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天然紅芽の証

この記事は、2010春おとん鉄観音ご紹介& 募集♪から独立させた内容です。
どうぞ合わせてご覧くださいませ、お願いいたしま~す♪

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今年は、歴史に残るお茶になりそうです。
この先20年以上、こんなの無いかもしれません。
碧螺春と龍井もそうでした。
鉄観音にとっても、ちょっとすごい年です。
秋を前に、私はかなりドキドキしています。
そんな春茶を、 ちょっと振り返ってみましょう~☆


この春は、安渓も例年とは気候が違いました。
なんと4月に入って霜が降り、安渓内でもさらに標高が高いおとんの山の家では、
なんとなんと4月10日(農暦2月26号)に数十年ぶりに雪が積もった(約1~2cm)のです。
その影響で、その時点ですでに芽吹いていた山の木々の新芽たちの多くが、凍壊しました。

5月末、春茶製茶ぶろぐの画像でも、 例年とは山の様子がちょっと違うのが分かります。
その頃には、4月初に凍壊した死芽の後から発芽した強い芽たちが、活き活きと生長して
山を彩っていますが、ところどころに枯れた部分があるのが色の違いで分かると思います。
おとんの家の洗面所の向いにある 「おとんお手製の池」の上にある野葡萄は、降霜で花が枯れ
結実せず、昨春はかわいらしい薄緑色の実がたくさん成っていましたが、 今年は収穫なし。
しかし、そのお蔭で、来年か再来年はきっとたくさん実をつけることでしょう。

こういうのが自然なのでしょうね。
野生の桃や柿も、ある年が豊作だったら翌年は少ないものです。
「もしも山の幸が毎年豊作だったら?」と考えたら、それは不自然です。それこそ異常事態で、
そんなことがあったら自然界全体のバランスが悪くなっていることでしょう。
人間にとっては少し不都合でも、今年のような気候の年があるから、自然界はこんなふうにうまく
バランスが保たれているのだろうなあと、そんなことを山を歩きながらおとんと話していました。


今春、おとんの家の収穫量は、例年よりも少なかったです。
しかし、一般的な安渓内の農家さんに比較すると、多いほうでした。
おとんの家は高山の中でも標高が高く、もともと安渓の他産地よりも茶樹の発芽が半月程遅いです。
しかもおとんはちょっと「変人」(笑笑)なので全ての茶樹が天然種(在来種)の紅芽のため、
改良種を植えていたり品種にこだわらなかったりする一般的な農家さんよりも収穫が遅く、
発芽が遅いために凍壊の被害が少なく、比較すると大きな影響ではありませんでした。
それでも多少の芽は凍死したため、全体の発芽率が下がり、結果例年よりも少なかったのです。

その上、今春は雨が多かったため製茶日数が少なく、シーズン全体で伝統茶はたったの「7日」。
おとんったら、私が行く前になんと「3日」しか作っていなかったのよーーーっっっ。
まあ作ってみたけれど、生長遅くて全体的に未熟だし雨も続いたから時期を待った、ということ
でもあるのですが。ふいみんと私が山に入ってからは、成熟期にはちょうど好かったのですが、
みなさんもぶろぐでご存知のとおり雨が多くて摘めたのは 「4日」のみ。
後半に計画していた「生態茶」 「老茶樹」「手揺」等は、結局雨でできなかった・ ・・残念。


しかし、もともと春茶のシーズンに雨が多いのは常識なのです。
なので、春茶は、秋茶とは製茶の目的も変えています☆

雨のお蔭で、連日晴天だったら決してできないような、緻密な実験ができました♪
体を休めることもでき、製茶しながら同時進行で何度も審評ができ、実験と確認を繰り返すことができ、
いざ茶摘み日がくれば万全の精神と体力で製茶に取り組むことができました。
おとんの山の家での合言葉は「少量高質☆」

結果、次の製茶に繋がる出応えと、その研究の成果が、仕上がった茶葉たちに満載されています!
種類が少ないながらも、それぞれ非常に素晴らしい成果が出ています~、ばんざーい♪(笑笑)

 

さて、ここからです☆

冒頭で私が書いた意味がわかるのは、ここからです。

この春は、大変なことが起こりました。
収穫が少ない今年のような気候は、人間にとっては都合が悪いかも知れません。
しかし、茶樹にとっては、今春のこの気候がとてもお気に召したようなのですっ!
今春の碧螺春と龍井も、そうでしたよねっ!
今春の鉄観音も、その姿を見れば一目瞭然です☆

なんと、天然紅芽鉄観音が、20年以上ぶりにその本性を現したあああーーー♪♪♪

もう何十年も本来の姿を見せなかった天然紅芽が、この春ついにそのベールを脱ぎ(笑笑)、
20年以上現すことができなかったその本性を見せてくれたのです~~~♪♪♪

ぶろぐを見て、 これまでとは違う様子に、 気付いた方いらっしゃったかしら?!
おとん曰く「もう20年以上なかった、一体どういうことなんだ」
だんだん曰く「こんなの子供の時以来だよー」
ふいみんと私は、初めてここまでの状態を見ました。
到着した瞬間、夕日に映るその姿は、身動きできなくなるくらい見事に美しく奇跡的な光景でした。
残念ながら、その後夕日が出なかったため、夕日をバックにしたその画像はありませんが、
ふいみんも私も、雨が上がるのを待ってはっきり分かるものを何枚も撮影し、 連日ぶろぐに投稿しています。
例年とは明らかに違う、 茶芽や若葉の色の違い。。。分かりますか? !

原因は、今年の気候です。
異常だとも言われたこの気候のお蔭で、天然紅芽はやっと本性を現すことができたのですっ!
それが、もう20年以上見ることができなかった、おとんが知っている本来の紅芽の姿です☆

しかし、今年の気候だからと言って、この景色が安渓内どこの茶園でも見られたわけではありません。
おとんの茶園だからこそ、見られた現象です。それは、おとんが天然種の鉄観音の、その中でも
王様級の紅芽だけ、しかもその2代樹しか育てていないからです。
ここまで約20年の気候では、その芽の色の違いは、普通の人が見たくらいでは分からないくらい
のものでした。しかしこの春は、それがまるでなにかの証拠を示すかのように、その違いが誰の
眼にも見えたのです。たとえ、味や香りや形でその違いを感じることができない人でも、目で見て
はっきり違いが見えたのです。

話には聞いていましたが、ここまで色が違うとは、私は知りませんでした。
その見事な色合いの光景は、おとん以外の近所の農家さんの茶園では、見られませんでした。
茶芽、茶葉。。。本当に違いました。
この先、いつ見られるか分かりません。
生きている間に、もう見られないかも知れません。
「天然紅芽の証」。。。しっかり眼に焼き付け、心に刻みました。


2010年、ついに天然紅芽鉄観音が、本性を発揮したのですよーーーっ!!! 
いやっほおおおーーー☆
そんな年の春茶、 ぜひ飲んでくださいねー♪ (その時の製茶ぶろぐ、 10春鉄観音旅日記はこちらです♪
 
10春の品茶セットに同封する「謝々カード」の背景画像に、「天然紅芽の証」使っています。
お手もとに届いたら、ぜひそちらもご注目ください。お楽しみに~。

 

ね♪ 今年は、秋もなんかすごいこと起こりそうな予感、するでしょ。。。(笑笑)

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