- 2014-03-17 01:22
- 14春天♪中国品茶会
会場撤収。
これで今回の品茶会は終了。
明後日『講座』があるが、まずはひと段落。。。ふぅ。
23時30分。
「門限」まで時間がない。
ふいみんはいない、鳥爺とふたり。
夜食どうする?なんか買って帰る?
要らない?夕方『肉燕』食べた?(あれが食事?あれは「つなぎ」でしょ。)
食べたければひとりで食べて?店の外で待っている?
私にまた数分でストリートフードをかっ込ませる気か?(鳥爺の頭には、食事といえばそれしか発想がない)
いやだ、もう耐えられない、せっかくひと段落したところなのに、、、まともにご飯が食べたいッッ!!!
実は、鳥爺は、食に関してちょっと問題がある。
本人が問題に感じていない以上、本人にとっては何の問題でもないだろう。
が、私個人から見ると、非常大問題。
食に関して、まったく興味がないのだ。
食べることの楽しさを知らない。
食べる量も少ない、そしてバランスが悪い、偏食。
主食(炭水化物)類&甘いもの(ホワイトチョコレート等)が好き、単独食「がつ食い」が目立つ。
時間が来てお腹が空くと、数分でかっ込んで、さっさとその場を去る。
どんぶりやハンバーガーのような『方便』なものを好んで選ぶ。
料理の肉類は食べないと言いつつ、チェーン店系のハンバーガーや肉丼類は好んで食べる。
同席者がまだ食べていても、自分が食べ終わればその場を立ち外に出る。
誰かと楽しく食卓を囲めない。
食べている時間が苦痛らしい。
食べない理由に、食堂の衛生面がどうとか、現在の国内の食材の信用度がどうとか、健康被害がどうとか、
をすぐ口にする。それも一理ある、が、私が言う問題はそこではない、それ以前の話だ。
ひとつのものを誰かと囲んで、団欒しながらする食事に、少しの価値も、少しの楽しさも、感じていない。
無駄な時間、必要のない時間、と感じているらしい。
時間が来て空腹だから物を詰めている、、、私にはそんな風に見える。
誰かと共にする食事のおいしさや楽しさを伝えても、まるで宇宙人の話でも聞いているようにきょとんとしている。
食事の目的は「体」の維持の概念が強いらしく、同時に健康な「心」が育つ場でもあることは気づいていない。
人や自然とコミュニケーションでき「感情」や「感覚」が育つ場でもあること等、全く気がついていない様子。
ある日、久しぶりに会った自分の子供に(中学生の男の子)、チンしたチャーハンを出して、その場を去った。
同じ屋根の下にいるのに、違う部屋で自分のことをして、子供にはテーブルでひとりで食べさせている。
マナーを教える人もない、今食べているものの情報もない、会話も笑顔もない、ただもくもくと詰め込んでいる。
そこになんの疑問も感じないどころか、親がいると『子供は緊張して食べられない』そうで、
子供でも『食事はひとりがベスト』だそうだ。
・・・。
表情なく口を動かしているその子の姿に、たまらず、横に座って声をかけた。
「足りそう?スープとかなくて大丈夫?」
「それね、さっき初めて行った近所の四川料理のお店でね。。。」
気がつけば、チャーハンからカエルとおたまじゃくしの会話になっていた。
食事中におたまじゃくしの話題はどうかと思うかもしれないが、カエルはこっちでは普通に食材だ。
なんでカエルの話になったんだっけ???
そうだ、その四川料理やのメニューに「どじょう」があってね、となって、「どじょう獲ったことある?」、になった。
「私子供の頃好きだったんだー、ドジョウすくい」、で、経験もなくどうやって獲るのか見たこともないそうで、
興味がある様子なので、食べている横で「エアドジョウすくい」をした、こうやって、こうやって、って。。。
彼は笑ってそれでそれで?と聞いてくる。
その周りの光景や、同じ小川にいる他のザリガニやおたまじゃくしの話になって。。。で、カエル獲りになった!!!
そうだそうだ。どんなカエル獲ったことあるか話して、中国語名だとなんだろう、と一緒に考えた。
もしかしたら、彼の中で私は『ドジョウすくいのおばさん』か『かえる獲りのおばさん』になっているかもしれない。
実は、このことは非常に根が深く、第三者が簡単にどうこう言える問題ではない。
その背景には、各家庭の環境もあるが、そこには、この国に生きる多くの人々の心に今尚影響するあの歴史も絡んでくるから、、、。
それは、今の子供達にも影響している。
このことは、品茶会でも、感じる。
今の子供達を育てている世代が、鳥爺の世代だから。
その鳥爺世代を育てたのが、あの世代だから。
そして、私たちの品茶会に参加してくれている大部分が、その世代だ。
そういった状況の中で、私とふいみんは、品茶会を開催して茶友を探す、というゴールを目指している。
まずそれを自覚し、彼らから自分達がどう見えるのか、時々客観的に見る必要があると感じる。
そうでなければ、品茶会は成功しない。
もちろん国内でも、家庭によって、場所によって、状況はまったく違う。
おとんたちの家では、こういうことは絶対にない。
ごはんはみんなで食べるし、ひとつのものは家族みんなで分け合う、家族で食べるごはんは何よりも優先事項。
非常に自然に感じる。
20年近く、私個人が見てきた中国各地の多くの家庭は、こっちだった。都会圏でも農村部でも。
(あ、、、でも、最近は少しこの傾向が見受けられるようになったかも・・・東山でも、安渓でも・・・、うーん。)
とにかく、今夜わたしは、白いご飯が食べたいっ!新鮮な野菜が食べたいっ!
