笑笑)

このくらいの年齢の子供のことをよくしらないけれど、小絹はちょっとすごい♪
中国のあの長い箸を上手に使って、大根でもお肉でも大皿からひと切れずつとって、
自分の茶碗に乗せて、ひとりで上手にごはんを食べる。スプーンは使わない。
 
私が品茶していると、ちょこちょこやってきて、真似してお茶を淹れてくれる。
《蓋碗》を使ってだよーーー!!(ぬるくなるまで待っているけどね。)
蓋碗から移した茶杯のお茶を、両手で上手に運んで、私の前においてくれる。
『どうじょ♪』 「ありがとう♪」
これにはおとん大笑いっ!!

初めて会った1才ちょっとのときには、すでに私の横で品茶してたっけ。
そうか。。。小絹! 私たちって茶友だったんだね。(笑笑)

曇り?晴れ?

 

こちらは雲の間から光りがさし。。。       反対側は晴天なり。。。

 

お洗濯

 おとんの家にきて、初めてのお洗濯終了~♪(笑笑)

 あ。どちらの蛇口も締めなくていいですよー!

この蛇口から流れ続けている水は源泉から引いている山泉水なので、そのままどうぞ召し上がれ♪

 日に当てるものはあちらに干してくださいね~。もう夕方だけど。。。

取り込むの忘れていても大丈~夫! 日が落ちかけたら必ず誰かが家の中に入れておいてくれるから。(笑笑)

 洗い湯はこちらからどうぞ。これは溜め水なので飲んじゃだめよっ!

体や足や顔や食器などを洗うときはこちら。使ったら足しておいてね。下にある木炭が熱湯にしてくれまーす。

 休憩~♪

晒青準備

今日も摘み量が多く、また鮮葉が届いた。日が出ているうちに晒青が間に合うか!

 まだ大丈夫。晒青準備だ。急げーーーっ。

炒茶準備

 炒茶準備始まりました!

 こちらは朝炒茶に入った種類。まだ続いています。

数時間、秘密の場所(♪)にいました。いよいよ[火共]焙です。もう少しで仕上がりまーす!

 今日は木炭の[火共]焙機はお休みで~す。

これは!

よっしゃ、秘密の場所(♪)にいた成果を品茶してみよう!

 ふ~わあ~、素敵な色がでているー♪

おとん『これは素晴らしいぞ。。。そうだ愛子! あの前後とこれと、3種一緒に比較品茶してみよう!』

  愛「あー! やりたいやりたい。もってくる~♪」

ごはーん

小鳳の声だ。やったーーー♪

 たけのこだぁーーー!! 今の時期、貴重品だよ。 

おとん『先にごはんだ!』 「ほーーーう♪」 実はすっごくお腹空いてるのぉ~。へへ。

山に日が沈む

うわ。また鮮葉が届いたーーーっ。いそげいそげ、日が沈んでしまう~。

 こっちが品茶より先です!

冬蜜&野生熟

ひと段落ついて。。。やっと品茶タ~イム♪

 

楽しみにしていたさっきの子、この間に仕上がりました!
朝に炒茶して私が思いっきり強打連発(笑笑)した野味の強く出た種類。
18日に、山頂近くの林木の斜面で摘んだ3歳2代目。
緑が濃いですぅ~。きゃーーー好いわ~♪

それから、比較してみようと持ってきたもう2種。
昨晩、おとんと一緒に[火考]火して仕上げた子も連れてきました!
これは4歳4代なのに、まだ野味が残って特色のある味わいが出た子。
でも、3歳2代のようにはいかない。3歳4代のようにも3代のようにもいかない。
その代わり、[火考]火したら素晴らしくなる素質を持って仕上がった珍しい子。

これは、[火考]火前のも私は少し取って置いた。
だって、結果どっちが好かったかなんて、比べてみないと納得できないものねー。
 いざ!

まず仕上がったばかりの子♪

  愛「すげーーーーーー。あま~。濃い~。うま~。」
おとん『こーれーはー。香気非常好!』
   「うわ。。。これあの香りだ。」
   『そうだよ! ちょっと待って。もう一煎淹れてみよう。』
   「ほぅ。」

   「ほらやっぱりーーー♪」
   『そうだそうだよ。間違いない。冬蜜だっ!』
   「そう冬蜜! すご~い濃い~♪」
   『ふーわーーー。これはすごいや。ここまで強く特色が出るとはな~。こりゃ好いお茶だ。』
   「いいね、いいね、これおいしい~。」

   『うれしっ・うれしっ・うれしっ』←手をたたいて喜ぶおとん♪(笑笑)

おとんの《まじ満》がまた出ましたーっ!!


じゃ、こっちは?

おとん『んん? 不[火考]はちょっと薄いな。』
  愛「そうだね~。今それ飲んじゃったし、余計そう感じちゃうね。」

   『どれどれ[火考]後は? ふーわー! これは[火考]して大正解だ。やったなー!』
   「あ。本当だ。まだ火香味が強いのにそれでもおいしくなっている。。。不思議だ~。」

   『愛子、これもあと1ヵ月置いたら、野味のある好い熟香型になるぞ。』
   「だよね! 楽しみーーー♪」

   『しかし、えらかったな~。[火考]前もちゃんと残しておいて。うんうん♪』
   「だって比較してみたかったから。どう違うのか。本当に[火考]した方が好いのかも。」
   『は~~~お♪ 本来はそうすべきなんだ。これからも必ず忘れないようにな。』
   「ほぅ!」


   『うわあーーーーーー。』
   「なに? なに? どうしたの?」

   『《あれ》も[火考]前のサンプルを少しとって置くべきだった・・・しまった。』
   「え? あ。うあーーー。そうだよ。え?全部だっけ?」
   『そうだよ。全部だ。』
   「やっちゃった~。」

   『馬鹿だ馬鹿だ。忙しくて注意を怠った。』
   「でも、あれは間違いないでしょ。[火考]前もあんだけすごかったけど、
    [火考]して好い味になるあのタイプの茶葉って、年にひとつ出るか出ないかでしょ?」

