- 2011-01-25 08:45
- 10秋鉄観音《心の隊員》
《心の隊員》のみなさま!
大変お待たせいたしましたーーーっ。
10秋おとん鉄観音《心の隊員セット》ご紹介で~す♪
《心の隊員》限定の《オプションセット》は別アップでご紹介します。
10秋も《心の隊員セット》は《第5の心》まで。
「5心で一巡」+
「オプションセットひとつ(28200円)」になりました~~~☆
実は《第5の心》が「ビッグボーナス付き」になっちゃったっ!!!
予算を大きくオーバーして、10000円のセットにしてしまいましたーーーっっっ。
ここまで飲んでくれる隊員にどーしてもその2種は同数を飲んで欲しかったのです。
でもどーやったって予算内には収まらず、でもどーしてもどっちか削ることも出来ず、
ひとつ削ったところで・・・だし。自分が納得できる方法はただひとつ。
えーい、全5心隊員ボーナスだあーーー♪
そうなると4心隊員はもったいないのでぜひぜひ5心めも飲んでくださーい!(笑笑)
注意事項がいくつもありますので、最後までよく読んでくださいね。
それではどうぞよろしくお願い申し上げます。
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☆10秋《心の隊員セット》全5種。
1 ≪第1の心≫
2 ≪第2の心≫
3 ≪第3の心≫
4 ≪第4の心≫
5 ≪第5の心≫
※1セット=1心=8000円(送料別)
※ご希望は選べません。
※5心までの参加隊員へは、≪第1の心≫から≪第5の心≫まで順番にお届け♪
例:1心 → ≪第1の心≫
例:3心 → ≪第1の心≫+≪第2の心≫+≪第3の心≫
※6心以上参加隊員は、6心め以降ふたつの選択肢があります。
・6心めを≪第1の心≫に戻ってローテーション。
・6心め以降《オプションセット》を選ぶ。この場合は予算が変わりますのでご注意!
※6心以上参加隊員は、全員メール連絡をお願いします。(迷ったらご相談ください♪)
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1≪第1の心≫ ~おとんの秋~ 6種♪計9袋
【31号】 7g真空×2袋 坑下 2代4歳 帯梗 おとん
【111号】 7g真空×2袋 坑下 2代4歳 帯梗 おとん
【29号】 7g真空×2袋 坑上 2代5歳 帯梗 おとん
【28号】 7g真空×1袋 坑上 2代5歳 帯梗 おとん
【11号】 7g真空×1袋 粗下 2代5歳 帯梗 おとん
【19号后】 7g真空×1袋 昔角 2代18歳 帯梗 愛子
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2≪第2の心≫ ~愛子の秋~ 4種♪計6袋
【30号】 7g真空×2袋 坑中 2代5歳 帯梗 おとん
【20号】 7g真空×2袋 論上 2代7歳 帯梗 愛子 ※同原料「手工」
あり
【16号】 7g真空×1袋 坑中 2代4歳 帯梗 愛子
【14号】 7g真空×1袋 坑上 2代4歳 帯梗 愛子
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3≪第3の心≫ ~ミネラルの山~ 3種♪計6袋
【10号】 7g真空×2袋 粗中 2代5歳 帯梗
おとん
【18号】 7g真空×2袋 坑中 2代4歳 帯梗 愛子
【13号】 7g真空×2袋 鏡尾 2代4歳 帯梗 おとん&愛子
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4≪第4の心≫ ~秋めぐり~ 3種♪計5袋
【112号】 7g真空×2袋 星田 2代7&8歳 帯梗 おとん
【19号先】 7g真空×2袋 昔角 2代18歳 帯梗 愛子
【 7 号】 7g真空×1袋 論下 2代6歳 帯梗 おとん
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5≪第5の心≫ ~ふたつの茶王~ 2種♪計4袋
【17号】 7g真空×2袋 坑中 2代4歳 帯梗 愛子
【 9 号】 7g真空×2袋 粗上 2代4歳 帯梗 おとん
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◆全5幕の秋物語&スピンオフ物語(※出だしの文章はこちらと重なります。 )
10秋の《心の隊員セット》は、「ドラマごとにまとまったっ!」という感じ。
ドラマ、というかテーマ、というかストーリー、というか。
どのセットにどの子が入るかのセット組みは、収穫量の関係でほぼ決まるのですが、
そうして組み合わされた内容を見てみると、私にはそれぞれのセットにドラマが見えたーっ♪
≪第1の心≫には≪第1の心≫のドラマが、それが更に≪第2の心≫のドラマに展開し、
そしてまた≪第3の心≫≪第4の心≫へと、セットが進むごとに次々に展開するの!
