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龍井のない春

今春、翁家山の歌おじちゃん&歌おばちゃんと出会って13年目の春。
最後の10年を、茶友と共に分かち合えたこと、心から感謝しています。

今春の緑茶は碧螺春だけです、この先も。
龍井はありません、龍井はすでに絶滅しました。

あああーーー、勘違いしないでくださいねっ!!!
『龍井茶』と呼ばれるものがなくなったわけではありません。
市場にはこれまで以上に大量の『龍井茶』が流通しています。
ただ、私が魅了され飲み続けたいと強く願ってきた伝統の「あの龍井」は、もう作れません。
「仲間が集まれば作れる」という段階を、すでに超えてしまいました。
国家標準も2008年に大幅に変更されました。
龍井茶を取り巻く環境は大きく変わってしまい、二度と元には戻せません。

   龍井を飲みたい方、ぜひ昨春の《龍の宝茶箱》 を召し上がってください♪
   まだお分けできます、ぜひよろしくお願いいたします。(昨春の《碧の宝茶箱》 も♪)
   『1年経った緑茶は・・・』と思い込んでいる方、その先入観ひっくりかえります。
   『こんな世界が本当に実現できるなんて☆』と、開眼して嬉しくなっちゃうはず、うふ。(笑笑)


龍井を止めたお蔭で、今春は碧螺春に集中できました。
昨年決断して、本当に好かった。
結果的にいろんな意味で好い方向に働きました。

昨春、最後にがんばれて本当に好かったです。
もしも今春を最後にと決めていたら、それは実現できなかったから。
環境的に。
状況的に。
お金の問題ではなく、作りたくてもこれまでのような茶葉は今春は作れなかった。
名残を汲む茶葉なら、限られた量なら、作れる年が来るかもしれない。
でも、似たようなものは作れても、これまでの要求を満たす龍井はもう二度と作れない。
時代の変化。
私たちの予算問題でもなく、気候の問題でもなく、おじちゃん達の問題でもない。
翁のおじちゃんも『頼まれても今春は不可能だったから、好かったよ』って。
春先にそのことを知って、少し心が救われたような想いがしました。


龍井だけでなく、各産地で大きな変化が起こっています。
作る人達の心にも。
なにも茶葉だけに限ったことではありませんが、今春、様々な現実を目の当たりにするたびに、
改めて、そんな時代の中で東山おとんの碧螺春を飲むことができることに、本当に感謝しました。

現在、多くの関係者がまず信じないです。
ここまでの碧螺春をまだ本当に作り続けている人間がいることを。
東山おとんだけでなく、祥華おとんにいたってはそんな生活している人がいることさえ信じない。
画像を見せてもどこかの古い資料から勝手に取ったと決めてかかるのが一般的な反応です。
そこに私達が写っていても合成だと言って多くが信じません。

でも信じないのも無理はないです。
実現不可能な時代になってきているから。
現在の常識では考えられないから。
それに、通常、作り手は村から出ないし、関係者は村まで入らない。
見た事がない、聞いたこともない、飲んだこともない。
おまけに発信している私たちは『老外(「外人」さん)』。
自分の常識的にありえないことを信じないのは不思議ではないです。
彼らが信じないのも私は理解できます。

でも、私達の目の前には現実として存在する。
地球規模で見てこんなにすごい茶葉はない、いつもそう思います。
この素晴らしい緑茶を、私は飲み続けたい。

あと何年作れるかわからない。
おとんとおかんが揃って動けるのはあと何年。。。3人とも覚悟しています。
それまでは、更に工夫しながら例え量を減らしてでも毎年一緒に作り続けたい。
そのために、一緒に飲んでくれる茶友を探し続けます。

心になにか感じる方、《2011碧の宝茶箱》 飲んでみていただけませんか。
分かるとか分からないとか難しいとか、どうかそんなこと言わないで~~~っ。
ただのおいしいお茶ですっ♪(笑笑)

東山おとんの碧螺春をどうぞよろしくお願いいたしまーーーすっ☆

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