- 2013-11-05 22:54
- 13秋天♪鉄観音
今日は、晴れたー。
絶好の登山日和、蝶々も遊びにきてくれた。
身支度を済ませて、朝のお茶会~。
今朝のお茶は、14后。
おじいの初代樹だ!!
このお茶も、すごく美味しいし、良い香り~♪
ダメだ!幸せ気分に浸りすぎると出発が遅れる。
晩御飯の鶏の準備を見に行って。
さぁ、出発だーー。
おとんと子亀、行ってきまーす!
竹林を抜けて、しばらく行くと目標の山が見えて、
高い!やっぱり何度見ても高い!
本当にあそこまでちゃんと登れるのか、不安になった。
愛子に身を委ねて、素直に付いて行こう。
それなら、私にも登れるかもしれない。
初めてなので、不安もあるけど、ワクワクする。
茶畑の中を、どんどん進んでいく。
少しすると、茶畑の中に道がなくなり、歩きやすい場所を探して、登る。
頂上に着いたら、日本から持ってきたカステラ食べるぞー。
岩のぎりぎりまで、お茶を植えている。
行く方向に、踏み分け道を見つけると、そこを歩く。
愛子が、『これ、バイク道だよ、茶青運ぶための。』
え、、。私だったらバランス崩して、落ちていきそう。
しばらく行くと、野生の茶樹を発見!
花と実が、いっぱいなっている。
花から種にまで、三年はかかるみたい。
すごくいい香り~!
目指す山の山頂は、まだまだ遠くに見える。
(左画像↓の一番左側。中央の少しとんがった山は碧岩山。)
背が高い野生の茶樹だ。
花が、たくさん咲いている。
この茶樹の前の道端にもある。
このお花は、熟れたももの香がする。
おとんの茶花と違う匂いだ。でも、すごくいい香り。
バイク農道に出て、しばらくそこを歩く。
愛子は、時々止まって、ルートを決めながら、進んでいく。
途中で、愛子のリュックの方が歩きやすいので、私の荷物と交換してくれた。
次は、すすきの道を発見。
下の方から見たときは、背の低い草むらだと思っていたのに、
実際に来てみると、3メートル以上も高くて、びっくり。
最初、すすきだと気が付かなかった。
葉がすごく大きい。
前を歩く愛子が、隠れて、すぐに見えなくなる。
その後も、茶畑と岩の足場を確認しながら、登っていく。
ところどころで、愛子がいろいろ説明してくれる。
仏耳山の山頂が、目線近くまできている。
愛子が、『谷だ。茶畑が切れた。ここから原生林に入って、向こうの茶畑まで谷を越えるよ。
しっかり草や樹につかまってから、次の一歩を出して。クレパスに落ちないように。がんばって。
笹だ!パンダがいるよ!!』
うわぁ、下から見たら、茶畑が続いているように見えたのに。
あれれ、想像以上に、草の丈がすごい長い、短い草ではなかった。
さぁ、がんばろー、これからが本番だ!
しばらく、パンダが出てこないか、探しながら進んだ。
無事に谷を越え、再び茶畑に出た。
と思ったら、岩だらけの茶畑だ。
大きな岩の隙間に、茶樹を植えている。
茶樹より、岩の方が多い。
しばらく、岩くだりが続く。
つかまる草が無いので、滑って落ちそうになる。
一歩ずつ、岩にしがみつきながら、自分の足を安定して置く場所を探しながら、
次の岩へ、下りる。
無事、岩だらけの茶畑を下りた。
今度は、森林の向こう側を目指して、山を横切りながら登る。
無事に、森林の向こう側まで来て、今度は、上を目指して登る。
途中、こんな高いところに、まだ踏み分け道があった。
大分登って、山頂が、もうすぐ近くに見える。
だが、ここからが大変。
一度、見晴らしの好い場所まで出て、愛子が行けそうなルートを確認。
山頂まで、一気にアタックする。
その前に、少し休憩~。
愛子が、休みやすい岩を探してくれる。
岩が、座りやすいように、お尻の形になってる。
そこに愛子が、『ど~ぞ』と、軍手を置いてくれた。
愛子『カステラ食べる?』って聞いてくれたけど、
大好物のカステラは、頂上到達のご褒美に取っておき、チョコレートをもらった。
横に、雨宿りできそうな岩がある。
食べたら、すぐに出発。
上の方に、まだ茶畑ができていたので、そこを通る。
さぁ次は、完全に、道も茶畑も無くなったので、第一試練だ!!