高級米じゃなくていいから白いご飯と、新鮮な野菜を単独で炒めただけのシンプルなもので好い、
ちゃんと手を洗って腰を下ろして、簡易食器じゃなくて、食べるものに向き合って、落ち着いてきちんと食べたい。
もう外で食べてる時間ないから、食堂で野菜炒め作ってもらって、持って帰ろうよ。
油が悪い?。。。そうとも限らないでしょう。
油が怖い?。。。そんなこと言ってたら、この国で何も食べられないじゃないか~~。
じゃあ、野菜を探そうっ!
こんな時間に店は開いてない?
あるっ!
普通は朝売る?
『普通』はそうでも「例外」もある!
普段自分が買わないから知らないだけでしょっ!!
八百屋は開いてない?
八百屋じゃなくても、野菜を売っている場所はあるっ!!
あると思って探せば必ずあるっ!!!
食堂で野菜を分けてもらう?
それでもいいよ、でも、まず食堂の人に今売っている場所があるか聞いてみようよっ!
もうない?
まだ聞いてもいないのに、『無い』と言うなーーーッッッ。
あった。
すっげーーー☆
しかも、ビンゴ!!! 深夜も営業する「八百屋さん」だ♪
おおお~~、命の光~☆
え。。。ここって。
めっちゃご近所(鳥爺の自宅から徒歩で数分)じゃないかあああーーーっっっ。なぜ知らないんだーー。
よっしゃ、開始。 でかーっ、でも今、赤じゃない。
緑が食べたい。。。んー、何か違う。 強香☆好いバネ!これだ、中国セロリ♪
超でっかいアスパラ、重いぞ♪ 来いっ! これこれ!張ってる~、好い手感!鞘インゲン♪
帰宅。
着替えて早速準備。
楠楠も帰宅したばかり?一緒に食べる? 『食べたい!』 おっけー☆
鳥爺も食べる?だって、さっき食べないって言ったじゃん。これなら食べる?なんじゃそりゃ~。
ま、いいや。じゃあ、全員で協力して早く準備して早く一緒に食べようっ!
まずは、ご飯の炊き方(米の洗い方、炊飯器の使い方、炊き上がった米の処理等)を教える。
冷蔵庫や洗濯機同様、この国の多くの人が、電化製品の使い方を知らない。
使い方、というより、「活用方法」だろうか。
炊飯器は、適当に洗った米と適当な量の水入れてすぐスイッチ入れておしまい・・・、停止したらそのまま放置。
「ふっくらつやつや♪」、ひと手間かけることでお米がそんな世界に変身するなるなんて、信じない。
『海外産の高価米』と『日本産の高級炊飯器』を買いさえすれば誰でもおいしく炊ける、と思っている人が多い。
それも一理あるかもしれないが、もっと大きく影響するのは、それらを扱う「人」だと思う。
まず浄水を溜めて準備。
米を洗う。
一瞬で「黄河」のような水がーッッ、ぎゃー(初めて見たァァ、、怖い)、、、クッサーーー、オエッッ、急げーーッ。
この臭い、ぬかだけじゃないよ、このままいつも食べているの?
『古法』の米だ?だからこういうもの? 違うッッ、上手な古法はこんなんじゃないッ。
言葉のイメージにこだわらないでーっ、古法だろうがなんだろうが、謳い文句より実物見て決めようよーっ。
これは単なる品質の悪い古米、、、乾燥、精米、乾燥後の保存、どれも劣悪。
仕方ない、この条件下、、、最善を尽くそう・・・。
1.米の洗い方(洗う前の精製も含め、こっちの米には石や雑物が入っている)
2.洗ってからスイッチを入れるまでのタイミング
3.炊き上がってから食べるまでの蒸らし方とタイミング
どれも初耳?
もしも今夜覚えたら、同じ材料・同じ道具で、毎日もう少しおいしいご飯が食べられるかもよ♪
はい、次っ。
鳥爺は、刀豆(鞘インゲン)の鞘取り。
楠楠は、アスパラの根元をこうして折って硬いところ取って、可食部の下部だけ薄く皮むき。
出来たら教えて、洗ってカットするから。その間に、私は中国セロリの下準備。
調理器具は鍋ひとつ。高温の油でジャーッと炒めよう。殺青は任せといてっ♪(笑笑)
う~ん♪どれも新鮮で好い香りが上がっている。そうときたら全部塩味だ。それぞれ原味で食べたい。
火、入れるよ、テーブル準備いい? ちょっと味見~。
『愛子!素手?やけどするーッ。』 「あはは、しないよ、緑茶炒る手だもん♪」 (↑楠楠撮影)
アスパラ出来たっ!ふわあ~甘い香り~♪瑞瑞しい~。 次、鞘インゲン、おお爽やか、活き活き香ーー♪
中国セロリ、独特の清涼感ある香味が途中で芳醇なクリームのように。。。変化したっ!今だ、火ストップ☆
いっただきまーーーす♪ ああ。。。ふいみんにも食べさせてあげたい。
鳥爺と楠楠が、米を口に入れ静かに噛みながら、目を見合わせている。
ご飯の味がいつもと違う? びっくりした? ほんと?
どっちが好き?
こっち? すごくおいしい? いつもより全然おいしい? それは好かった♪
自分でも次からこうして食べたい? できるよ! やり方さえ変えれば♪
材料と道具は、いつもと同じだよっ、試一下(試してみて)☆
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