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07秋天♪鉄観音 Archive

飛行時間1時間の機内食etc.

飛行機の空席状況や諸事情により、愛子より一足先に日本→香港→厦門へ。

昨日香港に到着、久々の実家なのに今日からしばらくさようなら。(涙涙)
母『なんであんたいつも大陸ばっかり行くの?
  もっと早くこっちに戻れないの?』といつものブーイング&
 『なになに?これ何入ってるの?これ何に使うの?』勝手に荷物チェーック。
あのさ~、雲母(「きらら」=うちの猫)じゃないんだから~(注)。

妹お父さんお母さん荷物を運ぶのを手伝ってくれてありがとう。すぐ戻るからね。
みんなー、大好きなエッグタルト&パイナップルパン、待っててね。

今日は香港から厦門へ。小さな飛行機は満員御礼。飛行時間は1時間強。
機内食あるかしら?と思ったらちゃんと出してくれた。
ドラゴンエア、初めて乗ったけれど思ったよりサービスがいいみたい。

 チャーシューパンなり~♪
ほかほかで意外とおいしかった。

あっという間に厦門到着。すぐ宿にチェックインし、
あれこれ用事を済ませ、ようやく夕飯(もう?←つっこみのつもり)

 鴨肉麺
いつもの宿の近くの屋台。まだ存在している!よかった。
ひとりでレストランというのもな。こういう屋台はありがたい存在。安くておいしい。

それにしても、宿の電話回線、なかなか繋がらないな。う~ん。
設定が変わったからかな?なんでだろう?

明日は愛子に会える!おとんに会える! 

(注)一般的に猫は人が家に帰ったときや何か新しいものを家に持ち込むと、
   頭をカバンや買物袋に突っ込んでくんくんしてチェックする習慣がある。

[女尼]

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厦門の朝

まずは朝ごはん。
少ない?もうお代わりしています。
 バイキング式。(遅かったから残り少ない)
お粥、麺、パン、饅頭、おかず、ジュース。
愛子は今頃空の上かな。

お腹がいっぱいになったところで市場までお散歩。

途中、「どこでもペット屋さん」発見!
 ウサギ、インコ、ハムスターなどいっぱい。
食べられちゃうんだろうか?

市場に到着。

 
八百屋さん、肉屋さん、豆腐屋さん、などなどこれまで違う場所の市場を回ったことがあるけれど、
並べる品こそ違うであれ、雰囲気はどこも似ているなあ。この活気に溢れているところが。

 
野菜も魚も新鮮でおいしそう。厦門は海に近いからか、海の魚介類がメインみたい。
あさりやカキもあった。

 お、花屋さんだ!
プレゼント用の木(写真左上)には決まって?赤と金色のリボン。

市場の裏へ。

 
裏には店兼住まいの建て物が並ぶ。毛糸屋さん。カラフルで見るだけでもわくわく。

 すごい人。なになに?
え?『豆腐包』(豆腐(豆乳?)入り饅頭)だって?
うう、食べたい、でも今お腹がいっぱい。
今度愛子と一緒に食べよう。 [女尼]

 

 

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いざ♪

いざ、おとんの家へ♪
 まずは食うべし。
そして、寝る。


厦門、着いた!
香港から飛んできたふいみんと合流~。
 暑い。。。
30℃超えている・・・。

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おとんのところへ!

 厦門空港で待つこと30分。

きゃ~愛子ぃー♪やっと会えたー。ひさしぶりー。お疲れ様ー。
今回も大荷物、あれ?いつものバックバッグは?
どうしたの?(あれが愛子のトレードマークみたいなものだと思ってるのに)
なに?あれを使うと重さが完全にオーバー?
さすが「愛子なんでもバッグ」(勝手に名づけた)。

ささ、まずは安渓まで。

今厦門から安渓への高速道路は建設中。
途中観光スポットも開発中。(写真撮りそびれちゃった)

 おお、豚トラック!

次、祥華へ。おとんの息子たちがいつも途中まで迎えに来て荷物を持ってくれる。

まだまだ低いところ、この辺から山へ登る。

ん?なんか止まった?なになに?渋滞?(いつの間に寝てた)
ここどこ?店の看板を探す。まだ長坑か。

おお!道端のあちこちで鮮葉の取引をしてる。
 

向こうからはどんどんバイクで鮮葉を運んでる。町へか工場へかな??

小籠包?ワンタン?の店かな。おいしそうだな。

渋滞を抜けてしばらくすると、山の茶園風景が広がる。でもまだまだ。
 


それにしてもどこまでも「茶茶茶茶茶」だな。
もうこれ以上開発しようのないくらい。

そうこう走って5時間、周りはもう真っ暗。
ようやくおとんの家がある山のふもとあたり、、、あれ?どこへ行くの?
え?つい最近おとんの長男が新しいおうちを建てた?見学していいの?

うわおー、立派な建物。
あ、おかんだ。お元気?
小絹も一緒。へーーー大分大きくなってちょっと女の子らしくなった。
おとんは?いない?

ほえーー、殺青機にガスが使われている!びっくり。

あれ?製茶職人さんはおひとり?

まあ、これはこれは広い応接間。お茶淹れてくれるの?

 これって、空調茶?

ねえ愛子? あ、いない。
2階へ。
ここは生活スペース。台所も立派。水道がある。
あと部屋がいくつもある。トイレは水洗?

3階。あ、揺青機が。おかんはここでも揺青担当大臣なんだね。
隣の部屋は、空調茶用部屋?にもなる?んだって!
おとんのところでこんなに空調茶作るようになっていたなんて、、、
がーん!ちょっと衝撃。

ねえねえ愛子、もしかして今年から私たちここに泊まるの?
おとんのあの山の家はまさかなくなってるの?
まさかまさかもう空調茶しか作ってないの?
えーそんなのいやだよー。あー一体どうなってんの?

愛『大丈夫。私たちはおとんの家!』
よかった~。あのおうちまだあるのね、ほっとした。

さらに上へ上がると屋上。おー、ここで晒青するのね。

まだできたばかりでまだ整っていないところもあるとはいえ、実に立派。

さて、私たちはおとんの家に行こう! [女尼]

寄り道

うぇいうぇい(おとんの長男、小絹のおとん)の新しい家兼製茶所。
おお、出来ていたー!

おとんの家のわりと近く。でも歩くのはちょっと・・・大分遠い。
山を降りたところにある道路沿い。まだまだ作り途中の家。

うぇいうぇいのお客さんが増えてきたからね、空調茶たくさん作らないと!
商人たちが車で来られる場所でないと商売にならないもんね。
おとんの山の家は車では行けないし、雨降るとバイクでも登れない。(笑笑)

 試飲できる接待所。
立派立派~♪

 なかなか好い空調茶!
さすがおとんの息子♪

でも私は要ーらない。きっとおとんも飲まないよ。あはは。

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おとん、製茶中

 やっと着いたー!おとーん!

 製茶室にいた。
さすがおとん。愛子も早速茶葉チェック。

おとん『こっち(おとんが手に持っている球)は伝統製茶法の茶葉。
    まだ途中だけど泡茶してみるか?
    あっちの小さい球は研究用に作ってみた。
    それもあとで飲んでみよう。』

愛  「これ空調茶?ここで最終仕上げしたの?
    これ飲んでみていい?」

おとん『もちろん。なんでも研究、飲んでみて。』

では品茶会の始まり始まり~。 [女尼]

品茶1:伝統茶と空調茶

 おとんと愛子、早速品茶?

空調茶(出来上がり)と伝統茶?(今日の中球、製茶途中)

ん?梗(茎)を取っている?

 梗を取り除いた葉
 葉を取った梗

なんで梗を取るんだろう??まだできていないから見た目とは関係なさそう。
はて?

 左:伝統茶、右:空調茶

 てきぱき

 奥:伝統茶、手前:空調茶
(暗いので画像では色がわかりにくい) 

空調茶から飲む。う~ん、空調茶だ。薄い感じ。

伝統茶を飲む。やっぱり全然違う。比べるとよくわかる。すごく生き生きしていて
力強い、おとんが言う茶葉が『生きている・死んでいる』という意味がよくわかる。

ふ「全然違う。味わいの深さといえば伝統茶がずっといいと思うのに、なんで
  空調茶が流行るの?」

愛『何でだろうね~。でも、伝統的な方法で作れば誰でも好茶が作れるわけじゃ
 ないよ。空調茶だからだめだってわけでもない、仕上がりよい好茶だってたく
 さんある。あとは好みの問題。
 でもさ、現在では伝統的なのはまず市場に出ないからさ。作れる人少ないし、
 作れる環境も少ないし、昔とは気候も変わってるからさ、自然気候で作れない
 環境で自然気候製茶したって茶葉が痛むだけだし。
 それに市場の流行、これは無視できない、だってお茶買うのは消費者だもん。』

ふ「市場になくて飲んで比べられないならわからないのは無理もないか。
  空調茶はきれいだし、香りや甘みが華やかな感じで目立つし。」

愛『ここでは製茶各過程途中の味を自分で覚えてね。仕上がり後とは全く違うよ。
  でも、仕上がってからではもう遅い。その途中途中の味がこの先どう変わって
  いくか、つながりでよく覚えておいて。製茶途中途中で飲んで。醗酵途中とか。
  成功するものとそうでないものの違いもどこで発生したか原因がわかるから。』

ふ「わかるようになるかな。」
どれだけ修行を積めばできるようになるんだろう、私にもその日は来るのかな。

 (「ふ」は「ふいみん」の「ふ」です。ややこしくてすみません。)

[女尼]

さっそく!

 品比~♪
↑ただいま包揉中の「おとん自然気候茶」&できたてほこほこ「うぇいうぇい空調茶」

 う~ん。この手感♪
昨日摘み、ただいま包揉中の茶葉!

 熟~♪
↑本日摘み、ただいま醗酵中の茶葉!

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茶摘隊がいっぱい

 今年のおとんの家、私が来た中では一番人が多い。
といっても製茶職人さんではなく、茶摘隊。

みんな、よく延々と挑梗作業をやれるな。目が疲れそう。
と、思ったけれど、みんな楽しそうにおしゃべりしたり歌ったり笑ったり。

 私たちのことも噂してる?
挑梗する茶葉がすごくたくさんある、いつまでかかるんだろう?


ちょっと失礼して、、、見せてもらおう。
 挑梗前

 挑梗後

おとんに聞いたらあるお客さんが「梗を100%取ってくれ」というリクエストがあった
からだって。どんなお客さんかしら? [女尼]

ようやくご飯

 お腹ぺこぺこ。

 スープがある。嬉しい。
いっただきまーす♪

[女尼]

愛子、製茶室に呼ばれる

 食後、愛子がおとんに呼ばれ製茶室へ。

 
ホン干が終わったものかな?見せて見せて、これはどんな種類??

 ←なにやらチェックしてる。
どんなところをチェックしているんだろう?

 
今度は製茶職人さんとおとんとなにやら話してる。
明日の製茶の打ち合わせかな?

なになに?こっち↓の小球はおとんの研究茶?
 ねえ愛子、なにが違うの?

 茎がしっかりしてる?ような。
何が違うんだろう?見ただけでは、、、まだわからない。
おとんも愛子も説明してくれない、、、。

 嬉しそう。でもなんか怪しい~!(笑)

自分で香りを聞してみる。
ふ「こっち(小球)のほうが野味が濃い気がする」

愛『茎が長いね。前半生長の葉と葉の間隔が。この時は生長が早かったんだ。
  もうちょっとゆっくり生長してほしいな。きっと先月暑かったんだな。。。
  あ、これはだめだ。』

ふ「これ?どれ?どこ?」
愛子がいくつかサンプルを出してくれた。
愛『ここ、折れているのがわかる?』
ふ「うん、ほんと。ぼきっとなってる。なんで?」
愛『これは技術の問題。力入れるタイミング速すぎ。力加減。
  もう少しゆっくり締めないと。でもこれだけ茎が長いとこの位は仕方ないか。』
ふ「どうすればいいの?」
愛『殺青直後の表面は乾いてまだ水分均等になっていないから、包揉の最初に
  力加減を間違えると茎に負担がかかる。折れたり割れたりね。
  しばらく休ませて、それから最初はやさしく、徐々に締めていくの。
  中の水分が出て均等になってきたら、次第に平均して力を加えていく。』

ふ「なるほどー。」

 ←愛子が何か取っている。

さっきの中球のもうちょっと工程が進んだもの?かな?

きっとまた品茶ですね。勉強勉強。 [女尼]

品茶2:中球と小球

今度は中球と小球の品比。早速梗を取っておく。

 中球の茶葉
大分くるくるになってる。
でも梗はそうでもないか。

 ↑のアップ

ねえ、愛子、なんで梗を取るの?って消えた?

 
今度は何を取っているの? すごい顔だけど。(笑)

 小球の茶葉を取りに行ったのか。

 ←また梗を取り除いている。
品茶となると周りがどんなにパタパタしていても夢中になっている。
人の話聞いてくれない。じゃなくて、聞こえてないみたい。(笑)

 できた?

 小球の茶葉

 いよいよ。

 さて、中球はどう変わったかな?

1煎目

う~ん中球はなんかぴんと来ないな。あ、韵は続く。
それに比べ、小球はすごい味が出ている。韵も強い印象。こっちがいい!

2煎目

ふ「あれ?うそ、なんでー?小球が落ちてる?!
  中球のほうは1煎目薄いな~と思ったら2煎目から濃くなってきた。」

3煎目

ふ「なんでー?いいと思っていた小球が渋みが目立ってる!
  それに、なんか中身、『核』の部分が急に抜けた感じがする。
  中球はいきなり伸びてまだまだ行ける、これからって感じ。不思議~。」

愛『おー、やっぱりいいねー。続くねー。ほらみて、色が変わらないでしょ?』

ほんと、煎が進んでもまだまだおいしいなこの中球。
小球も韵が強いけれど、比較すれば渋みが目立つ、前面に出ている感じ。
予想外だった!(あ、写真撮り忘れた)

愛『何煎も飲んでみないとわからないでしょー。小球もおいしいけどね。
  これは比較の水準がちょっと高い、でもここでは標準。飲んで慣れる!』

ふ「うん、どちらもおいしいけれどここまで比べると中球のほうがいいや。」

愛『比べちゃうとね。
  中球は登山靴でどん、てした感じ。小球はサンダルがぺたん、て感じー。』

ふ「え?わからん~。
 私はねー、中球は中からぐっと広がってくる感じで、小球は外側の輪だけあっ
 て中が抜けてて煙のようでふ~っと消えてしまうってイメージ。」

え?今日の伝統茶これだけ?
「中球」と「小球」の2種類だけだったの?

前に来たときは、ずらーーーと蓋碗を並べたような。
1日5、6種類なんて連日あった。
今はまだ少ない時期なのかな?
今日は2種だけど、前みたいにいっぱいあると私にはほんとわけわからなくなっちゃう。 

 左:中球、右:小球
あとから思い出して撮ったもの。もうみんな休んでいるため
つけられる電気は少ないので色がわかりにくい。ごめんなさい。

[女尼]

今日の最後たち

今日はそろそろお開き?
茶摘隊すでに挑梗作業を撤収。続きは明日だって。

最後の揺青が終わって
 もう少しで作業終了

 明日炒茶予定、おやすみなさい。

 今日最後のホン干
これ小球??

 
今日最後のおやつ?やった!温っまる♪

私たちは、、、まだこれから。製茶職人さんの仕事が残っているから。 [女尼]

山の朝

 朝、目覚める。
そうっか、ここおとんの家だ(何寝ぼけてる)!

 山々おはようー。

 茶樹たちおはようー。

 愛子、歯磨き中。

 茶摘み隊出陣。
(道を登っていく人が最後尾、ちょっとわかりにくいかな?)
今日も頑張ってね。

[女尼]

摘むべし!

 家の前にある研究畑。
摘み残しがあると言って、おとんは丁寧に摘むよう茶摘み隊に指示。

 早速。速い速い。
あっという間に終わり、彼女たちはすぐ茶摘みに出発した。 [女尼]

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黒骨鶏

外で3人でご飯。
愛子がじーっと鶏を見てにやにやしている、なんだろう?

愛  「ねえねえ、ふいみ~ん。メスのあのおしりいいね~、ぱふぱふぅ~♪」
ふ  「・・・くさいと思うよ。」
愛  「あそこに顔うずめた~い♪ 気持ちよさそ~。ぱふぅ~♪」」
 愛「これ、初めて見た!」

愛  「おとん、この黒い鶏、何ていう品種?」 
おとん『黒骨頭鶏。』

愛  「は?」
おとん『肉も骨も黒いから。』

愛  「そのまんまじゃん。。。ここの地鶏?」
おとん『いや、山西から来た。』

愛  「へえ~。」
おとん「知り合いが遊びに来たときわざわざ持ってきてくれた。」

愛  「山西から?どうやってーーー。」
おとん『飛行機でさ。』

愛  「鶏を?預け荷物で?無理でしょ!」
おとん『大丈夫だよ。ダンボールに入れたら外から見えないだろ。
    だ~れも気がつかない。』

愛  「ダンボール!ばれなかったの?ぎゃははーーー♪」
おとん『縛っておけば動かないしな。』

愛  「鳴いたらどうするの、みんなびっくりだよー。4羽だよ、4羽。」
おとん『なに言ってんだよ、昼は鳴かないよ。昼間に運べばいいんだ。』

愛  「確かに。。。そうか、鶏は昼に運べばいいんだ。。。で、おいしい?」
おとん『まだ食べていない、ちょっと育ててみようと思ってな。』

愛  「で、名前なんだっけ?」
おとん『黒骨頭鶏。』

愛  「日本語にするなら黒骨鶏。。。こく、こっ、こっけい
    こくっこっけっ、こけっ、こっ、こけっこっこおおおーーーっっっ!!」

愛  「ひーーー♪ 舌が、舌がまわらない~!」 (愛子、笑い転げている)

ふ  「・・・」  [女尼]

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朝品

茶摘み隊、一部挑梗部隊として居残り。

愛子は早速「朝品」してる。
 ←準備中

なになに?今はなにを品比しているの?
昨夜(日付は今日か)仕上がった中球と小球の確認品茶?
梗を取って?7g計って?山泉水汲んでお湯沸かして?はいっ!


左から:中球(帯梗・不帯梗・梗)、小球(帯梗・不帯梗・梗)

 中球

 小球


左から:中球(帯梗・不帯梗・梗)、小球(帯梗・不帯梗・梗)

 中球

 小球

よく飲んでみると、梗だけでもおいしいものとそうでないものがあるな。
なんで現場での品茶はいつもこの3パターンでやるんだろう??

愛子、なんで現場では3パターンで品茶するの?どんな意味があるの?
♪教えてー愛子ー♪ 

昨秋のブログ読んでください。って言われちゃった、、、。[女尼] 

昼ごはん

  by 愛子

 本日の献立

 え?天然紅菇湯?

天然紅菇って?きのこの一種?

 珍しいの?
偽物が多い?そうか、貴重な食材なんだ。
初めて食べた。スープの色がきれい。
鉄分たくさんありそうな感じで体によさそう。 by[女尼]

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食後の散歩♪

 お昼ご飯おいしかったー。

愛子、どこへ行くの?散歩?
今日も天気いいもんね、暖かいけど風が爽やか。

 
この道って、確か大きな岩がごつごつある茶畑に通じているんだっけ?


