- 2009-04-25 11:56
- 09春天♪碧螺春・龍井
おかんが、確認しながら親戚用炒青の最後の採茶をする。
それが終了した株から。。。
茶樹たち、今春もありがとう。
まず、選定用の刈り込み大鋏で、↓ここまで。
これが、春剪定第1段階!
ここまでの作業は比較的早い、多くの農家がこの段階で剪定を終了する。
最近は、機械でこの作業をする家が多くなってきた。楽だし早いから。
さあ、ここからが職人の腕の見せ所☆
次に、いくつかの工具を使い、↓この状態に。
これが、春剪定第2段階!!
一株ずつ、じっくりと。。。
この仕上がりは、職人によって全く異なる☆
もうすぐ、楊梅の揀果が始まる。
それが始まれば、秋まで茶樹を剪定する時間はなくなる。
早く剪定し終わらなければ、一部の茶樹は春剪定未完成のまま夏を越えることになってしまう。
そうなることを避けるために、同時に、全茶樹を自分の理想の春剪定で完成させようと、
おとんは、連日夜明け前から必死に剪定作業している。
全ては、来春のために。。。
『皇帝でも飲んだことないくらい素晴らしい原料を、来春も、愛子と茶友のために準備しておくからな!』
おとん、すごい気合い入っている。
お兄ちゃんは第1段階担当、よろしく~☆
私はおとんの指導を受けながら、第2段階担当☆
一株あがりーーー♪
「どおどお?おとん?」
『おー、なかなか好いぞ!もう少し少なくてもいいぞ。多過ぎるより少なすぎの方がまだ好い。』
「はい!」
「おとん、この場合は?どーするべき?」
『うん、こういう樹の状態の場合は、こっちを活かしてこっちを落とす。』
「はい!」
「おとん、こーいう場合は?どっちの枝を優先したらいい?切っちゃってもいい?」
『どれどれ。活性していないのは下から切り落として、中央も大胆に切っていいぞ。』
「はい!」
段々分かってくる。
剪定は、茶樹の「気」を見極めるんだ☆
ああーーー楽しいっ!
わたし、剪定、好きだあああーーー♪
『おーーー、愛子見てみろ、お兄ちゃんもうすぐ一列終わるぞ、早くなったなー!!』
『こっちもこの株完了だ、どうだー!』
おとんと私、ふたり並んで腰をおろし、ひとり一株、剪定しながらおしゃべり。
話す内容、ほとんど製茶のこと。
工程と品質の関係とか、来年の炒茶工程の具体的な改良点とか♪
『愛子、来年はひとりの時もカーンでもう少し時間をかけてみようと思う。』
「それはひとりだと火が難しいね、最初に楊梅の底火を多めにすれば安心かな。」
『そうだな、楊梅多めに準備しておこう。』
剪定しながら炒茶ミーティング、みたいな感じ♪
この↑2株、おとん(左:奥&右:右)愛子(左:手前&右:左)、それぞれの自信作☆
『この2株、来春の発芽が楽しみだなーーー♪』
「だねだねーーー♪」
『愛子。。。』
「ん?」
『明日見送りしないぞ。明日も日が暮れるまで山を降りない。剪定が間に合わなくなる。』
「この状況じゃ、もちろんだよ。」
『俺たちには、年年更に好い品質にすることの方が喜びだからな。だろ?ふふ。』
「ふふ。間違いないね。この剪定をした原料で、来春一緒に炒茶するの楽しみだね、おとん。」
帰国の準備があるので、先に山を下りる。
今夜の親戚用炒青が、今春、私が炒茶できる、最後の鍋。
おとんと一緒に炒茶したい。
おとんは、日没の少し前に山を降りる、と約束。
私たちは、それまでに荷造りをする、と約束。
そうと決まったら、急げーーーっ。
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