   『確かに、《あれ》は[火考]しない状態ですでに滅多に出ない満足な茶葉だ。
    あのタイプは[火考]した方がもっと好くなることも分かっている。
    そうでなければ[火考]なんてするはずがない。』

   「でも、比較品茶してみたかったね~。」
   『そうだよ。絶対にそうするべきだったんだ。』

   「あは。もうやっちゃったよ。。。」
   『早く飲んでみたくて気がつかなかった。馬鹿だ馬鹿だーーー。』

   『なんで愛子注意してくれなかったんだーーー!!』
   「うへぇーーー。着いたばっかりで私も気が回らなかったあ~。」

   『そうだ、ふたりとも注意をしなかった・・・もう仕方ないな。あはは。」
   「・・・仕方ないね。あはは。」

肩たたき合いながら椅子まで歩いて行く。。。

   「次からはどんな茶葉でも絶対に[火考]前のサンプルを残すのを決まりにしようよ!」
   『そうだ。必ずそうしよう。すっかり注意を怠ってしまったなぁ~。年かなぁ~。この古い頭がいけない!』
   「そんなことないよ~。あの日も製茶室忙しかったからさぁ~。」
   
   『比べて飲んでみたかったなー。』
   「そうだねー。。。また来年ね♪」
   『そうだな。そうしよう。。。さあ、《冬蜜》の続きを飲もうかー!』

う~ん、《冬蜜》うまいっ♪(笑笑)

お味はいかが?

『おいでおいで~。品茶しよう~。』 ←小絹を呼んでいるおとん。

小さな評茶師先生、《冬蜜》はお気に召しまして?(笑笑)

 香りはいかが? 『香~♪ 香~♪』 

 お味はいかが? 『は~お♪ は~お♪』

炒茶始まっています

 

これは丁寧に葉を取り出した種類!    入りま~す♪

 

鍋からあがって、打ったら、すぐにチェックチェーック。 よし、いい感じだ、揉軟に行こう!

 

行ってらっしゃ~い。

待機組

 

奥の種類はすぐに包揉に入りません。軽くお包みして待機組~!

手前の種類はお包みせずに待機組~!

 時どき軽く散開して。。。こちらはそろそろ好い感じになってきました♪

今だ!

 

手早く包んで。。。           速包機でお包みし。。。

 はい一球あがり~♪ 包揉の長い旅へ出発進行!

お月さまがきた

少し前に、お月さまが山から姿を現しました♪

漆黒の闇が、月明かりの美しい夜の山に変わります。

 今夜もがんばろうねー!

一杯どうぞ♪

あら、私に淹れてくれたの? ありがとう~♪

 両手持ち蓋碗ですか。。。やりますねー!! 

夜食をいただきながら

 こんなこともしています♪

 でも、なかなかつながらないから、やーめたっ。(笑笑)

外で食べるのが気持ち好い~♪ 早く食べて交代しなくちゃ・・・ずるずる。もぐもぐ。

夜明けの月

朝の空になってきました。
でも、反対側の空にはまだ十八夜のお月様が輝いています♪

製茶班、先ほど終了。
前の夜は夕方から始まり、最後の釜のタイミングが来たのは明け方で、
その釜からあがった茶葉がひと段落ついた時にはもう昼でした。
今夜は早めに終わりました、もう眠れまーす。

連日素晴らしい気候が続いています。
晴天が続き、昨日は晴れ。そして、夜は冷え込む。
おいしい鉄観音になるためにとってもよい気候が続いています!

そろそろ朝のチームが起きてきて、交代する時間。
私は昼前に起きて[火共]焙に入ります。
[火共]焙が仕上がる頃、鮮葉の第一陣が届き、
そこから朝のこの時間まで(昼までかも?)製茶班は忙しくなります。
製茶班には筋肉の強さと体力も必要なので、全員男性です。
おとんと兄弟子たち(♪)に教わりながらやっています。
この汗と疲労と達成感。。。なんともいえない気持ち好さ~♪

種類によって打ち方は違うけれど(打たない種類もある)、
茶葉打ちで破裂したような納得できる音が出せた瞬間なんて
信じられないくらい気分爽快~♪
『うーわー。愛子は本当にすっごい力持ちだなーーー!!』
おとんは通りかかるたびに笑いながらそう言って満足したように喜んでくれるから、
強めに打つ種類の時は思いっきり気合いが入っちゃいます!

一日中なにかしらの鉄観音を飲んでいるせいか、
昨年と同じでここに来てすぐに顔がすご~~~いことになりました。
なんかね。。。内側から張るような感じ!
ふっくら、でもしっとり、顔を洗うたびに嬉しいっ♪
化粧しないのはもちろんだけど、肌の手入れも全くしていないのにね。(笑笑)

茶摘み娘が起きてきました。おとんも起きてきました。交代です。
おやすみなさ~い♪

おやすみなさい

すっかり朝でーーーす!  なんとも気持ちの好い疲労感~♪

 

起きて来たおとんと一緒に確認品茶をして、引継ぎをして。。。さあ眠れるぞっ♪

 

茶葉が目覚める横で歯磨きして、顔洗って、足洗って。。。きゃ~おやすみなさ~い♪

おとん『愛子やぁーーー。ごはん食べてから寝なさい。』

うえええぇーーーーーー!!      眠い・・・。歯磨いた・・・。はい、食べます。(苦笑)   

本日も晴天なり

 憩いの場より。歯磨き中! 

これだけ晴天ということは。。。今日も忙しくなりそうだぁ~。

準備中

 機械の点検&お掃除!

