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芽尖&本日の標準

本日は「花売り娘」の果樹園~♪
カメラ忘れて山登っちゃった・・・。茶摘の籠忘れるよりいいかっ!

お♪
「花売り娘」の果樹園ってことは、07年の23日(&24日)と似た条件。
ってことは「あの果蜜味」の。。。もしかして再現なる???
うっほーーー、たーのしみ~~~♪

おとんと私は先に帰宅。
大花(小花のおかん)が仕事休んで茶摘み参加のため、昨日よりも量が多くなる。
だから、どんどん揀茶葉に入らないと間に合わない。
おかんと大花、ふたりはまだ摘んでいる。

さっそく選別作業開始ーーー。
 
芽尖がまだこんなに♪             でも本日の標準はこっち!

『愛子ー、見てみろ!今日のはまたすごいなー。』
「うーわ、ぱっつんぱっつんだ。昨夜の雨が好かったね~。」
『太ってんなーーー。ぱんぱんだーーー。』
「う~わ。好い~~~♪」

『重い!』
「うっほー。すごい、ずっしりだ。。。」

『見てみろ。俺たちは摘み方に気をつけたから初摘みの芽尖がこんなにある!』
「きゃーーーやったーーー♪今夜、芽尖単独いけそう?」
『それ意識して今日は摘んだんだからな、多分できる・・・だろう。』
「うっほーーー♪」

『あのふたりが気をつけて摘んでいたらな~。』
「1鍋分に足りるといいね~。」
『芽尖単独できたら今日はすごいのができるぞ、分前茶とほぼ同じだ!』
「きょおおおーーー♪」

『俺はな、こう考えているんだ。芽尖単独できる日は全部やってやる!!!』
「すっごーーー♪いつまでできるかな!とりあえず今日はいけそうだね!」
『ふたりが帰ってきたらどのくらい芽尖が取り出せるか選別してみよう。』
「うんうんうん♪」

『でもあの調子じゃまだ帰ってこないぞ。昼には切り上げるよう言っておいたけど、
 どうだかな。』
「まだ摘めるのがあるから、気持ち的に帰れないんだよね~。」
『しかし、いつまでも摘んでいたら後に響く。』
「そうだよね~。でも、目の前にあると切り上げられない気持ちもわかるしなぁ。」
『収穫の量だけにこだわってはダメだ。少なくても品質重視だ。だろ?』
「間違いないっ!」

『いつまでも摘めばすごく疲れる、疲れすぎたら結局次の日以降に影響する。』
「これからどんどん忙しくなるしねぇ。」
『一度疲れすぎたら時期最後まで好い製茶なんか継続できやしない。
 集中力にも体力にもひとりの人間には限度があるんだ。
 好い原料の収穫だけに的を絞って切り上げることも大切なんだ。』
「はい!」

『さーて、あとの問題はおかんの摘み方だな。どこまで注意して摘んでいるか。』
「あははー、仕方ないよ、おかんだもん。」
『ありゃ性質だな。発芽量が多くなると愛子と会う前までの方法で摘んでしまう。』
「でも標準でしょ?」
『いや、おかんはあれで上等な方だ。標準よりずっと小さい。』
「おとんの標準要求が高いからねーーー。」

『今の標準は愛子が来てからだ!それまでとは変えて俺は徹底したんだ!だろ?』
「うん♪」
『今どき、こんな標準の碧螺春がどこにあるんだよーーー。』
「あははっ。」
『あははじゃないよ、ホンとだぞ、頼んだって誰もやってくんないぞっっっ。』
「分かっているよおおおーっっっ。年々おとんの茶葉の標準上がっているもん。」
『へっへっへ~~~。こりゃ国際面子だからな~~~。』
「ひゃはーーー、ありがとう~♪」
『いや、俺もやりたいんだ。ふふん。』
「あぁ、そうですか・・・。(笑笑)」

 ふたりで揀茶葉開始~。

『おかんなぁ、注意して摘むよう毎年何度も言っているんだけどなぁ、
 どーしてもダメなんだなぁ、気がつくとちょっと大きめのも一緒に摘んでいる。
 そーいうのは摘むな、って毎日言ってんのになぁ~。』
「摘まないともったいないと思っちゃうんだよね。分かるよ、その気持ちは。
 見捨てられないのは一種の条件反射だね、手が動いちゃうんだよ。」

『でもな、結局、その後の揀茶葉でそれは取り除くことになるだろ?』
「うん。」

『その分、揀茶葉に余計に時間がかかるだろ?』
「うん。」

『摘むのに余分に時間がかかって、それを取り除くのにまた余分な時間がかかって、
 疲れるは睡眠不足にはなるは・・・全く好いことがない。
 って、何度言ってもどーもダメなんだよなぁ~。どうする?』
「・・・はは。」

『せっかく摘んだのに取り除くことになるし、もったいないよなぁ~。』
「それは私が、茶片と一緒におとん用の特別な方法で炒るよ!」
『おおっ、碧螺春と同じ方法で炒ってくれ!毎日全力でだぞー!!』
「ええーーーっ。。。いいよ♪」

『けどな、炒茶を始めるのも遅れるから、俺と愛子は睡眠時間が減るだろ。』
「そうなんだよねぇ~。」
『最初からこうやって小さい芽だけを摘むように注意すれば楽なのに。。。なあっ。』
「だねー。でも言っても多分無理だよ。だっておかんだもん!」
『まーな。』
「おかん、何でも無駄にしないじゃん。特に口に入るものはね!うははっ。」

以上、炒茶人同士の会話。(笑笑)

原料の摘み方標準によって炒茶の方法は変わる、品質も変わる。
摘み方がどのように炒茶に影響するのか、それがどのように品質に影響するのか、
それは炒茶する人間でないと分からない。

そして。。。
おとんは、おかんの体調を一番心配している。
おかんは毎年この時期に体調が悪くなる。
おかんが倒れれば、おとんはもっと忙しくなる。
おかんの体調は、おとんの体調でもある。

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