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06梅天☆鉄観音・祁門 Archive
06春鉄観音:《桂花》
- 2006-08-08 12:10:53
- 06梅天☆鉄観音・祁門
《桂花》は、おとんも最後まで[火考]火するのにためらいが残るくらい
伝統濃香が出ている素晴らしい清香型仕上がりでしたが、
これを熟香型にすることに対しおとんは、
『そりゃ~うまいさ。ここらへんの昔の人はみんな好きだよ。でももったいないなー。』
『でも気候も習慣も違うから、これを熟香型にして日本で飲むのは確かにいい方法だな。』
結局、[火考]火の前を味わう用にも一部保留する、ということでおとんも大納得でGO、
そして成功~♪
鉄観音の春と秋では特徴が違い、一般的に気候や原料の特性から
春茶は秋茶よりも水が甘くまた秋茶とは比較にならないくらい足が早いので、
春の清香型の極品を選ぶことは避けています。
碧螺春や龍井が高価なので春のその頃にはもう息切れ・・・
という個人的現実もありますが。はは!
春の清香型を長期保存するのは厳しいです。
しかし逆に、春の特徴である水の甘さが重く出たタイプを[火考]火すると、
秋茶の同等クラスを使うよりおいしい~熟香型になる!
また逆に、産量が少ない秋の内質の好い鉄観音はとても貴重で高価にもなり、
長期保存が出来るタイプの極品秋茶をここまで[火考]火することはしない!
そんな背景もあり、春と秋とでは視点を変えています。
「春は熟香型、気軽にざくざく楽しめる予算、保存が比較的楽で長い年月楽しめる[火考]火法、
でも陳年茶にできる価値がある原料と仕上がりのみ!」
と絞っていました。
06春の気候状況では例年より産量が極端に少なく、
バランス好い伝統法濃香で熟香型候補になるタイプは更に少なかったため、
おとんは素晴らしい仕上がりだった《桂花》を念のためキープしてくれていて、
ちょっともったいないなーとは考えたものの、一部保留した「前」と思い切って[火考]火した「後」と、
どちらも贅沢で体が震えるほどで(笑笑)嬉しい結果となりました♪
06祁門《礼茶AAA》
- 2006-08-08 12:19:38
- 06梅天☆鉄観音・祁門
【祁門】《06礼茶AAA》は例年で言う所の《幻》!
祁門礼茶の数種中、一番仕上がりの好かったロットね♪
今春の黄山地区は、碧螺春や龍井などが理想的な気候だったのとは違い、
雨量が多く産量も少なく品質のばらつきも…。
6代目の家で多種を評茶しましたが、《06礼茶AAA》以外に文句無く満足できて
「飲みたい♪」と思う茶葉が個人的に(!)無かったため
(その前の碧・龍・鉄があまりに好すぎたせいかも~)、
現場で最終的に選んだのはこの1種のみです。
《06礼茶AAA》は新鮮で極品祁門特徴バランスが好く
「やっぱ祁門おいしいっ!」の一言♪(笑笑)
気候影響で例年より若干「淡」特徴ですが、このような内質特徴を持つ礼茶を
好い環境で寝かせると、すんばらしい~祁門の陳年茶になることが期待できるので
(これまでの《幻》も持参して評茶してきたので確か!…きっと。笑笑)、
すぐに楽しむ用とは別に、陳年茶用は現場で大ロット真空にし
すでに祁門専門の茶箱の中で眠っています。楽しみ~♪
礼茶の一斉評茶の時、これより外形が烏黒で艶々で金毫が多く見たこともないような
素晴らしい外質のロットもあり、これには思わず目を見張りましたが
「待て。落ち着け。飲んでみないことには分からない。」と評茶。
結果は予想に反し、目を見張った外質ロットの外と内のギャップにはとにかく驚いた。
香気・磁味・湯色・鮮度ともに《06礼茶AAA》の方が明らかに秀でていて、また学びました。
「見かけで騙されるなー!」(笑笑)
外質は重要な参考や評価の基準になりますが、それ以上に祁紅も内質が重要!
最初は『まあ飲んでみて』とだけ言っていた作り手さんたちも同意見で、
評茶して《06礼茶AAA》を選んだ瞬間嬉しそうな表情に変わり内質評価に加わってきて
今春の製茶時期の気候と各因子の関係などを話し合い始めました。
『でも、見かけを要求する人は多いから。』とも、おっっしゃっていた。
なるほどなぁ…。
その晩は小[女尼]子とふたりでお茶を飲みながらいろいろ話し込みました。
しかし《幻》とはなかなか書けなくなってきてしまった~。
どうも03秋あたりから、そうと知らずにとんでもない茶葉に出会ってしまっていて。。。
「あれこそ幻の茶葉だ…。」ぞくぞくと気付くんです。
後になって!!(笑笑)
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