製茶組の日課で~す♪

いのしし

『野生いのししを討ったぞーーーっ。』  「なにーーー! どこでーーー!!」

おとんの家に、向こうの山に住む親戚から連絡があって数時間後。。。

 

地元でもめちゃくちゃ珍しい《野生いのししスープ》の出来上がり♪ 
おとんも数年ぶりに食べたそうだ。これまたすごい体験しちゃったよぉ~。

おとん『愛子、野生のいのししはここでもすごく貴重なんだぞ。素晴らしい滋養強壮になる!』
   『いつでもあるわけじゃないからたくさん食べておきなさい。ほら、よそってあげよう~!』

食べる側からおとんはどんどん湯碗によそってくれる。
食べても食べても減らないから。。。んごんご。。。食べるのに必死です。(笑笑)

あのね、、、皮と身の間にまっっっっっったく脂肪がないの。
すっごい食べ応えあるその噛み応え、噛めば噛むほど旨味が出る。すごー♪

もう炒茶

 

まだ日が強いので、鍋に入る直前の茶葉には竹篩で影をつくってあげます♪

昨日茶摘みタイミングの鮮葉が多かったので、今日はもう炒茶が始まりました!

まだ鮮葉届く

 まだまだ鮮葉が届くよーーー!!

 晒青いそげいそげ・・・。

 

どんどん炒茶

 山が焼けていく頃。。。

 

炒茶は進みます!        

 

次の種類がすぐに始まります。もう太陽は隠れました。    さあ、どんどん行くよ~っ♪

どんどん品茶

 品茶の回転も速くなりました。

『愛子やぁー! 確認品茶は全部任せたぞー。』  「げげっ、うそでしょーーー。無理無理!!」

 ああぁ。。。空が山が燃えている。。。

評茶台と鍋を往復する間に、次第に紅く暮れていく山山。。。みんなに見せてあげたい♪

やっと帰ってきた

 やっと茶摘み娘たちが帰ってきた~。

 今日は大変だったね!

本当にお疲れさまでした。「ご飯ご飯!」 たくさん食べてね~♪

晒青間に合わない

 おとんの大声が飛ぶ!

『ごはんは後だ! みんな晒青を手伝え。急げ急げーーー。』

うわわ・・・。もう日がほとんどなくなっちゃったよぉ・・・。こういう時はどうするの?

おとん『仕方がないんだ。気候の影響で今日摘んでしまわなければならない鮮葉が多すぎた。
    ここ数日の気候で発芽スピードが急に速くなって少し集中したんだ。
    茶摘みの人出が足りなかったな・・・。しまったなぁ・・・。』

  愛「この種類は晒青不足になっちゃうよね?」
   『その通り! この茶葉をよく覚えておくんだ。しっかり追いかけるんだよ。
    晒青が不足すると原料がどんなに好くてもどういう結果になるか、
    細かく品茶して、他の種類とも比較して、勉強して自分でよく覚えておくんだ。』

   「この種類、、、どうするの?」
   『大丈夫、製茶の加工法を変える。それでも晒青不足による品質影響は避けられないけどな。』

   「そうだよね~。気候影響は技術ではどうしようもない部分があるものね~。」
   『どんな年でもどんなシーズンでもどんな茶農家でも、必ずあることだ。
    こんなことは全体から見れば大きな影響とは言えない。
    もっとひどい気候の年はいくらでもある。
    季節の最初から最後まで、毎日毎日最高の条件で鮮葉を摘んで仕上げる
    なんてことは、事実上不可能なんだよ。』

   「昨年はすごかったじゃん!」
   『愛子ぅ~~~、あんな年は何十年に一回あるかないかの最高の気候条件だ。
    今年だって、しょっぱなに少し小雨の影響があったけれど、
    全体を見れば秋茶に適した素晴らしい気候だぞ!」

   「はい、その通りで・・・。 この種類もしっかり勉強しまーす!」
   『は~~~お♪ あ、これは日本に持って帰っちゃダメだぞ。わははっ!』
   「うはは♪」

お茶端会議室より

製茶班、終わりました。今夜は忙しかったぁ~。
でも、今日はもっと炒茶の量が多くなるのでもっと忙しくなる。
あと2~3日で茶摘みは終わります。
これから顔洗って足洗って寝まーす。
おとんが起きてきた。
それでは、みなさまおやすみなさい♪

あ、おとんが夕べ炒った茶葉を品茶してみよう、と言っている。
「寝る前に少しお茶を飲め」って言うの。
眠いんですけど。。。でも、飲んでみたいし。ちょっとだけ。(笑笑)

お茶端会議室より

香尽美!
ぶたちゃんが届いたところまではアップできた♪

こちらはまだ眠れません。
今の製茶班は私ともうひとり、他の人は先行して睡眠に入りました。
おとんも起きてきたのでもう大丈夫。

でも私はまだ眠れない。
だって、昨夜の一番最後に炒茶に入った1種、仙朴花香がでているのーーーっ!!
すっごい水が《滑》で《重》で、えっと。。。とにかくおいしいのおーーーっ!!

でもね、前の日に仕上がった2種は「ほっ♪」と思うほど華やかで素晴らしい香りが出ているのに
品茶したら磁味が全く追いついていなくて・・・
おとんのふたり、逆の意味で止まっちゃった。はは。

市場に出れば、そりゃー間違いなく《好茶》。
でも、おとんにも不満が残る。私にとってもここまで来て求めている鉄観音とは違うし。
結果、その2種は安渓の茶都行きになりました。再見~。ははは。

おとんがよく言う『お茶は生きている』。
気候や原料や途中のちょっとした行程などの関係で、どういう結果になるかは
本当に最後までわからない、最後まで気を許すな、とつくづく感じた。
他にも学んだ、『香りに騙されるな』『口感に騙されるな』。

ということで、これは落ち着いて品茶したけど、前の日の2種とは
途中の段階でも全く質が異なっていることが明らか!

釜あがり直後から途中途中で何度も品茶して、おとんなんか『うれしい♪うれしい♪』って
手を叩いて喜びながら昨夜は寝に入った。

もう少ししたら最後の[火共]焙に入れると思う。
仕上がりがすっごく楽しみで眠っている場合じゃないでしょーーー!?

