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2011年♪年納め審評会

ちょっと年末に話が戻りま~す♪

◆「11秋おとん鉄観音」(製茶の様子はこちら♪)の 「60天審評」無事終了~☆
◆「11春おとん鉄観音」&「11初夏炭焙老茶(陳年鉄観音)」(製茶の様子はこちら♪)の経過観察審評も!!
◆「おいしい鉄観音の飲み方♪(蓋碗編)」ぶろぐ記事用撮影完了~。

大晦日までの数日間、ほたかげさんと「11秋製茶後60日審査」+α していましたっ☆
伝統法で作る茶葉は、製茶後の経過審評が必ず定期的に必要で、特にデビュー間近の
11秋鉄は、《心の隊員》にお分けする前の最終審評なので真剣に。
毎年年末、これが無事に終了すると、やっと安心して年が越せる感じになっています。
お届け時期が近づいてきたっ!ということでもありま~す♪

しかし、ほたかげさんにはお疲れのところ年末休暇利用して手伝っていただいて。 。。
ありがたいのと助かるのと。。。本当に日本にほたかげさんがいてくれて好かったよお~~~。
だって、日本におとんはいないし(おとんは伝承の伝統安渓鉄観音の作り手でありながら
その審評もエキスパートです)、審評には個人の好みではなく審評の視点が必要で、
それには製茶と評茶の両方面の経験、加えて専門の知識と感覚能力も要求され、
日本でほたかげさん以外に正確に審評が出来る人を、私は他に知らない。
おまけに、中国茶の審評なので日本語に訳せない製茶用語や評語も審査中は普通に使うし、
そういう面でも一緒に出来る人は他に知らなくて、本当に頼りにしています。いつも多謝☆
なにより一緒に審査するのは勉強になる、そして色々飲めるのは嬉しい。。。(笑笑)
年末に時間を調整するのは、お互い体調を含め色々な面でハードなはずなんだけど、
これがあるから年に1~2度は会う機会を作ろうとするのかもしれないし、
なんだかんだ楽しくて時間はあっという間に過ぎ、終了する頃には大晦日~~~、ゴーン。
ああ~本当に茶縁だなあ、といつも思います♪

本当はもうひとりいて、3人で審査するのが理想なのですが。。。なかなか。
せめて助手役として審評の流れを知っている人がひとり入ってくれるととても助かるので、
例年mireが手伝ってくれるのですが仕事の都合で参加できず、kimiも東京を不在だし、
年の瀬の慌しい時にお茶だけに何日も集中できるような友人に他に心当たりもなく(笑笑)、
今回は2人で進行ーー!!

しかし、飲んだなあ~~~☆
もちろん審評はただ飲んでいるわけにいかないのですが。。。
でも、おいしかったあ~~~♪
ほんと。。。この秋は、人界に戻るのが嫌になるよ!!!(笑笑)


審評順に、
◆11秋鉄(×2回、気になる種類は×3回) 
◆11春鉄( 《2種の品茶セット》 《特別セット》 ) 
◆11夏炭焙老茶鉄(07秋実験用茶6パターン、08春陳年用薬用茶9パターン+原料)

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まず今回のメイン◆11秋鉄(《心の隊員》募集中です、 よろしくお願いいたしまーす☆

全種2回ずつ、気になる種類は更にもう一度で計3回。
1回めは、ほたかげさんは初見の視点で、私は作ったときから通算すると各種少なくとも
20回は飲んでいるのでここまで200日のそれぞれの品質特徴の動きを確認する視点も加えて。

なぜ2回?
できれば3回したい。
1回は問題外、1回真剣に審評した結果くらいで正確な判断はできない。
製茶中も製茶後も、おとんも私も毎日何度も飲んで確認しているのが画像から分かると思います。
もしも1回で判断する人がいたとしたら、それは多分、本当の伝統茶葉を飲んだ経験がないか、
茶葉の本質と向き合う習慣がないか、飲んでも気が付かないか、の可能性が高い。

もしこれが、市場に流通させる茶葉なら、話は別です。
茎を取り・大きさを揃え・多球多種及び他種をブレンドし・1ロット量を増やし・
焙煎等で再加工し・形や味を均一にした全体を1種(いわゆる「商品」)にすることで、
品質や価格を安定させ、広く多く供給させることが実現する。そのため、包装と保存さえ
間違っていなければ、いつどこで飲んでも同じ味の印象にすることが可能になる。
茶葉を市場に流通させるにはこのような「ブレンド」が必要不可欠で、それによって国内外の
多くの人々がお茶を楽しむことが可能になるのですが、この商用の「pin配」に要求される
視点や技術等は、製茶とはまた異なるものです。