愛子、突然引き返した。なんだなんだ?
なに?おとんが呼んでる?はーい!
愛子、耳がいいなー。私には聞こえなかった。 [女尼]

2代目2歳

 おとん『愛子ー、早く早く、これこれ、飲んでみて。』

 でた!「愛仔」プレート入り。
「子」の字が「仔」になって息子の意味になっている。(笑)

愛子が出国前に言っていたのはこのお茶か!どきどき。
おとん&愛子だけのキープ茶。
量が、、、少ない。仕上がったのこれだけ?!


左から:帯梗・不帯梗・梗

 帯梗

 不帯梗

 梗

おいしー♪おとんの鉄観音だあーって感じ。
(浮かれてまた写真撮影忘れちゃった)

おとんと愛子はずっと飲みながら話している。

おとん『これはほんとうにすごいなあ。これは嬉しい。
    これだけしか取れなかったけどな。すぐにしまっておけ。
    ちょっと前から風邪気味でしばらくこれだけ飲んでいたんだ。    
    ひとりの友人には少しだけ分けたよ、あとは愛子と分けるんだ!
    全部で4斤だったかな。こーんな小さい球だった。』

愛「これ天然野生思い出すね。2代目だけだね、この味でるの。これ何歳?」
お『去年植えたから、2歳か。愛子が昨春に苗作ってくれって言っただろ?』

愛「うわーーー約束守って探しに行ってくれていたんだ!ありがとう♪」
お『でもこれだけなんだ。もう全然山に天然野生樹がなくてな。』

愛「仕方ないよね。でも今年2代目3歳がたくさんくるよね?」
お『後半だな。2代目の場所は標高高いし生長もゆっくりだからな。
  あとは気候だな。3歳では2歳のような原味は期待できないぞ、年が進むと
  野味はなくなっていくからな。』

ふ「ふ~ん。確かに薄れていっているよなあ。
  ねえ、愛子、3歳が旬だって言ってたよね、
  なんでおとんは2歳のほうが原味があると言うの?」

愛「旬と原味は違うよ。
  ほら、人間だって子供の好さとお年頃の好さとでは違うでしょ。
  お年頃が「旬」だとすると、子供はまだ先天的な「野生」の部分が強く残って
  いるじゃない、でも成長すると自然に変わるでしょ?それと似た様な感じ。」

ふ「そうか。」 [女尼]

 

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野生茶が危ない!

 愛子とおとんの会話が進む。

愛「今年は2代目3歳、結構来る年だよね。楽しみ~♪
  気温下がるといいな。その前にもうちょっとだけ雨も欲しいね。数時間だけ。
  ねえおとん、そういえば茶苗がないよ。今春どうしたの?」

お『それがないんだ。天然野生が多く残っているいつも入っている山はどこも
  茶園開発が進んで一生懸命探してみたけどまるっきりなかったんだよ。
  この辺じゃもうなくなってしまったよ。茶苗が作れない。
  どうすることもできない。』

愛「うそでしょーーー。少しも?全然?まったく?うえぇぇぇ・・・。」

ふ「え?なに?おとんの2代目茶葉もこれから飲めなくなっていくってこと?」

愛「そういうことだよぉ・・・。うわぁぁぁ・・・。」

お『あと一箇所だけ可能性がある。80キロ位先の村に多く自生している
  山一帯があるのを知っている。でもな、そこも今はどうなっているか、、、。
  行ってみないことにはわからないな。その村の知り合いに聞いてみる。
  もしも開発されていないなら、もしもあるなら、どれだけお金を使っても
  いいから取ってこよう。もしもまだ残っているならこれこそお金の問題じゃ
  ない。でも向こうもどうなっていることやら、、、。あったらつくろうな!』

愛「もちろんだよーーー!!! え、、、じゃ、雑種茶(=野生茶)は?」

お『ないない。これがぜんぜんないんだ。愛子に頼まれて大勢雇って山に入
  ったけどな、1日かけても少ししか摘めなくて製茶ができないんだ。
  そのあたりも開発されている。』

愛「うぇぇえーー。野生の雑種茶までなくなった?もう飲めないの?
  うっそぉぉぉ・・・。」

お『雑種茶もこの辺じゃもう無理かもしれない。近くの村にまだ少し残っているとは
  聞いた。その村の知り合いにも電話して聞いてみる。
  あるようだったらこれも金がかかっても構わない。摘みに行こう!』

愛「もちろん!!!一緒に探しに行くーーー。」                      by愛子

そ、そんなーー。あの03年に飲んだ「何?これお茶?」と思った
あの天然野生はもはや存在しない?!しかも2代目ももう育てられない??
野生茶さえ消えてしまうのー?

そういえば、来たときに違和感があった。何か違うって。
愛子に言われて改めて外を回ってみると、茶苗畑が野菜畑になっているっ?
このままでは2代目もそのうち消滅、、、? うわ、、、そんなのやだーーー。

 
角度は反対になっているけれど、同じ場所。
左:今年の様子、右:04年秋の茶苗の様子

 
04年、2代目茶苗がたくさん    

 
(角度が若干違うけれど)↑この辺の場所は今野菜畑になっている。

写真を改めて見ると大分変わってしまった。ショック。
一体これからどうなってしまうんだろう? [女尼]

 

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孫ラッシュ

はじめまして♪
 ←おとんの長女の長女。
小絹の従姉妹よ。いつもご機嫌!
まだ名前はないの。どうぞよろしく~♪

その小絹も、春茶の前にお姉ちゃんになるよ~!

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裏山授業

私がパソコン作業に集中していた頃、
愛子はおとんに裏山授業を受けて部屋に戻ってきた。

愛『ふいみーん、ちょっと来てー。』

ふ「なにー?」

ふたりで裏山へ。あ、きっと天然野生紅芽の老樹の場所へ行くんだ!

愛『さっきね、おとんと裏山で授業してたんだ。
  (愛子、地面にしゃがむ)
  ほら、天然野生紅芽の葉が散らばってるでしょ、あはは!
  2代目の茶苗の地植えの復習していたんだ。
  この部分をこうして切って、こうしてこう挿すの。今じゃないよ。春茶の後だよ。』

ふ「うんうん。」

 お手本

 これ?
人差し指と中指が指しているのが、授業のあとらしい。

 こういうのも植えられるらしい。

愛「違うよ。それは説明終わっておとんがポイって投げ捨てたやつ。あはは!」
[女尼]

おとんの部屋から見る景色

おーい、ふいみ~ん♪(ふいみん品茶中)
 その横で挑梗進む。

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昼品

 また品茶。
アフターヌーンティーだ!(笑)

 今度はなんだろう?
2代2歳と中球と小球? 長い時間浸けっぱなしにする? なんで?

 下:蓋碗に浸けて30分経過の湯色
左から:2代2歳、中球、小球

おとんは研究用に作った小球が失敗作??だと言っている。
小球もおいしいよー! う~ん、、、これのどこが失敗なんだろう??
比較すれば小球はやや渋みが出ているように感じたけど、それのことかな?
それとも、それは成功した部分なのかな?

製茶のどこが違っていたんだろう??原料?工程?
おとんも愛子も品比しながら話が違うところに行っていて、聞ける雰囲気じゃ
ない。品茶して自分でわかるようにならなくちゃ、、、。

中球もっとおいしいー!すごく香りが華やか!!
おとんも愛子も満意そう。
だけど、まだ「非常満意」までではないの?
ふたりで真剣に品茶している。
横で話を聞いていると、このふたりの要求が高すぎるような、、、。

そういえば、愛子は品比と同時に「要る、要らない」を決めないといけない
んだ。愛子が要らないと言ったらどうなるんだろう?
伝統茶好きの数人へおとんが連絡をする?なるほど。
一度手放したらもう2度と戻らないっていつも言っているもんな。

あとで好茶がたくさん出たら予算オーバー?でももしも出なかったら?
そうか、、、。そういうのも同時に考えているんだ、、、。
出るか出ないかも気候次第だし、これからの気候はわからないし、、、。
現場での毎回の「品茶」がどれだけ重要な意味を持つことか、、、。
私だったら何日悩んでも決断できないだろうな、、、。

 
愛子が真剣に考えるときはいつもちょっと近寄りにくいという雰囲気。
 [女尼]

準備炒茶

おとん 『愛子ー、準備炒茶ーーー』

そろそろ炒茶が始まる?おとんと愛子はバタバタ。

 
あれ?おとんいない?愛子ひとり?だ。

 
これからこれを炒茶(殺青)するのね?       届く?

 
きれいな紅?辺、あ死芽だ。     おとんは釜の薪調整中だったのか。

死芽は製茶のどの段階で取っていくんだったっけ?
確か昨秋のブログにも書いてあった。でも現場でよく見ておこう。


あれ?愛子以外に、、、職人さんがひとりだけ?

[女尼]

愛子、炒茶担当班長

 いよいよ炒茶。おとんどこかに消えた?

 山盛り

 
炒茶開始!おお、おとんは愛子に任せたのか。
さすが愛子。すごい!加油!

 
一鍋が炒り終わって起鍋           布に包んで

 パンパン!
愛子はすぐに次の鍋の準備、まずお掃除?なるほど。

 次の鍋。
↑集中している。

ふ「どのタイミングで起鍋するの?」
愛『茶葉が熟したら。
  香気の変化を鼻で感じて、茶葉の様子を目で感じて、茶葉の音を耳で感じて。
  ただ茶葉の声を聞けばいいんだよ!』 
ふ「茶葉の声・・・って。」

 
また次。薪調整もしなければ。碧螺春以上に?忙しー。

 
うわっ、後ろからすごい煙出てる。あと何鍋?まだたくさんある。

 炒茶待ちの次の種類が届きましたよー。

 炒茶直後、ほかほか。
頑張れ、炒茶担当班長?!(笑)

[女尼]

製茶室では、、、

 一方、製茶室では、、、
あ、もうひとり下の家から上がってきていた。よかったー。

 ←ちゃんと進んでいる!
、、、って、あたりまえか。      

 「すごい大きい!」

愛『その球大きくないよーーー。』
ふ「これで?」
愛『どの段階かよく茶葉を見て!これからもっと締まっていくでしょーー。』
ふ「あ、、、そうか。」

 
   解開している。       打した後、すぐ茶葉を篩っている。(バタバタ)
あ、バタバタしているのは私だけか。

あれ?今日あの木の揉捻機は使わないの?なんで?
と愛子に質問しても今は忙しくて説明している場合じゃないか。
あとでだな。メモメモ。

 
ん?もうホン干するの? 炒茶の合間をぬってチェックしにくる愛子↑

「ねえねえ、愛子、あれってもうホン干?」
『え?どれ?。。。あれはホン干じゃないっ!』
「え、じゃ何しているの?」 
って、もう消えた。(鍋に戻った)

ホン干機ってホン干するだけじゃなかったの??、、、だめだ、思い出せない。

 ←この種類は、、、
くるくるになってきた、でもまだかかりそう?

 ←柔揉後も一鍋一鍋チェック    

 ←打直後も一鍋一鍋チェック

 ←これは紅末
炒茶後、打して、ふるい落とした紅末。
枕にすると香ばしそう?

[女尼]

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一葉摘み

製茶班が忙しくしている頃、茶摘み隊が帰ってきた。

 
ん?今日の鮮葉はいつもと違う。 なんでだろう?
おとんもいつもより細かく晒青の指示を出している。

 
製茶中の愛子も飛んできた。
なんだろう?

え?これ愛子のリクエスト?今日タイミングがきた?すごいすごーい!

あー、なにが違うか分かった!
 一葉摘みだ!
成熟したものだけを選んで摘んだ?

そうか、うわー贅沢。
もしかして、去年の「一葉王」みたいのができるのかな?!

でもこれすごい、どうやって摘茶するのだろう?
一葉摘みのはこれまでにも06秋の一葉王とかで飲んでいるけど、
この状態で実際に見るのは初めて。
これ摘むの大変だろうな、時間かけても少ししか摘めなさそうだし。

 ←芽、発見。

 ←これもだ。
ふ「なんで芽があるの?一葉一葉で摘んできたはずだよね?」

愛『ん?ふいみん何度も茶摘みしてるでしょ?
  家に帰って自分の籠の中身出した時どうだった?
  100%ふいみんが摘んだ芽や葉だけじゃなかったでしょ。
  山や畑で茶摘みしていれば自分で籠の中に入れていなくても自然に他の
  ものも少しは入っちゃうじゃん。
  それから、この芽は未成熟の葉だから、多分摘んでるときに取り除いて
  捨てたはずが籠に入っちゃっていたとか、あるいは摘んだ単片(一葉)に
  くっついて一緒に摘んじゃったとか、そんなとこでしょう。
  さっきチェックしながらぽいぽい捨てたけど、まだ残ってた?
  見つけたら取り除いておいてね。』

あー、チェックしながら取り除いたんだ。
それで地面にちらほら落ちているんだ。なるほど。
[女尼]

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おとん、製茶室へ

おとんが製茶室に戻ってきた!

 茶葉状態をチェックしながら指示を出す。
説明してまた出て行った。


↑炒茶中の愛子は外からチェックしている。


おとん、また戻ってきた。
確認し終わってまた消えた。

 流れ作業でどんどん進む。
製茶室、忙しい。 [女尼]

鮮葉がまだあった!

製茶室や鍋の前をうろうろしている私に愛子が
『ふいみん、あそこの上に行ってみ、おとんが晒青しているから。』

え?まだ鮮葉があったの?気がつかなかった。
え?まだ晒青できる場所があったの?ほんと?
え?どこどこ?

愛『上ーーー、上行って叫べばおとんが返事するから。』

 ほんとだ、おとんがいた!

もう1種類あったんだ。

晒青終わったから今からこれを全部家の中へ運ぶ?
それでおとんは茶葉箒で鮮葉を集めているのか。
おとん晒青も炒茶も製茶室も全部見なければならないから忙しそう。

[女尼]

揺青班も忙しい!

製茶室からカタン、コトン、ガガガガといろいろな音がしている頃、
揺青班も大忙しい。

茶摘み隊は挑梗するため、おとんと愛子が揺青班。

どれを揺青するの?


これって、おとんが上のほうで晒青したものかな?違うかな?

 準備OK?

 回る回る♪

[女尼]

製茶室

今日はたくさん炒茶した!球がえ~とっ1、2、3、4、、、。

包揉がある程度進むと、そのうちいくつかの球を製茶職人さんがバイクで
どこかへ持っていってしまった。えーー、どうしたの??

愛『ああ、下のうぇいうぇい(おとんの長男)の家に持っていったの。』
ふ「なんで?」
愛『機械ひとつ下に持っていったから包揉が間に合わないの。
  続きは下でしても変わらない。あとでまた戻ってくるよ。』

ふ「どの球も全部同じ種類?」
愛『原料は同じだけど種類は分かれるよ。』
ふ「なんで??」
愛『炒茶に入ったタイミングが違うじゃん!
  香気も滋味も違いがでるでしょ。
  おとんの場合は球を分けるのは量が多いだけの理由じゃないよ。』

ふ「そうか、、、。どれ持っていったの?」
愛『前半3球。』

ふ「なんで前半の3球なの?」
愛『そりゃ炒茶した私が気に入らないから。
  気に入った仕上がりの3球をここに残したの。
  後半3球の方が出来が好い。ぐははー♪』

「包」して、「揉」して、「解開」してまた「包」して、、、の繰り返し?
球を手に持ってみると、、、うわっ重い!
ボーリングの一番重いボールとどっちが重いんだ?
これは重労働。見ているとこっちまで疲れてくるような。
製茶職人さんも大変な仕事だな。

 包準備
     ↓
 包
     ↓
 包揉
     ↓
 中の茶葉を
     ↓
 機械に入れて
     ↓
 解開
   

 後半3球はここで加工継続

[女尼]

釜あげほこほこ品茶

 炒茶直後の茶葉を品茶することを、愛子がそう呼んでいる。
略して『釜ほこ品』だって。(笑)


おとんと愛子は、揺青機が回っている間に炒茶の様子を確認にくる。

 炒茶した直後の茶葉
釜からあがってほこほこだから『釜ほこ品』なの?そのまんま(笑)


品茶する前に、まずはもみもみするの??

 
次は梗取り?           この梗、長い。

 準備完了。

あちゃーっ。一緒に品茶していたら釜ほこ品の様子撮るの忘れた。くすん。

品茶をしながら話すおとんと愛子。
しばらくしたら突然製茶室へ。
 どうしたんだろう?
ふたりでいろいろチェックしている。


チェックした後、外の研究畑の前で何か話している。
何かあったのかな?

包揉も(時間によっては+炒茶)続いているし、揺青もしているし、品茶もするし、
たくさんのことが同時進行でもうー私にはわけわからんよーー(>_<)。

[女尼]

1回目揺青終了

 おとんと愛子が家に戻る。
1回目の揺青が終わっていた。

 単片1回目揺青後

 単片が静かに見守るなか、、、
茶摘み隊、挑梗中。

[女尼]

ご飯?やった!

 ご飯だーわーい♪


愛子も嬉しそう♪

[女尼]

くるくる品?

今度は包揉が進んだものを品茶。
ふ「ねえ愛子、それは何品て呼んでいるの?」

愛『んー、標準がとれないから特に固定では呼んでいないけど、包揉中間での
  品茶だから《包中品》とか《くるくる品》とか♪

  《包中品》でも《くるくる品》でもここで話が通じれば呼び方は何でもいんだけ
  ど、品茶の結果を話すときは注意が必要だよ。
  包揉の工程は時間が長くて常に茶葉の状態は変わっているから、どの状
  態で取り出して品茶したかによって標準が変わってくるでしょ。
  釜ほこ品は、炒茶直後の状態という一定基準があるじゃん。
  くるくる品は、例えば3時間包揉していたらその3時間のどこでもくるくる品
  になっちゃって、一定基準がないでしょ。

  それに、球(種類)ごとに同じ包揉でも工程や加工法が若干違うから、種類
  別のくるくる品比でも正確な状態品比なんて不可能だからね。
  一球ずつ包揉のどの段階なのか必ず確認して、意識してそれぞれ品茶しな
  いと話がずれるからね。』

ふ「それもそうっか。」


夕飯後、再び製茶室へ。
おとんと愛子、職人さんと何か話している。


品茶用の茶葉を持って、戻った。
また梗取り。


お、次は揉む?


↑になった。

 

 ←おとんと品茶しながら話している。
メモを取りながらなにやら悩んでいる愛子。
何考えてるんだろう??おとんも黙って考えている様子。

[女尼]

2回目の揺青

再びおとんと愛子ふたりで揺青。

2種類同時にスタートする?
 てきぱき
さすが愛子、慣れてるなあ。ふたりで流れ作業。


私も手伝わせて。愛子が集めた茶葉を運ぶ?
はい、よーいしょっ!
「おとーん、この種類はここに入れればいいの?」


2回目の揺青前の状態。おとんが茶葉箒で集めた種類かな。

 単片は一番手前の単独籠の中。
いってらっしゃーい!

しばらくして気がつけばどちらも終了していた。

 その茶葉を丁寧に広げている。

 2回目揺青後の状態。

 こちらは単片2回目揺青後の状態 
 2回目揺青後の状態光っている☆
おいしくな~~れ!

[女尼]

品茶:2代目2歳と空調茶

 仕上がった空調茶を品茶。
(いつのだっけ?今日仕上がったのだっけ?メモ取るのを忘れちゃった、、、
 後で愛子に聞こう、、、)

 左から:帯梗、不帯梗、梗

品茶して、おとんも愛子もふたりともなんか浮かない顔のような、、、。

なになに?
次は2代目2歳と一緒に品茶するの?
 