これね、本来は台式で作る予定だったの(注文があったから)、
でも揺青が重かったからその後の茶葉の状態の経過を見て製茶法を変えたの。
台式はまたつくれるから、ってさ!
その結果がこういうことになって、おとんは夜中に何度も起きて覗きに来たよ。あはは♪

みなさまも、どういう結果になるか楽しみにしていてねーーー♪

朝方から霧雨の祥華より。

雑種茶

今日は霜降、一段と冷え込む頃になりました。
あと3日もすれば、秋茶の季節は終わりを迎えそうです。

夜明け前から霧雨だったので、昼間は雨がなかったけれど、茶摘みはなし。
晒青も揺青もない静かな夜、製茶班だけが一昨日摘んだ茶葉で軽い汗を流しています。
茶摘み娘は、少し休める日になりました。
製茶班は、明後日には休めます。
夕方になって、気温は更に低くなってきました。

お月さまと星星は、昨夜は姿を見せてくれませんでした。
今夜も、9時過ぎまでは漆黒の夜。
《爽やかさん》もそこに行くまでの道も漆黒の闇の中で・・・
・・・タオル落としちゃった。あいよぉー。再見~~~。(笑笑)

9時を過ぎた頃には、ひっくり返ってしまうような満天の星空~☆
少し前に二十一夜のお月さまが姿を現すと、
星星たちは少しだけやさしい光りになり、お月さまと一緒に輝いています。


霧雨のお蔭で、今日は私が来る前に摘んだおんもしろ~いお茶、飲みました♪
茶摘みがなかったので、茶摘み娘たちはそのお茶の挑梗娘になっていたの。

100年以上は前(正確な年代は土地の人にもわからない)に作られた茶畑の
老茶樹で作った茶葉。
長い間だれも管理していないので、現在は荒れ放題になってしまっている荒山の
古い大茶樹で作った烏龍茶。

その頃の畑には、山から採ってきて畑に植えられたいろんな種類の茶樹が
混ざっているの。
鉄観音の白芽も入っている。少ないけれど鉄観音の紅芽も入っている。
でも、鉄観音種は全体から見ると非常に少ない。

いろんな種類が混ざっているので、これは鉄観音ではありません。
人が畑に植えた茶樹なので、天然野生でもありません。
遠い昔にお茶作りをしていた人たちからの贈り物、《雑種茶》です♪

おとん自身もこのお茶を飲むのが好きで、そして研究の意味もあって
まだ茶摘みの量が多くない寒露から数日後、一日かけてみんなで茶摘みして、
製茶したそうです。

そんな場所・そんな畑・そんな茶樹はもうほとんど残っていないし、
冬になれば茶園開発のために伐採されてしまう可能性が強いそうです。
おとんの家の裏山にも同じような茶樹が数本は残っているけど
(天然野生の茶樹とは違います!)、数本では製茶できる量なんか摘めません。

『売り物にはしない』『意義があるお茶だ』
そう言って、私にも分けてくれました!

05秋天の鉄観音を飲んでくれるみなさまに、少しずつお分けしたいと思っています。
《おみやげ》できたーーーっ♪(笑笑)


それでは、夕方から炒茶した2種の包揉組に戻りま~す。

最後の鍋に向かいます!

昨日で茶摘みは終了。
朝、茶摘み娘たちはそれぞれの家に帰っていった。元気でねー♪

静かになった家の中、今日は炒茶組が摘芽。
そして夕方、05秋茶最後の日の炒茶が始まった。

あと少ししたら、この秋最後の鍋が始まる。
本当にこの種類が最後の炒茶になる。
明日の朝には05秋の炒茶組も解散し、それぞれの家路に着く。

最後の鍋だよ。。。
よし、みんな張り切って朝までいってみようかっ! ほおーぅ♪

眠れない最後の夜

05秋茶、最後の日の最初の鍋。

新しく作った高山の畑にこの春デビューした天然野生2代目の茶苗。
現在1歳(日本年齢ではまだ半年経っていない)の若い茶樹。
1歳とは思えないような茎を持ってこの秋に発芽してきた。

その原料の状態から、すでに常識を外れていることは分かっていた。
期待は高かった。
しかし、秋茶最後の茶摘み日である24日にタイミングが来たため、
時期的に考えて、寒露後数日後やその一週間後前後の頃の
茶王が出る時期の期待度とは違っていた。

揺青してみて、あれ?と思う。

揺青後の香り。。。静置散化中の香り。。。
期待は次第に高まっていった。
好茶になる特徴の1種の果酸の中に、茶花の花粉を感じる濃く深く重みのある
それでいて甘みのある華やかな特出した香りが出ていた。
出会ったことのない香りがしている。
残っている炒茶班全員に分かる。

炒茶時の鍋の中の香りの変化。。。

炒茶後、すぐに手で揉んで顔を近づける。
間違いなく稀に見る鉄観音になることが分かる。
おとんの指示が更に細かくなる。
おとんの興奮度が増してくるから、私の興奮度ももっと増していく。

待ちきれなかった様子のおとんにひっぱられ、炒茶後すぐに品茶する。

そこから始まった。
絶対にこの子から目を離してはいけない。

揉軟後。。。打散後。。。包揉が進む。一回。2回。3回。。。

指示を受け、そこからの続きはひとりが担当し私は助手につく。
長期戦が続いたため、おとんは少し休むために2階に上がった。

摘み量が少ないこの種類は、次第に包揉球も小さくなる。
平行してクッションとなる茶巾の枚数も増えていく。

おとんが製茶室に来た。
2階に上がってからまだ1時間経っていない、どうしたんだ?

眠れないらしい!!

『ここまで来たから、しばらく任せて少し寝ておかなければと思って
2階にあがったけれど・・・このお茶はどうもおかしい。』

『さっき品茶しただろ?そのまま横になったんだけど、その回味が気になるんだ。』

『少し寝なければと思うんだが、気になってどうしても眠れない。
この時期なのに、こんなことはおかしい。』

『気になって気になって、やっぱり眠れないから起きてきたよ!』

おとんらしい!!(笑笑)

花粉香

最後の日の最初の鍋に、特色のある特別な香りが出ました♪
水が金黄色です! 糖度が高くて弾力がある!
梗もおいしい! これは絶対に挑梗すべきではない。
行程の途中途中で何度も品茶しています。

先ほど、焙火に入りました。現在、焙火進行中~。
最後の最後の日、大期待の茶葉です。張り付いています!
おとんも数時間前に起きてきて、一緒に張り付いています!

