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11秋《心の隊員セット》ご紹介♪

《心の隊員》のみなさま!
大変お待たせいたしました~~♪
11秋おとん鉄観音《心の隊員セット》ご紹介です。(まだまだ《心の隊員》 大募集中です☆
《心の隊員》限定の《オプションセット》は別アップでご紹介します。(しばらくお待ちください)

11秋の《心の隊員セット》は《第7の心》まで☆
「7心で一巡」+ 「オプションセットふたつ(19600/27650円)」になりましたーっ♪

今秋は、《第2の心》以降は《第7の心》まですべて1心8000円の予算をオーバーし、
オプションセットまでどれも箱代も計算に入れていません。
よ・好いのですーーっっっ、おとん鉄観音は今が「正念場」ですっっ!!

時代が変わり、貨幣価値が変わり、茶友も少なくなり、こういう状況下でも何かを感じて
実際に飲んでくれる仲間がいるから続けられることで、そうでないと終わってしまいます。
今はとにかく飲んでいただきたい、茶葉はすでに仕上がり、目の前で出番を待っているのです。
誰かに飲んでいただかないことには、このまま埋もれてしまいます。
どんなに素晴らしい茶葉が仕上がっても、それでは何の意味もありません。
四の五の言っている場合ではなく、少しでも飲んでもらわないことには、もう次がない。
今は多少の予算オーバー気にしている場合じゃありません。
なので、《第2の心》以降どれをとっても大変お徳になっていまーすっ☆
願いはひとつ☆どうか飲んでください~~~っっ、お願いします♪

それから、3心以上隊員、注目~~~☆
もしも1心1箱にこだわらない方は、至急「箱まとめ希望」メールいただけないでしょうかっ♪
1~2箱にまとめて詰めてお届けします、その方が送料も安くなります。
ご検討お願いしまーす。詳しくは下の注意事項をご覧ください。

また、多心数参加で「発送時期分け希望」がある方は、お気軽にメールでご相談くださいね♪
これも、詳しくは下の注意事項をご覧ください。

最後に、全7心参加の隊員へは「非常感謝のおまけ」入れさせていただきます。
このお茶の香りをぜひ記憶していてほしい、という茶葉を。。。その願いも込めて。

それではみなさま!
今秋はそれまでとは違う注意事項がいくつかありますので、最後までよく読んでくださいね。
《心の追加》もご検討いただけますよう、 どうぞよろしくお願いいたしまーす☆ **************************************************************************
☆11秋《心の隊員セット》全7種。
 
1 ≪第1の心≫
2 ≪第2の心≫
3 ≪第3の心≫
4 ≪第4の心≫
5 ≪第5の心≫
6 ≪第6の心≫
7 ≪第7の心≫

※1セット=1心=8000円(送料別)

※7心まではご希望は選べません。順番にお届け♪
  例:1心参加隊員 → ≪第1の心≫
  例:3心参加隊員 → ≪第1の心≫+≪第2の心≫+≪第3の心≫
  例:7心参加隊員 → ≪第1の心≫~≪第7の心≫まで全セット

※【8心以上参加隊員】は、ふたつの選択肢があります。(例年と違います)
 ・8心目以降はお好きなセットを選択(例:8心隊員→全7セット+《第7の心》)
 ・8心目以降《オプションセット》を選択(この場合は予算が変わりますのでご注意)

※【3心以上参加隊員】で「箱まとめ希望」がある方は、至急メール連絡をお願いします☆
 1心1箱にこだわらない方へは、1~2箱にまとめて詰めてお届けします。
 (何箱になるかはお任せください、状況に応じて最適と思われる形にいたします。)
 これまで1心分を1箱に詰めてお届けしていましたが、年々1心に詰められる茶葉が
 少なくなってきていることもあり、特に後半のセットは宝石箱のようになっています。
 もしも箱をまとめたとなるとぎっしり感が増しお節のようで豪華さも増し(笑笑)、
 お目当ての茶葉を探すのも楽だし、かさばらないので送料も少し安くなります。
 しかし、1箱ずつ開けていく楽しみもあります♪そして、それに値する茶葉です☆
 そのため、これはご希望者のみメールください。
  ◆メール受信期限:24日(火曜日)
  ◆件名:「箱まとめ希望」
  ◆内容:お名前を忘れずに。用件のみで構いません。