おとんと愛子、品茶する時いつもより話し込む。


左から:2代目2歳帯梗、不帯梗、空調茶帯梗、不帯梗、梗

すごっ!2代目2歳はもう何煎も淹れているのに味がまだまだって感じ。
横の空調茶、別に悪くはないと思う、というより普通においしい。
けど比べちゃうとなんかかわいそうに感じてしまう、、、。

改めて、恐るべし2代目2歳!
[女尼]

その後茶葉は?

 さて、製茶はどこまで進んでいるのかな?

 20時43分の様子
あともう少しかな?まだまだかな?
今の段階で3球になっていたんだ。

 23時50分
球がさらに小さくなっている。

あう、、、3回目の揺青もいつの間にか終わっている。


おとんが茶葉箒で集めた種類かなあ。


3回目揺青後の単片

[女尼]

星星来たーーー☆

紅い七日月!
の周り以外は、星だ星だ星が来たーーーっ。
満満星星だよ、うっっっひょーーー☆

冷えるぞ冷えるぞ。。。今夜は来るぞ。
オーダー一葉。。。さあ来い。。。ふっふっふ♪

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夜食

祥華おとんのうちならではの夜食。みんな遅くまで働くから。
私もお腹がすいたー。


今日は米線だ♪

[女尼]

ようやく

今度こそ、ホン干するみたい。
今日職人さんが前にも茶葉をホン干機に入れたりしたけれど
何のためだったんだろう?


布からボール状になっている茶葉を出して解開している。


ホン干前の状態。


解開した茶葉を網が張ったざるに載せて、均等に薄く広げて
ホン干機に入れる。ふむふむ。


下の家で製茶を続けていた茶葉が戻ってきて、
ホン干機は満員御礼。

ようやくこれで一段落??
だといいなあ、、、。

うん?今日たまたま炒茶の時間が早かったから早かっただけか?
そういえば前来たときは炒茶の写真も暗かったし(日が落ちて)、
夜中ずっと作業やっていて朝までかかっていたような。
ということはこれから遅くなるってこと?もう眠いよぉ、、、。

[女尼]

17号

昨夜仕上がり2種品茶。
おとん研究用小球、炒茶45分早、有韵、但香淡。混ぜない。
中球×2成功!おとん満意♪

今秋、満意2種目、キープ。
まだ出始め、気温下がらない、まだ少ない、これから。
但、後半になると香気変化、この香気は今だけの特色。
梗うまい。
お『この梗は栄養が濃い、いれるべき。青梗菜だってキャベツだって先端の
柔らかい葉だけ食わないだろ、中心部分も一緒に食べるだろ、だからうまいんだ。
栄養も偏らない。道理だ。』
但多=先月気温高、急生長。
相談。何割か挑梗しよう、そうしよう。

1008野味、4斤超小球。おとん非常満意。愛子プレート♪
06春熟香型研究後、山に入った?
『去年の春、愛子と約束しただろ?でもこれしか出来なかった。』
あ。。。約束守ってくれていた。でも。これだけ?まじ?
天然野生紅芽、山で見つからず。作春少量。畑に直接。
2歳。野味、特別強。すごい。天然野生を思い出す。
ここまでの野味、来年(3歳)では出ないだろう。
もしかして最後の2代目苗になる?!今春一本もない。
毎年あるものだと思っていた。大ショック。ぼーぜん。
お『大切に取っておけ。分からない人には決して分けるな。いざというときの
ために取っておけ。』

07春、茶苗なし。茶苗作れるほど天然野生紅芽、山になし。
現在保有の2代目が最後になる可能性大。
そうなると、今年の2代目3歳がまとめて製茶できるラストチャンスか。
生涯ものになってしまうのか。
今年の2代目3歳、まだこれから。。。気合入る。。。気温下がれ。

雑種茶(=野生茶)まったくなし。
開発、伐採、焼き払われる。
製茶できず。ショック。
お『近くの村にある可能性。知り合いに電話してみる。残っているなら飛んで行く、
金がかかってもかまわない、金の問題じゃない。一緒に作ろう。』
同意!

お『天然野生紅芽、可能性が一箇所ある。今はわからない。80キロ離れたところ。
わからない。知り合いに電話で聞いてみる。あればすっ飛んでいく。
いくらかかってもかまわない。これこそ金の問題ではない。』
同意!

昨夜仕上げ手伝った下の家の空調茶、品茶。
お『けっ、白開水(=白湯)、ダメ、味なし、なんにもなし、色もなし。飲む意味なし。』
同意。
但、仕方ない、市場の要求。おとんも生計必要、孫ラッシュ。
でも自分は伝統法、空調茶は長男担当、分工。

7日摘み&4日少量、初秋候補1種、おとんその時期として満意。
ほかに出なかった。ここから質量は上がっていく。とりあえずキープ!

夕方。
お『愛子ー、どこだー、準備炒茶ーーー。』
釜に火入った?
お『これやって』「はい」炒茶タイミング来た葉まとめる・・・おとん消える。
わたしひとりで準備?工人は?いない。
まだ量少ない、ひとりでいける。

茶摘娘たち、横で挑梗。半空調茶。好茶。大量。
お『○州の茶店オーナーの要求。100%取れだって。そんなの不可能だろ。
もったいないなぁ、何年飲んでもまるで道理が分からない。ま、いいさ。
空調使ったし。』
そう、仕方ない。そのオーナーも客の要求、街で客に売れなきゃ仕方ない。

お『開始炒茶ーーー』
釜前。火、準備おっけーら。工人いない?ひとり?
誰炒るの?私?!?!
はい、やります♪
忙しい。2人で炒茶。おとん忙しい、時々覗きにきて、うなずいてまた消える。
2鍋小鍋やや焦げた・・・あちゃ。鮮葉準備間に合わなかったため。分ける。
途中、下の家からバイクでひとり上がってくる。

1種のみ。但、3回香気大別、分6球。
前半気に入らない3球、下の家でドナドナ用加工。
中盤~後半3球、香気好、ここで加工継続。

釜上げほこ品。
昨夜と比較。どうか。好♪

炒茶中、オーダー茶、一葉届く。おとんやってくれた!
完全熟成葉摘み、少量。
晒青、おとん。私、炒茶。
活きた醗酵になれ、今夜の気温下がれ。
揺青重くするよう指示。期待膨らむ。

紅い七日月!
満満天天の星星星星ーーー来了~☆
ここから気温下がってくるだろう。

疲れた。眠い。少し横になる。
数時間後、起きる。さわやかさん。。。
なんか明るい?
もう月は消えたのに?
うぎゃーーー。星明かりだーーー♪
満満満天天天の星星星星星星ーーー☆ さむっ。。。いいぞいいぞ!

一葉、確認。ふっふっふ。。。寝よ。

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おとん朝シャン

 おとんも朝シャンするんだー。

 え?水でー?
あっという間に終わった。貴重なシーン?

愛『おとん、しょっちゅう洗ってるよ。』       [女尼]

昨日摘んだ茶葉たち、どうなってるかな?

愛子のオーダー茶葉の単片、どうなってるのかな?


赤がきれいに入っている感じ♪

 いい香り♪

もう1種類は?


愛子しっかりチェックしている。


伝統茶はいい感じ?どう?

単片も伝統茶も鼻がつまっていてもいい香りがする。(風邪引き中)
期待できそうかな?いつ炒茶するのかな?わくわく。

[女尼] 

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散発中~♪

伝統法にした昨日の2種の原料。

ふっふっふっ。オーダーした一葉♪

単片摘み。これ、摘むのも製茶するのも大変なんだよなぁ。
ふぅお~♪ 醗酵が活きている! うん、もうすこし後だね。

もう1種♪

こっちもいいですねー、もう少しだ、こっちのほうが先にきたね。

けどどちらも散発し始めていて、もうすぐ炒茶だあ~♪
うーん。。。しかし揺青の時と同じ印象、やっぱりこの段階でも一葉の方が好き。
へへ、贅沢な話。(笑笑)

さて。今のうちに。。。
 ホン干中種類の確認品茶!

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昼品

真昼に品茶。

今日は何を品比するんだろう??


上:1016 下左:1010 下右:1014

 出たー。ずらり~
左:1010 中:1014 右:1016
それぞれの帯梗、不帯梗、梗


10月10日


10月14日


10月16日


真剣。


なんだか、、、おとんと愛子、違う世界に入っているよ。

[女尼]
 

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いよいよ炒茶

そろそろ炒茶??おとんと愛子が茶葉の状態を確認している。

まずは単片をチェック。

おとんと愛子、相談中。


単片の今の状態。

ふたりともうなずいた。結論が出たのかな?
なに?まずは伝統茶から炒茶するって?
愛子すぐ釜へ向かった。速い。


おとんは製茶室の点検をしてすぐ出て行った。

 炒茶待機中の伝統茶
釜の火を確認してすぐ戻って準備に取り掛かる愛子、速い。
釜の前まで茶葉を運ぶのを手伝って?はい!よーいしょ!

いい天気だなー。
あれ?前に来た時はこんな真昼から炒茶していたっけ?

[女尼]

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炒茶開始!

炒茶開始!今日も愛子が炒茶担当班長(嬉しそう)。
(あ、撮影忘れちゃった。(泣))


伝統茶炒茶直後、あつあつ。

昨日と同じように茶葉を打したあと、

 ←に入れた?
え?

回ってるっ!
ええ?
今日は揉捻機使っている!なんでーー?

 終わった。
揉捻機から出された状態。

 おとんのお手本
篩って翻して揉んで翻して揉んで揉んで軽く叩いてまた翻して、、、篩う。
初めて見た。
今日炒茶した伝統茶の「標準」??なんでそうするんだろう??

[女尼]

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伝統茶釜ほこ品

おとんが炒茶したての自然空気茶を持って製茶室を出た。

お『愛子やあー泡茶泡茶ー!』なんか嬉しそう。

「釜ほこ品」だ!
 早速梗を取るおとん

 速い!

 おいしい♪
これからが楽しみ。

あ、おとんと愛子製茶室へ飛んで行った。なになに?なんだ?わけわからんー。

[女尼]

チェックチェック!

釜ほこ品しておとんと愛子がすぐ製茶室に戻って茶葉を確認しながら
職人さんに細かく指示を出している。
 状態確認中
品茶で何が気になったことがあったのかな?、、きっとそうだろう。

 炒茶チェック
念入りに。

あれ?この子だれ?愛子と話している。知り合い?

炒茶直後の工程チェック
 
次は揉直後の茶葉をチェック   どう?いけそう?

なに?炒茶不熟の葉があるって?
愛子、この子になにか指示している?いいの?小学生くらいだよ?

どれどれ?どういう感じのものが「不熟」なの?
ええ?この子に聞いてって?やっぱり知り合いなの?
この子にわかるの?任せて大丈夫?
あ、鍋のほうへ行っちゃった、、、。

おー!この子次から次へと見つけて取り除いている。すごいや。
ふ「それ見せてー。ねえ、教えて。なんでこれが『不熟』だとわかるの?」
子『・・・。』黙って取り除いた葉を渡してくれた。私には話さない。てれ屋さん?
う~~ん、水分の感触かな?何が違うんだろう??

 次はなに?
手の揉み具合チェック?

愛子のチェックは続く。

ところでこの子達、誰?

愛『おとんの親戚。みんな家は鉄観音の茶農家だよ。』

[女尼]

単片、炒茶出番

おとんが満足そうな笑顔で小さい籠に入っている単片を持ってきた。
いよいよ単片の炒茶の番?

 おとんと愛子嬉しそう!
籠が小さくてかわいい、、、って単片は全部でこれだけ?

ふ「ねえ、愛子、いつ炒茶すればいいってどうやってわかるの?」

愛『そんなの茶葉の声を聞けばいいんだよ。もうすぐだよーって言っていたら、
  炒茶の準備を始めればいい。』

ふ「茶葉の声、、、?」

そうっか。きっと愛子やおとんは茶葉と会話ができるんだ。
私にも聞こえるようになるかな、頑張って感覚を磨こうっと。

 もうすぐ出番。
すぅーー、いい香り♪

 うわーきれいな紅?辺!

 入った!

 炒茶中もしっかり確認
 どう?
オーダー茶、さすがに気合十分?
うーん、いや、これがいつもの愛子の姿!

 起鍋だ!

 炒茶直後
単片も揉捻機を使うの?なんでだろう?

 回って回って
みんなでじーー。
おとんがストップをかける。

 終わった?
どう?いい感じ?

 ←なった。

 おとんチェック入りまーす。
確認しては職人さんに細かく指示している。
おとんもかなり気合が入っているみたい。

 愛子一鍋一鍋チェックして。
炒茶をどんどん進めている。

[女尼]

単片の釜ほこ品

おとんが製茶室で炒茶直後の状態を確認した時、1煎分の茶葉を持って、

お『愛子やあー、泡一杯茶ー!』伝統茶の時よりご機嫌の様子。

単片の釜ほこ品だ!わーい。

 単片だから梗を取る必要ないって
当たり前か。

 いざ

 おいしー♪

愛『うん、おいしいね。でもね、おとんの家で茶葉がここまでの状態になって、
  よっぽどのことがない限り『おいしくない』のは一種もないから。

  ただ『おいしい』って飲んでいるだけでは、どれもこれもただ『おいしい』だけ
  の記憶になるよ。どれもこれもおいしいのは当たり前。
  どんな風にどの部分を鉄観音としておいしいと自分が感じたか記憶するの。

  専門用語なんか思い出して使おうとしなくていいから、今必要ないから。
  その専門用語の意味を本当の意味で理解してしないなら使っても意味がな
  いから。自分の感覚でいいんだよ、それが一番!!!
  専門用語につなげるのはその後だから。
  
  釜ほこ品のこの香気や滋味や状態、自分の感覚でよく覚えておくの。
  前日の鮮葉の状態も、その原料も、その環境も、その前からの気候も。
  ここから仕上がりまでに確認品茶する途中途中の変化も、その全てを。
  一種一種全部。そうしたら、この先楽しくておもしろくてたまらなくなるよ♪

  どれを選ぶことになるのかまだわからないから。
  結果的に選ぶことになった種類は、この先1ヵ月後も、半年後も、1年後も、
  3年後も、、、全部流れで一緒に記憶するの。

  選んだ後では、このときの状態には戻れないからね。
  確認したくてもできない。

  そりゃ、私だっておとんみたいに詳細に記憶することなんかできないよ、そ
  んなことは不可能。おとんはここで鉄観音と一緒に生きている。一から十ま
  で全て自分で判断して自分で育てて自分で作っている。仕事というの前に
  おとんは鉄観音を飲むのも作るのも大好きじゃん、記憶しようとしなくたって
  自然に記憶しているよ。
  
  そうできないそうなれない、と自分で自覚しているから、いつも意識している。
  今強く自分で意識してメモとらないと、記憶することもできない。
  人間の記憶なんか実にあいまいだよ。あっというまに風化しちゃう。
  それから、今秋は昨秋までよりここで種類は少ないけど、それでもこれだけ
  種類があれば、どれがどれだか意識しないとわからなくなる。


  今のこの味がこれからどう変化していくか。
  それを意識して品茶するの。
  
  わからないことは自分で疑問をもって、疑問に思ったことは必ず自分で覚え
  ておく。その疑問に対して自分でいくつも仮説を立てて、先々その仮説を自
  分自身で確認していかないと、何度おとんの家に来ても永遠に謎は解けない。

  日本についた頃にはすでにこの茶葉は違う状態に変化しているから、この
  状態は今ここでだけしか飲めないでしょ。

  この時の品茶は、現場での今この瞬間しかできない。
  30分後にはさらに状態が変化しているからね。
 
  そうやって全種品茶しているの。
  結果選ぶ種類も、選ばない種類も。
  今品茶しなければ選ぶこともできなくなる。
  仕上がり直後状態では見えなくなることがあるから。
  
  逆に言うと、今から3年後以降も見て品茶してそれに向かっての加工法を
  今決めないと。結果そううまくいくかどうかまだわからないけれど、今決めな
  いとそれも「あーすればよかった」とか元には戻ってやり直しはできない。』

ほえ~~(@_@)そりゃ仕上がる前の状態で品茶できるのは現場ならではの話で
すごく勉強になるしそうしたいけれど、みんな鉄観音じゃん。味や香りなんて
「微妙に違う」くらいしか言えないよぉぉ。今はまだそれどころじゃないよぉ~。
撮影で追っかけるだけで精一杯なのよ~~~(涙)。

[女尼]

やっとご飯

やっとご飯にありついた。
炒茶が終わり一段落したー。
お腹がぐーぐー。ご飯が進む。

んん?前来た時は炒茶ってこんなにはやく終わってたっけ?

 
ご飯を食べながらにやにやしてる面白い人(笑)


その目線の先には、、、「黒骨鶏」。よほど気に入っているらしい。

 小鳳が鴨子をさばいている
ということは今日鴨湯があるということ?

わ~い、楽しみ♪アヒルスープ♪
(お茶のことはどっか飛んでいった。)

[女尼]

 

その頃、茶葉たちは

ご飯を食べている間、茶葉たちはどうなってるかな?

 自然空気の伝統茶
順調?

 
単片は?               来た来た。

 まだまだこれから?

 
球がなんか小さいなあ。                くるくるの茶葉になってね♪

[女尼]

単片の枕?

食後、気になる単片の様子を見におとんと愛子は製茶室へ。

 進んでいる?

単片の球がちいさいなあ。
え?実はもっと小さい?この球、全部茶葉じゃない?

どういうことだ?
よくみて?はい。


うわー半分くらい茶葉じゃないー。びっくりしたー。
布で「枕?」をつくってるの?なんで?
量が少ないから小さすぎて包揉できない?
なるほど、、そういうときは「枕」使うんだ。
すごい、何層あるんだろう?球の半分?
これからもっと小さくなっていく?「枕」が増える?ほんと?
うわー、どうなっちゃうんだろう。

 「枕」がないと包揉しにくい?
うーん、見ているとそうかも、、、。

「枕」入りでもちいさー。

 もう1種類の伝統茶は?
わりと普通の大きさ、の方なのかな?

[女尼]

包中品:自然空気茶

愛子、単片チェックを終えホン干機から茶葉を取った。
なにを取ったの?自然空気茶?
愛『そう、飲む。』

「釜ほこ品」といい、「くるくる品」または「包中品」といい、
炒茶があると必ず何度も何度も同じ茶葉を品茶している。
そんなに重要なのかな?

 
あれ?まだホン干じゃないよね?なんで茶葉はホン干機の中にあるんだろう?
わ、わからん、、、

 早速挑梗

 挑梗後
愛子は挑梗したら手でくるくる揉んだ。なんで揉むのかな?

あ、お湯を用意するのを忘れていた、、、。
やかんやかん、、、山泉水汲んできます。

[女尼]

もう揺青?

おとんが愛子を呼ぶ声。

お『愛子やあーちょっと手貸して。』 愛「来了~。」

 
あれ?いつの間にか揺青している。

  いつの鮮葉?朝届いた分?
なんで今揺青するの?晒青はもう終わったの?これだけ?他のは?
なんで布に包むの?

 
どこ持っていくの?一番涼しい部屋へ?これだけはここでざるに広げて棚?

