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茶葉合宿中

3日から始まった集中茶葉合宿。。。7日目に突入しています。

茶友にお届けするまでに欠かせない帰国後の長い道のり。。。始まっています!!!

・初回審評&初回精制。
・中間審評&中間精制。
・テスト調合(ブレンド)審評。
・最終調合&最終審評&後半精制。
まずここまでが、帰国後の茶葉作業の全ての「要」となる。
非常重要、長時間真剣作業。
茶友に届ける茶葉。
失敗は許されない。
審評は私情抜き。
五感を研ぎ澄まし集中。
製茶加工行程で少しでも気になる部分がある鍋は、外す。
鍋の状態によって精制の方法を変化させる。
この段階の精制は「白毛」が舞う、眼も鼻の中も「白毛」だらけになる。
ほたかげさん(審評・ 調合時に欠かせない相棒)とふたり、ここまでで約4日間。

4日目の深夜バスで、合宿隊長ほたかげさん奈良に帰りました。大変お疲れさまでした。
お店開店準備で非常多忙時なのに、時間つくってくれて。。。非常感謝♪

初日から連日、お兄ちゃん仕事の合間を縫って助手役参戦。
3日目から3日間、mireiさん参戦、本当にお疲れさまでした。突然だったのに。。。謝々♪
3日目の夜から明朝まで、熊ごろ~さん参戦・・・中。今は横で倒れています。しぃ~。(笑笑)

4日目には、大部分が最終精制に入るところまで来られました。
全員作業服を着て、ピンセットで一芽一芽、雑物がないか等の最終確認の検品作業。
茶葉は食品、大切な茶友の口に、人体に入るもの。
そして、茶友の大切なお金と等価交換するもの。
「全行程手作り」の茶葉だからこそ、炒茶人の眉毛が入っている可能性だってある。
「全行程手作り」の茶葉である以上それは免れない、だからこそ最後まで人の手と眼で確認。
おとん、おじちゃん、すごい。。。ほとんどないよ。。。あはは、でも、可能性はある。
可能性がある以上、集中して眼をこらし発見することに全力を尽くす。
この最終精制作業も、気の遠くなるような長い道のり。
製茶の最終工程が終了していない後半の種類はまだこの作業に入れないが、
やっとここまでたどり着いた。
最終精制、始まっています!

これから先、茶葉安定後の小分け包装という、これまた長期戦作業が待っています。
小分け包装がスタートできるのは、6月に入ってからでしょう。
その頃には後半茶葉も小分けしても大丈夫な安定状態に入り、お届けできる頃には
ちょうどそれぞれの茶葉が本来の香気や滋味が十分に発揮できる状態になるでしょう♪

こうして小さな芽の集合体となった茶葉に、まとめて触れると、なんというか。。。
すごい。
あの茶樹の先っぽについていた小さな芽を、ここまでに至らせたおとん&おかんの・
おじちゃん&おばちゃんの、ものすごい気迫と愛情なのか、ぞわぞわ~~~っと
寒気?がするくらい圧倒されて、なんというか。。。心がふるふるきゅうぅぅぅ~~~っとなって、
手にぐぐーーーっと感覚?気?がきて、体はぐわ~~~っと熱くなる。
できることなら茶友みんなに触ってもらいたくなる。。。きっと感動するよ。
触れると、本当に、なんというか。。。すごい感覚が宿る。

碧螺春の分前茶の精制時なんて、茶葉から伝わる手の感覚に倒れそうになった。
これ、ひと芽ひと芽、茶片に包まれた米粒ほどの芽をひとつひとつ摘み、その後、
そのひと芽ひと芽の茶片を、指先でひとつひとつ「剥いた」。
それを、一鍋炒れる量に、達するまで、集まるまで。。。続ける。
どんなに気が遠くなる作業だったことだろう。
この時期の芽は茶片が芽と一体化しているから、ミリ単位の作業だ。
例えるなら、米を一粒一粒選んで摘み、その米の「殻」を一粒一粒指先で丁寧に剥き、
一鍋おいしく焚けるまで根気よく集め続け、それだけをその晩に薪でおいしく焚きあげた。
そんなイメージに近い。
それを、あのおとんとおかんがふたりで。。。綿入れ着て。。。老眼鏡かけて。。。
まだ隣近所はどこも発芽していなくてだれも茶摘に入っていない冬のような早春、
おとんとおかんふたりだけ山に入り、ただ私たちに分前茶を飲ませてあげたいと、
どこよりも好い碧螺春の原料を作りたいと、そのためだけに一年間かけて山と茶樹を育て。。。
早春のまだ震える寒さの中、暖房もない部屋で、手はかじかみ。。。
あの古時計がコチコチ鳴る横で、ふたりが揀茶葉する小さな指先の音。。。
一体どのくらいの時間がかかった事だろう。。。
そうやって一鍋150gにも満たない奇跡のような「碧螺春」が産まれ。。。
それが、今、私の眼の前にある。


茶友に届けるこの茶葉たち、小さなひと芽ひと芽、どの芽も、その100%が!
最初から最後まで、完全に限られた人間の指先から指先へと、リレーしてきたものだ!!
この芽に触れた人の、製茶に携わった全員の、笑顔が思い出される♪
最後にその指先で触って杯に移し飲んでくれる茶友、その笑顔が浮かぶ♪

人の指先から指先へ。。。手のリレーだ☆

よっしゃーーー、引き続きがんばりまーす♪

Comments:2

smash 2008-05-09 (金) 21:15

お疲れ様で~す!
中国の産地での作業はもちろん大切なものなんだけど、
お茶というものが仕上がるまでにはこのような地味な作業もものすごく大切なんだということが
しっかりと伝わってきました。
紹介してくれてありがとう!
そして飲むばかりで、お手伝いできなくってスミマセン。
『この芽に触れた人の、製茶に携わった全員の、笑顔』のことを考えながら、
今夜風呂上りには碧螺春を飲むことにします♪

合宿はまだ続く御様子ですね。加油♡

愛子 2008-05-10 (土) 07:35

smashさん!
はーい、ありがとうございま~す♪

ほたかげさんや私には毎年毎年あたりまえに繰り返してきたことなのですが、
この作業に初参戦してくださったmireiさん&お兄ちゃんのふたりは、
初めて知ることとなった作業光景に、各作業の目的と方法を説明しても、
最初はぼーぜんと眼を点にし・・・止まって立ち尽くしていました。
『まさかこんなことをしていたなんて・・・』とびっくりしているその様子が、私には新鮮でおかしかった~♪(笑笑)

熊ごろ~さんがさきほど北海道への帰路に着きましたので、ここで一次休戦、寝ます!
朝便だったのでふたりで気合いを入れ徹夜で精制していたの♪
彼女もきっと今頃、空の上で睡眠中でしょう~☆

あは♪飲んでくださるのが一番のお手伝いですよーーー!!
飲んでくれる人がいるから、楽しみに待っていてくれる人がいるから、この作業もできます♪

引き続きがんばりますね。
上京の機会がございましたら。。。ぜひお待ちいたしておりま~す。(笑笑)

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