これね、2代目の1歳なのっ。

とっても少ししか茶摘みできなかったから、球も小さくてかわいい。うぷぷっ。
04秋天の鉄観音で言えば《デビュー》かな。タイプは違うけど!

楽しみーーーっ♪

特王

信じられないことが起こっている。
今、私の目の前で、信じられないことが進行している。

おとんとふたり、仕上がったばかりのひとつの鉄観音を品茶している。

1煎め、目を見張る。
2煎め、肝を抜かれる。
3煎め、奇跡が起こっていることを実感する。
4煎め、口数少なく静かに向かい始める。
5煎めあたりから、ふたりとも表情をなくした。
蓋裏を聞しては見開いた目が互いを覗き込み、
口に含んでは答えを求めるように互いの瞳を見詰め合っている。
7煎めあたりで、私は全身に鳥肌がたっていることにおとんに言われて気がついた。
10煎めあたりで、静かに腰をおろして一緒に行程を思い起こしてみる。

すでに12煎め。まだ終わりが見えない。


祥華のこの山で生まれ育ち、20年以上前、好い鉄観音を作るために
更に標高の高いひとつも人家のない好い水のある山の上に家を建てた。
水にこだわり、山頂の山泉水の源泉から何キロもの森林の中を、
家族で毎日穴を掘って何ヶ月もかけて水道管を地中に埋め、
少しずつ少しずつ繋げて家まで鉱泉水をひいた。
夏は冷たく冬は暖かく甘みのあるふっくらとした水が、
今も24時間いつでも溢れんばかりに流れ続けている。
育てる茶葉には自然環境を優先し、少しの汚染も許さず、
人家や道路に近いところには絶対に茶園を作らないことは今も変わらない。
自然生態を大切にするため、周りの環境をよく見て必要以上の畑は耕さない。
三十年以上、祥華高山で鉄観音のみを研究し作り続けている。
そのおとんが、人生で初めて出会ったという奇跡的なお茶が、
信じられないことに、05秋茶の最後の最後の日に出現した。

なにがどうしてこういうことになったのか、
考えられることはいくつもあるが、実際のことは
これからも研究してみないと分からない、とおとんは言う。

12煎め。
まだ色が、香りが、衰えを見せない。まだ水は重く、張りがとても強い。
いったいこの鉄観音はどこまで出るのだろう。

しかも、挑梗をしていない状態の7g。
茎がついたままの状態で、いまだに金黄色が衰えない。
冷ました12煎めの蓋裏から、まだ甘い香りが強く漂う。

おとんも私も、このお茶に名前の付けようがない。
この特出した特徴は、他に例えようがない。

『鉄観音の《王》の枠を完全に超えている、信じられない。』
『これは国への献上品だ。』 と、おとんは言う。

『どうしても呼び方をつけるなら。。。』

『《特王》。。。他に思いつかない。』     静かにおとんが言った。


《特王》の品茶はまだ続いている。

安渓

『安渓は汚染がひどい。』
『安渓で挑梗するのは絶対にダメだ、せっかく作った好い茶葉が汚染されてしまう。』

昨年もおとんはそう言って、安渓で挑梗することを許さなかった。
挑梗の必要がある種類は全部祥華の山の上で挑梗した。
挑梗する前に、全員が山泉水で手足を洗い、殺菌と匂いを取る為に茶葉で手足を洗い、
雑菌の付着を防ぐためにタオルは使わず自然乾燥させ、
一番涼しい一室でおしゃべり厳禁、出入り厳禁、少しずつ茶葉を取り出し挑梗し、
挑梗したら少しずつすぐに密封していった。
そして安渓まで運び、限られた人だけが入れる清潔な部屋に鍵をかけて外部から遮断し、
茶葉は1種ずつ封を開け、少しずつ少しずつ取り出して、数人で一気に小分け包装していった。

おとんの家では、2日も3日も同じ服を着ていても、それを洗った水は濁っていなかった。
安渓で半日歩いたTシャツを洗ったら、その水は黒かった。

おとんの言うことは、年々身を持って理解度が増していく。

 

ここ数年だけみても、安渓は大きく変わりつつあります。
いつもいつもどこかしら大掛かりな工事をしている。
小さな工事、これはどこへ行っても日常茶飯事のように見かけるから気にしない。

小鬼! 花餃子! 小[女尼]子!
すごい変わってきているよーーー。

小鬼と最初に来た頃とはまるで違う。
きっと一番驚くのが小鬼だろう。

小鬼と一緒に食べた、あの[火考]肉のウイグル人のお兄ちゃんは、
(小鬼は、ウイグル人からウイグル人だと思われて、ウイグル語で話しかけられた!)
今年は姿が見えない。

バイタクも、茶都から街中まで、昨年には2元から3元に値上がりした。
今年は4元と言い始めるのも普通に出てきている。
車とバイクが増えている。

花餃子と一緒に食べた、あの路端の春巻のおじいちゃんとおばあちゃんは、
昨年には姿が見えなくなっていた。

花餃子が乗ったままひっくり返って、深く落ち込んでいた私を最初に笑わせてくれた
あの人力自転車タクシー(?)も、もうほとんど見かけない。

小[女尼]子と一緒に食べた、裏道の小さな薬禅スープの店も消えていた。

一昨年、小[女尼]子が初めてここに来たあの茶王賽の時から作り始めていた
茶壷と茶葉の形をした河沿の電飾はついに完成したようで
夜遅くまで赤緑黄の三色を爛爛と延々と放っている。

解放路も大きく変わり、工事中だった突き当たりの八三一路も
開発され新しい店が続々とオープンし、以前の大きな生鮮食品市場は姿を消した。

茶都の工事も続いており、更に拡大され、チェーン店も進出して来ている。
まだ外幣は換金できないが、中国銀行も茶都の中にオープンした。

小鬼とも花餃子とも小[女尼]子とも一緒に見た、
解放路のあの歴史ある建造物があったあたりは、巨大な深い穴になって工事中。
ついに、あの古い建造物は消えてしまった。

小鬼とも花餃子とも小[女尼]子とも一緒に食べた、
今や巨大な穴の前のあの砂鍋と刀削麺のおじちゃんは、昨年引っ越したものの今も健在!
『他の人は?』って聞かれたよ。ちゃんとみんなの事を覚えてくれているよ~♪
あのあたりも来年はどうなるか分からないそうだけど・・・
毎日ひとりで食べに行っています。
やっぱり、あのおじちゃんの味はおいしいね~♪

さてさて。。。

安渓で汗かきながら各方面を走り回っていまーーーす!! 

