Home > 07春天♪碧螺春・龍井 > おとん鍋と愛子鍋

おとん鍋と愛子鍋

『今日はどっちで炒る?一鍋ずつ鍋を変えて炒茶して、味を比較してみようか。』
「うん。そうすればあの果蜜味の原因に鍋が関係するのか、っていうのはなんとなく確認できるよね。」
『そうだそうだ、やってみよう。』

「炒茶比賽はまた延期だね~。あはは。」
『あっちとこっちで同時に炒茶するか?』
「えー、ダメだよ。技術の違いが追加されちゃうから、鍋が大きな原因かどうかの確認はできなくなるじゃん。」
『そうだな。よし、ひとつひとつ追求していこう。』

第一鍋は、年季の入ったおとん鍋で炒茶♪
 できたー。香~。

おとん鍋、最初から最後まで火力調整がどんぴしゃ! 
予定通りの柴調整、途中で調整変更なし。
理想の時間で炒りあがる。早い。素晴らしい~。ぱちぱちぱち♪

  おお、今日は白毛が多い!


第二鍋は、新しい愛子鍋で炒茶♪
柴の調整はおとん、炒茶メインは私。第一鍋も同じ。
 まずは大火で鍋底を焼きます。

温度きた!
『愛子、下(茶葉を入れる)ーーー。』
「好ーーー。』

おお~、殺青正好の好い音が茶葉から聞こえる。いいぞ愛子鍋、その調子!

「ん???」
『お???』
音が小さくなってくる。と同時におとんは動く。 

急げーーーーー。理想の火力に足りない。
松葉&柴足しするおとん。来た。来た来た。音来た。温度来た。。。
ふぅ~。数秒間だね、大丈夫かな?

「しかし、なんだ?」
『おかしいなぁ。なんで下がったんだ?鍋までの距離が高いからそれ用に調整してあるんだが。』
「昨日はそれですっごく調子よかったのにねぇ。」

殺青とりあえず終了、カーンに入る。

「あれ???」
『またか???』
「うん、おとん加火ーーー。」
温度が足りない。

急げーーーーー。理想の火力に足りない。
松葉&柴足しするおとん。来た来た。温度来た。蒸気来た。。。
ふぅ~。今夜はどうした愛子鍋?

すぐに安定した。
しかし、おとんは考えている。

「どうしたんだろうね?」
『思ったよりも多めでいいのかもしれないな。』
「でも調整は昨日と同じくらいでしょ?」
『そうだな。風の向きかな。』
「ああ~。それも関係あるか。」
『まあ、これで大体癖は分かった。明日それを計算に入れて確認してみよう!』
「はい!」

鍋の中にはよっつの手。ふたりで団を進める。もうすぐだ。
火はすっかり安定した。

「ねぇねぇ、おと~ん。」
『ん~?』
「愛子鍋さぁ~、きっとやきもち焼いたんだよ。なんで今日は最初から使ってくれないの~、って!」
『そうか、きっとそうだ。すねてたんだなー。』
「お腹空いたよー、私にも柴ちょうだいよー、ってさ!」
『わかった。明日は2鍋分の柴を食べさせてやろう!』
ふたり大笑。

『ホロホロホロ。。。』by火

「お!」
『や!』
おとんと目を合わせる。 『火笑了ーーー♪』
やっぱりやきもち焼いてすねていたんだ。(笑笑)

火が笑うの、今春初めて聞いた~♪
『明日、ふいみん来る日か?』
「いや、もう少し先。誰が来るんだろう、楽しみだね。」

  
できた~。                    うん、大きく影響していない。ほっ♪

ごはーん!
 うわ、いっぱい♪
おかん張り切って作ったねー。

本日の午後、茶摘娘がやってきたのです!!

Comments:0

Comment Form

コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。

Remember personal info

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://chinatyparty.com/MT336/mt-tb.cgi/6898
Listed below are links to weblogs that reference
おとん鍋と愛子鍋 from おいしいお茶みつけたっ! - 情熱♪ぶろぐ

Home > 07春天♪碧螺春・龍井 > おとん鍋と愛子鍋

Search
Feeds
AD-Butterfly
sponsordlink
tools

Page Top