ひとつのセットはまるで舞台の「幕」のよう!
最後の5幕を開け≪第5の心≫を飲み終えると。。。「10秋物語完結~♪」
《隊員オプションセット》は「10秋スピンオフ物語~☆」ってとこね。(笑笑)
もちろん≪第1~第5の心≫それぞれが、単独のドラマとして楽しめるのー♪
私に見えたドラマが伝わりやすいように、それぞれの心に「~副題~」つけました!
そんな視点でひとつのセットを飲んでみるのも、茶葉たちそれぞれの個性が光って
おいしさが何倍にも膨らむ気がするー♪
◆登場茶葉18種による5つのドラマ。
それぞれからどんなドラマが見えたか?へへ、そうね、軽~くご紹介しちゃおっかなあ~~~。
あははーっ、興味なかったら飛ばしてねっ。始まり始まり~♪
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●≪第1の心≫ ~おとんの秋~
・おとんのやさしい人柄が伝わってくるにっこり朗らか「なごみ系」セット~♪
晴天が安定して続いた美しい秋の頃に、おとんが単独製茶した5種の好茶が大集合~☆
そんな平和な日々に突然まったく毛並みの違う茶葉が現れたーーーっっっ?!
製茶が始まったばかりの第4日目の1種と、終盤の大晴天が続いた時期の4種。
このとき私は、まだ到着していないor一時帰国で現場にいない。
香りが好く朗らかな質、それでいて違う特徴を持つ素晴らしい好茶が5種揃い、
おとんが好きな製茶の特徴がよく出ていて、楽しそうに製茶している姿が浮かぶ。
どれもほっとするような芳香と暖かさに満ちていて、あの山の家に帰ってきたような
あの空気の中でおとんと一緒にお茶しているような、穏やかで幸せな気持ちになる♪
「同時期」「同作り手」「同山原料」でありながら「違う特徴」の数種の茶葉は、
終盤に差し掛かった秋が日1日と進むにつれ変化していくその香りや味わいの中に、
移ろいゆく季節を感じる楽しさがあり、飲むたびに出会う新しい発見に心踊り、
まるで秋晴れの山で夢中で紅葉狩りしているかのようで、いつまでも飲んでいたくなる。
また、同じ作り手による時期違いや地点違いなど、楽しみ方は幾通りにも広がる。
5種飲み終えた頃には、日ごとに紅が増していく雄大な秋の山景色が心の青空に浮かぶ。
シーズン開始『もうすぐ愛子が来る~♪』とわくわくしながら張り切っている頃の
おとんの茶葉と、一時帰国で『愛子がいない…極品ができなかったらどうしようーッ』
シーズン後半の疲れとひとりプレッシャーの中でがんばっている頃のおとんの茶葉、
この対比、おとんの素直な表情がそのまま茶湯に出ていて好感のもてるおもしろみがある。
そんな和やかな日差しの中に、突風ひとつ。
どこから飛んできたのか、まるで異色の茶葉が飛び込んできたーーーっっっ。
なに?なんで?なんでこんなに違うの?えええーーー、うおおお~~~。
これは突風のいたずらか、それとも嵐の前触れか。。。ざわざわざわ。。。
どよめきと共に第1の幕が下りる。 ≪第2幕~未知の惑星~≫へ続く。
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●≪第2の心≫ ~愛子の秋~
・『愛子ならでは(byおとん)』体の芯から燃えちゃう「代謝アップ系」セット~♪
湯を注した瞬間空気が変わる愛子単独製茶の3極品、いきなり登場~☆
血は廻りコリはほぐれ、まるで温泉ぽっかぽか~、そこに一呼吸おとん湯も仲間入りー!
