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茶摘み特訓(小師匠編)

久しぶりなので、まずは愛里先生にひっついて学習。

愛 『いい?ふいみん、こういう感じの芽を摘むのよ』

女尼「うん。んーん?摘み方がバラバラのような、、、。
   龍井は1芽1葉じゃないの?葉が2つの芽も摘むの?」

  『おばちゃんが摘んだ芽の状態をよく見て。全体の大きさが揃っているでしょ?
   これが一番重要!

   その芽の状態によって1芽1葉か1芽2葉かのどちらかに自然になるから。
   1芽1葉とか1芽2葉とかで摘むなんて覚えたり、それにこだわって摘んじゃダメ。
   2葉目が大きめの芽は1芽1葉になるけれど、
   2葉目が小さめの芽は1芽2葉になるでしょ?

   茶摘みは大きさをそろえて摘むことが重要だからね。
   その日によってそれぞれ摘み頃の標準は違うから、自分の判断で摘んだらダメだよ。
   小さいほうが好いだろうなんて、龍井をそんな小さな芽だけで摘んだら絶対にダメ。

   そんなの摘んだらもったいない、あと数日すれば摘み頃になるから。
   揃っていないと涼干で抜ける水分量も揃わなくなって傷みだす鮮葉が出てくるし、
   釜炒りするときに焦げたりむらができたり、その後の回鍋で手間はかかるし、
   仕上がりに大きく影響する。仕上がりが悪いと売りものにならないから、責任重大だよ!

   だから、おばちゃんが摘んだ状態をしっかり見て覚えて、大きさを揃えて摘むの。』

  「へ~、碧螺春とは違うんだ。」  

  『明前碧螺春ならこの位の状態(小さい芽)でいいんだけれど、 
   明前龍井の場合はまだ摘み頃じゃないの。』

まだ摘み頃でない。あと数日!


  『でも碧螺春も『いつの』によって変わるよ。この間のは一番摘みの摘み方ね。
   次に行く時は、芽は成長していて状態は変わっているから摘み方も変わっているはず。
   
   とにかく、龍井は小さい芽を摘んじゃダメだよ。
   芽もしっかり大きく伸びて成長して、そこに柔らかい葉がついている芽だけにしてね。
   こういう子だったら摘んでもいいよ♪』

一番上の第一蓬のみ摘み頃、あとはまだ。

  「小さい芽は碧螺春だったらちょうどいいよね?
   そういう芽ならいっぱい出ているからいっぱい摘めるかと思ったのに、、、
   龍井の摘み頃の芽って言われると、、、まだぜんぜん少ない~。見つけられないよ~。」

  『やばっ、私も思わず小さいの摘んじゃった。。。龍井に切り替えないと。』

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