はー謎だらけ。

[女尼]

白い散歩

ふいみ~ん。
 行くよぉ~。 

2代目の茶苗がない・・・どこにもない・・・。
おっとーーーんっっっ、来年からどーするのよーーー!!
 げ・・・小絹の好物、地瓜。
ここ、茶苗の場所だったのに・・・。

 ←種類が増えている。白ばっか。
でも、この場所は変わっていない。

 ぐ・・・小絹の好物、芋頭&白菜
ここ、茶苗の場所だったのに・・・。

頭んなか、真っ白。。。

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球たち

夕飯を食べ終わると、おとんと愛子は製茶室へ。

 伝統茶、帯梗

 こっちも伝統茶、単片

 まず伝統茶の帯梗を?

 茶葉ボール!

 解開
手作業で丁寧にやっている。
あれ?昨日もそうだったけど、なんで伝統茶では機械を使わないんだろう?

 
え?ホン干するの?             準備OK?

 
愛子、何してるの?       品茶用の茶葉を出したのか。

 
最後に丁寧に茶葉を篩ってホン干機へ。おとんが確認してホン干スタート。

 次はなに?
おとんがもったいないと言って茶末を集めて、、、どうするんだろう?

 茶末

 おお、さらに細かく篩い分けている

 篩って残ったもの
崩れた茶葉が小さい粒になっている。なるほど、それはもったいない。
なに?あとで別にホン干するの?家用?
碧螺春や龍井の茶末みたいにおいしいのかな?

 落ちたものはゴミ袋へ

で、単片は?まだまだかかるって?
伝統茶の帯梗はもうホン干しているのにまだまだだなんて、、
しかもあんなに少ないのに、単片は本当に手間と時間のかかる種類なんだ、、。

[女尼]

空調茶って

おとんが空調室から茶葉を出した。
はい?これから揺青?
お手伝いお手伝い。

 終わった

 ざるに広げて

 また空調室へ

へ?この種類はこれで炒茶までそのままなの?
なんか空調茶って、楽かも??

[女尼]

おてんば娘

なに?今から下のうぇいうぇいの家に行く?

愛『とりあえず急いでやることないし、製茶見たいし、手伝いたいし、
  小絹やおかんにも会いたいし、行ってみよう。』

おとんが、もう暗いから歩いて山降りては危険だといって、電話。
しばらくして、真っ暗闇に動く明かりがひとつ近づいてきた?
うぇいうぇい家から職人さんがバイクで迎えにきてくれた!

3人乗り?私は真ん中?はい。
ひゃ~~やっぱり夜の山道怖い。急だし、ぼこぼこ、狭い、草が顔に、ひー、
バイクのライトなかったら真っ暗だ、、怖い。

やっと道路まででた。あ、道横の農家さんが製茶している。
あ、写真!撮りそこねちゃった。

着いたー。早速小絹が出迎え。迷わず愛子に飛びついた。
よほどなついているみたい。

愛子と小絹は
 まずは製茶室でダンス?

 
遊びまくってる。おいおい、いいのか。

 愛子にべったり
愛子が何かをするとすぐ真似をする。ふふふ、かわいい。

 あのう~お客様がいるみたいよ。
茶摘隊は挑梗するためにこっちに来ていたのか。

 
3階の揺青室でも空調室でも遊びまくるふたり。

 揺青が終わった
おかん確認。え?やりなおし?おかんは揺青名人のはずなのになんで?
愛『「聞」してごらん。違うでしょ。空調茶ってなかなか香りが出ないの。おかん、
   おとんの伝統茶を何十年もやってきたでしょ、これじゃ不満だよ。』
そうか。

 真っ暗な屋上でもはしゃぎまくる
フラッシュしてやっとふたりがなにやっているのか見えた、、。

 揺青やりなおし終了、空調室へ

 ずらり~

上ではふたりはまだ走り回っている、、、そのパワー、ついていけない。

[女尼]

3代目4歳♪

おとんの3代目4歳。(笑笑) 。。。プラス5ヶ月。

03年の茶苗が生まれた頃に産まれた!
 おお。裸足ではなくなった。
「野味」は薄れ。。。靴デビュー! 
はい、サンダルおそろいおそろい♪

カメラのレンズは触るなーーーっっっ。
 や~め~

 てっ!

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品茶会助手

お客様が帰ったみたい。
愛子が早速製茶中の空調茶の品茶準備を始める。

何も言われていないのに自分から準備のお手伝いする小絹。

 蓋碗を洗って

 挑梗手伝って

 撮影用ポーズして

 お湯沸かして注いで
愛『品茶会の助手にほしいな。あと15年かな~。』
うんうん、上手上手。

 
はい、できた。          小絹、何を飲んでるの?そっちじゃないよ?

[女尼]

小絹ブレンド

愛子の確認品茶がひととおり終わったことを確認し?
ここから小絹の暴走?が始まった。

 お碗に茶葉?入れた

 次は蓋を?する

 自分で飲む?味見?

 さっき挑梗した梗を?全部投入!
さらに?お客さん用の残りの梗も茶葉も?全部投入!
味が物足りない?

 れんげで?抑える

 また蓋を?した。はいどうぞ?

 うう、、ありがと。

 これが小絹ブレンド。
飲んでみたい人、いまぜんかー?

[女尼]

怪しい人影

おとんの家に戻る。小絹のことでいっぱい笑いすぎて疲れた。


暗闇の中、怪しい人影、愛子何かを持って帰宅、泥棒?(笑)

え?下で作っていた空調茶?持って帰って何するの?

[女尼]

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そういえば炭のホン干機は?

なに?これからその空調茶をホン干する?
なんでここでホン干するの?
こっちでやったほうがいいの?
 愛子、先に何出してるの?
なに?昼間に集めたあの茶末のホン干が終わったから撤収?
そうっか。伝統茶と一緒にホン干していたんだ。

 伝統茶もOK?
 愛子、何見てるの?
それがうぇいうぇいの家から持ってきた空調茶?

 ホン干機大活躍

そういえば、この立派な電気のホン干機、3年前にはなかった、と思う。
3年前はもっと背の低い、古そうなもので、炭を使ってやっていた。

そういえば、去年の春に私が来た時はもうその姿はなくなっていた?
そうだ!今のこの立派な電気の機械に変わっていた!

あの古いホン干機はどこへ行ったんだろう?
おとんは現代ものってあまり好きじゃないはずでは?
なんで電気のものになっちゃったんだろう??

愛『ん?気づくのが遅いよー!』

ふ「いつから変えたの?」

愛『05年の秋までは両方ともあったよ。茶葉によって使い分けていた。

  04年秋まではこの電気のはなかったから、全部炭だよ。
  おとんとおかんが交代で炭でホン干していた。

  う~ん、そう考えると今私が保存している03年とか04年とか05年の
  おとんの茶葉って、ある意味貴重だよなぁ~。
  どのくらいまだ家にあったっけかな~。
  あれれー?もしかして全部みんなに分けちゃったけーーー?!
  いや、ある。05春もほとんど出なかったから、あるあるっ!
  あ、ごめん、話それた。。。へへ。

  古いホン干機では炭を使っていたでしょ。
  今ね、その好い炭がないんだ。
  炭を作る人もいなくなっているし、価格もすごい上がっているの。
  それで茶葉を全部仕上げたら、一体いくら資金が必要だと思う?  
  そのお茶代、いくらになると思う?

  まず森林が少なくなっているでしょ、原料がない。
  そこに電気やガスが安く普及してきたから、そうなると昔みたいに炭を
  必要とする人が少なくなってくるから、炭を作る人もいなくなっている。
  今の時代に好い炭をオーダーしようとすると特注になるから、当然価格
  は上がるよね。
  練炭使っていたときもあるけど、現在の練炭は質も落ちて、香気面で
  影響が出てしまう、っておとん言っていた。それは私も確認した。

  それから、炭が使われないようになって、その炭を上手に使える工人が
  今ではいなくなったの。
  炭が使えない工人に炭でやれっていったら、どうなると思う?
  茶葉は全部壊されちゃうよ。

  それと、衛生上の問題。
  工人の衛生意識が低いの、これはふいみんも気がついているでしょ?

  加工する工人の衛生意識が欠けると、茶葉に対してすごい影響が大きい
  から、おとんはそれを一番問題視している。
 
  おとんやおかんは厳しい自然の中で生きてきたから、『衛生がどうの』
  なんて言っている中国の現代都会人より、根本的に衛生という概念が
  自然にしっかり身に付いていて、生活全般に活かされているでしょ。
  全てに関してとにかくきれい好き、っていうか、人体に対する汚染に極端に
  敏感だよね。
  茶葉も、自分達が体に摂取する食品の一部、っていう観念が強いじゃん。

  でも、工人にとって茶葉は食品であるという意識がとても低いでしょ。
  これってね、仕方ないことなんだ。
  彼らにとっては加工するのが仕事で、食品として意識することを重要視
  する工人は少ないから。

  出稼ぎの彼らにとっては、茶葉を加工する目的はおとんとは違うからね。
  彼らが自分で飲む訳でもないし、彼らが買えるわけでもないでしょ。

  一般的に雇い主から彼らが強く要求されるのは、衛生云々よりも、売り物
  として、商品としてどれだけ美しく仕上げたか、という外形云々じゃん。

  仕上がってしまえば、途中がどうだったかなんて普通は見えないからさ。
  加工に携わった工人が途中で手を洗っていなくても、トイレ行ったその靴で
  包揉する布を踏んでいても、製茶室が汚くて埃が舞っていても、その床に
  直接茶葉を置いても、製茶しながらタバコ吸っても、そんなこと見えない。
  きれいで高く売れる茶葉にさえ仕上がっていれば、雇い主にも買主にも
  関係ない。それが今の中国では現実でしょ。

  だからさ、ほらほら、おとんや私が毎日毎日、ひとりひとりに事細かに
  衛生面の注意をして教えていても、最初の頃は彼らはなんでそんなこと
  注意されるのか全く意味不明の表情していたじゃん。
  小絹の方がよっぽど自然に理解していて、逆に工人に教えていたよね。
  それはね、彼らが悪いわけではなく、他の工場や農家さんでは、そんな
  こと要求されないからなの。

  そんな彼らに炭で任せたら、製茶室や茶葉はどうなると思う?

  炭のホン干機は、技術も必要だけど、それ以前に手入れが大変だよね。
  炭を扱ったその黒い手で直接茶葉を触られたりさ、細かい炭や灰の始末
  を怠ったら汚い製茶室で加工続けることになるじゃん。
  一年間のほとんどを各地の製茶工場で出稼ぎしている工人たちは、
  電気のホン干機しか使ったことないでしょ。
  炭を扱ったことのない人にとっては、炭の扱い方が分からないんだよね。

  それから、もうひとつ。
  電気のホン干機の技術が上がって、おとんが要求するレベルに達した、
  っていうももある。数年前までの機械は、ぜんぜん使えなかったってさ。

  そんないろんな背景があって、総合判断して、06年からだったかな、
  電気のだけにしたの。』


そうか。
古いホン干機のほうが稼動中に好い香りを放っていてついつい扉を
ちょこって開けて聞したくなるくらいわくわくしたのにな。
ちょっと寂しい。

でも新しいほうは途中で炭の調整とかしなくていいから操作は簡単そうだし、
炭を使えない工人でも使えるし、一度にたくさんホン干できる。

それに、茶葉にとって今はそのほうがいいのなら仕方がないか。 [女尼]

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空調茶ホン干中

その頃、単片は?

 まだ包揉中

 愛子、何してんの?

いつもの場所にある専用刷毛が見当たらない?

刷毛?
揉捻機を掃除したい?工人がきれいに掃除していない?
茶末が残っている?
え?それ掃除するの?毎回?種類ごとに?そうだったんだ。

 愛『これね、年代ものなんだ。
   何十年も直し直し使っているの。
   茶葉が直接触れるものだからね、現代の鉄製のとかは絶対にダメ、
   それだったら使わないほうがまだいい。
   こういう好い木でないと。
   今作ろうと思ってもここまで好いのは作れないから、大切にしなくちゃ。
   一般の製茶現場にはないから、工人たちは初めて使うでしょ。
   毎回きれいにすることが必要だという事をまだ理解していないから、
   掃除も手入れも半端なんだよね。』

作れない年代もの?貴重品だったんだ。
一緒に刷毛探して?はい! [女尼]

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流星の夜☆

今夜も星星が満天ーーー☆

いま、一葉のホン干中。もうそろそろ終わる。
鈴のような茶葉にしようとおとんとはりきったが、小球過ぎてなかなか。。。
昨秋の一葉王のようにはいかない。
思ったよりも色が出なかった。まあ、これは気候の関係。
少し雨が降ってくれれば。。。でも長雨は困る。

もう一種は随分前に終わった。好!

今夜の伝統法は2種のみ。

大部分が空調茶行き。
早朝6時に空調茶の大量注文が入ったから。
こっちとは原料が違うからいいのです!(笑笑)

その空調茶の製茶手伝いで、夕食後、一葉が落ち着いてから下の家へ。
小絹が作業の邪魔をする。包揉しちゃうぞーーー♪(笑笑)

包揉仕上げて、3球持ち帰り、続き手伝い、おとんの家でホン干。

定形中だった一葉、その後始まる。
大変手間がかかる種類。
今夜は全体量が少ないから丁寧にできる。
醗酵、炒茶、すべて順調にいった、しかし期待通りに発色しない。
しかたない。茶葉とはそういうもの。

品茶しようか、寝ようか、どうしよう。
今この家で起きているのわたしだけ。あはは。
おとん、風邪気味、早く寝た。

さわやかさん行く。
星明かり。
目の前は夜空。
ふう。。。する。。。ふ。。。するる。。。ふっ。。。って、流れ星~☆

この夜、動いているのは私と流れ星♪

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昼シャン

 ふいみん洗頭中~♪

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日本豆腐

 台所ビュッフェ!
 豆腐湯だ~♪

お『日本にも豆腐ある?』
愛「あるよー。」

『どんな豆腐?これと同じ?』
「うん、基本は同じだよ。」

『あ、思い出した。一度安渓のレストランで《日本豆腐》を食べたことがある。
でも日本の豆腐あれは豆腐じゃない、にせものだ。』

「ああ~、あれは違うよ。」
『あれは豆腐じゃないだろ?』

「中国で《日本豆腐》って呼ばれているのは、日本では《卵豆腐》っていうの。
日本人が言う《豆腐》とは違うよ。日本の《豆腐》もこれとほとんど同じだよ。」

「あの《日本豆腐》は豆腐じゃなくて卵か。どうやってつくるんだ?」

卵豆腐の作りかたを説明する。
真剣に聞いているおとん、もしかして作る気か?(笑笑)

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炒茶のない夜

19号

静かだ。
今夜は炒茶する茶葉がない。
この時期で、こんなこと、おとんの家に来て初めてだ。

いつもだったら、
夕方から深夜まで炒茶して、明け方まで製茶室&揺青室を行ったり来たり。
朝になっておとんに引き継いで、少し寝たらすぐ炒茶準備で起こされて。
深夜確認品茶していればおとん起きてきて、ふたりででかい歓声あげて。
ってな感じなのに。
今夜はもうおとんは寝ているし。
機械は止まっているし。
虫の音が響いている。。。

朝から摘茶はした。
茶葉がないわけではない。
ほとんど下の家にもっていって空調茶にしたの。
ここに持ってきて伝統的な製茶法で仕上げる原料は1種のみ。


昼に1種炒茶した♪
昨日摘んだ2代3歳の原料!
原料が好いのでここ(おとんの家)で最初から製茶。
この1種は伝統的な行程ですすめ自然気候で醗酵。
昨夜の気温が下がったので活きた醗酵になった。
まだ理想の気温まで下がっているわけではないが、
今の時期として満意の醗酵。
思いっきり香気を散発し炒茶タイミングを知らせてくれた。
ので昼に炒茶♪

他は3代7歳樹原料だったので、下のうぇいうぇいの家で空調茶に。
昨夜はその揺青も手伝ったが、香気が自然気候のようには出ないね
とおかんと話しながら何度かやり直しした。

本日お客さん(街の茶店のオーナー)が来て、半日かけて
数種類品茶してもらったが、すべて空調茶を選んだ。
その候補の中に、伝統法で作った好茶をこっそり1種入れておいた。
しかしお客さんは自然気候茶にはまったく目が行かない。
『街では空調茶が流行なんだとさ。伝統の茶葉はいらないとさ。』
『9割以上のお客さんが水の軽い空調茶を買うらしいよ。』
『こんなに味も香りも質の違いがはっきり出ているのにな。』
『まあ何十キロも欲しいって言われたら伝統法じゃ作れないしなぁ。』
一緒にやかんの山泉水を汲み足しに行って横でぼやくおとん。
・・・おとぉん・・・。
結局、お客さんは下の家に連れて行った。

昼に炒茶した1種の行程を進めホン干に入っていた夕焼けの頃、
下の家で数時間接待していたおとん帰宅。
ちょうどその直前に空調茶の仕上がり確認品茶の影響で私は
頭痛と肩こりが・・・。
お客さんは大満足で帰っていったらしいがおとんはうかない顔をしている、
下で空調茶を飲んでから頭が痛くなってきたと言う・・・はは。
おとんの体に空調茶はなじまない、飲めない、でもお客さんの前で売り物を
飲まないわけにはいかないものね。
やっと一緒に仕上がり茶葉の品茶ができるようになったのだが、先にご飯。
でなければ、体が乗らない。

ご飯中、昼に炒茶した1種ホン干終了。
そうなると気分も乗ってくる。
さっそく品茶、4種9通り。
『ふっー! 仙朴花香!! この香気はなかなかでないぞー♪』byおとん
やった♪
じっくり品比して。。。やっと笑顔になったおとん。。。寝た。

おとん今日は製茶以外で疲れている。
さっさと寝てしまったのもよく分かる。
今夜は炒茶がないから途中で起きる必要ない、朝まで休める。
好いんだか悪いんだかよく分からないけどさぁ・・・ははは。

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おはよう~♪

起きた。。。うわ~今日もお天気だーーー♪
すぐに一階に降りる。

おとん、おはよう~。
一階では茶摘娘たちが挑梗の作業中。
 指示するおとん、朝から大声。(笑笑)

台所では小鳳(小絹のおかん)が朝ご飯準備中~。
 今そこで採ってきた白菜。
でかっ!

 今そこで採ってきた甜椒。
締まってるぅ~!

まずは。さーわや~かさん。。。行こ。


研究畑の茶葉たち、おっはよー♪
 
もうすぐだね!              。。。さわやかさん行く途中です。

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朝のお仕事

私の朝の仕事を紹介しましょう~♪

挑梗?違いまーす。
 これは茶摘み娘たちのお仕事。
 しかし・・・
ここでこんなに挑梗するようになるなんて・・・毎日毎日大量だよぉ。

下の家から運んできた空調茶。挑梗するのはお客さまの要求だから。
露水が乾くまで摘茶は出来ないので、空調茶はこっちに持ってきて
茶摘娘たちが摘茶が始まるまでの朝&帰宅後の夜に挑梗する。

おとん曰く『愛子の茶葉の挑梗は安渓から挑梗専門の人を呼ぶ。彼女たち
ではない。安渓でやる?とんでもない!汚い、汚染されちまう。ダメダメ。』
だそうだ。。。さすがおとん、相変わらず徹底している。
 

さて、その彼女たちの奥においてある茶葉の醗酵状態チェーック!
まずこれが一番最初にする朝の私の仕事♪

さわやかさんに行く前にはもう軽くチェックした。今度はしっかり。
現在の散発の程度と本日の気候を合わせて、あとどのくらいで炒茶に入るか
想定しておく。
 
昨日摘みで伝統法加工にしたのはこの1種のみ。好香~♪
収穫量はこれしかない。3代4歳。

摘茶直後の鮮葉の状態で、3代4歳とは思えない珍しいとても好い香気を放っ
ていたので、おとんは空調茶にはせず伝統法で加工することにした。
昨夜はここで静置散化。気候によって家の中でも置く場所は変える。
もっと夜の気温が下がってきたら、醗酵中の茶葉が死んでしまわないように
室内で静置散化することになる。

お次の仕事は昨夜仕上がりの確認品茶!
寝る前にホン干直後も確認品茶するけど、寝てすっきりしたところでもう一度。
湯色が夜より分かりやすい。
 
ああ~なんて幸せな朝なんだ~♪(笑笑)

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山の朝ごはん

しずか~な山奥の~♪ ごはーん!!
 