※多心数参加で「発送時期分け希望」がある方は、至急メールでご連絡ください。
 ・例:フルセット隊員:1~4心目を今月末、5~7心目を2月末、オプ2種を3月&4月に。
 ・例:3心隊員:毎月1心ずつ、3ヶ月に分けて。等々、お気軽にご相談ください♪
  ◆メール受信期限:24日(火曜日)
  ◆件名:「発送時期分け希望」
  ◆内容:お名前を忘れずに。用件のみで構いません。

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1≪第1の心≫ 4種♪計8袋

  【秋桜(コスモス)】7g真空×2袋   5号 論下  2代7歳 帯梗 おとん
  【愁山香A】 7g真空×2袋  17号 坑頂  2代5歳  帯梗 愛子
  【愁山香B】 7g真空×2袋  17号 坑頂  2代5歳 帯梗 愛子
  【龍眼花A】 7g真空×2袋  20号 坑中上 2代5歳 帯梗 愛子

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2≪第2の心≫ 3種♪計5袋

  【龍眼花B】 7g真空×2袋   20号 坑中上 2代5歳  帯梗 愛子
  【樹酪】   7g真空×2袋    16号 星田  2代9歳 帯梗 愛子
  【錦森王A】 7g真空×1袋  18号 坑頂下 2代5歳 帯梗 愛子

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3≪第3の心≫ 2種♪計3袋

  【錦森王B】 7g真空×2袋   18号 坑頂下 2代5歳  帯梗  愛子
  【月峰王A】 7g真空×1袋   21号 坑中下 2代5歳  帯梗 愛子

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4≪第4の心≫ 3種♪計3袋
 
  【月峰王B】 7g真空×1袋    21号 坑中下 2代5歳  帯梗 愛子
  【虹蜜王A】 7g真空×1袋    22号 坑中下 2代5歳  帯梗 愛子
  【虹蜜王C】 7g真空×1袋   22号 坑中下 2代5歳  帯梗 愛子

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5≪第5の心≫ 3種♪計4袋

  【虹蜜王B】  7g真空×1袋   22号 坑中下 2代5歳  帯梗 愛子
  【伝承桂花王A】7g真空×1袋  19号 坑中上 2代5歳  帯梗 愛子
  【観音熟】※  7g真空×2袋  20号 坑中上 2代5歳  帯梗 W&D ※熟香型 

  ※熟香型(W&D=うぇいうぇい製茶&だんだん焙火、【龍眼花】と同日同原料)
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6≪第6の心≫ 2種♪計2袋

  【伝承桂花王B】7g真空×1袋   19号 坑中上 2代5歳  帯梗 愛子
  【銀河王A】  7g真空×1袋  23号 坑下  2代5歳  帯梗 愛子

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7≪第7の心≫ 2種♪計2袋

  【銀河王A】  7g真空×1袋  23号 坑下  2代5歳  帯梗 愛子
  【銀河王B】  7g真空×1袋  23号 坑下  2代5歳  帯梗 愛子

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◆7心☆18種

11秋の《心の隊員セット》は全7心になりました~♪
茶種は秋全体で25種、《隊員セット》に18種、《オプションセット》に7種です!

本来なら、9~10心になるところでしたっっっ。
まぁ…コストが昨秋の1.9倍になっているから、当然と言えば当然なのですが・・・。
年末の審評会でよくよく考えて、「ちょっと異常な2種☆(笑笑)」を全隊員(1心隊員も)が
選べるように《オプションセット》にして工夫したため、《隊員セット》は全7心になりましたっ♪

※その2種は、「非常危険(笑笑)」です。。。ひとくちで味覚が乗っ取られますーーっっっ♪
 まるで鉄観音エキス☆しかし誰かに飲んでもらわないことには、そんなすごい茶葉さえ埋もれてしまうから。。。


