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昔と今の違い

電気のない時代の最後の作り手の続きです)

おじいの時代と現在の茶葉とでは、違う点がいくつもある。
なので、当時の方法そのまま真似したってダメだ。

どうする?

道具や場所の条件が違うという問題ではなく、もしも炭焙の環境をまったく同じに整えられたとしても、
対象となる原料、つまり茶葉の状態が違う。
原料の条件が違うので、いろいろ勘案する必要がある。

おじいやおとんが炭焙していたのは、電力が無い時代の伝統茶葉。
現在の茶葉は、製茶時に電力を利用している、電力のある時代の伝統茶葉だ。

非常に大きい違いは2点、これは見てすぐ分かる。
ひとつは誰が見ても一目瞭然「外形」、それから飲めば明白「鮮度」。
「外形」は包揉が違うから。当時は「手揉」、現在は「機械揉」。
「鮮度」は保存が違うから。当時は「茶甕」、現在は「真空(脱酸素)」。
どちらも見てすぐ分かる大きな違い。
そしてこの2点の違いは、茶葉の内品質に非常に大きく影響する。
茶葉を見て技法を変えるのは、時代関係ない、製茶の基本中の基本だ。

もうひとつ大きいのは「原料」の違い、しかしこれは一般的には見てもわからない。
当時は森林に自生する「天然野生」、現在は茶園の「天然野生2代目」。
本物の「天然野生」は、それを飲んでいた人間にしか解り得ない。
その内質の違いは非常に大きいが、炭焙時の影響は先の2点とは違う視点になる。
ので、とりあえず置いておこう。。。ひとつひとつ詰めていこう。


さまざまな違いがあるので、当時のやり方そのままではやっぱりダメだね。
しかし、まず当時のやり方を知らなければ始まらない。

そうか、方法ではなく、まずその目的を理解しないと。
おじいたちが炭焙していた目的、それを理解できたら次に進める。
今の茶葉をその目的地に連れていけばいいんだから。
模索しながら新しい方法を自分たちで発見するしかない。
そうだよ、道が違っても同じ目的地へ向かえばいいんだっ☆

それにはやっぱりまず歩き方を覚えないとっ!
木炭、火坑、焙籠。。。道具を自在に使えるようにならないとお話にならないわね。
私の場合はまずそこからだ。

昨年は、とりあえず自分なりに考察してふいみんと一緒に実践してみた。
今年は、まずおじいのやり方でおとんにやってもらおう、おじいに習う、初日の私は観察だ。
おとんも忘れていることがある、でもおとんの場合は天然だからやればきっと思い出す。
やらせて思い出させないとね。。。にやり。(笑笑)

当時の目的を理解し、現在の茶葉をその目的地に導く、か。。。
ぅぅ~ん、できるかなぁ。。。

じっくり違いを勘案し、仮説をたてて実際に検証を繰り返し、考察を重ねるしかないね。
よし、やるぞ☆
伝承の炭焙に向かって出発だーーー、おうっ♪


おっと~ん、思い出してきた?
細かいところが『もやもや』している?
大丈~~夫、やれば思い出すさ。
90年代に入っても実際にこの家で日常だったことなんだから、つい最近じゃない!
さあ、やろうっ♪

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