愛子が作る鉄観音の代表的な特徴が好く表現されている3パターンの成功茶葉。
おとんとの個性の違いが分かりやすく、熱き製茶バトルが目に浮かんでくる。
同じ条件下でも作り手によってまるで違う表情に仕上がるそのバラエティー感に、
可能性への興味は尽きず想像は膨らみ果てしない。
3者3様の富んだ表情の中に、初日から日に日に重ねた努力の形跡が見える。
絶好の高気圧から台風直撃が近づく気候変化の中、感覚の冴え度、気合の増し度、
工夫の積み重ね、そういった全てがそれぞれ違うパターンの成功に結びつき、
作っていた当時の歓喜の声や不安な鼓動まで茶湯の中に聞こえてくる。
到着翌日、手探りながらも単独で仕上げた香りや味わいは前日までとは大きく違い、
何かが動き始めたことを告げる象徴的な味わいにドキドキする。
その2日後、小雨後の高気圧の絶好条件下「モンスター香」を単独で初出現させ
「今秋の茶王になる」と信じ、驚きと期待ではやる気持ちを抑え高まる緊張感に
深呼吸を重ねながら夜通し製茶するも、現在のところ出現3割中の「眠れる茶王」。
台風直撃寸前の最悪条件下、目標を定め経験からくる仮説を信じ未知の世界に挑戦、
長期戦の末、まるで紅茶の発酵時のような芳香を放ち始め、特別な味わいに成功、
おとん曰く『昔飲んだ武夷山茶に似ている』。若干残っていたある気になる滋味は
50天頃に消滅、入れ替わりに初めての魅力的な特殊香が出現し嬉しいサプライズ。
あれは突風のいたずらなどではなく、未知の惑星からの招待状。
解読の鍵はおとんの湯、そこに浸かった者だけが招待状の香りに気が付く。
記憶の香りを頼りに歩けば、秘密の森の入り口発見ーーーっっっ。
小道を進めば熟れた果実が手の中に転がり込んでくる、ついひとくち。
食べてしまった!おおおこんな味わいの世界があったなんてーーー!!
もう戻れない。
樹々の陰からけらけら笑い声、手には果実がころころ入ってくる。
ひとつまたひとつ、誘われるように進めば森は更に深く魅惑的な香りはますます近づく。
この先にどんな秘密があるのだろう、見てみたい。。。ドキドキドキ。。。
好奇心と共に第2の幕が下りる。 ≪第3幕~巨岩の秘密~≫へ続く。
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●≪第3の心≫ ~ミネラルの山~
・山の響きが細胞の隅々まで染み渡り体シャッキリ目覚める「ミネラル系」セット~♪
太古の巨岩石特有の良質な鉱物質の響きに体喜ぶ、双子のミネラル茶~!!