しかし、おとん鉄観音は伝承の伝統茶葉なので、それとは違います。
天然種の希少な原料を名人たちが昔ながらの方法で手作りで仕上げる鉄観音として最小ロット(球)
の茶葉(いわゆる「一点もの」)は、商品化することや流通させることは不可能。
商用の鉄観音とは違う特徴がいくつもあり、審評する人間はその違いを認識していることが必要で、
それらを念頭に置き「一点もの」の「伝承の伝統安渓鉄観音」として審評する。
その特徴のひとつに、例えばその「1球」から7gを10回取り出せば、正確に言えばその10杯すべてに
香りや味わいの「違い」が出る。
しかし、本来、それが茶葉の正常な状態で、自然な姿です☆

 (誤解がないよう補足:流通用に「pin配」した鉄観音も厳密に言えば似たようなことが
  言えますが、ここで言う「違い」はそれとはまた方向性の異なる特徴のことです。)

あ!
だからと言って、その10杯が全く違うお茶になるわけではないですよーーっっ!!
「同じ球」「同じ茶葉」だということは飲めば分かります。
ただ比べれば「表情に違いがある」「球によって表情の差に幅がある」そんな感じ!
人間に例えると分かりやすいかもっ♪
同じ人でも、笑顔の日もあれば泣く日もあるし、機嫌の好い日も悪い日もありますよね。
でも同じ人、それが自然。
感情の激しい人もいればマイペースの人もいて、いつ見ても穏やかな人もいれば仏頂面の人も。
それもそれぞれの性格、個性ですよね。
そんなイメージ!

茶葉にも1球1球個性があって、一回お付き合いしたくらいではまだ分かりません☆(笑笑)
いろんなパターンがあります。
『一目ぼれ!想像通り!大好き!』
『最初は印象薄かったのに飲めば飲むほど好くなる、素敵。』
『会うたびに新しい魅力発見、いつのまにか惹かれていた、嵌った~♪』
『おおお☆これは運命の出会いだ』
という場合もあれば、
『そ、そんな?・・・あの日の君は幻だったのかーーーッッ。』という場合も・・・極稀に。

★一杯一杯、微妙に色彩や景色が違う
★香りや味わいが全く同じ一杯は二度とない
これも「一点もの」ならではの、伝承の伝統茶葉だけが持つ大きな魅力だと私は思います♪

しかし、そのために1回飲んだ結果だけをその茶葉(球)の性格や個性だとは判断できず、
特に製茶直後100日ほどは茶葉内質は大きく動いている状態で球によっては変化が激しいため、
最初は1種を3回分用意して同時に並べて審評し、どの3杯にも共通する表情や確実に出る
土台を「個体性」として評価記録し、その他のばらつきがある特徴はその段階では「可能性」
として記録して、その後、時をかけて継続審評していきます。

もしもその最初の3回とも大きな違いが生じたら?
あります。この秋もありました。
そういう場合、おとんと私は、新たに6回分取り出してもう一度改めて審評します(その時の様子)。
時に品種として高得点が取れる特徴が出ても「たまたま一回だけ」ということもあるので、
審評ではそういう点は特に厳しくチェックします。「たまたま」なのか「毎回」なのか。
「たまたま好い」はダメ、「毎回好い」でないと。「たまたま好い」ももちろん参考にはするけれど、
この段階ではまだ最終評価には加えない。
しかし、その逆は違います。悪い特徴が出たとき、これは大問題。例えそれが10回中1回でも、
評価ではマイナスとして残します。
飲み手としての好きか嫌いかではなく、「伝統安渓鉄観音」としての審評なのでそこは厳しく。

あああっっ♪茶友のみなさんは安心して飲んでくださいねーーー♪
飲む人にとっては、好きか嫌いか、おいしいかおいしくないか、飲みたいか飲みたくないか。
それ大切☆それは本人にしか分からないので、一番知りたくて一番教えてほしいところです。
それから、「たまたま好い7g」は評価に加えていないけれど出る可能性はありますので
出会ったら大当たりですが、例え「平均的な7g」でもどの茶葉も十分それぞれの魅力に溢れています。
どんな表情の1袋が届くかは、その人とお茶とのご縁ですね☆
万が一「めちゃくちゃ不機嫌な7g」だったら?・・・メールくださぁ~い。(笑笑)


さて、今回は時間の都合で基本2回しか飲んでいないので完全ではないけれど、ふたりとも承知の上、
そのことも計算に入れ、製茶時からの私の記録を合わせてフォローしながら審評。
流れはざっとこんな感じ。
 ・まず日付順で6煎目まで(各自記録)、評価&等級の協議
 ・仮等級順に並び替え再び6煎目まで(各自記録)、評価&等級の協議
 ・気になる種類はもう一度淹れ直して確認
 ・それぞれの特徴からニックネームを検討、協議
 ・仮ニックネームの茶葉として飲んでみて、イメージ外れていないか確認&最終協議