愛子の踏んだ所を見つけて、登っていく。
自分が、開拓者になって、先住民に会いに行くみたい。
碧岩山の山頂が、少しだけ上に見える。
ここまで登ってきたんだ!
自分で来られるとは、思っていなかったから、すごく嬉しい!
けど、想像していた以上に、道は険しい。
だいぶ登ったけど、山頂までは、まだまだだ。
下から見たら、草原が広がっているように見えたのに、現実は違った。
ハイジの山とか、大草原の小さな家みたいに、走り回れるイメージだったのに、
走るどころか、歩くこともままならない。
下から見た感じと、現実の草の高さが違いすぎる。
しばらく登ると、第二試練。
見えない岩の道だ。
山の下から見たら、ただの草むらに見えたのに、来てみたら、足元は全部岩だ。
しかも、高い草で覆われていて、岩なんか見えないし、深さも分からない。
さっきの、岩だらけの茶畑が、全部、丈の長い草で覆われている感じだ。
一歩一歩、足場を確認しながら、進む。
赤い実を発見!すごく可愛い!
それと、以前植えたけど、野生になった茶樹がある。
開拓を、途中で止めた跡だ。
茶畑は、管理しないと、すぐにこうなってしまうらしい。
ここを抜けると、あれっ、まだ茶畑があった。
こんなところまで、開拓していて、すごくたくましい。
ここまで、鍬(くわ)一つ担いで来ることも、難しいのに。
第三試練は、いばらの道。
この道は、すごい!全然進めない。
愛子が振り向いて、『トゲに気をつけて!』
え?トゲ?
ぁ、、もう刺さってますっっ。
あー!!愛子とロッククライミングした画像が無い!!
ショック!すごく大変だったのに。
碧岩山の山頂が、横目に見えてきた。
「コブ付き山(仮)」の山頂は、もうすぐだ。
山頂の岩を目指して、頑張るぞ!!
もう茶畑の開拓跡地も無くて、長い草といばらしかない。
ここからが、正念場だ!!
第四試練は、比べものにならないぐらいいばら道が続く。
この道は、なかなか抜けられない。
体中に、いばらの枝が絡まる。
愛子が、『トゲの枝を踏みながら、進んで。』
必死で足を上げて、トゲの枝を踏んだら、自分が踏んだ枝の樹に、自分の足が挟まって、抜けない。
まったく動きが取れない。
愛子がどこにいるのか、見えなくなった。
やっと、いばらの道を抜けたら、また草に覆われた見えない岩の道だ。
愛子がいた!岩の上に立って、方向を確認している。
確認して草の中に戻った、また姿が見えなくなった。
気がつくと、碧岩山の山頂が、眼下になっている!感動!!
『コブ付き山(仮)』の山頂の岩が、もう目の前だ!
すごい!本当に自分が、ここまで来られるとは、思っていなかった!!
やっと、目標の岩にたどり着いた。
こんな大きな岩に登ったことが無い。
愛子の登り方を見ながら、一歩ずつ登って行こう。
岩まで来た。
これ、どうやって登るんだろう。
あー、おとんのあれが、飲みたい。
もう少しだ。頑張ろう!
やったー!!登り切れた!
あれ?
ここは、山頂じゃなかった。
まだ、後ろにあった。ショック。
また、長い草と巨大な岩だ!まだまだだ!
時間がかかって、ようやく山頂についた~♪
嬉しい!!