ここで桁違いの実力者も登場させちゃうーっ、今秋の「茶王王手」ーーー☆
寒露後、山々が甘い水を多く含んでいる時期に染み出たミネラルをたっぷり
吸い込んだような特徴が前面に出た、高山茶ならではの好茶が2種生まれる。
鉄観音でこのような岩の響きを持つ茶葉は珍しく、市場では知られていないが、
その特殊性から現地にも多くの隠れファンがいる。おとんもそのひとり。
ひとつは愛子が到着する3日前摘み、おとん単独。
ひとつは到着日摘みで愛子途中から参加、ふたりで同意確認しながら進行した合作。
初日、まだ完全に自分の感覚スポットに入ってしまう前に、愛子はおとんの各過程の
感覚とタイミングを確認し、その判断標準と傾向を体感記憶して何かを探っている。
再会の喜びの中にも、学びの姿勢と大きな闘いが始まった静かな気迫を感じる。
どちらの響きも、まるで雪山の美しい空気の中に立っているかのように心澄み、
一瞬素っ気無く感じる飾り気のなさは山がそのまま雫になったような自然さで、
いつのまにか人の気配を忘れ雄大さの中に自分が包まれていることに気付く。
ミネラルの味わいは様々で、含まれるミネラルの種類によってタイプが分かれる。
しかし、その特有の響きは共通している。
ところが、高山で栽培すれば誰でもこの響きを持つ茶葉が作れるわけではない。
一口に高山と言ってもその地質は多様で、標高だけでは地質は分からない。
ミネラル感がクリアに前面に出る特徴茶葉は、おとんでも毎シーズン数種に止まる。
極品ともなると、血液が震動するような体の中心にグンと来るような感覚があり、
ミネラルを感じやすい体質の人はまずその体感を忘れることができない。
人により茶が強すぎると感じる場合もあるようだが、そこまで気合を入れずとも
リラックスして心地よくミネラル感を楽しめる茶葉が2種も揃ったのが嬉しい。
この水の響きは、天然野生鉄観音を愛するおとんの夢と努力の結晶か。
天然野生の紅芽鉄観音が好んで生き残っている巨岩石の多い山は鉱物質が多く、
古の人たちはそれが万能薬になることを知り薬用茶として大切に飲み伝えてきた。
岩だらけの硬い山を開拓するのは非常に困難で、人が住んだり畑を耕すには適さず、
それをしようと考える人は誰もいなかった。
だれからも邪魔されない場所だと、天然野生鉄観音の母樹は知っていたのであろうか。
しかしおとんは、誰もが無理だとやろうとしなかったことを、やってのける。
何十年も労働に労働を重ね、巨岩石で成る各山の頂上を開拓して苗を植え続けた。
母樹の声に耳を傾けながら、一年も休まずその苗を増やし続ける。
森の奥には突如空間が広がり、険しい大自然の山々がそびえたっていた。
巨大な岩の間を進んでみると、岩肌に誰かが削った小さな道筋が残っている。
その一筋からキラキラ雫が染み出て、スッと澄んだ香りがする。
ひとくちすすってみれば電流が走り、雷が通り抜けたような衝撃が来た。
目の前が真っ白になり、壮大な雪山の頂上にひとりぽつんと立っていた。
足元の雪は暖かく、なめれば蜜のように甘く、舞う雪は手のひらで白い花になる。
静まり返った青い空を、どこかで岩をたたく小さな音が響いてきた。
だれかいる、きっとこの人だ。
どこ、どこの山、そっちの岩の雫はどんな味がするのーーーっっっ!
次は何が現れるのだろう、今度はどこへ行けるのだろう、行ってみたい。
あの音がまた響いてきた、行ってみよう。。。コツコツコツ。。。
期待と共に第3の幕が下りる。 ≪第4幕~謎の野生人~≫へ続く。
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●≪第4の心≫ ~秋めぐり~
・スタートとラスト&折り返し地点、ポイントで秋まるごと旅しちゃう「秋点系」セット~♪
小さな秋の頃6歳になった【05秋特王】の樹&冬至直前、茶王常連地点の貫禄樹!!