甜椒がやたら甘くてうまーい。  昨日採ってきた芋頭の湯~♪

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準備炒茶

きたきたー♪
 もうそろそろ来るぞ。

さあ、急いで準備炒茶。
釜に火を入れたら鍋を回して、すぐに戻ってくる。 
 籠用意!

作業中。。。

 できた。
これを鍋前までもって行きまーす。

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茶摘出発

炒茶が始まる頃、茶摘娘たちも出発だ!
 気をつけてね。いってらっしゃ~い♪

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火、入ってます!

炒茶だほーい♪
 柴を足して。。。
余熱はしっかり。。。

炒茶しているとき、今年はな~んか欠けているような気がするんだよなぁー。
そう。熱烈歓迎ひっつき虫の小絹がいない!! ・・・下の家にいる。
いればいたでうるさいし、いなきゃいないで物足りないし。あ~あ。(笑笑)

さて。準備好了。
 伝統茶1球行ってみようかーっ!

今日も楽しい炒茶の時間が始まるよ~~~♪

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炒茶中

 熟~♪
おっけーら。次っ!

 軽めでよろしく~。

 まわってます。

 香ー♪ 

はい、次次っ!!


あっという間に終わってしまった。。。す、少ない。。。しょぼぉん。

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炒空調茶

続いておとんの空調茶がやってきた! 
 やったあー炒茶だ炒茶だ~い♪
「おとんの空調茶」だよ!

一般の空調茶とは全然違~う。
当然、下の家の「うぇいうぇいの空調茶」とも違~う。
空調茶を作るために最初から空調利用して空調茶法製茶した空調茶ではなく、
基本伝統法で高気温の昼間1~3時間ほど補助的に空調を利用した空調茶!


今日はこの空調茶の方が炒茶タイミングが後にきた。
鍋、入りまーす♪

 

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釜ほこ品:自然空気茶

『愛子やぁー、泡茶ーーー。』
おとんが呼んでいる。
先に炒った自然気候下で製茶した自然空気茶の釜ほこ品だ。
飲みたい♪ でも。。。

「まだ空調茶の炒茶が終わってないーーーっ!」
『いいからいいから、こっちが先、早くー♪』

「はーーーい。。。ごめん、ちょっと行ってくるね。。。おとーん、来了~。」

 うん、熟~♪

こういう種類が出ると、おとんは何はさて置きすぐに品茶する。あはは!
 おとん、楽しそう~。(笑笑)
この香気、うん、予想以上だ。
これは期待の球!


釜あげほこほこ品茶~♪
 釜ほこ品はとても重要。
この段階で、すでに内質のほとんどが決まっている。

品茶しながら、この種類はこれからどうやって加工を進めて仕上げまでもって
いくか判断し、おとんはすぐに製茶室に指示を出す。
この段階で特別な内質が見えてきたときは、それは私が飲みたい鉄観音(=
おとんが飲みたい鉄観音。笑笑)になる可能性が高いので、一緒に相談して
どう仕上げていくか決め、指示は更に細かくなる。

ここから先の行程は、主に外質が作られていく。
内質に合う外質にする。
しかし、ただ外質を作るだけではない。

ここからの行程で、この種類の原料内質の好さはさらに発揮されていく。
逆に、作業中ちょっとタイミングを外したり手を抜けばあっという間に好い内質
は殺されてしまう。
すでにある好さを活かすも殺すもここからの行程にかかっている。

製茶室での製茶行程は、画像で見ればどの種類も同じ単純作業をやって
いるように見えるが、実はそうではない。
一球一球、種類ごとに内質は違う。

期待通りに内質が伸びないときや、逆に想定外に伸びてくるときもある。
だから特に原料の好い種類は、これから仕上がりまでの加工途中でたびた
び確認品茶をし、その時々の状態から更に全員に指示を細かく出していく。


ということで、炒茶直後のこの「釜ほこ品~♪」はとても重要。
特に好い原料種類の時は!

『空調茶は適当でいい。普通に丁寧にすれば。』だって・・・ははは。
おとん空調茶飲まないし。。。私も飲まないし。へへ。

気候の影響もあってまだ満意の茶葉が少ない今秋のこの状況の中で、
今こうして期待の球になりそうな種類が目の前に生まれている。
毎日毎日あっちもこっちも全力投球はできない。
こういうときはこの一球にかける! 
一球入魂ーーー!!

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釜ほこ品:空調茶

とは言ったものの、やっぱり気になるのがおとん。
続いて、空調茶の釜ほこ品♪ 

ふふふ、なんだかんだ言っていつもこうだよ。
『自分で飲まなくても自分で作っているんだから毎日研究はしなくちゃな。』
そんなおとんが大好きさー!(笑笑)

釜あげほこほこ。
 きれ~い。
うーん、鍋もう2~3回転したほうがいい。
あ、違うな、これ空調茶だからここで限界か。

 色きれ~い。
う・・・空調の香りきつい。

おとん『ぐぼっ。。。飲むな。少しだけにしておけ。確認したらもう十分。』

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鮮葉届く

さあ、炒茶に戻ろうー♪

と思ったら。。。
 鮮葉第一便届いた。

『愛子やぁーーー。』
「はいはい、来了~。」
炒茶は炒茶班のもうふたりに任せて、今はこっちが優先。

 

作業終了。。。

炒茶に戻るっ♪
 あ、もうほとんど終わってる。。。

どれどれ。。。
 う~ん、熟~♪

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宝宝飯♪

宝宝(赤ちゃん)にご飯を食べさせてあげているのはだ~れだ?!
 ←おとんだよ。珍しい。(笑笑)
あ~じょお~♪(=方言:おじいちゃん)

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鮮葉第2便到着

続いて第2便も届く。

すぐに作業開始。。。終了。

 おしゃれ~♪

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伝統茶進む

自然空気(気候)茶は、鮮葉が届いたときから空調茶とは加工法が違う。
そのまま伝統法で最後まで仕上げます。

その伝統茶、しばらくお包みして休憩させて。。。
包揉開始状態おっけーら!
始まりました。
 好い感じ~♪

最初の行程大切、忙しい。
ごめん、伝統茶の最初の加工中しばらく画像撮る余裕なし。

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現代茶進む

伝統茶、始まったばかり。
まだ茶葉が締まる前のふんわりした状態なのに。。。
 こんなにちびちゃん。きゃー♪
難しそう。最初は丁寧に丁寧に。。。

その横で、空調茶も進んでいる。
炒茶に入ったのは伝統茶の方が先。
しかし、その後の行程は空調茶の方が先行していまーす!
 空調茶2球、回る~回る~。

空調茶、順調に加工進む。

しばらく作業。。。

空調茶の最初の行程が安定し、ここからじっくり進める段階まできたら、
ひとりは下の家へ!
下のうぇいうぇいの家では、空調を利用し現代的な製法で加工を進めてきた
空調茶の包揉が進んでいる。うぇいうぇいの空調茶の方がおとんの家より量
が多い。人手が足りない。
 いってらっしゃーい!

伝統茶は。。。
 うん♪ ここからだ! 

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包中品

包揉中の確認品茶♪

炒茶直後は乾いていた茶葉の表面も、水分を少しずつ移動させたことにより、
これから徐々に締められる段階になってきた。。。
その包揉が始まったばかりの段階、で確認品茶~。

行程の段階によって香気も滋味も湯色も違う。
しかし、この段階で仕上がり後にどんな茶葉になるかもっと見えてくる!
 左:伝統 右:空調
ほぉおおお~~~、これはこれは♪

自然空気vsクーラー。
この段階で、全てに違いがあるのがおもしろいくらい分かる。
(画像だけでも湯色の違いははっきり分かる。)

原料は全く同じだよ!! 自然の力ってすごい~♪ 

クーラーの力もすごい・・・。(笑笑)

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沐浴中♪

 ごっきげーん♪

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流星の家

20号

今夜も満天の星星ーーー☆
冷えてきました~♪
きっと明日から気候変わるだろう。
今夜静置散化中の伝統茶、いま来てるよ来てるよぉ~。るん♪
明日の炒茶が楽しみー。

今夜もおとんの家では炒茶なし。
昼には炒茶したよ!
3斤に満たない超小球ちゃんだけど。これがまた♪ふっふっふ。
もうねぇ。。。伝統法で作るのはねぇ。。。

一日一球入魂だよおおおーーーっっっ!!

流れ星降るおとんの山の家より。。。晩安~☆

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朝の香り

2代4歳、おっはよ~!
近くまで行かなくても分かるよ、その香り。
 溢れている♪
きゃう~♪

 
お日さま、まぶしい~。    おとんが挑梗している?!   
  
 私もお仕事お仕事♪(笑笑)

キープした茶葉と昨夜仕上がりの品比。
 好いのが出たらキープしてる♪

『好いのが出たらとりあえず保留しておけ!
後で好茶が出なかったらバカだ、それこそ大変だ。
次の日以降にもっと好いのが出て、必要なくなったら取り替えればいい。
慌てなくて大丈夫、その場で決めなくていい。

これから先、それ以上のものが出る可能性もあるが、出ない可能性もある。
気候は本当にわからない、明日も大丈夫だろうと思ってもある日突然変わる。
気候が好くてすごいのが出たときに悩むのは予算だけだろ?

後半もしもすごいのが出て予算オーバーになっても、お金のことなんか気に
しなくていい。金なんて小さい事だ。何年先でもあるときで構わない。

それよりもっと恐いのは、この先好茶が出ないことだ。
俺はそれが一番心配だ。何十年研究したって茶葉は分からないことだらけだ。

わざわざ遠い日本から来て、明日出るだろうと思ってなんにも好茶を保留して
いなかったら、それが一番間抜けだろ。それを心配している。

自分も飲めないし友達にも分けられないだろ?
好茶がなければ信頼がなくなる、友達がいなくなる。
そうなったら大変だ、来年ここには来れなくなるだろ?

だから、好茶が出たらとりあえず保留しておけ。』

おとんがそう言ってくれるから、昨夜仕上がりの確認品茶と同時に保留分との
品比もおとんと一緒に毎日する!

「おとーん、時間(聞&倒水の)来たよ~。」
 さあ、行ってみようっ!

『愛子ー、先にこっちー。』
 おとん空調茶の確認だ。
「はーい♪」 

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食べる?

品比終わって昼ごはん♪
 こっこっ鶏!お前も食べる?
豚肉好きなんだ、豚食う鶏ねぇ。。。
鴨蛋(アヒルの卵)はどお?

げ、食べた。。。今度、鶏蛋あげるね。。。ひーーーっひっひ♪

 おかわり~。
おとんの家に来ると食欲が止まらないよ!

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開始炒茶~♪

 炒茶だやっほ~い♪

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山のお医者さん

 バイクに乗ってやってきた!

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炒おとん空調茶

好い!
 清香~~~♪

  
鍋、入ってます。。。            おとん揉む~!

 まだまだーーー♪

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ふる回転

先に鍋に入った、おとん空調茶。
 急いで準備釜ほこ品、殺青正好! 
いいじゃない~。この調子ね!

鍋に戻る。。。はい、一鍋上がり~。打つーーーっ。
 ←おとんチェーック、おとん揉む♪
『こんな感じだ!』おっけーら、任せといて。 

揉んだら篩う。
 これは3段階篩い?
はい、わかった、やります!

家の中からおとんが叫んでいる。
 『愛子やぁー、お湯沸いたーー』
来了ーーーっっっ。
うわっ、空調味ばりばり・・・成功だ。(苦笑)

その横で。。。
 おとんの家は山の診療所。
ふいみん感冒了~~~。

先生!
ブスッと、ドバーっと、ブチュっと、ギュイーっと、注射でもなんでもしてください。
早く治って楽になるならなんでもいいーーーっっっ。

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薬を取りに

先生『症状が分かった、注射も点滴もしよう、ちょっと取りに行ってくる。』
 よろしくおねがいしまーす!

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茶葉走る

一鍋上がりーーー。起鍋!

起鍋したらすぐにまとめて渡す。打ってー。
私は茶葉箒で鍋前きれいにして、すぐに次の鍋回す。

鍋が回っている数分間に製茶室の前鍋茶葉の確認。
 打ったら篩う。 

 篩ったら揉む。

 揉んだら篩う。

はい、どんどん来るよーーー♪

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愛子走る

おとんが叫んでいる。鮮葉が届いたかな!?

おとん『愛子やぁーーー。』
愛  「来了ーーー。」
 うし♪好原料!
鍋に戻るーーーっ。

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先生走る

 注射準備中に。。。

 先生の携帯がなる。
今度はどこの山?遠い?近く?

製茶のこの時期、山のお医者さんは忙しい。
多くの茶農家さんで病人が出る。

おとんの家でも製茶が始まって20日ほど。
多くの茶農家さんは約1ヶ月が経過しすでに終了している。
どこの農家さんも製茶時期は連日連日昼夜休みなく働き続ける。
どんなに疲れても体調が悪くても製茶が終わるまで働き続ける。
働かなければ収入がない。

山に病院はない。
薬局もない。
街の病院や薬局までは何時間もかかる。

行けても治療費は高い。
交通費も高い。
薬代も高い。
保険もない。
病院に行くには付き添いも必要。
年に一度の短い秋茶の収穫期に、家人ひとり減るだけで大変な痛手となる。

数年前にこの地元出身の彼が福州の大学を卒業しお医者さんになってから、
地元の多くの農家さんが製茶時期でも自宅で診療してもらえるようになった。
おとんの家から割と近い場所に住んでいるから電話したらすぐきてくれた。
遠い山でも携帯が鳴れば車が入れない細道を先生はバイクで走っていく。

中国では一般的に医者の地位は低い。
農家さんの地位も低い。
先生の収入は普通の茶農家さんと変わりない。

携帯片手に山から山へと先生走る。

先生、せめて好茶を一杯どうぞ♪

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炒2代4歳

来ました、2代4歳の炒茶タイミング!

 光線が当たらないように。。。

 好香~~~♪

 入りました!

 
起鍋ーーー。                   熟~♪

 最初は軽め。。。
軽打3したら転して強打数回、よろしく!

 ←打した直後

 すぐに軽く篩って。。。

 打で取り外した紅末を落とす。

 揉柔機に入りました!よ~い。。。

 ごーーーっ。
 揉柔機から上がったらまた篩う。

篩ったら揉んで、揉んだらまた篩って、涼通する。

 茶葉箒できれいにして、次の鍋の準備。
 入りました!

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鍋走る

鍋走る

山の診療所

冷えてる~

21号
今夜は更に冷えてきたー。お星さま美しい夜です~☆

でも、今夜醗酵中の伝統茶はなし。
それに値する原料の収穫がなかったから。
ってことは、明日の伝統茶の炒茶はなし。
おとんの空調茶は少しある、明日の炒茶はそれだけ。

今、ホン干終わった茶葉を撤収して保管したところです。
本日の仕事終了~。もう寝れまーす。
今この家で起きているのは、私たちふたりだけ。
おとん、大切な茶葉私に預けて寝ちゃってるし、あはは。
製茶時期は茶葉泥棒がうろうろしているから、おちおち寝てられない。
茶葉の最後の保管まで必ず誰かが起きていないと。
寝ているときも忍び込んでくるからこの時期おとんは熟睡できない。
これ、どこの産地でも同じ。
昨日も近くでホン干中に盗まれたそうだ、全部ごっそり・・・。
今夜仕上がりの茶葉は私たちの部屋へ運んだのでもう大丈夫。
一緒に寝るのが一番安心♪

今日はね、山のお医者さんが来たんだよ。
バイクに乗っておとんの家までやってきた!
そのお話はまたね。もうすぐ朝だ。寝なくちゃ。晩安~☆

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22号

22号

おとんの家で本日炒茶なし。こんな日が来るなんて・・・。

昨日摘みの空調茶、夕方炒茶できる状態。やった炒茶だ♪
と思ったら、空調茶の大量注文あり。原料足りない。
おとん空調茶も全部うぇいうぇいへ運ぶ。

加工手伝いで下の家に降りようとしたところで、おとんからストップかかる。
『風邪っぽい、先に休む。「あれ」を任せたいから愛子ここにいて。
あとで戻ってくる茶葉のホン干と保管も頼みたい。』
おとん、この時期は毎日疲れている、昨年あたりから体力落ちている。
製茶時期はどの産地でも仕方ない、が年齢による体力的な影響あり。

気力的な影響もあり、と見る。


伝統的な好茶仕上がっても残る。
空調の味がしないから。だそうだ。  

連日うぇいうぇいの家に商人がくる。空調の味が要求される。
伝統茶の好茶があっても必ず残る。空調茶が選ばれる。
伝統茶を分かる人が市場にいなくなっている。わずか。

2代原料、香気特殊♪鮮葉強厚♪
若い職人たち『なにこの匂い?何の香り?これ加工しにくい、時間かかる。
こっち(空調茶)がいい、好香、清香、加工しやすい、早く終わる。』
おとん、首を振る、ため息。


今秋、伝統法で加工、ほぼ私たち用の候補原料のみ。
そこで好茶が出ればおとんと山分け。
私の必要量、自分たち+仲間(茶友)の個人消費分のみ。
おとんとふたり、原料選びから真剣。

90%伝統法だった昨秋、とは違う。
100%伝統法だった一昨年、までとも違う。
おとん、空調茶作らなければ家族全員ご飯が食べられない。
こんな時が来るなんて・・・。

気力的な影響、大いにありと見る。


来秋、私たちが飲みたいと要求しなければ、どうなるのだろう・・・。
全部空調利用せざるを得ないのだろうか。
伝統法では作らなくなってしまうのだろうか。

仲間が欲しい。
おとんの鉄観音、一緒に飲みたいと思ってくれる仲間(茶友)が欲しい。
仲間がいなければ、もう自分が飲みたいおとんの鉄観音も飲めなくなる。


うぇいうぇいの大量空調茶加工、工人たちで十分、私が手伝う必要ない。
それよりも、今夜、私には重要な役割あり。これが何よりも優先。
おとんが寝るなら私がしないでどうする、伝統法少量1種のみ、その揺青!
2代3歳!!