初めての登山で、かなりハードだったけど、
達成感が気持ちいい~♪
碧岩山の山頂が、下の方に見える。
仏耳山の頂上が、少しだけ上目のところに見える。
安渓で一番高い山の頂上と、ほとんど変わらない位置に、今いるんだ!
すご~い!!
愛子『カステラ食べたい?』と聞いてくれたけど、
「カステラじゃなくて、紅蜜柚が食べたい。」
あれだけ楽しみにしていたカステラが、全然食べたいと思わない。
愛子が夕べ、紅蜜柚を剥いて準備していた。
頂上は、カステラじゃなくて、柑橘類だった。
山頂で、紅蜜柚を食べていたら、愛子が急に
『小亀、下りるよ。慌てず、できるだけ急いで。がんばって。』
霧が出てきた。
すごい早い、あっと言う間に真っ白だ。
碧岩山は、もうまったく見えなくなっている。
それどころか、目の前にあるはずの、さっき登った大きな岩が、見えない。
どんどん霧が来る、こんな光景、初めて見た。
すぐに山を下りなくっちゃ。
帰りは、霧の中、長い草と見えない岩といばらの道を、黙々と突っ切る。
愛子を見失なわないように、付いていくのに精一杯で、撮影している余裕はない。
日本で上着を買うとき、愛子が、派手な色を選ぶように言った理由が、よく分かった。
最初の畑まで下りて、一息。
さっきの霧は去っていた、良かった。
だが、もうすぐ日が沈む。
急いで、最後のいばら道を抜けよう。
来るとき、上の方に見つけた農道まで出たら、途中まではそこを、急いで下りて行こう。
愛子が、『山は、登りより下りの方が危ないから、焦らずに一歩ずつ、しっかりね。』
まるで、競歩のような状態で、下りてるけど、日が落ちてきた。
やばい!本当に周りが見えなくなってきた!!
完全に暗くなった。
眼鏡で良かった、山には眼鏡だ。
コンタクトだったら乾燥して、地面が見えないから、歩けていないと思う。
おとんがライトで合図を出してくれているのが分かる、けど、かなり小さい。
愛子が、『もう谷は越えられない、危険。ひとまず、一番近くの村に下りよう。』
一軒の農家が、見えてきた。助かった!
愛子がおとんに電話して、農家の人が土地語でおとんに位置を伝えて、
迎えに来てくれるみたい。良かった!!
星が出た!霧が晴れた!
迎えが来るまで、大きな岩の上で、愛子と星を見ながら、笑談~♪
1時間くらいして、真っ暗な中、懐中電灯持って誰かが登ってくる。
ちょうど近くの村に来ていたうぇいうぇいが、迎えに来てくれた。
初めまして~!
公道まで3人で歩いて下りて、そこからおとんの山の下まで、車で送ってくれた。
車の中では、愛子がうぇいうぇいに、さっきの村のことを確認していた。
山の下でうぇいうぇいと別れて、真っ暗な中を懐中電灯なしで、おしゃべりしながら歩いて登り、
無事に家に帰ってきた。
おとんが、お茶を入れてくれた。美味しい!!
家に帰ってきたことを実感。
自分が10時間近くも歩き通せるなんて、想像できなかった。。嬉しい。
愛子が、子亀に赤い実のプレゼント。
子亀、大喜び~♪
おとんが、ご飯の用意をしてくれて、鶏のスープと香陽瓜。
食後に、愛子が、『何飲みたい?』
「おとんのあれ!」
すごく美味しいし、香もすごい!
三杯目から、一気に印象が変わって、すんごく美味しい~♪
今日は、すっごい楽しかった。
以前愛子が、『小亀に登山は向いていると思う、性格に合っていると思うよ』と、
時々言っていて、そうなのかぁ?と思っていたけど、
初めての山登りは、想像したのとは全然違って、登山ルートとか何も無くて、
かなり激しかったけど、一度も途中で帰りたいとは、思わなかった。
いっぱい笑って、すっごい楽しかった。
また登りたいなぁ。
さぁ、明日は安渓だ、下山準備をしよう~。
原文&撮影:小亀 / 作成:愛子
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