暑い。。。

暑いです。。。

現在、半袖Tシャツ&夏用の長ズボン。
裸足でサンダルはいてちょっと買い物に出ていました。
ちょっと歩いただけで、額も背中も汗。
外の気温、25、5℃。

昨年の寒さを想定して、今年は防寒対策しっかりしてきたのに、
おとんの家でも、シュラフも分厚いフリースも今年は出番はなかった。
製茶室で動いていたせいもあるが、明け方の揺青を待っているときでさえ、
何枚も重ね着して、お茶飲んでいれば問題はなかった。
昨年のように、寒くて足の感覚がなくなるような気温までは下がらなかった。
それでも、山の朝晩は冷え込み冬の気配さえ感じた。

今の時間、祥華のおとんの家だったら日によって12~16℃。
だんだん冷えて来る時間帯で、明け方には9~13℃くらいにはなる。

もちろん、同じ安渓でも茶都のある安渓の街と祥華とでは、標高差が大きい。
安渓の街は標高が低い。
おとんがいる祥華は、家がある場所でさえすでに900mは超えている。
ここ安渓の街とおとんの家でも、標高差は800m近い。
おとんの茶樹たちが育っている山の上と比べれば、1000mは違う。


それにしても暑い!!

昨年の今頃は、小[女尼]子とふたりたくさん着こんで、
外で熱々の砂鍋で食べながら温まっていたっけ♪

今日は、刀削麺食べて1時間しても汗が止まらない。。。

茶鬼

今さっき終わりました。
時間が遅くなったので終わりにした、と言うべきか。

『なにが?』って?    品茶です♪(笑笑)

今日はすごかった。
多分、トータルで50種以上、05秋天の安渓各地の鉄観音のみ。
今日のメインは、市場で高値のつくこの秋の空調茶極品クラス。

ひとりが出せばひとりが出す!
またひとりが出せばここぞとばかりにまたひとりが出す!
激論が飛び交う(喧嘩じゃないよ!)。。。終わりがない。。。くすくす。

この秋、安渓内の各鉄観音産地を走り回ってきた鉄観音目利き師たち(♪)も、
やっと一息つける時期。
誰もが同じように長期に渡る睡眠不足で、疲労の色は隠せない。

場所によっては冬茶も始まっていますが、秋茶はひと段落。
それぞれこの秋自慢の鉄観音を持ち寄って品評会と情報交換。
。。。みたいなものです!

いろんな立場の鉄観音専門の目利き師たち(♪)が集まります。
製茶をしている人、商売をしている人、農作物研究をしている人、
茶文化関係の人、高級評茶師をもっている人、高級行程師をもっている人、
茶葉管理関係の人、茶王賽に参加する企業から参賽用の茶葉を探すために雇われてる人。
みんなみんな仕事抜きで鉄観音に魅せられ、鉄観音が大好き!
鉄観音が縁を結んだ《茶鬼》たちです♪

おまけに『変わった日本人(わたしのこと?)』までくっついて。。。ははは。

それぞれが行けなかったり専門地域が違ったりする安渓内各産地の情報の交換、
最近の流行や国内消費の傾向や輸出関係も含めた市場動向などの情報の交換、
互いに見つけられなかったり出会えなかった極品茶や好茶の交換交渉も(笑笑)、
それぞれの鉄観音を真剣に品茶し合いながら、話しは尽きることがない。
季節ごとの恒例になっています♪

私も、おとんのばっかりではなく全体も見たい!
そして、そこからまたおとんの鉄観音を見る。。。うっふふ~ん♪♪♪(←想像してね!)

私には分からないこと、知りたい事、まだまだたくさんある。
そっちの方が圧倒的に多い。
彼らと一緒に品茶をするのは、教わる事が非常に多く、大変勉強になります。
そして、楽しいっ!!

長年安渓の鉄観音を追い続けてきた人たちばかり。
それぞれ立場が違うのが好い!
立場が違えば見方が変わる。となれば、優先して選ぶ鉄観音も違う!
この品茶会は、私にとってとても有意義な時間、この茶縁を大切にしたい。

安渓での数日も、包装関係やその他で走りまわる以外に、同じような品茶会が連日深夜まで続いていたの。
安渓でも恒例になっている♪ お蔭ですっかり寝不足。でも日本では出来ないし。へへへ。


朝9時から、今度はまた視点を変えて始まります。
昼には一度それぞれの仕事に戻り、私は国際宅急便関係で走りまわり、
そして夜にはまた集まって。。。始まります。。。ぶははっ。

わ、もうこんな時間だ。寝ます。おやすみなさーーーい。

回家了~♪

ただいま、ただいま、ただいま~~~♪
謝々大家! おかげさまで無事に帰国いたしましたーーー!!