中盤の特徴的な味わいは野生動物がたくさん遊びに来るおとんの家の巨岩石の老樹~~☆
シーズン第1目、おとん単独製茶。まだ愛子は到着していない。
秋の始まり、昼間は動けば軽く汗ばむ暖かい陽気、軽やかな秋の喜びを感じる。
この日の原料は6歳になったあの「05秋特王」の茶樹。
今年2000天を迎える「05秋特王」、久しぶりに今秋ふたり一緒に評茶、
その実力は衰えず貫禄を増し、3日目の茶湯にも滋味確認、おとん感激と興味尽きず
4日目もまだ飲もうとして愛子に笑われる。
シーズン最終日(この後作る茶葉は特別研究対象のため例外)、おとん単独製茶。
一時帰国で愛子留守の1週間に、気候が大回復し遅れていた茶樹の生長が一気に進む。
秋の終わり、晴天続くも秋初めとは違い冬が近づきひんやりと冷え込む空気のなかで、
状態よくゆっくり発酵が進む味わいは、ラストにふさわしい華やかな完成さを感じる。
実はこの日製の茶葉は多い。○○関係の御使い用茶の製茶をおとんが頼まれたため、
多くはその目的に適した内質に仕上げる。しかしそれでふたりが満足するはずはなく、
どこからか『愛子から叱られる声』が聞こえたおとんは、同時進行で別の1球を作る。
それが10秋のラストを飾る。(※ドナドナされたもうひとつは品茶会にて☆)
秋も折り返し地点、何かに閃いたおとんが製茶中の愛子に聞く。
『愛子の仮説通りならあの岩場の老樹でも特別な茶が作れるのでは?やってみたい?』
聞くまでもない。「なぜこれまでやろうとしなかったのか分からない、当然やる。」
「あんな素敵な岩場の隙間に苗植えていた“若かりし日のおとん”最高ーっ☆」
大物18歳樹、初めての原料、台風数日後に迫る、愛子単独製茶。
結果驚くことなかれ!
3つのポイントをワープしながら、一秋の変化を一度に堪能できる。
茶樹を植えた年の違い、植えた山の違い、加工する作り手の違い、秋の時期の違い。
同じ品種がまったく違う世界に広がっていくーーー、ああ秋深し♪
響く音を頼りに進めば、地球誕生で生まれた巨岩石の国が現れる。
岩石の中には野生人達が住んでいた。
朝から晩まで何が楽しいのかただ巨大な岩を素手で引っかいているーっっっ。
しばらくして「もしや」と気が付く、岩を貫きトンネルを作ろうとしている???
それは無謀なのでは・・・指先は皮が破け血がにじんでいる。
しかし彼らは踊るように働き続け、笑うたびに飛び散る汗の玉に夕日が反射する。
美しい。。。思った瞬間、汗玉はシャボン玉に変身した、うわあああ~~~っっ!!!
虹色の玉があたり一面にぷあんぷあん飛び交う、つかもうと手を伸ばして飛び上がる。
指先にひとつが触れシュンと消え何かがぷあっと広がった。あああこの香りーーー☆
あの惑星のあの森のあの香りが、ぷあっと広がりそして薄くなる。
たまらず次々に手を伸ばす、いつのまにか踊っている、野生人も一緒に踊っている。
虹色の玉は岩に吸い寄っていく、指を伸ばして追う、いつのまにか岩を引っかいている。
楽しくてたまらない、このトンネルを掘りきれたら、次はどんな出会いがあるのだろう。
夢中で掘る、心臓の高鳴りが聞こえる、何かが待っている。。。とくとくとく。。。
興奮と共に第4の幕が下りる。 ≪第5幕~トンネルの向こう側~≫へ続く。
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●≪第5の心≫ ~ふたつの茶王~
・まるで陰と陽、ふたつでひとつの大宇宙、おとんvs愛子「ダブル茶王」~♪
どちらも紅芽の王道、なのにその特徴は正反対であるかのように印象が違う。
「誰もが称賛する煌びやかな王中の王」「威風堂々と活き続ける伝説の王」~☆☆
10秋製茶完了後、3日間に及ぶ最終確認評茶の末、最終戦に残ったふたつの茶葉。
数度繰り返すも結果変わらず、ふたつだけ他とは別世界の同位置で肩を並べる。
奇しくも、おとんと愛子それぞれが単独製茶した中からひとつずつ。
ひとつは、圧倒的な輝きに大観衆拍手喝采、誰もが称賛する煌びやかな王中の王。
方や、消滅したと伝えられていた古代王国で、威風堂々と活き続ける伝説の王。
