- 2012-05-28 15:00
- 12春天♪鉄観音
うぇいうぇいが山を登って来たー!
山の下の製茶所にいるうぇいうぇいに、おとんが預けていた、今春おとんが作った唯一の茶葉。
それを持ってきてくれた。
家を留守にするとき、この家には大切なものを置いておけない。
例え誰かがいるときでも、家の中にうっかり物を出してはおけない。
毛抜きひとつ、石鹸ひとつでも、気が付くとなくなっている。
現在、こんな山奥までも、本当に物騒な世の中になっている。
この家で作る茶葉は、現在、本当に貴重なもの。
家を留守にするときは、おとんは直接息子に預ける。
うぇいうぇいは、誰にも触らせず直接自分で持ってくる。
本物の手作りの伝承の伝統鉄観音。
今春はこの一種のみ。
飲むうううーーーー!!!
今日も天に感謝し、地に感謝して。。。いただきます♪
作ってくれた人にも感謝、おとん、ありがとう。
山山、いつもありがとう~~~♪
んあ? なんだよこれ、ひじきかよーーー?!(笑笑)
おとん。これどしたの?小さくない?未成熟で摘んだの?
『そうじゃない。小さいんじゃない、薄いんだ、淹れれば分かる、成熟している、今春は葉が非常に薄いんだよ。』
「うっそー、こんなに?えー、なんで?」
『今春は原料があまりよくない。1月(農暦)からずっと雨で、数ヶ月間ほとんど晴れ間がなかった、葉が厚くならない。』
「春節のあとずっと?春茶のシーズン前だけじゃなかったんだぁ。4ヶ月?うわぁぁぁ、そりゃ厚みが出ないわ。」
春節過ぎからずっと雨とか曇りとかすっきりしない気候が続いて、ほとんど晴れ間が出なかったそうだ。
(そういえば、ふいみんが今年は香港もずっとそんな感じだって言っていた。)
約4ヶ月間ほとんど陽光が無かったら、ぺらんぺらんで、もやしっ子みたいになるよねぇ。
山は水気たっぷりだし、そこに4月の陽光が来たら、薄い葉は一気に成熟してすぐに「老」になっちゃうわ。
しかも、シーズン始まってやっと素晴らしい気候が来たと思ったら数日で終了して、また雨が始まったし。
なるほどね。
今春の安渓全体の原料品質が記憶にないくらい好くないのと、「老掉」が異様に早かったのは、そういうことか。
私たちが今春作れなかったのは気候とは関係ないけれど、結果としては不幸中の幸いだったのかもしれない。
だって、コストがこれだけ上昇しているのに、人が努力できない気候の影響で品質が低かったら・・・たまらないよ。
作れないのはすごくつらいけれど、今春はそういう「めぐり合わせ」なのかもしれない。
そう受け止めよう。
さて、飲もう飲もうーー!!
今春の数少ない貴重な晴天日に作ったおとんの茶葉だよ♪
たったひとつの今春の伝統茶だよ、やったーーー☆
確かに。。。
これは難しかっただろうなあ。。。
しかし、さすがおとんだ、与えられた条件下できちんと仕上げてある。
ふうおおーーー♪ これはすごい!!甘香~~。
あははっ♪こいつはすげーーーやっっ☆
うはは、濃厚~~~☆ この色!鉄観音はこうでなくっちゃ!!!
うわああーーーい、おとん、これおいしい~~~♪
すごいなー、すごいなー、おとん、すごいなー。今のこの状況で、こんなお茶が作れるなんて。
しかし、こういう特別な仕上がりの伝統茶をわかる人が、今の卸市場の取引の現場に存在しないなんて・・・。
まるで道理に合わない茶葉が、現在の鉄観音の取引の中心になっているなんて・・・。
目的が変わってしまったんだろうなぁ・・・。
おとーーーん、おいしいよお~~~♪
でも、なんでもう2~3種作らなかったのよおっ、もっと私おとんのお茶飲みたいよーーーっっ。
『もちろんその予定だったよ、あと数日は作るつもりだった、当然作りたかったさ。
でも工人が見つからなかったんだ、日当要求も高すぎる。コストがかかりすぎるから考えてやめた、
今春は昨秋みたいな特別好い原料なわけじゃないし、それで作ったら愛子に悪いと思ったんだ。
それに伝統茶飲みたい人が見つかるどころか、今春の茶葉市場が突然おかしなことになっていて、、、。』
そうだよね・・・。
自分だって来られなかったんだし、今春こんなお茶が一種飲めただけでも、なんか涙あふれてくる。
ほんと嬉しい、ありがとう、おとん。
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