◆全ニックネーム付き♪

今秋は、製茶日数は少ないのですが2種作っている日が多く、種類は昨秋と同じくらいあります。
1日に2種類あるので、採茶日を表す「○○号」では訳がわからなくなりそうなのと、
ニックネームがあった方が茶葉の特徴を記憶しやすく何かと便利なので、そうしましたっ♪
こちらの記事でも触れています、 ご参照ください。)
ただ、全部ばらばらだとかえって分かりにくくなるのと、同日同原料で大きな特徴があるので、
まず同日同原料でひとつの「ニックネーム」にし、その中の2種類はABで区別しています。
「桂花王A」「桂花王B」のように。


◆AとBの違い

AとBは同じお茶ではありません、製茶の方法が違いますっ☆

同じ日の同原料・同条件下で、ベストだと思われる2通りの方法を同時進行しました。
その結果、どちらの方法がより素晴らしい茶葉になったか、今秋はその研究結果を
ほぼ毎日確認できるという、実は最高のお茶を作り出すためにものすごく理想的で
贅沢で充実のシーズンなのですっ♪(この先やりたくてもここまで出来ないと思う・・・。)

AとBで製茶方法を変えていますので、当然、香りや味わいも同じではありません。
隊員セット中ではあえて等級を分けていませんが、どちらかが頭ひとつかふたつ出ています☆
しかし、兄弟姉妹のような違いで他人ほどの開きではありませんので!(笑笑)
ぜひそれぞれどちらがお好みだったか教えていただけませんか、お願いしまーす♪

ABそれぞれの製茶技術は毎日違い、「どことどこが違う」と単純に説明できるような
ものではありませんので、ご興味がある方はぜひ品茶会にお越しくださいませ。
聞いて聞いて~~~♪(笑笑)


◆目玉がごろごろ

この秋は、おとん曰く『おかしい。なんでだ?どれも好茶だ!極品ばかりだ♪ひいゃあ~~~☆』

通常、シーズン中には好茶とはいえない普通の等級や失敗作も出る。
農作物だから天地が関係する、どんな名人でも毎日好茶に仕上げることはできない。
自分が作ったものが常にどれも最高だと思い込んでいる人なら別だが。(笑笑)
正しい視点と判断力があるなら、おとん過去50年の経験でも記憶にないそうだ。

ただし、山の下の製茶所ができる数年前までは、山の家で全ての茶葉を作っていたから、
その頃は人も茶葉も多く、現在のように2人で『1球入魂☆』できる状況では無かった。
そのため単純に比較することはできないが、もっと昔、まだ電気が来る前にひとつひとつ
手工で作っていた産量の少ない時代を思い出しても、こういう年は信じられないそうだ。

1~7までどのセットにも、この秋の目玉になるような茶葉がごろごろ転がっています♪
この秋は、私、選べない、順番に、飲むっ!(笑笑)


◆並べれば『下位』、でも単独では『極品』

正確に言えば、今秋の中にも好茶といえないものもあった。

まず実験で作った2種は、山に放り投げたい、とにかく気にいらない、燃やしてしまいたい。
とってもじゃないが人様の大切なお金と交換できる代物じゃない、と、ふたりで首を振った。
それから、何度やっても評価が下になる種類がいくつかあり、それぞれにある「ある味わい」
がどうしても許せない、なぜ出たんだ、と、当時(製茶の最中)はふたりとも原因が分からず
肩を落とし、茶友に出せば信用がなくなる、と、ふたりで永久に隠すことに決めたりした。

ところが、それらを「お茶の時間」に単独で飲むと印象が変わった。

審評で他と並べてマイナス点が目に付いてしまう茶葉は、気になるので「お茶の時間」に
何度も単独で飲んでみるのだが、すると、印象が全く変わるのだ。
『ひゃーーー、これは珍しい♪非常に好い!伝統茶として極品だっっ、なんでだ?』byおとん
もちろん、それぞれのマイナス点が消えているわけではないが、それを上回る独特の風味が
目立っていて、マイナス点もその引き立てに感じるほど魅力的である。ある種類など、
その香りと味わいは伝統茶の特徴として非常に珍しく、ここ数年お目にかかっていない、
ひさしぶりに飲んだ気がする、いや、前に飲んだ時はここまではっきり濃く出ていない、
当然この魅力は今秋の中でこの茶葉だけにしかないっ!!!
これは好きな人にはたまらない~~~☆(《第2の心》で登場します)
おとん大喜びしているし。。。

