- 2010-04-04 12:00
- 10春天♪碧螺春・龍井
できた!
小花、宿題中。。。またちょっと行ってくるね。
愛「午後は大通りの工場まで一緒に「取材」に行こうねっ、がんばって終わらせといてねー。」
花『分かった!』
右手の向こうの山の向こうまで。 「楊梅の森」を抜けてるとこ。
ああ。。。碧螺春。。。なんとかしたい。。。なんとかできないか。。。どうしたらいい。。。
奇跡だ。。。このお茶は奇跡だ。。。こんなお茶が飲めるなんて。。。素晴らしい。。。
地球上にまだこんなものが存在するなんて。。。このおいしさ。。。他にない。。。
なんというばかみたいなお茶なんだろう。。。誰が信じるだろう。。。こんなこと。。。
こんなお茶がまだ残っているなんて。。。こんなものがまだ存在しているなんて。。。
受け継がれてきた果樹・茶樹・作り方。。。古代から変わらないこの精巧な作り。。。
これは大自然に生きる農民の知恵と労働努力の結晶だ。。。形に残せない宝物だよ。。。
ああ。。。このうまさ。。。この液体。。。奇跡だ。。。
息子は後を継がない。。。作れる人がいなくなる。。。おとん達が最後の代だ。。。
ある。。。ここにある。。。ひとりで飲みきれないくらいあるのに。。。
小分けする時間がない。。。私に時間がない。。。どうしよう。。。
飲む人がいなくなれば作り方が変わる。。。市場に合わせるしかなくなる。。。
私たちが飲めなくなったらおとんも作り方を変えざるを得なくなる。。。そしたら終わる。。。
もう飲めなくなる。。。地球上から消えちゃう。。。
いやだぁ・・・せめておとんが動けるうちは。。。あと何年ある。。。飲みたい。。。作りたい。。。
龍井・・・あれはもう仕方ない。。。でもこれは違う。。。違いすぎる。。。比較にならない。。。
このお茶は地上の奇跡だ。。。それを飲めるなんて。。。ああそれこそ素晴らしい奇跡だ。。。
なんとかしたい。。。じゃあどうすればいい。。。あーーー涙出てきた。。。
切ない。。。
着いた。 ・・・いない。
「おっとーーーん!!」 ・・・返事ない。
???
「風の高山」の隣に茶園開拓した近所のおじちゃん発見、苗の手入れしているところ。
「おとんみた?」
『いや、みてないよー。』
「ありゃぁ・・・ひどくやられちゃったねぇ。」
『今年はダメ、この場所の早発芽種は凍壊でほとんど収穫できない、もう必要ないから切ってる。』
「3年目?4年目だっけ?」
『4年目。こっちの種類はすでに2回収穫できた、早かったからすごい高値で売れたし、まあいいか。』
「あはは、ほとんど龍井43号じゃん。」
『そう43号、すごいなーこれ、じゃんじゃん出てくる、こんな産量が高い種類いままで見たことないよ。』
「あと4~5回は摘めるよ、痩せてるけど大きさ揃って出てくるはず。これ炒ると白毛が一杯出るよ。」
『ああ、でもそろそろ伝統種が発芽するし、もう特別な高値で出る時期は過ぎたから、いいや。』
「お金稼ごうと思ったら早発芽種を植えるしかないよね。けどこういう気候の年は全滅の危険があるんじゃない?」
『伝統種じゃもう食っていけないよ、産量低いし発芽遅いから高値にならないし。みてごらん、みんなやってるよ。』
「えー、おとんは100%伝統種だよー。」
『そうだな、そっちは伝統種しかないんだよな~、それなのにもう発芽してるんだよな~、すごいな~。』
ふふん♪だっておとんだもん。(※心の声)
「あれ。。。うははー、烏牛早じゃん、これ。」
『そうそう。そいつはとにかく早いなー、このあたりで一番早く発芽する。2月から動き出す。』
「そりゃそうでしょう。でも今年ダメだったでしょ?」
『ああ、一芽も収穫なし。』
「あちゃあ・・・。」
→アップ
そうか・・・しまった。
間違えた・・・こっちの山じゃなかった。
「楊梅の森」抜けて帰宅中~。
愛「場所間違えて高山行っちゃった。」
お『は~あ~、なにやってんだい。』
愛「あはは、ちょっと考え事しててね。じゃ、ちょっとおかんのとこ行ってくる。」
花『一緒に行くーーー。』
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