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鉄観音ロード

伝承の炭焙をやりたいの続きです)

私の鉄観音の原点伝承の『薬用茶』
03年秋、体調を壊した私におとんが届けてくれたその茶葉を飲んで、ここまで来ることになるのだが、
当時、その茶葉を一緒に作る(飲む)仲間を一生懸命探したが、なかなか見つからなかった。
そうこうしているうちに、あっという間に次の年には飲めなくなった。

茶園開発が激進し山が焼かれ、天然野生の『紅芽』がほぼ絶滅した。


◆原料(天然野生紅芽)の危機

『紅芽=鉄観音=薬用茶』、つまり私が飲みたい茶葉の原料がなくなったのだ。

本来、鉄観音とは『紅芽』のことを指しており、もともと他の野生種に比べて非常に希少種だそうだ。
だが、似ている茶樹は森林の中にたくさん自生していて(野生茶樹は少なくとも60種類以上あったそうだ)、
農民の中にそれを見分けられる人はとても少なかったそうだ。
現在も安渓内の多くの農民が、紅芽でない品種を鉄観音として栽培している。

また、この地方には『○○鉄観音』と呼ばれる品種が他にも10数種類(確か13種類ほど)あるが、
おとんたちによると、『それらは名前に「鉄観音」が使われているが、「鉄観音(紅芽)」ではなく
「紅芽(薬用茶)」の効果とは完全に異なる』とのことで、薬用茶(紅芽)の技法が伝承されている家では、
それらの品種を昔から『色種(その他の種)』と呼び、茶葉ではあるが『鉄観音』としては扱っておらず、
製茶することはもとより山で収穫することもよっぽどのことがない限りまずなかったそうだ。

もちろん『色種』でも『老茶』は作れる、だが『薬用茶』にはならない。(『効果が違う』byおとん)
『薬用茶』になるのは『紅芽=鉄観音』のみ、と伝承されている。

効果はさておき、飲めば確かに分かる、味がまったく違う。(「野生茶」飲んだ茶友は知っているはず。)
しかし、現在は『色種』でさえ野生樹はほぼ絶滅状態・・・。(野生茶、飲みたいなぁ。)

とにかく天然野生紅芽がない・・・原料がないのよ、だから、いくら飲みたくてもう飲めない。


◆奇跡の原料(天然野生紅芽2代目)

だが、おとんの家にはその分身たちがいたあああーーー☆

おとんの茶樹は、すべて純粋な天然野生紅芽の2代目!!!
(天然野生紅芽の好芽を摘んで茶苗を育て、茶園で育てている茶樹)。

おとんにとって『本物の鉄観音』とは『100%紅芽=薬用茶』のこと。
だから、『紅芽』しか育てていないの。
出会った頃は3代目等もいたが研究の結果『だんだん原味野味が薄くなる』とのことで、今は2代目のみ。

天然野生には及ばないが薬用茶の原料は、ここにある!!!

しかしいくら原料があっても、技術がなければ作れない・・・次は、技術の危機だ。


◆技術(伝統法)の危機

伝統技術の危機が来たッッッ。

90年代に入ると電気が普及し、効率好く量産できる機械が次々に導入され、製茶技術は改良され変化していく。
2000年代に入ると、国の発展とともに需要は増え、嗜好が変わり流行が変わり市場の要求も変わり、
伝統茶の需要は減り、伝統茶を作る人はいなくなっていった。

それでも伝統茶にこだわり作り続けていたおとんだが、時代の流れには逆らえなかった。
07年頃には、この山の家にも現代法を取り入れなければならない時代がやってきた。
製茶工人たちは他の工場で現代法に慣れていき、次第に伝統加工法ができなくなっていく。

おとんの作り方が、現代法の影響に押されてきているのを、私は感じていた・・・伝統技術の危機だ。

私が飲みたいお茶はおとんが届けてくれた「あの鉄観音」、「伝承の薬用茶」 だ。
薬用茶の原料といえば、伝承の技法で製茶した紅芽、伝統法の鉄観音のこと。
現代法の鉄観音ではない。

製茶はひとりではできない、おとんも年をとっていく、伝統法で作れる人がいなくなっていく。

そうか、自分が作れればいいんだっ☆

ということで、単独で伝統法製茶ができるようになるまで事実上おとんに弟子入りし、
毎期懸命に仲間《心の隊員》を募集しながら、何年も前から伝統法による伝統茶を研究製茶してきた。

そして、昨秋、11秋天。
すべての茶葉の審評結果を受けて、伝統鉄観音製茶技術伝承人のおとんから「お墨付き」を頂戴した☆
うおおおーーー♪
よし、伝統茶の技術はつながった、おとんが動けるうちはふたりで作れるぞ!

・・・今度はなんだ。

「伝統茶」の危機だ・・・。
技術はあっても「茶葉」を作ることができない・・・これは今、現在、本当に大きな危機を迎えている。

 

◆薬用茶の原料(伝統茶)の危機

茶葉、「伝統茶=薬用茶の原料」なら、ここにわずかにある☆
最初の頃に作ったのがすでに1000天を超えて『老茶』の仲間入りをし、ついに最初の炭焙の時期を迎えている。
やったあー♪

だが・・・、しかし・・・、今春は作れなかった・・・。
昨秋の影響が大きい、作っても飲む人がいなかったから(※非常に少ない、の意)、資金がなくて作れなかった。
製茶コストの上昇が、もう半端じゃない。

でも新茶を作らなければ「将来の老茶」がない・・・このままでは伝統茶=「薬用茶の原料」がなくなる。

現在優先して考えなければいけないのは、ここだ。
伝統茶を飲んでくれる仲間を探さなければ。
せっかく「おとんお墨付き」の伝統茶作れるようになったのに・・・ぅぅぅ。
なんとかしたい。

まだあるのか・・・次はなんだ・・・「薬用茶の技術」の危機だ。

 

◆薬用茶の技術(伝承の炭焙)の危機

茶葉(薬用茶の原料)なら少しはある、が、しかしその「薬用茶の技術(伝承の炭焙)」がないッッ。

危機というか、これはもうとっくの昔に誰もやっていない。
誰もできない、誰もわからない、その多くがおじいの年代で・・・(おじいは90歳14日前だった)。
それに、当時と今の茶葉は違うので、昔の方法そのままではダメなのだ。

これも自分でできるようになるしかないっ!

でも大丈~~夫。。。私たちには「おとん」がいるのだーーーっ☆

「伝承の炭焙」への旅が始まりますっ!!! 現在、出発~~~っ♪ (みんな着いてきてね~~~☆)

伝承の薬用茶の条件へ続く)

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