どちらも、香りは密度濃く、味わいは個性に溢れ、活性は気合に満ちている。
甲乙つけ難し。10秋、ふたつの茶王。
失敗を恐れない危険すれすれの深い突っ込みと、際どいラインぎりぎりに
切り抜ける強気な判断、そこまでしないと生まれない特徴的な香りと味わい。
地味なようで実は華やかで、軽いようで実は重厚で、古いようで実は新鮮な、
現代の市場要求などまったく無視したバリバリ伝統茶。
ひとくち飲めば体が呼応するその特有の体感に、大自然の山奥に生きて黙々と
茶葉を作り続けていた先人達の声が聞こえてくるようで、ひとりで製茶していた
長い夜もひとりではないと漠然と感じていた星降る山の夜のあの感覚を思い出す。
橙黄色に光る茶湯の底に、若きおとんの姿が見える。
夜明け前、顔を洗い簡単な朝食を済ませ、すぐに重い農具を担いで歩きだす。
今朝も村中の人々から笑い者にされている、その中を黙って通り過ぎ、頂上を目指す。
来る日も来る日もひとりコツコツコツコツ、足元の岩を砕いている。
紅い夕日が汗を照らし東の空に星星が小さく見える頃、泉で顔を洗って家路に着く。
途方もない地道な長い労働の年月、雄大な山々が静かに見つめている。
そうして何百日たっただろうか、また一箇所、頂上に岩石だらけの小さな畑ができる。
『母樹が好きそうな場所を畑にして苗を植えたら、どんなお茶がつくれるだろう♪』
そう考えるだけで心は踊り、早く飲んでみたくて胸は高まる。
誰からも理解されなくても気にならない、狂っていると笑われても構わない。
好奇心が、研究心が、夢が、過酷な労働の原動力になった。
何年も何年も時を経たある夜、嘲笑は賞賛に変わった。
一夜にして周りが変わる、しかしおとんは変わらない。
心は次の夢に向かっている、もっとおいしいお茶をつくってみたい。
まっすぐ山に帰る。
夜明けが近づけば、また顔を洗い朝食を済ませ重い農具を担いで、次の山の頂上を目指す。
数十年経ったある日、いつものように森を抜け山を登ると、小さな風が吹いた。
おやと足を止める、何かの香りがした。
足元の大きな岩がかすかに揺れている、なんだろう、見ると小さな穴が見えた。
覗いてみた、さわさわと風が吹き出し今度ははっきりと香りがした。
かいだことのない魅力的な香り、びりりと体内を電気が走る。
新鮮なのになにかが懐かしい、一体どこで。
予感がする。
もうじっとしていられない、岩の周りをくるくる走り出す、嬉しくてたまらない。
風は強くあの香りが近づいてきた、もうすぐ、もうすぐ会える。。。わくわくわく。。。
幸福感と共に最終幕が下りる。 続篇決定!!(笑笑)
そして今、誰も挑戦しなかった冒険が始まる。 続篇≪特別幕~茶葉の恩返し~≫へ続く♪
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あははー、おもしろかったっ!(笑笑)
◆その他
09秋《心の隊員セット》
紹介記事で書いた文章もぜひご参照くださいませ。
◆一期一会の7g
◆ニックネーム
◆『わたしの茶王』
◆おまけ
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Comments:2
- 三五郎 2011-01-25 (火) 18:44
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ご苦労様でした、これでやっと一息ですね。
次の作業も大変ですが・・・・素敵な物語が今秋の鉄観音をより楽しみにさせてくれましたよ
今度の品茶会どうなるでしょうか 笑笑 - 愛子 2011-10-22 (土) 05:10
-
三五郎さん~~~、コメント気が付きませんでした、約9ヶ月・・・すみません~。
(今は次の秋茶をおとんの家で製茶中・・・はは。)おお、品茶会!楽しかったなあ~~~♪
品茶会での三五郎さんの様子を思い出すといつも笑顔になってやる気が倍増します☆
よし、こうなったら10秋&11秋の品茶会もいつかやりましょう!(笑笑)
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