現代的な空調茶と伝統的な自然空気茶、製茶の加工法違う。
若い工人たち、伝統法の製茶経験ある人、まずいない。
伝統法加工の茶葉、途中で現代法加工にしてしまったらもうおしまい。
揺青の方法も時間も違う。

おとんの茶葉、原料違う。
伝統法経験ある工人でも、おとんの原料経験はない。
原料違えば、製茶加工の判断基準も一般の伝統法とは違う。

何十年も揺青責任者だったおとんの相棒おかん、今年いない。
おかんの揺青相棒のおじちゃんもいない。
今年はふたり揃ってうぇいうぇい空調茶の揺青担当。
工人に揺青はできない。
ここに残るは、おとん&おかんの揺青の弟子小鳳(小絹のおかん)、&私。
小鳳を手伝いふたりでやる。


深夜、包揉済み4球、下から上がってくる、ホン干ここで引き継ぐ。
4球内1球おとんの空調茶は原料が好い、後で別ホン干。
先に3球ホン干。おとん一度起きて、また寝る。ホン干任される。

ホン干終了。今、撤収&保管終わった。眠れる。

もうすぐおとん起きる。
おとん空調茶1球ホン干&2代3歳揺青、おとんが引継ぐ。

今夜も星がきれいだ。。。流れ星のさわやかさん~☆
寝るっ。 

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23号

23号

気圧変化。
昨日より暖かい。明日は霜降なのに。


炒茶炒茶炒茶!!! 楽しいーーー♪
すげ~この一球、2代3歳いいぞー!

本日摘み2代3歳&昨日摘み2代3歳、同一場所。
斜面向き若干違う、摘み日一日違い、気候が違う。
これどうでるか!楽しみ~~~♪

今、ふいみんとふたりでホン干後の茶葉撤収した&保管終了、安心。
下3笊2代3歳。
おとん寝ている。早く起きないかな♪これ一緒に品茶したい。(笑笑)

夜道で強盗?が出た。
出稼ぎ終わって帰省する茶摘娘たちが襲われたそうだ。
暗くなってからは歩いて外に出ないように本地連絡網。

本地の高山農家さんたち、製茶時期ほぼ終了している。
標高低い場所では、とっくに終わっている。
安渓全体、ほとんど製茶時期終わっている。

おとんの2代目茶樹、原料強い、高山の中の環境厳しい更に高山、風強い、
成長遅い、これからまだ3歳も来る。
但、霜が降りたらおしまい、まだ摘茶していない好い原料全てダメになる。
ここ数年霜は降りていない。今年はどうだ。頼む。
まだおとんの『ふぅわぁあああ~♪』は出ていない!!!
昼暑すぎてはダメ、明け方寒すぎてもダメ。
霜はもっと恐い。霜が降りたら今秋は終わってしまう。
急激に下がるな気温。
気候、頼む。


数日前より星少ない夜。それでも目線に星星、見上げればもっと星星~☆
眠い。。。目が開かない。。。でも流星は見える~☆

明日も炒茶がある、ただいま静置散発中、これ早く来るぞ。
香気がすごい、昨日と同じ原料なのに、香気違う、タイプ違いになる!
気候の違い、たった一日なのに。
昼頃にはタイミングくるかな、早く寝なくちゃ体が持たない。
3回目の揺青はおとんが起きてする、からもう大丈夫。
おやすみなさ~い♪

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24号

24号。

14夜のお月様。。。美しい~♪
明日は15夜。
本日は霜降。

牛肉の霜降りならいいけど、茶葉の霜降りは困る。
終わってしまう。
本日暖かい、起風、雲多、上空流れ速い、気候変わった。

おとん、午前中うぇいうぇいの家で知り合い(黒龍省の茶館オーナー)接待。
伝統茶選ばれない、空調茶選ばれる。
伝統茶の味、好きでないそうだ。空調茶の味が好きだそうだ。
仕方ない。

おとん、炒茶タイミングに合わせて帰宅。
今日も楽しい炒茶の時間だよーーー♪
心の隊員のみんな、鍋入ります、びしっ!


2代3歳、蘭花香型出たあああーーー♪
う~わ、これおもしろい!
昨日仕上がりのは桂花香型出たあああーーー♪
だったのに!
同じ土壌、同じ原料。。。あぁ~♪

気候が違うので、揺青違う。
揺青時の香気違う。
気候と揺青違うので、醗酵違う。
醗酵時の香気違う。
気候と醗酵が違うので、炒茶違う。
炒茶時の香気違う。
醗酵と炒茶が違うので、その後の行程違う。
同原料、一日違いでまったく違うタイプになった!!
あぁ、おとん最高だよ~♪


夜、外で食事しながらいつになく語るおとん。
『空調茶か・・・。
人の寿命はどのくらいだ?長生きしても100年ちょっとか?
人生数十年食べるために働いて、死ぬときにはきっと何も残らないんだな。』

・・・おとぉ~ん。

『数年前までは製茶時期に風邪っぽくなるなんて絶対になかった。年だなぁ。』
うえぇぇぇ・・・おとんまだまだ若いからーーー!
翁のおじちゃんよりも若い!!
東山のおとんよりずっと若い!!!


晒青量多い。但、晒青後、ほとんど下の家へ。
今夜はおとん空調茶の揺青もなし。
2代3歳の揺青のみ。。。今ね、それ、横でいい感じ~。うふふん♪


炒茶時間早かったので、もうホン干終了&保管終了。
昼間暖かかったけれど、冷えてきた。
今夜、流星少ないな~☆
だって月がこんなに明るいんだもんっ♪

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ありがとうがいっぱい♪

茶友のみなさまへ!

メールが届いた。何通も。
ブログを見てくれた茶友から、おとんへのエールメール♪

嬉しい!ブログ見てくれている人がいた!!
誰も見てくれていないのかとちょっと思い始めていた。。。あはは。

ありがとうありがとう、本当に嬉しかった。 
寄せてくれた数々の心、そのままちゃんと伝えたよ、おとんに♪

ひとりずつメールお返事できない、ごめんねごめんね。
他にもメールくださったみなさま、ありがとう&すみません。
帰国後に。

今は、目の前のお茶を作ることに全力を尽くす。
おとんを手伝うよ。
いただいた心、届けたい心、製茶に込める。
伝えたいたくさんの想い、飲めばきっと伝わる。
そう信じている。


きたきつねさんが素晴らしい文章をいくつも書いてくれていた。
びっくりした嬉しいわかりやすい、 読んでなるほどと自分で納得していた。
現地隊員に欲しいっ!と思ってしまった。。。うはは♪
コメント書いたが入らないごめんね、きたきつねさんありがとう
またよろしく!(笑笑)

恵さん愛莉花茶の精制の画像画像を出してくれていた。
これまた分かりやすい。そうそうそうなのよと、じーっと見入っていた。
真実を伝える写真の説得力、すごいな。
現地隊員に欲しいっ!とまた思った。。。うはは♪
コメント&補足書いたがやはり入らないごめんね、恵さんありがとう
ぷーこの画像が嬉しすぎ。 よくあんな表情が撮れたものだ。うふうふ。
またよろしく!(笑笑)

ネットつなげるのに時間かかる&繋げると途中でよく落ちるので
今リンクできない。帰国後に。

このブログのアップとメールと、関連記事の連絡メールくれた茶友ブログ以外
ここでは開けないようにしている。
うんともすんとも全く開かない友サイトもある、 smashさ~ん。(涙涙)

日本では、ここと友人のブログ見る以外ネットはほとんど使わない生活。
他の関連記事に気付いていない場所があったら。。。見たいなぁ。(笑笑)
見つけたら誰か教えてください♪


あ。いくつか同じようなメールが届いた。
出国日に茶友に発送した茶葉の送料の件。

私が出国してから、早くお届けしようと会社を抜け出して小亀が発送
してくれたのですが、急いでいてうっかり送料書くのを忘れたそうです。
大変失礼いたしました。以後気をつけます。
気付いてくれたみなさん、ありがとう♪
気付かなかったみなさん、また次回(!)ということでおっけーら。(笑笑)


他にも、出国前、出国後、数々の茶友がそれぞれにできるいろんな形で
協力してくれた&してくれている。
それもこれもあれも、その全部があってここまで来れた。決して忘れない。
紹介したくてできる状況ではなかった。帰国後に。

届けたい万感の想い、茶葉に込める。。。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

《心の隊員》まだまだ大募集中です~☆
ご興味のあるかた、どうか茶友になってくださ~~~い!!
どうぞよろしくお願いいたします♪

 ビシッ! 敬礼~♪

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15夜

25号

暑い。。。
鉄観音にはこの数日間好気候~♪
しかし、今日の昼は暑すぎ?
どう出るか。


15夜、満月ーーー♪
明るい明るい明るい~。
さわやかさん、懐中電灯必要ない。
茶葉が月光に輝いている。。。あぁ。なんて美しい夜。

月は15夜より16夜の方が美しい。
と東山のおとんは言っていた。
明夜は今夜よりもっと美しい?! 楽しみ~♪

まんまるの月光降り注ぐおとんの家で、自然醗酵している茶葉は、
だーれだ!?
な~んて聞いといて、これ言わない、言えない。
あー言いたい、あーでも言えない。。。詳細は秘密。
品茶会で会いましょう。(笑笑)


昼、伝統茶炒茶1種、2代3歳♪

夕方晒青いっぱい。ここ数日多い、忙しい。
やっとおとんの家らしくなってきた!
しかし空調茶用。
晒青後はうぇいうぇいの家へドナドナ。
今夜はおとん空調茶もなし。

秘密の子、工人にも詳細は絶対にもらさない。
言わない、表情にも出さない、これ鉄則。
下の家の手伝いに行く予定やめる、こっちの重要さと比較にならない。
揺青、15、218、3。

夜小絹くる、遊ぶ、茶摘ごっこ遊び。延々、一時間?おばちゃん疲れた。
幼稚園いかない、嫌いらしい、おとんに叱られる。

先ほど空調茶の撤収&保管終わった。
今夜は早めに終了した、寝れる。


昼間、おとん、あやしい視線♪
なんだ?
客がいる、蔭に呼ばれる、こっそり言う。
『愛子、俺にはわかっている。明日になれば、愛子は絶対に嬉しくて嬉しくて
 たまらないぞ。。。にやにや。』
「なに?」
『まだ言わない、そのうち分かる。。。むふむふ。』
あやしい。。。見つめあう。。。その表情。。。見覚えあり。。。

ああああああーーーーーー!!! 

「わかったっ!」
『絶対だれにも言うな。秘密だ。』
「うわあああーーー♪」
『喜んじゃダメだ、工人に言うな、黙っていれば彼らには分からない。』
「うん、意味は分かってる!」
その詳細話をふたりでこそこそ。

おとん、ありがとう。ありがとう。ありがとう。
よっしゃ、がんばるぞー♪

ふ『え?なに?なになに?』
愛「秘密、そのうち分かる、後で話す。」
お『聞いても絶対に喜んじゃダメだぞ。』
ふ『はい、、、はて?なんだこのふたり?』

この15夜、きっと生涯忘れない。。。明日はこの子たちの炒茶。
今、横にいる。満月の夜にその香りを放っている。
うきいいいーーーーーー♪♪♪

ごめん、私おかしいかも。寝よ。晩安~☆

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16夜

26号

大気圧が変わった。
16夜の月夜に雲がきた。。。さわやかさん暗くなった。小雨ぱらり。
変わる、変わるぞ、気候が変わる。
おとんの秋がもうすぐ終わる。

間に合った。あれが間に合ったーーー!!!


昨秋から秘密裏に企画していたおとんと私の命をかけた(!?)
大プロジェクト実現&進行中ーーー♪♪♪

『今秋が最後になる可能性が大きい。』byおとん。
多分、きっと、来年以降作るのは無理。
先のことはわからないが、ふたりともその覚悟。

この茶葉を! この茶葉も!! 私は茶友に届けたいっ!!!


2日目、本日摘み、揺青、おっけーら。
同時に進行する1日目の昨日摘み、包揉。

1日目、今夜、ホン干後、品茶。
まるべく静かに品茶。

突然おとん自分の部屋へ消える。
戻ってくる。
「smash栗」登場だあああーーー!!!
おとんは、とんでもないお茶が出来ると突然この栗の存在を思い出す。
すごいのが出ないとこの栗は出てこない。
昨秋も、一昨秋も。。。今秋はここで来たあああーーー♪


しばらくして、人がいなくなる。
おとんとふたり腰をおろす。。。ちらりと見詰め合う。
うしうし、、、うしし、、、ひーひひひ、、、しししししーーー。
もう忍び笑いがどうにもとまらない。
大きな声では喜べない、でも止まらない。。。ししししししーーーー♪
ふたりでバンバン体たたきあう。おとんが壊れた。(笑笑)

外でご飯の続きを食べていたふいみんが、戸口に立っていた。
『そこのおふたりさん、ばればれですよー。』

やばっ。。。

いいのいいの♪
外って言ったってこの山の中、山の中はおとんの家。
出稼ぎの茶摘娘たちは昨日帰省したし、残るは内輪の人間のみ。
それでもなぜか小声で話してしまう、なんでだろう。
もう嬉しすぎなのよーーー!!! うしししのしーーーーーー♪

これがあるから昨日から『今は鉄観音どころじゃないだろ!』byおとん
ぎゃははあああーーー。でも確かに。

本日伝統茶なし。
昨日から、もおーーー本当に鉄観音どころじゃない。(笑笑)
16夜に香気が散発している♪

空調茶のホン干はさっき終了、小鳳と一緒に撤収して保管も終了。

大プロジェクトは明日も続きがある。
今夜の散発、いいぞ。。。くるぞ、くるぞ、明日もくるぞ。。。きゅう~♪

あぁ~、もうダメ。黙っているのって難しい。
もうどっちでもいいや。。。なにが?!
わかんない、ダメ、壊れた。寝よっ。(笑笑)

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終秋

27号。。。17夜。

おとんの秋が終わった。

摘茶は昨日で終了。
本日摘茶しないから、明日炒茶する茶葉ない。
昨日摘今日炒茶の2種類、空調茶&大プロジェクト第2弾、今秋のラスト!!

気温下がった。
昼間肌寒い。

発芽遅い高山一部、2代3歳、少し残っていたが休止状態に。
この後生長するかと思われたが生長せず、成熟しない。
来春好い芽を発芽させるため、摘茶せずに茶樹に保留。
そのため本日摘茶なし、明日以降もなし。

突然終わった。。。


安渓全体停電、朝から日の入りまで。
自家発電機、うぇいうぇいの家に持っていった。

ふいみん生日快楽~♪
山の家、おとん家族からお祝いお昼ご飯。
長寿の米xian、快楽の鶏卵、ご馳走の華鴨。

竹竿撤収。
晒青ない夕方、いつも違う。

黒骨頭鶏、夜中に飛び出し畑の野菜を盗み食い。
夜用柵、強化。

『ここ(山)にはなんでもある!』
おとんと小絹と裏山で作業中、宝物発見。
(下を見て)お。。。(草どけて)おお。。。(上を見て)おおおーーーっっっ!!
拍手喝采大盛り上がりの大興奮、互いの興奮ぶりに大爆笑とまらず。
宝物探しに3人夢中。
ふいみん意味不明???みたことなし?生日礼物だー!
大木を見上た先には大量の。。。む~かーご~♪


ろうそくで晩ご飯中、電気来る。

同時に炒茶タイミングせまる。
今秋初めて、夜の炒茶、この雰囲気、なつかしい♪
おとん空調茶先発隊。
秘密の茶葉第2段今秋のおおとり!

おとん空調茶、本日停電のため空調使っていない。
昨夜の夕方数時間のみ、それでも空調味はっきり。
庭の研究畑2代11歳樹の遅発芽原料、細枝影枝。
釜ほこ品後、包揉入る。


続いておおとりやってきた♪
西坪の若い工人ひとり+地元の茶農家さん今夜だけ工人。

地元の工人危険、この香気を知っている可能性大。
詳細は言わない。
西坪、昔はあったが今はない、から、若い彼にはわからない。
加工法だけおとんが今秋教えてきた、から、大丈夫。

途中で地元の茶農家さん、仕事探しにやってくる。
高山農家さん、遅い家でも数日前には終了している。
炒茶前の茶葉、その香気に気付かれた。
ばれる。
やばい。
おとんすかさず卒なく品茶で接待、工人満員御礼、笑顔で追い返す。

今夜は見張りが必要。
私は鍋前から離れられない。
唯一外地に通じるバイク路、ふいみん見張り。

おおとり茶葉、炒茶終了、製茶室鍵かける。
包、休憩させる。

空調茶が邪魔。
今夜ここでは加工1種にしたい。
少しも混ざる可能性があってはいけない、全てが終わる、とおとん。
空調茶、包揉入れる頃、3球&地元工人、うぇいうぇい家へ。

そこまでで全力使い切る。
おとん体力限界、腰痛、横になる。
加工詳細指示して、私にバトンタッチ。

しばらくして私も限界、少し横になる。
大丈夫、この伝統法加工は前日やったばかり。
ここから先は、手を抜かなければ問題なし。
ふいみんにバトンタッチ。
あとは任せた、加工チェックよろしく。
行程切り替えの途中途中で呼んでね。。。バタッ。

Continue reading

15:57

 

16:01

 
                      

16:21

16:45

17:10

 
                       

17:27

20:06

 
                     

20:21

 
                      

03:55

 

18夜

涼しい。。。

2羽殺鶏。小絹に見せないように。
鶏血100%、うまい。。。貴重品。おとんの家以外では食べられない。

朝からおとんとふたり、あの2種品茶。
延々、笑いが止まらない。。。うししししししーーーーーー!!!

昼、鶏湯。心臓、肝臓、ありがとう、いただきます。。。うまい♪

製茶終了、おとんのんびり昼寝、ゆっくりした家の中。
道具撤収はじまる。

茶畑でふいみんに授業。
小絹ついてくる、邪魔する。

要挑梗1種、梗保留。


製茶終了したので余裕ができた、念願の研究茶、チャンス到来!!!
夕方、研究茶原料、収穫できた2代4歳、少量届く。
昨日親戚にオーダー。
朝からおとんと加工行程相談。

晒青、挑梗、晒青、挑梗、晒青撤収、静置。。。挑梗。
挑梗、ごはん、挑梗、揺青、挑梗、静置、挑梗。。。

おとん寝る?はやっ。
揺青指示。。。はい、わかりました♪

宝宝風邪、お医者さん、また会えた!

挑梗、揺青、挑梗、静置、挑梗。。。挑梗完了。


今夜はまた冷え込んできている。
明日だ。
今横で静置散発中の私の研究茶、これが今秋最後の鍋になる。

すごい、すごい、すごい、醗酵が見事だ。。。活きているーーー♪
なんなんだ、この香り!
なんという濃香!
今だけのこの香り。。。あぁ。。。ここでこれが来たか。くぅ~~~!
夜が明ければもっと香りを放ってくる。
茶葉は、散発するその香りと姿で、仕上がりの方向を導いてくれる。


気候、原料、技術。。。天地人。

どれが欠けてもその茶葉には出会えなかった。
どのバランスが欠けてもその茶葉には出会えなかった。
1種1種、同じ茶葉は2度と作る事はできない。
なんという稀なるめぐり合わせの産物なのだろう。。。ふるえが来るよ。

今横で、こうしてその1種が、今秋最後の1種が、活きて動いている。
活きている茶葉のこの香り。。。この世のものとは思えない。
本当にふるえる。


早くくるかもしれない。
明日の気候次第で炒茶時間は変わる。
早く来ても好いように、寝なければ。
明日は体力を使う。
がんばるぞおおおーーー!! おぅ♪ 
寝る。

Continue reading

12:14

14:31

 

14:40

 
                             
 
             
 
                             

14:45

  


 


  


              
                              


 
                             

15:03

  

              

                                        

15:10

 
         

15:16

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15:41

 

 

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16:12

 

                      

 
                    

 

                   

17:33

 
                        
 
                        
 
                       
 

                    

18:32

 
                          

 

18:43

 
                     

 
                     

18:55

 
                    
 
                    

 

 

19:07

  
                       
 

                       

 

21:08

  

21:48

  
  
       

22:14

 
                  

最後の夜


29号。19夜。

雲ちょうちんの19日月。
6日月から満ちていった、そしてまた欠けていっている。

今秋おとんの家で過ごす最後の夜。
明夜には安渓。。。

安渓ではだんだん(おとんの次男)との現地茶葉合宿が待っている。

おとんの家にいると、いつもここにいる感じがする。
東山のおとんの家にいるときも、そう感じる。
不思議。


今秋最後の製茶。
製茶終わって念願の私の研究茶。
仕上がってしまった。。。

くっそぉおおおーーーっっっ、楽しすぎるよおおお~~~♪

あぁ。。。もっとやりたい。
ぅぅぅぅ、、、もっとやりたあああーーーい!!! 

