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④《0508:雑種茶》

《05秋天:雑種茶》の追っかけ第2弾、春の雑種茶♪

やったー!! 
春の雑種茶も飲めた。
天候が安定し、製茶に適した数日間が来たときに、おとんは山に入ってくれた。
約束守ってくれた。嬉しすぎるよおとーーーん♪

オーダーしなくちゃ製茶してもらえる可能性が低い茶葉。
鉄観音市場では誰も欲しがらない、←当たり前。
しかし、中薬(漢方)市場に出れば高値で取引される貴重品。
でも、おとんには飲むためのおいしい茶葉の意味合いの方が強い。とーぜん私たちにも。(笑笑)

ふ~わぁ~。うまい♪ 
でも、やっぱり秋のあの香りと味わいには及ばないな。
でもでも、やっぱり雑種茶の味だよ。
はは。比べちゃいけない。春茶は春茶として見る。。。おいしい♪ 
あぁ。。。嬉しいっ!


100年か200年か何百年前か今となっては誰も知ることはできないが、
ずっと大昔のこの土地の人々が、山から天然野生茶樹を採ってきて畑に植えた数々。
外地へ通じる道も医者もいないこの山奥で生活していた昔の人たちが、
製茶し薬用として日々大切にしていた茶樹。

今は誰も管理する人がいないので、荒山となり茶樹は野生化している。
そのころは、まだ品種による効能や味わいの違いなどを知る人は少なかったようで、
鉄観音も含まれるが、紅芽は少し白芽の方が多くその他の鉄観音種も混ざっている。
鉄観音種より多いのが、この地に60種以上ある野生茶種。
荒山に野生化した様々な天然種の茶樹たちで作る雑種茶♪

すでに老樹になっているのでそれぞれの茶種が持つ栄養や効能というより、
自然の中で野生化した老茶樹だけが持つ効能に多くの中薬専門家が注目している。
その根は、地中何メートル何十メートルと深く張り、
この祥華高山の好い土壌に含まれる地中深くの多くの鉱物質を吸い続けている。

最も薬用効能が高いその根は、中薬として高値で取引されるため、
知っている人は見つけた瞬間に根ごと掘り起こして売ってしまう。

しかし、根を取ってしまうともう2度とその茶樹は生き返らない。
だからおとんは人に場所を教えない。私たちも出す画像は気をつける。

そんな背景を知らなかったときから、このお茶には惹かれた。
知らずに飲んでいた。なんなんだろう、このお茶? と思っていた。
ただ、単純にうまい。なんだかよく分からないけれど、うまいっ♪
明らかに鉄観音ではない。でも、おいしいっ!
『あげる!』とおとんが言えば、「わーい♪」と素直に喜んでいただいていた。

天然野生が製茶できる量がなくなった現在、おとんはこの雑種茶を以前にまして大切にしている。
根や茶樹を痛めず年に1度か2度茶摘みしに山に入り、製茶する。
近所の茶農家の人が必要なら分け、『おいしいな~。』と自分と家族で飲んでいる。
昨秋、あっても『ないない』と言って商人が来ても関係者が来ても売らない理由がよく分かってきた。

発芽量が秋より多い春でも、2日に分けて摘みに行ったとしても仕上がり量は少ない。
この雑種茶の場所も、天然野生紅芽の時と同じように、
いつ何どき外地から来た茶園開発のために焼き払われるとも限らない。
また、いつ何どき「茶根ハンター」がやってくるとも限らない。

おとんは私には分けてくれる。私も茶友には分けたい。
春茶は足が速い、これは雑種茶も同じ。
春の雑種茶は陳年茶の製法で仕上げ、大切においしく飲みたい。
ここまでおとんが仕上げてくれている。だから覚悟決めてこれに[火考]火する。。。勇気のいる挑戦だ。

さーて、どうしよう。私が行程を決定しなければならない。
雑種茶の特性を消しちゃったら。。。がぅぅぅ。怖い。ちょっとどきどき。
真剣に評茶。

自己暗示・・・「大丈夫大丈夫。横におとんがいるから大丈夫っ!!」

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