- 2014-05-17 16:24
- 14春天♪鉄観音
雨が降っていなかったので、おじいの初代樹に会いに行った。
先日見に行った時に向こうからすごい雨雲が来て超特急で戻った話しをする隊長。
間一髪でずぶ濡れが免れたとか。
てくてく。。。。。。 『早くーー』 あのお、雨で滑りやすくてあまり早く歩けない
途中でかわいい花を発見♪
『こちらでございま~す!』 樹の大きさが全然違うのがわかるかな?
愛子が立っている足元にあるのはお隣さん、初代樹はその下にある大きい株。
最近、おとんのところに福州の農業大学の教授が訪ねてきたとき、
おとんの家の前の茶樹を見て『何のお茶か』と聞いて、おとんが『鉄観音』と答えると、大変びっくりしたんだって。
鉄観音の茶樹は背が低い、こんな大きいはずがない、なんで大きいんだ、と言ったらしい。
それで、おとんは『土地が痩せていると、大きくならない』と説明したらしい。
でも愛子はおとんに、こう説明したそうだ。
愛『いや、それも一理あるけれど、土地が痩せていたって、茶樹の背は高くなるよ。
理由はもっと単純、大きくなる前に切っちゃうからでしょ。
大きくならない、のではなく、大きくしない。
髪の毛と同じ、長くなる前に切ったら、長くならないじゃん。
原因は管理の問題、みんな茶樹が生長するまで待たないからだよ。
昔は違ったはず。おじいは多分、苗を植えた後、茶樹が大きくなるまで何年も切らずに生長するのを待ったはず。
おじいの初代樹のまわりを見てご覧よ、昔おじいが植えた樹だけあんなに大きくて、 現代に植えたまわりの樹は、
みーんなちびじゃん、でも同じ土地だよ。おとんだって、若いころに植えた樹はみんな大きいじゃん。
これは年月の問題じゃないよ、畑を見れば分かる。
現代の茶園の茶樹は、大きくする前提がないから、最初から大きくなれるスペースが与えられていないもん。
今の中国は本当に何でも待てないよね。。。』
そうね、何でも「速く大量に」という感じだもんな。
おとんも来た。愛子と茶摘計画について確認中。
どこからどこまでの範囲、優先順位などちゃんと計画を立てて摘んで作らないと、せっかくのいい葉っぱがいいお茶にできない。
おじいの初代樹をあとにし、家に帰る途中、愛子はまた気になるところに止まった。他の家の茶摘みの跡を見ている。
愛『なんじゃこりゃー、ざんばらだな~。虎刈りだー。』
ふ「バラ?トラ?」
愛『ざんばら。虎刈り。初めて聞いた?』
ふ「うん」
愛『あはは、ふいみん初めて知る日本語か!最近聞かないもんね、虎刈り~、昭和だ昭和。」
ふ「どういう意味?」
愛『昭和でね、男の子の髪の毛を多くの一般家庭でお母さんたちがバリカンで刈っていた時代があったんだけど、素人だから刈り残しがあってまだらだったり、なんとなく不揃いのシマシマになって、虎の柄に似ているから、そういう状態をそう呼ぶの。あはは。確かに最近見ないよねー、虎刈り頭。』
う~ん、確かに端っこがバラバラに残っているよね。機械でカットするにしても、もう少し丁寧にやってもよさそうなのに。
上から見ると、刈り残しがしましまになっているのがわかる。虎よりゼブラ?
というわけで、また一つ日本語を覚えた。
ふいみん
- Newer: 葉っぱの成熟度、とは
- Older: おとんの家へ
Comments:2
- 蝦餃(はーがう) 2014-05-19 (月) 12:24
-
ふいみんさん到着!
そっかー、ふいみんさんの日本語はネイティブと変わらないから、初めてお会いした時はまったくの日本人と思いました(笑)
初めて聞く日本語があるってことが、読んでてなんか新鮮です。ああ、でも「虎刈り」なんて言葉は日本人でも平成生まれの子は知らないかな。
愛子さんの中国語も現地では日本人とわからないくらい完璧なんですよね。
お二人の語学力、すごい!農業大学の教授が手が加えられていない自然の樹の状態を知らないのかあ。
- ふいみん 2014-05-24 (土) 12:04
-
蝦餃さん☆
いつもコメントありがとうございます!
とっても励みになります。私の日本語なんてまだまだですよ。
日本語どころか、母国語の中国語(広東語)でも知らない言葉がたくさんあると思います。
愛子さんは、はい、こっちでは日本人だとわからないくらいすごいです。自然の樹を知るには、自然の状態を見ないとなかなかわからないかもしれませんね。
本や一部の畑では、すべての一部にしかないので、人の振り見て我が振り直せ、
自分も気を付けないといけないところです。ただ、中国で本当の「自然の茶樹」の見られる場所やそれを知る人間は基本的に少なくなっているから難しいかもしれません。
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://chinatyparty.com/MT336/mt-tb.cgi/9377
- Listed below are links to weblogs that reference
- 虎刈りの木 from おいしいお茶みつけたっ! - 情熱♪ぶろぐ