やりたい。やりたい。やりたい。
毎日作りたい。
それが無理なら一日おきでもいい。
来年はもっと作りたい。
でもおとん茶葉製茶中は無理、一日中忙しい、ひとりでも人手が欲しい。
でも来年ならいけるかも???

おとん伝統茶、今年から完全オーダー分のみ。
メインは、うぇいうぇい空調茶、途中まで&仕上げのみ等、加工手伝い。
おとん伝統茶&おとん空調茶、今年から選抜原料&研究用のみ。
おとん興味ない原料、うぇいうぇい空調茶行き。

空調茶、そこまで好い原料必要ない?
2代若樹使う必要ない、茶葉が死んでしまう、使う意味が無い?
空調茶にするなら、もう2代苗作る必要ない、作る意味が無い?
・・・大納得。

おとんの家、昨年までに比べ全体産量急激に減った。
おとんも数年前より体力落ちてきた。
おとんは仕事が適当になるのが嫌い、量より質、自分にできる分のみ。
昨秋より今秋労働量少、製茶室時間余裕あり、おとん長く寝られる。

昨秋は、全原料をここで製茶。90%以上が伝統茶で仕上げていた。
一昨秋までは、全原料をここで100%伝統茶に仕上げてた。
今秋、急激な変化。
来年の伝統茶は、もっと原料厳選するだろう。

もしかして、おとんが完全にうぇいうぇい空調茶手伝いをするようになる日、
遠くなかったりして???
想像するだけで・・・嫌だ。

伝統茶オーダーするから、期待通りの特別な仕上がりにならなかったと
してもちゃんと買い取るから、疲れたら製茶は一日置きでも構わないから、
私で少しでも労働力になるならいくらでも手伝いたいから。
だからおとん、伝統茶作って欲しい、2代苗も作って欲しい。


おとん、朝から点滴。
数日前にはおかんも。
製茶終了するまで、おかんもおとんも注射しない、薬も飲まない。
薬が入れば感覚狂う、五感が狂う。
小絹も風邪気味。
宝宝も風邪。
ふいみんも風邪。
おとんもおかんも体調悪い、過労。
無事なのは、小鳳、と私。

起きてすぐ品茶、おとんやる気満満!
昨夜まで仕上がり、今秋保留に保留を生き残ってきた全種。
今秋の猛者が勢揃い♪

おとん、鼻効かない?詰まっている?味覚おかしい?点滴の影響。
おとん、しょんぼり。
おとん今日は私自身の確認品茶、明日またやろう!


研究茶、炒茶の時が近づく。

第一鍋、正好。
手工仕上げ。
機械が出来る前の鉄観音。

第一鍋、起鍋から包への最初の入り、おとんお手本。
数分。え、それだけ?
横になりに部屋へ上がる?その前に鍋見る?

ちょっとちょっと、もちろん休んで欲しい、けれど。
どうするの?これ?この先は?
私知らないよ。機械のない時代の作りかた。

仕方ない、自分で考えるか。
伝統法、機械でも手工でも原理は同じ。ってことでしょ。
ならそうすればいい!
やりながらいろいろ開発。。。けけけ、いいのかなこれで!?
やばい、楽しい~♪


おとん鍋前から製茶室へ。
2鍋分は無理?2球は深夜になっても終わらない?
昔はひとりで日に3斤限度?
いいよ、別に寝なくても。2球やる♪
おとん、鍋に戻る。

第2鍋、手工。
第3鍋以降、機械。
手工vs機械!

おとん、製茶室に来る。
『へ? へい~?? 愛子! うはっ。。。すごい! どこで教わった?』

なにが?
これ?好い?ほんと?この調子でおっけー?
好いことこの上ない?あはは、東山のおとんと同じ台詞!
いや、初めてなんですけどぉ。。。見たことも聞いたことも無い。

『あれーー?おかしいぞ?愛子なんでそんなにできる?昔の人と同じだ。』
「へ?まじ?できてる?昔と同じ?。。。嬉しい!けど本当に知らないよ。」

04年秋に、おとんと一緒に手工で天然野生つくったじゃん、でも少なすぎて
ハンカチで球作って、仕上がり約50gだから包揉できなかった。
だから、あのときのは参考にならない。
でも、これまで見てきた製茶と原理は同じでしょ?

涼しい場所へ移動。
人の球見て、おとん急遽部屋で休むのやめる。
横の部屋から横になりながら見ている。
途中ホン直前、起き上がり手を出し様子を見る。さすがーーー!!!

ホン後は、様子見て3包~4包、温度落ちて4包以上ダメ。
会品質変化。3包で状態確認、オッケーならすぐホン干?はい!
って、こんな早く?全然夜中じゃないじゃん、、、わはは。

おとんの膝に揉タコ、約20年前まで、まだ両足に残っている。

ホン干×3。中間。56120
おおとり茶片&茶末 ・15-16梗50準備 ・機械4。


ホン干待ち中、KIMIKOさんとネット電話♪
楽しそうな声におとんやって来る、『嬉しそうだなー!』
おとんの耳にイヤホン突っ込む。
『へ?これ電話?。。。ふあ、聞こえた。。。』おとん喜ぶ。

横で大騒ぎの小絹、耳にイヤホン突っ込む。
「KIMIKOおばちゃんって言う人だよ、ご挨拶。」
『にぃ~はぉ♪』なんだ突然そのしおらしい声、聞いたこと無い。
イヤホン外せば大声おしゃべり戻る、うるさい。
イヤホン耳から外しても、その声KIMIKOさんには丸聞こえ。(笑笑)


ホン干完了、撤収。
手工vs機械、おとんも興味津々、準備品比。

おとん、老眼鏡取り出し手工茶葉見て感激している。
私の手工、手工として好い?悪い?
自分のよりうまい?まさか~。ホンと?
ああ、その頃は少しでも量増やすために作りはもっと雑だったものね、はは。

一本眺めては感動の言葉を発している。
おとんも単なる茶好きだなぁ、あはは。
『どれもまるで花のようだ!これが手工だ!ひとつひとつみんな違う花だ!』
一本一本眺めては話しつつ並べ始めた。。。全部並べた。7gで30本?
写真を撮れとふいみんに言う。
う・嬉しいぃぃぃ~♪

品比。
うほっ。。。これ、お・おもしろい!

もっと作りたあああーーーいっっっ。。。うおおおーーー♪

でも。手工は真空できないしなぁ。。。うは、そんなことこの際どっちでもいい。

鳥の合唱が始まった。
『こえ(=鶏)』も参加している。
眠い、朝だ、少し寝る。
寝ているおとん、おとんの山、鉄観音の樹、おやすみなさい☆

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おとんの畑へ!

愛子が呼んでいる。水を渡された。なんだ?
出発?
製茶が終わったから今日はおとんの茶園へ行く時間がある?
茶樹の状態を見るため?

わーい♪私は初めて。どんなところだろう!
おとんの茶園はどこもおとんの家から遠く離れているのですぐには行けなくて
今まで家の庭??にある研究畑と茶苗畑しか見ていない。楽しみー♪

一番遠い場所は、慣れている人の早足で片道歩いて2時間? え、、、。
今日は近いところに行く?はい! よかったー。
 出発!
小絹も愛子と一緒に行くと張り切っている、遠足気分?(笑)


しばらく山を歩くと、、、やっとお隣さん?
 古そうな民家
廃屋?土壁が崩れているところがある。
今は誰も住んでいない?10年以上?そうなんだ。

 まだまだ山登り?どこまで?

 待ってー!

あ、開けてきた。うわー茶園だー。
 今度は降りるの?

 車が通れるくらいの道に出た。

 降りて道を渡って、また登る?

 まだ登る?

再び登り始めてもう30分以上。
 大分見晴らしがよくなってきた
 ねえ?まだ?もう少し?
愛『ふいみーん、早くー!』  

一番近い場所って、、、近くないよーっ![女尼]

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着いた?

着いたの?まずはここが目的の場所?

頂上だ!
見晴らしがいいねえ。遠い山も見える。気持ちいい~♪

う、汗引いたら寒い。風が強い。
 愛子、今秋の茶摘について小月とお話中
(※小月はおとんの次女、茶摘隊長。)

小絹、寒いと言って愛子の服を借りている。マント風?

 おとんの畑の茶樹、すごく小さい。  
愛子、それ↑(愛子が指している樹)何歳くらい?
周りの他家の畑の茶樹と比べると、おとんの茶樹、すごくすごく小さいような。

愛『この子たちが「あの2代2歳」だよ。』

愛『お、このひと株は生長が少し早いね。』
 愛子、茶樹を観察、愛しそう。
この樹も2歳?

今度は降り出した。
 小絹、走り出した。
ふ「どこへ行くのー?」

絹『下にもおじいちゃんの畑があるよー。』
ふ「待ってー、私も行くーーー!」

途中で、愛子が呼んでいる。なんだろう?
 愛『ふいみん、これ見てー♪』
お隣さんの畑?なに?何を見つけたの?

 すごい!真っ白。まるで花。

あ、ふたりとも、いない!速いよーー(汗)。  [女尼]

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畑と林

愛子が下の方にどんどん降りて行って、小絹もついて行って、
ふたりでしらばく遊んで?
小絹があっちの山へ行こうと言ってだだだと早足で登っていった。
サンダルなのに、は、速いー。

 愛子、止まって見ている。
何見ているの?

愛『ふいみん、よく見て、こっち(写真右)はおとんの畑、
  そっち(写真左)は違う農家さんの畑。何か気がつかない?』

ふ「うーん、あ!おとんの畑は茶樹の大きさとか間隔とか枝の密度とかが
  隣の茶樹とは違う!東山おとんの畑みたいだ!すごーい。」

 小絹はもうあんなところ
登って来た愛子は↑の林を指して、
愛『あの林木を見て。』
ふ「うん?」

愛『ほら、おとんよく言ってるでしょ。』
ふ「あ、そうか。おとんが『山を全部畑にしてはだめだ、林木を残さないと』
  と言っているのがこういうことか。見渡す限り他の人の畑はみーんな
  茶樹ばかりだもんな。土壌流失防止以外に林木を残すのにはどんな意味
  があるんだろう?」

ってふたりとも遠く行ってしまった、、、。 [女尼]

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来年のために

愛子が呼んでいる、今度はどこへ行くの?

 そこから行くの?

 ここもおとんの畑?
ここも風が気持ちいいなあ。でも動いていないと寒い。

見て? はい。
 これ?なに?
何か気がつかないかって?、、、うーん。

この芽は生長が遅かった?今秋の茶摘に合わなかった?
来年のために取っておく?
どういうことなんだろう?

 
指差している切口(写真真ん中下辺り、見えるかな?)は摘んだ跡?
上は今秋は摘めない芽?来年のために残す?

何でも摘めばいいものじゃないのね。なるほど。
でもどうやって判断するんだろう、、、あ、誰もいない?待ってー。

[女尼]

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一列畑?

愛『ふいみーん、こっち来てー!』

なになに?


わー、すごーい!こんな細いところに茶樹が植えられている。
樹が一列になっている。勝手に名づけて「一列畑」?

 
気をつけないと横の崖から落ちそう、、、茶摘は大変だろうな。
愛子も小絹もよく平気だな。私はこんなところに来たのは初めて。
歩くのがちょっと怖いよぉ。

え?そっちから登るって?はい、ただいま、、、。 [女尼]

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いつか、行けるかな

愛『ふいみーん、こっちこっち』
ふ「はーーい、ちょっと待ってー。」

 そこを登るの?

着いた!
 これはまた景色のいいこと!
向こうの方の山でまだ茶摘している人がいる!(写真真ん中より少し右上)
(ズームで撮って更に拡大した、茶摘してる人見えるかな?、、実際は遠い)

 おとんの畑の樹って、みんなこんな感じなの?
愛『2代目とかの好い原料はね、3歳樹でも同じ位の大きさだよ!』

 
愛『でも、そうでないのもあるよ。ほら下を見て、これ、おとんの老茶樹だよ。』

ふ「えー、これで老茶樹?周りの畑の樹よりすごく小さいような、、、。」

愛『うん、おとんが言う老茶樹だからさ、一般茶園の鉄観音から言えば若いよ。
  それにおとん、剪定が丁寧だからさ、剪定が丁寧だと樹が小さくなるでしょ。
  同じ年齢の樹でも、周りの農家さんの樹とは全然状態が違うでしょ。

  ほら、東山のおとんもそうでしょ!
  茶樹を少なく一本一本を小さくすれば発芽率が低いから、他の農家さんに
  比べれば産量は極端に少なくなっちゃうけどさ、その分その小さな樹から
  育つ数少ない枝や葉には、栄養も行き渡り日光も当たり風通しも好い。

  それから、おとん、人工的な味や化学ものが嫌いで一切使わないでしょ?
  間隔広く少なくすれば人工肥料使う必要ないし、年に何度も何度も収穫す
  る他の農家さんの鉄観音樹とは品種も違うしこういう剪定をしているから
  おとんの樹は年に1~2度しか発芽しないの。そうすると虫の時期に樹は
  発芽なんかしないからおとんの樹には農薬使う必要もない。害虫が発生
  しても一本一本チェックして手入れができるから害虫が発生しても気がつ
  くのも早く処理も早く隣の樹に移る前の最少量で被害が防げる。

  その代わりに、収穫量も少ないし年間通じて手間はかかるけどさ、その分
  その原料の品質はとてもとても高くなるよ。』

ふ「なるほど。本当に東山のおとんといろんなところで似ているー。」

愛『ふいみーん、あっちだよ!』
 愛子、山の向こうへ指している。
なんだろう?

愛『ほら、あそこの向こうの大きな山がおとんの高山畑の中でも一番の高山
  畑がある場所だよ~♪ここから歩くと2、3時間くらいはかかるかな。
  頂上近くには3歳になる特王の樹たちがいる、会いたいな~♪』

ふ「ほえーーあんなに遠く!あ、もしかして愛子が言ってた風がすごく強くて
  環境の厳しい場所ってとこ?」

愛『あ、そこは違う、2年前だったかのブログに360度の画像アップした場所
  でしょ?あそこもここからだったら多分2~3時間はかかるよ。
  あそこは標高が1000mなくて900m位なのに、どこよりも風が強くて寒く
  て茶樹の生長は遅いの。

  周りの山が離れていて孤立した山の頂上だから常に強風が吹いているの。
  真夏でも肌寒くて雨風がダイレクトに当たる厳しい場所だよ。
  そこには最初から林木も生えていなかったんだよ、その代わりに、すごい
  鉱物質の好い岩がごろごろしていてびっくりしたよ、畑にするのとても大変
  だったんだって。おとんは基本的に元からその場所にあったものは動かさ
  ないから、その鉱物岩もそのまま茶樹と一緒にそこにあるの。
  そこの茶樹の生長は遅いし生き残る樹も少ない。

  そんなこんなで、更に収穫は少なくなるんだけど、強い野味が出る原料に
  なることが多い場所。同じ時期に他の場所に植えた苗と元は同じなのに、
  そこで生長すると特殊な香りや味わいが出てくることが多いの。
  なんかさ、自然の力ってすごいよね~♪』

遠くてよく見えない、、、けれど、いつか行ってみたいな。行けるかな。 [女尼]

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畑授業

ん?今度はどこ?

 また降りるの?
それで、また登る?

なに?2歳の樹があるところへ戻る?まだ見ていない場所がある?
まだあったの?!

 小さーい。
これはそう?違う?

 愛子、この辺の樹はみんな2歳なの?
え?違う?一部だけ?じゃ今愛子が触ってるものは?

 これが?
2歳?わー!

 かわいい♪
本当に小さいね、枝が少ない。

愛『ふいみん、この一本の樹から製茶できる原料の芽、何本摘めると思う?』
ふ「え?何本って?新しい枝の切口のところが摘んだところ?
  えーーーと、1、2、3、、、。ってこれだけーー? 」

愛『樹にもよるけれどね。生長が早い株だったら7本位は摘めてるかな。
  この場所は比較的生長が早いけれど、それでもその横のは1本だよね。
  その横は3本は摘めたかな。』
ふ「えーー?1本の2歳樹から?これだけ?ひぇーー少なーい!」

愛『うん。でもね、3歳でもほとんど変わらないよ、少し多くなるくらい。
  じゃ、一球で製茶するために、この2代2歳の樹は何本必要だと思う?』
ふ「え?うーーん想像つかない。すごくたくさんの樹がないとだめだろうね。」

愛『じゃ、一回7gとして、その一杯飲むために何本のこの樹が必要だと思う?』
ふ「えーと、、、、えーと、、。」

愛『自分が飲む7gに、何本入っているか数えたことある?』
ふ「ない、、。」

愛『ほら、昨夜おとんとやったでしょ。思い出してみて。』
ふ『数まで数えてなかった、、。』

愛『昨夜の手工は35本くらいだったかな。製茶の途中で自然に削れていくから
  一杯分作るためにはきっと40本摘んでも足りないよね。』
ふ「うわ、、。」

愛『その一杯7gを飲むために、この2代2歳樹は何本必要だと思う?』
ふ「えーと、1、2、3、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。
  あそこからここからまでの全部。で一杯分だけーーー?」

愛『そう。それから、この2代2歳は今秋の一回だけ。来年には3歳になる。』
ふ「うん。」

愛『2歳と3歳では、香りも味わいも大きく変化するよね?4歳になればまた。』
ふ「うん。」

愛『2代2歳は一回のみ、その原料収穫チャンスまでに、何年かかると思う?』
ふ「畑の土壌作りに数年、、、苗で数年、、、畑にデビューして、、、ええー?」

愛『うん、長いよね。その年月、おとんはどのくらい手間かけて働いたと思う?』
ふ「想像できない、、、。」

愛『その全部が収穫できるとも、収穫できても好茶になるとも、限らないよね?』
ふ「うん、、、。」

愛『おとんの原料がどうして貴重になるのか、分かる?』
ふ「うん、、、ここまで少ないとは想像していなかった。」

愛『そうやって考えると、おとんの2代2歳とか2代3歳の原料を、伝統法で製茶
  できて、それが気候にも恵まれて結果的に素晴らしい仕上がりになって、
  それを飲めることって、ものすごいことだと私思うんだ♪』
ふ「うわーー、うんうん!!」


愛『この場所に、年に何度も収穫できる品種の鉄観音をぎゅうぎゅう植えて、
  その同じ樹を何年も何十年も育てて株も大きく枝も多く密度濃く育てて、
  となれば化学肥料使わないと無理だからバンバン使って栄養あげて、
  そうなると虫は必ず大量発生するからドカドカ農薬使ってすぐに殺して、
  早春茶も春茶も晩春茶も夏茶も暑茶も早秋茶も秋茶も晩秋茶も冬茶も、
  摘んで摘んで摘んで・・・空調使って大量に製茶して出荷する。
  そんな風に、おとんのこの場所の畑だってすれば、おとんはもっと楽して
  たくさん収穫できるはずだよね?』
ふ「うん。そういうところはこれまで安渓内各地でたくさん見てきたし、、、。」

愛『おとんと私がどうして伝統茶にこだわるのか。どうして、伝統茶には
  苗作りから原料選びから気候から製茶加工行程の細部からその仕上が
  り品質から将来的な保存状況まで一貫してこだわるのか、分かる?』
ふ「うーん、、、。」


愛『あはは、ごめん!好きだからだよー♪飲みたいの!だから作る!
  作るの大好き!楽しい!じゃなきゃここまでしないって!うししー♪』
ふ「・・・・・・。」

愛『ふいみん。今秋もすごいお茶仕上がったね。ああ嬉しいなー。
  みんな飲んでくれるかなー。いっぱい飲んで、この子たち飲んでくれる
  仲間いっぱい増やして、また来秋も再来年もおいしいの飲みたいねっ!』
ふ「うんっ!」

  
畑授業は続く、、、と最中に小絹の声が

『愛子ー、早くー、洗頭したいのーー、帰ろうよーーー!!』
はい??突然シャンプーですか、お嬢様。

お、私たちも帰らないと安渓へ着くのが遅くなってしまう。 [女尼]

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なんで岩があるのでしょう?