東京寒い。。。アモイは33度越えていました。茉莉花摘みに行かなきゃ、とか思っちゃった。(笑笑)

 

↑私の荷物&空港まで迎えに来てくれた小鬼&花餃子と共にドライブしながら帰宅。

見覚えのある花花が迎えてくれました♪ 

出国日に水切りして活けた花。
その日から水は変えられていない。
出発日より半月以上前、9月28日に買ってきたデンファレ。

まだ色が濃く鮮やか! まだ花びらが生き生きとしている! 蕾がたくさん開きかけている! 
こんなことって。。。。。。   

びっくりしたあーーー♪

 ←水切りして家中に少しずつ置いてあげました。蕾も開いてきた~♪

異変

アモイで徹夜で作業して、午後の帰国便に乗ったのですが、
帰国してからまだ5時間しか寝ていません。あはは。

眠れないの。
おとんじゃないけど。。。気になって、気になって。。。
空港に迎えに来てくれた小鬼&花餃子と一緒に、
今朝まで3人で品茶し続けていました!(笑笑)


空港で合流した時点で、3人それぞれ徹夜明けと知る。
おしゃべりドライブしながら無事に帰宅。
とにかく眠くて疲れた顔をした3人組だったので、
『とりあえず栄養のあるご飯食べて。。。』
『お茶飲んで。。。』
「まずは全員寝ようよ。」
そうだそうだ、と気力を振り絞り手分けして動き始めた。

そして。
食後におとんの鉄観音飲んだら、3人とも元気になっちゃって体中が熱くなっっちゃって
品茶が止まらなっちゃって~~~。(笑笑)

(ふたりは今朝早朝、再び徹夜明けで、我が家から仕事に向かいました。。。うぷぷ。)


帰国して数時間後、私の体には異変が起こった。

帰宅して小鬼が淹れてくれたコーヒーを飲んだ。
数口飲んで、、、話しかけて、異変に気が付く。
「なんじゃ、この声はーーーーーー!?」

ふたり揃った変な顔が私を見ている。
『なにその声?』『どうした?』
『え?なんで?』『大丈夫?』

突然、声の質が変わっちゃったのおーーー!!
違う声になっちゃったよおーーー!!

小鬼も花餃子も、もちろん私も、初めて聞く声になっていた。
声を出すとき、体の中に違和感を感じる。おかしい。

『疲れだよ。』『風邪じゃないか。』
『お茶切れ?』『日本アレルギー?』
別にどこも痛くない。

『買い物してご飯を作ろうよ!』
『お風呂に入って温まってみたら?』
咳払いしても、お風呂に入っても、声は元に戻らない。

食事の支度をしながら頭に思い浮かぶもの、体が要求するものはただひとつ。
荷物をひっくり返す。探す、探す、探す。
『なに探しているの? 先にご飯たべようよ。』
「ちょっと待って。その前におとんのお茶~~~。」

ふぅ~おいしい♪
う~ん間違いない♪

取り出したのは《05秋:野生茶王》。

「?」と少し思ったが、飲んだら落ち着いてきて、体も手足も熱くなり、
声は相変わらず変なままだが、食欲も増してきたので、
金目鯛のキムチ鍋でご飯をワシワシ。

お腹もいっぱいになって更に落ち着いて、改めて違う1種を淹れた瞬間、
立ち上がるその香りに3人の笑顔が広がる。
口に入れて。。。『うんまーーー♪』
ふたりにも、そして私にも、はっきりと分かる。
日本で飲んでも、おとんの鉄観音はおいしい!

でも。
私にはなにか違和感を感じる。
おとんの鉄観音に何かが邪魔している。。。なんだ。なんだ。
私の表情はふたりにも伝わる。
『どうした?』『違う?』

「何かが違う。」
「水、、、。そう、水が気になる。」

私のその言葉を聞いて、すぐに3人上着を羽織って深夜の東京に飛び出した。
片付けよりなにより、その感覚がある今が優先だ!


帰国して2日間、夜中も昼間も、再び来た雨の夜も、
3人でひたすら水を探して運んで品茶し続けた。
おとんの家で飲んだ味に近い水を探し求めて、いろんな水を購入し、
10何種かの水を使って淹れ続け、品水&品茶。

感覚的に分かる帰国直後の今がチャンス!!
おとんの鉄観音に違和感のない水、私が知っている香りと味わいが気持ち好く出てくる水、
それを早く探してあげたい♪

近づきつつあります!


あ。声は知らないうちに元に戻っていましたー♪

ナビゲーター♪

祥華のおとんの鉄観音。
できることなら、ご興味のある方とはまず最初に全て一緒に品茶したいです。
品茶しながら私はガイド・・・というより《ナビゲーター》かな?

そう、《ナビゲーター》の方がイメージに近いかも! 

《ナビ》させていただきながらまずは一緒に飲んでみて、
その中でお好きな鉄観音が見つかって、それをお好きな方におすそ分けできて、
そのお茶のことを一緒に話せる茶友ができるなら。。。
それが最高に嬉しいっ♪

これまでにも、そして今日のお茶端会議室でも少し触れましたが、
祥華のおとんの鉄観音は全てが高山育ち。
品種改良していない天然野生品種の紅芽(紅芯鉄観音)で、
その伝統法の製茶技術と合わせて安渓の鉄観音産地全体の中でも
現在は非常に貴重なものになります。市場に出ることはありえません。

【書き込みより】

おとんの鉄観音は、全て改良していない高山育ちの天然野生品種の紅芽(紅芯鉄観音)です。
年間通して農薬も人口肥料も一切使っていません!

私が選んできたのは、全種、おとんの技術をもって伝統法で作った鉄観音のみ。
その中でも、おとん自身も手元に残した大満足の仕上がりの鉄観音のみです。
安渓産地全体、中国国内全体を見ても、現在この鉄観音が飲めるということ自体が
奇跡みたいな事だと、おとんの家の外に出てから、この秋さらに痛感してきました。

                    【以上、書き込みより】

ある分野の方々(←おとんは知らない)からは、こう言われました。

『現在の中国では、このお茶が分かる人は極小数派になるだろう。
茶樹や野生茶の研究者たちには分かるはずだ。
他の分野では、例えば発酵食品などの研究者にも分かるだろう。
それから、鉄観音が今のように品種改良される前から代々伝統法で鉄観音作りをしてきた茶農、
今は代が変わって方針が変わっていたとしても、親の世代の茶農、彼らにはすぐに分かるはずだ。

もし、愛子が今知っている中国や日本の茶友の大部分がこれらの鉄観音を分からなかった
としても、その背景や原因は痛いほど自分たちにも理解できる。
もしたくさん余ったとしても、絶対にとっておきなさい。捨ててはいけない。
10年でも20年でも30年でも、長くなるほどこのお茶は貴重なものになってくる。
中薬(漢方)としてもとんでもない価値あるものになる。大切にしなさい。
作り手さんとの縁はもっと大切にしなさい。
この作り手さんからもっと学んできなさい。』