結果?
人界に戻るのが嫌になる~~~☆  。。。です。(笑笑)

自分で言うのもなんだから、ほたかげさんの言葉も残そう。(笑笑)
 『全体がこれまでとがらりと違うっ☆』
 『やっと分かった、これを実現するためのこれまで、その意味が』
 『ちょっと思っていたんだ、最近の傾向から、もしかして愛子さんこっちの方向性に行くのかと、
  でも実はそうじゃなかったんだ、こういうことだったのかー』
 『○○王の無限さなんか宇宙的で、未知すぎて最初はまったくつかめなくて焦った』
 『○王はとにかく濃い、一体なんじゃこりゃ、濃いよ濃い、エキスだエキス』
 『こーれーはー、驚くでしょ、みんなの顔が見て見たいなー、今秋の反応は楽しみだねー!!』
(※言い回しはご本人とちょっと違います、イメージイメージ☆笑笑)

11秋、これまでの集大成なような製茶、その結果。
震えたよ。始まっている。次のステージ。

みなさまもぜひ飲んでくださーい(お申し込み方法はこちら♪) 、よろしくお願いいたしますっ!

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続いて◆11春鉄(《2種の品茶セット》 《特別セット》 )←セット&単品ともに品茶希望者、継続募集中でーす☆

14日(土) の新春品茶会で飲むからね、準備準備。(笑笑)
200天(日)の経過審評、無事終了☆ 
おお~♪品茶会が楽しみーーっっ。まだ飲んでいない方もぜひぜひ飲んでくださーい♪詳しくはこちら

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最後に◆11初夏炭焙「老茶(陳年鉄観音茶)」

新たなる挑戦の物語が始まっていまーすっっ☆

今回審評したのは、炭焙試運転を兼ねた「実験用」&「本命(1000天)」、この炭焙復火2種16パターン。
・「07秋実験用茶6パターン」
・「08春陳年用薬用茶9パターン+原料)

ここで言う「老茶(陳年鉄観音茶)」とは。。。伝承の「伝統陳年薬用茶」のこと☆
「伝承の原料と伝承の製茶法、1000天ごとに重ねる伝承の炭焙法」
どこにも記録のない門外不出で伝承されてきたこれら特殊な技法が合体し、
初めて「伝承の老茶~伝承陳年薬用鉄観音茶~」が完成する。

もう、誰ひとり作っている人間は残っていない。
飲んだ記憶がある人間も見つからなくなってきた。
おじいもいなくなってしまったし。
そもそも原料である天然紅芽が見つからない、ほぼ絶滅してしまった。
だけど、まだおとんがいる。
だから、今できる一番近い方法で作っています。
わずかに生き残っている天然紅芽2代目、おとんの育てる原料で。
挑戦中です。

またまた長く熱い炎のストーリーが。。。11年から始まっちゃっていますうーー!!!(製茶の様子はこちら♪
もお~~~、いやっっっ♪(笑笑)

正確に言えば、もう何年も前から始まっていた。
長い茶友の多くが知ってくれているだろう。
今回審評した茶葉にしても、そのストーリーはもう1000天以上前から始まっている。

ここまでの年月、全てはこれを実現するためだったのだろうか。
これまで10年以上、各地の実践で会得したすべてがここに生かされる。
(おお☆自分で書いて改めて気付いたっ、そうだったんだっっ。。。ぉぉぉ、感動してきた。笑笑)

んん、どうしよう。。。さくっと触れるだけのつもりが書き始めたら案外長くなっちゃった。まだまだ話は続く。(笑笑)
ここは改めて別記事にしようっ♪続く

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おまけ◆おいしい鉄観音の飲み方♪(蓋碗編)用撮影

『お勧めの淹れ方教えてくださーい!』
というような内容のメールを、以前からいくつかいただいているので、
少し前からぶろぐ記事にしたいと思っていました♪
おいしい碧螺春の飲み方♪みたいなイメージね☆

ひとりじゃ撮れないので、今回ほたかげさんに協力してもらい撮影大会~!
私がほたかげさんを「品茶会に初めて来てくれた茶友~初めての鉄観音~」と見立てて(笑笑)、
ひとつひとつ説明しながら淹れているところを、向かいからほたかげさんに細かく撮ってもらい。。。
「おいしい鉄観音の飲み方♪(蓋碗編)」記事用画像の準備、整いましたっ!

ただし、すぐに記事にはできません、作業時間が必要です。
《心の隊員セット》の一斉発送が終わったら、取り掛かりますねっ。
この記事が出来たらメールで毎回書かなくて済むし分かりやすいし説明が楽になるわっ!
メールでご質問くださったみなさま、どうもありがとうございましたーーー♪
もうちょっと待っててね&どうぞお楽しみに~。

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