愛子、また違う山頂へ登っている。
何しているの?
 こっちへ来て?
はーい! うう、、ここ寒い。

 岩?石?
愛子何持ってるの?

愛『ふいみん、この子たちは3歳樹だよ!
  さて、さっきの場所とここと、何か大きく違うのに気がつかない?』
ふ「え?何がって、なんだろう?」

愛『足元をよく見て。』
ふ「わかった!さっきは土が多かったけれど、ここは小さい岩がごろごろ。」

愛『ぴんぽーん、正解!うわー、どれも好い鉱物石だー、ほら見て見て!
  では、なんでここに小さい岩がたくさんあるのでしょうー?』
ふ「なんでって?うーーん、鉱物質多い好い茶畑作るために持ってきたとか!」

愛『誰がこんな重いものをこんな大量にわざわざ頂上まで持ってくるのよ。
  それに鉱物石を畑に撒いたって鉱物質多い土壌にはそうそうならないよ。』
ふ「へ?じゃ、なんでー?
  そういえば、ここ林木も残っていないよ?なんで?おとん伐採したの?」

愛『まさか。この辺をよく見て。』
ふ「・・・ここは、山。頂上付近。」

愛『うん、いいぞ、それから?』
ふ「うーーん?考えれば考えるほどわからない。は~~。」

愛『標高だけじゃ山は分からないよ、よく地形を見てね、周りの環境も。
  ここは元から森林ではないよ、林木もほとんど生えない場所。
  高山の中でも環境厳しい山頂付近にはそういう場所が多いでしょ?
  森林はもう少し標高が低いところからか、山が隣接している場所に多いよ。
  この鉱物石はね、もともとここにあったの、だからおとんはそのままにした!
  ここはね、地中に大きな大きな鉱物石がたくさんある場所なの。』

ふ「え?・・・そうっか。
  なるほどーー、畑にするときに岩をそのまま残していたからか。納得納得。
  でも歩きにくくて危ないよ。なんでどけないの?」

愛『この石はね、自分で望んで昔からここに住んでいたんだよ。あはは♪
  最初からこの岩や石がここにあったってことは、それで自然のバランスが
  取れているんだよ。
  えーい邪魔、って畑にしたい人間の都合でどけたり違う土を運んだりしたら、
  ここの環境も土壌も変わっちゃうじゃーん。とおとんが昔言っていた。へへ!』

ふ「なるほど。あーそうっか、風が強くて標高も高くて寒いから、茶樹の背丈も
  低いんだ、高山植物みたい。」

愛『そうそう。高山植物と一緒、何年育てても茶樹の背丈は低く小さいまま。
  この地質は天然野生紅芽の立派な老樹が自生している場所と似ていて
  鉄観音にとても合っているんだけど、植物には厳しい環境。
  こういう厳しい環境で人がほとんど手を入れずに茶樹がどう育つか、
  どんな味の鉄観音になるのか、研究して作ってみたかったんだって。
  おとん、あっちこっちの山頂付近でパターン変えて毎年研究続けているよ。
  ここも生長遅いから産量少ないけどさ、原味が強く出た鉄観音になったん
  だよ!ふいみん飲んだよー。さあ、どの日の茶葉でしょう!うししー♪』

わ「えーー、わかんないよー。」


『早く帰ろうーー。洗頭ーー!』また小絹の大きな声。
もうちょっとだけ見させてね、お嬢様。 [女尼]

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秋色

帰り道、もう大分下まで降りてきたな。

小絹『愛子ぃ、ふいみん早く早くーー!』
愛  『よーし、家まで競争だー!』
 だーーー!
ふたりで走っていった、、。

 きれいな実発見
これ何だろう?

 
なにか見付けたのー? 

 
山茶花!                 もう終わりだけど、、きれいー♪

 これ何?
小絹大喜び。これ食べられるって?おいしいの?

 あれれ?
これつつじ?秋にも咲くの?

 愛子、どこへ行くの?

 
なになに?            わーー真っ赤だね。これ食べられる?

 お!これはさっきの!
小絹また大喜び。

 これは何?
宝石のような輝き☆

 もう車が通れるあの道まで降りてきちゃった。
小絹の収穫。
しっかり自分で持っている、、、ひとりで全部食べるつもりか? [女尼]

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寄り道

回家了~。また登りだ。

 これさっき通った道?
あ、おとんの家へ続く道だった、、ひとりで来たら見逃して迷いそう。

 竹林
ふ「ここ、春には筍いっぱい取れる?」

愛『取れるよ。ふいみん今秋毎日食べてるでしょ!』
ふ「あ、そうっか。あれか。」

 
あの廃屋だ。壁が崩れてるのがよくわかる。愛子、まさか中へ入るの?
いいの?
小絹、怖がって近づこうとしない。怖がり屋さんかな。

 おじゃましまーす
ほー、おとんの家の作りと似ている。
昔はみんなこんな感じの家に住んでいたのかな。

 
愛子、それ何?これで稲穂の殻を取るの?茶末も?1979年7月製?
アンティークだ。

 中庭もなかなか風情がある

 台所かな?
愛『そこ、鍋があったところだね。あ、茶末だ!』

 
2階は、、、揺青する場所があるみたい?
修理は無理かな?いい場所だと思うけれどなあ。不便ではあるけど。

 絹『ふいみん早くーー』
はいはい、お嬢様。もうお隣さんの畑だ。
ここを抜けて上まで登ったら、、、もうすぐおとんの山が見えてくるね。 [女尼]

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安渓だ!

安渓に来た。久しぶり~。

お、なんか車が増えている。
けほけほ、空気悪い。喉がいがいが。咳止まらない。
わー、暑っ。むしむしする。
え?みんな半袖?
おとんのところで今の時間帯ならモコモコ状態だというのに
ここは半袖で?あつっ、とりあえず服を脱ぐ。
3年前と全然違う。あの時は確か寒くて震えながら愛子と刀削面を食べてた。

まずはだんだんのところへ。
愛子キープ茶をすぐにだんだんの特別茶庫へ運び、鍵をかける。
品茶。


愛子とうぇいうぇいとだんだん、楽しそう、とまらない。私は眠い、、、、。

うぇいうぇいとだんだんが愛子手工の茶葉、、、で、じーっと止まっている。
きれいだ、すごい外形、こりゃすごい、これだよ、誰が作ったの、これが手工だ、
とか言いながら、見入っている。表情がきらきらしている☆
飲んでまた止まって見入っている、、、きらきら☆

あれ?もしかして欲しいのかな?

うぇい『愛子が作ったのーーー。』
愛  「うん。いい?」
うぇい『すごいよ、、、。これ、、、家にある?おとん、少し保留した?』
愛  「ん、、、どうだったっけ?あれれ?しなかったかも、、、。
    何十年先までも取っておけって言って渡されて、、、おとん熱があって
    部屋に上がって、、、あれれ?機械は保留したたけど、、、。」
うぇい『これ、もう探しても絶対にないよ。オーダーしても無理だ。愛子、、、。』
愛  「あはは、いいよ、好きなだけ取って!おとんの茶葉だよ!」
うぇい『いや、本当に数煎分でいい、来年また作ってくれれば、、。』
愛  「そんな、好きなだけ取ってよ、あとで袋に分けるね。
    もちろん来年も作るよ!もうおとんと計画しているー、へへ~♪」

安渓のお宿到着、ネット繋ぐけどすごく遅い。
今秋から高速回線入ったはずでは?それが使える部屋なのでは?
愛子が電話で何度も確認したはずなのに?
さっきもフロントで念を押して確認していたのに?
おとんの山の家の方がずっと早い、、、。

服務員が『光ファイバー』だという。どこが?
誰もわかる人がいない。わかる担当者?が来た。
でもただ人のパソコン眺めているだけ。
『これ何語?』『これいくら?』『これなに?』『国産品?』、、、
なんで来るのよー。邪魔じゃん。

結局ホテル案内パンフに挟んである設定メモを発見して解決。
そのメモのことすら認識していない。
最初からそれを見せればいいじゃないのよー、まったく。
『光ファイバーだからこれ以上速くならない』
繋がったって、これ電話回線並じゃないのよー。
『ここでだめなら近くのネットカフェに行けば』
ネットカフェって、、、日本で言うゲームセンターでしょー。
パソコン使う目的が違うー。
うっきーー!これが客に対する言葉?中国の町、は~疲れた。 [女尼]

 

心の隊員を探して。。。

隊長、安渓で行商(?!)しています。
等価交換しているだけだから本当の行商じゃないけど、
まあ内輪でそう呼んでいる。

心がちぎれそうだよ・・・。
次につなげるため・・・耐えろ。耐えるんだあああーーーっっっ。ビシッ!!!


今秋、とんでもない茶葉ばかり揃ってしまった。
年々拍車がかかっている。
ほんとにもぅ。。。毎年毎年、一体私はなにをやっているんだ。。。

今秋は「生涯もの」がいくつかある。
しかし、これらについてはちょっと検討中。
「おとんの鉄観音」からは番外編。扱いには気をつけなければならない。

07秋、おとんの鉄観音。
本当に素晴らしい。。。唖然。。。呆然。。。だよ。
本当にすごいよ、嬉しくてたまらない。。。うししししーーーーーー♪

いや・・・だから・・・。
喜びに浸ることは、これから先、いくらでもできる。
帰国したら、茶友に届けて、ともに飲んで、抱き合って、笑い転げて、歓喜の
声をあげ、誰にも遠慮せず大きな笑顔で叫び、心から喜び合いたい。
そのためにも、先にここで、私にはしなければならないと決めたことがある。

今秋私がキープしたおとんの鉄観音。
どれも手放したくない、だがそうはいかない。
資金が足りない。

全種、おとんの伝統茶だ。
その1種1種は、製茶現場にとって非常に少量だ。
しかし、全種を合わせれば個人消費量としては多い。

人間の都合で素晴らしい茶葉が仕上がるわけじゃない。
個人の必要量だけ素晴らしい伝統茶を仕上げることなんか不可能。
好い原料が来た時に、球で製茶しなければ、その一杯にもめぐり合えない。
どの日にどんな球がどのくらいの量仕上がるか、やってみるまでわからない。
シーズンが終わるまで、全体像は見えない。

今年は、出発前に《心の隊員》がいてくれた。
そのことが、大きな心の支えになっている。
だが、出国後はほとんど増えていない。
私たち+仲間(《心の隊員》含めた茶友たち)。。。まだまだ足りない。

毎回毎回、資金の問題が自分たちの首を締める結果になっている。
飲みたくても続かない。
しかし、自分が好きではじめて自分でやったこと、自分で始末をつける。

ここ中国で、ここ安渓を拠点にし、秘密裏に《心の隊員》を探している!!
これは、いままでにもやってきた、毎回。
今夏の愛莉花茶も、福州で。

中国人と日本人のお茶に対する感覚は、大きく違う。
基本からまるで違う。

中国での《心の隊員》は、数人だけでいい。
その数人で、全体半量の茶葉があっという間に等価交換で現金化する。
不足分、おとんに支払いできる。

おとんは、『中国でこれらの茶葉は決して出すな、○○される。』
『日本人の方がきっと××が分かる人が多いはずだ、日本に持って帰れ。』
毎年そう言われる。
現在の中国を見ればうなずける、そしてこれから先はますますそうなるだろう。
私だってそうしたい。

ここまでの素晴らしい伝統茶鉄観音、将来は飲めなくなるだろう。
その将来が、いつ突然やってくるかわからない。
いつかは分からないが、その足音は確実に近づいているのを感じる。
今秋手にした茶葉たち全て、何十年先までも、生涯をかけて飲みたい。

しかし・・・それよりも譲れないことがある。
『お茶代は何年先でもいい』とおとんは言ってくれるが、それだけは嫌だ。
それだけはしない。絶対に。

おとんの言う意味は分かる。
だから人選はする。
《知音》の中国人のみに連絡している。

彼らには、おとんの鉄観音、おとんの伝統茶、見ただけで分かる。
彼ら自身が、その香りを、その味を、現代でのその価値を、知っている。
個人で飲みたがっている。
いつでも連絡を待っている。
《知音》=《心の隊員》。

心当たり。
安渓内(大坪・西坪、等)で数人、鉄観音及び他種の茶農家主人。
外地(上海・厦門、等)で数人、実家安渓内の鉄観音及び他種の茶農家。

おとんと同世代か、それより上の世代の人たち。
或いは、その実家で生まれ育って今は街で商売をしている私と同世代の
子息たち、彼らは実家につなげる。
この鉄観音の味を知っている人たち。
飲みたいと心底求めてる。

彼らは、今でも鉄観音を作っている。
しかし、彼らにはもうおとんのような鉄観音を作ることができない。
手に入れる方法もない。

彼らも昔はこういう鉄観音を作っていた。
しかしもう作ることができない。
作れる知り合いもいなくなっている。
どの種類でも好い、愛子が要らない種類で好い、産量多かった種類で好い、
なにがどのくらいの量でも好いからと、毎年連絡をくれる。

おとんの鉄観音、もう今ではどこでも見つからない。
オーダーしないと無理。
オーダーしても実現は難しい。
オーダーできる人がいなくなっている。
環境・原料・技術がない。


今秋の07秋鉄観音、質量(品質)が高い。本当に素晴らしい!!!
安渓内多くの産地、9月に雨、それでも昨秋より平均して質量好い。
おとんの家近辺、標高高い、9月雨ほとんどなし、もっと質量が高い。

中国でドナドナ・・・。
悔しいよ。
手放したくないよ。
けれど、おとんに茶葉代を払わずに私は絶対に日本には帰らない。
半分以上ドナドナすることになっても、また来年、飲める可能性にかけたい。
その路を作りたい。

今からまた出ます。
連絡を受けた人たち(或いはその子息)が、安渓内各地から到着している。
ひとりずつ会う。完全非公開。

大丈夫、おとんが命をかけた大プロジェクト茶葉、これはドナドナさせない。
これだけは何があっても私は手離さない。
最後にその場で一緒に飲む、瞬間で場の空気が変わる、少しだけ贈答する。
中国式のお礼、でもこういう茶葉は少しだけ。
彼らは飲んでくれる引き取り量が多いから・・・次の路を作るために。
おとん鉄観音を好きな茶友には、別口でおすそ分けできる方法を検討中。

さて。
ご飯食べた、歯磨いた。。。根性入れろ、行ってきますっっっ!!!

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

《心の隊員》まだまだ大募集ですーーーっっっ!!!
おとんの鉄観音にご興味あるかた!
一緒に飲んでください、茶友になってください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
心の追加も大募集中ーーー♪

※必ず募集記事をよく読んでご了承いただけた上でご連絡いただけますよう
 どうぞよろしくお願い申し上げます。どんな内容でお届けできるのかまだ
 わかりません。募集時のイメージが変わる可能性も出てきました。
 お返事は帰国後になりますが、どんなに遅れても必ずお返事しています。
 ご連絡を心よりお待ち申し上げております。

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帰国しましたっ!

ただいま・ただいま・ただいまーーー♪

茶友のみなさま、本当にどうもありがとうございました!!!
多くの想いとともに、昨夜無事に帰国することができました。
ふいみんは香港の実家へ飛んだ、用事を済ませ12日帰国予定。


毎日毎日ありがとうが止まらなかった。
おとんの家で、活きている鉄観音の、呼吸するその香りの中で、その葉を
この手にする感触の中で、そこから生まれる水が体になっていく感覚の中で、
また来れたことへの感謝の想いは日々溢れて止まることがなかった。
この秋の香り、私にとって特別なものになるだろう。

好い意味でも好くない意味でもそれはそれはいろんな意味で予想していなか
ったことがたくさん待っていた。
おとんの家では、今秋来られて本当に本当に好かったと、日々心の底から
感じていた。その想いは、安渓に行って市場全体から見て更に強くなった。

本当にどうもありがとうございました。
多くの茶友のみなさまのお蔭で、短期間ぎりぎりで出国実現することができ、
今秋もおとんの鉄観音製茶に参加することができ、おいしい秋の伝統的な
鉄観音がたくさんたくさん仕上がり、そして無事帰国することができた。

結果は予想さえしていなかったような素晴らしいものとなった。
手にした茶葉たちへの興奮は隠すことができない。
1種1種、思うだけでにやけてしまう。
茶友を「心中」させることもなく、大きな安堵。
出国前の「やばい…どうしよう…」は、「嬉しい。。。どうしよう♪」に。
さて、本当にどうしよう。(笑笑)


昨夜無事に帰宅し、まずは出国前に直接手を貸してくれた友人達に
第一報を。。。お茶ひっぱり出して飲んで。。。猫と寄り添って。。。
そのまま朝まで気がつかなかった。。。うはは。

遅くなりましたがまずは第一報でした。多謝♪

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《旅日記♪07秋天》追加のお知らせ

帰国後、時間を見つけてはちょびちょびブログ追加しています。

追加分にすでにお気付きのみなさま、見てくださってありがとうございます♪
しかし、『どの日のどこに追加したのかわからないよ~。』のお声も。
確かに旅のカテゴリ全部開いてしまうと・・・ 長いは重いは・・・ははは。
カテゴリの最初から確認して、 追加分だけ探し出すのは大変かもぉ・・・。

ということで、旅ブログ追加したら出来る限り(!!!)お知らせいたします。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

★10月18日の夜、一部追加! ~おとんの家の製茶室より~
怪しい人影
そういえば炭のホン干機は?  
空調茶ホン干中
以上3本です♪

★10月21日の昼、一部追加! ~おとんの家で炒茶中~
山のお医者さん
炒おとん空調茶
ふる回転
薬を取りに
茶葉走る
愛子走る
先生走る
炒2代4歳
鍋走る
山の診療所
以上10本です♪

★10月30日の昼、一部追加! ~おとんの家最後の日、おとんの畑より~
おとんの畑へ!
着いた?
畑と林
来年のために
一列畑?
いつか、 行けるかな
畑授業
なんで岩があるのでしょう?
秋色
寄り道
以上10本です♪

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

旅日記♪07秋天のカテゴリの内容は、 前後が全て繋がってくるので、
お時間があるときはぜひ通して流れで読んでみてくださいねー!!
でも、まだ追加する予定なの。。。(笑笑)

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Home > 旅日記 > 07秋天♪鉄観音

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