私には先のことなんか分かりませんが、誰が飲まなくても絶対に捨てたりしませんよぉ~。
研究目的で残しておいた以外の飲みきれなかったおとんの茶葉だって、02年から全部とってありまーす!(笑笑) 

 

さて、05秋天。
おとんから分けていただいた13種のうち、11種が出回ることがありえない極品の鉄観音になりました。
このうち、特王を含め6種が《王》がつく鉄観音に仕上がっています。
どれも素晴らしい極品の好茶です。  特王を含め、ちょっと真剣に考え中です。

各種の大部分を、7g真空しました。
少しでも状態好くお分けできるように、ひとつひとつ内袋を使い、上質の真空袋で真空しました。

11種のうち、帯梗で仕上がった種類は挑梗しませんでした。
これらの茶葉から挑梗するのは『無駄遣い!』『もったいない!』からです。
この11種の茎にはアミノ酸等多く含まれ、栄養がとても豊富で、
茎付きのまま茶葉と一緒に淹れると大変おいしいのです♪
茎が苦手な方は、淹れるときに自分で挑梗できますし!


もう1種は、おとんの好意で念のため保留していただいていた出始めから分けていただいた好茶。
だって、最後に「はた・・・。」と気付いて血の気が引いたの。 「うげ・・・極品しかないじゃん。」

毎日朝から極品なんて飲んでいたら1日中おしりに根が生えちゃいますものねぇ~。(笑笑)

これは、老三が友人用の礼品に使おうとしていたので、すでにおとんによって挑梗されていたため、
挑梗後の100g真空のみ。
この茶葉を7g真空になんかしていたら、包装資材代と人件費のほうが・・・
おとんの品茶セットを飲んでくださる方へ、出勤前のさくさく用(笑笑)に100g単位でお分けしまーすっ!


もう1種、ブログでもご紹介した《雑種茶》は、視点が違うので他の12種とは別扱いの
大変意義のある、そしてどんなにお金を積まれてもおとんは売らなかった、貴重なおいし~い烏龍茶。
老茶樹なのでこれは挑梗し、内袋使って7g真空にしました。
おとんのお茶を飲んでくださる茶友への《おみやげ》でーす♪


結局、自分が飲みたいのしか選んでいません。。。(笑笑)

原料や仕上がりによってお茶代の違いはありますが「どれが一番好い」というのは言えません。
ある方面の方々からは、こう言われました。
『この中からどれかをとって並べて、どっちが好い悪い?と比べるのは、
お父さんとお母さんどっちが大切?と聞いているようなものだ。』
私もその通りだと思います。
みんなみんなタイプが違います。
どれも個性やその特色が違う素晴らしい鉄観音です♪


おとんの鉄観音以外に、祥華産の改良品種の紅芽(紅芯鉄観音)も4種あります。
安渓とアモイで行われた数日間の品茶会の末、交換交渉に来た方々からゲットした素晴らしい茶葉です。
「おとん、ありがとう~♪」(笑笑)

1種は、おとんと同じように空調を使わずに仕上げられています。その他の3種は空調茶です。
現在の市場で大変高値が付いているタイプの極品と好茶で、4種とも挑梗し、内袋を使って7g真空にしました。
グラム分けできる量はありません。少量しか交換しなかったので、限定数で品茶セットにします!


それから、最後にこれはおみやげみたいな感覚で。
05春天の茶葉を[火考]火し、すでに好い状態になっている普段使い感覚(?)の【熟香】。
非常~に安いので100g真空のみ! ・・・送料の方が高いよ。はは。

広州や香港などで需要の多いタイプの【熟香型】で、
その[火考]火を専門にやっている友人から分けてもらいました。
《05春天安渓鉄観音》と表示されて広州と香港のいくつかの茶荘に出荷されていましたが。。。
実はこれ、鉄観音ではありません。(笑笑)
それより高価な原料で作った《熟香型》もあったけれど、それらより安いのにこっちの方が
原料に対する[火考]火法が好く、[火考]火した本人からもこっちを勧められた。
でも、原料が原料なので、お番茶みたいな感覚で気軽にさら~っと、、、ね♪


みなさまそれぞれが『びびっ♪』と来ちゃうような、おひとりおひとりに《相性の好い子》と、
ぜひぜひ出会っていただきたいですっ!

私はがんばって資料もブログも進めて行きます。
その時の録音・画像・ノート等を合わせて、忘れないうちに自分でまとめておきたいことがたくさんある。
でも、今日明日は大好きな友人が東京にくるので、まずは一緒にお茶するのを優先します。
旅に出る前からすっっっごく楽しみにしていたの~~~。るんっ♪

お茶怪獣たちが夢のあと

おとんありがとう♪

 

9日夜7時に集合~10日昼1時まで(smashさん制限時間一杯!)。 途中一回晩ご飯に出る。

参加者のべ6名。恵さん、(株)さん、名古屋のお茶怪獣さん、小鬼、時間があるときに続きを~♪
一睡もせず品茶し続けた人約2名。smashさん大完品です♪ おめでとうございまーす!(笑笑) 

感激覚めやらず、おひとりおひとりを思い出してはひとり品茶を続け、茶葉と語り続ける夜に突入。。。


【後記】
関連記事をご紹介します♪
なんど拝見しても私は大感激が止まらない。。。じんじんきています。(感涙)
みなさま、ぜひぜひご覧くださいませ。
smashさん!&恵さん! ありがとうございます♪&ありがとうございます♪

smashさんのblogへGO~!
http://smash.blog2.fc2.com/blog-date-20051110.html
http://smash.blog2.fc2.com/blog-date-20051112.html

恵さんのblogへGO~!
http://mame-en.tea-nifty.com/mameenblog/2005/11/post_8b84.html
http://mame-en.tea-nifty.com/mameenblog/2005/11/heterochromia_2.html
http://mame-en.tea-nifty.com/mameenblog/2005/11/post_24e0.html

Home > 旅日記 > 05秋天♪鉄観音

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