そのとき初めて、今秋のレベルの高さに気付いた。

※隣にあるものの影響や条件の違いで印象が変わることは、茶葉に限らずよくあることです。
 そのため、意識的に条件を変えて何度も審評します。


◆振り返ればそこに『茶王』がいた

作っている最中は、私は「まだひとつも好茶がない」と感じ「このへたくそめ」と落ち込み、
審評しながらおとんは『いや違う、そうではないぞ』と、何度か考え込みながら言っていたが、
それも慰めだろうと私は思っていて、毎日それまでの製茶を振り返って考えては工夫を重ね、
「今日こそは」と邁進し続けた。

そして、振り返ればそこに『茶王』がいた。。。あれ?(笑笑)


◆製茶直後の茶葉は分からない

伝統茶は、仕上がってしばらくは正確な審評ができません。
品質を内部に抑えるように仕上げるため、まだ標準状態になっていないからです。
(こちらの記事もご参考ください「2011年♪年納め審評会」 )

加工中、ものすごい香気で期待満満だったのに、仕上がってみたらあれれ・・・?
ということはよくあります。『いや、こんなはずでは・・・』と不安になることもしばしば。
また、その逆もあります。が、その段階ではまだ分かりません!
日にちが経つごとに姿を見せ始めますが、そこには個体差があり、シーズン全体が安定した
標準になるまでは日数が必要で、それまでは加工中や仕上げ前の状態(そこで本質が分かる)
の記録や記憶と合わせて観察していきます。

シーズン中に「ひとつも好茶がない」と感じるのは、作っている最中で入り込んでいるから
まあ当然なのですが、それ以外にこういう理由もあるのです☆

ということで、振り返ればそこに。。。ということになる、というお話しでした♪(笑笑)

ちなみに、もしも仕上がり直後に『どれよりも好香』だったら?
それは警戒香っっっ。実はその茶葉が将来的に一番「キケン」な場合が多い・・・です。


◆『茶王』がいっぱいっっっ☆

全製茶終了後の最終審評中。
好茶が連続する今秋の結果に、おとん上機嫌。。。突然、おとんが発狂したーーー♪(笑笑)

なんと、そこにいたのは、茶葉市場が開放される前、80年代の『茶王』☆
おとんの大好物ーーー♪
まさしく『これぞ鉄観音!』
伝承の伝統鉄観音の『王道』だー☆(《第5の心》《第6の心》で登場します)

それは、茶葉市場開放後の90年代でも王道の『茶王』☆
さらには、2000年代に入ってからの近代の『茶王』が☆(《第3、第4》あたりで登場)
ところが、それら全てを圧倒する異次元の『茶王』が生まれていたー☆(《第6、7》で登場)
まだいたーっ、茶王を超える幻の茶王『特王』☆ついに光臨!!!うわあぁぁ♪(オプションで)

もお~~、おとん頭パニック、心ふらふら、足取りるんるん、歌なんか歌っちゃってるよおー♪
嬉しくって元気になっちゃって毎日大変な興奮ぶり!!!

(※おとんが言う『茶王』は、政府主催の国家級茶王賽で基準になる、国家標準の茶王です。
  各団体や各市場等の私設茶王賽で基準にする、地方標準や企業標準の茶王ではありません。)


◆おとんと茶王

おとんが初めて茶王になったのは、まだ茶葉市場が開放される前、80年代の政府主催の茶王賽。
90年代になって、茶葉市場開放後の政府主催の茶王賽でも、何度か茶王になっている。
2000年代に入ると茶王賽の目的も少しずつ変化してきたが、2000年代の初めで出すと
また茶王になり、政府からもう出すなと言われた。(笑笑)
(茶王賽の目的は、農民たちの意識や技術の向上を促進し、より多くの人へチャンスを作り、
茶葉市場を活性化し、地域全体を盛り上げ、人々の生活を豊かにする、等々、そのためには
同じ人が何度も茶王になっても意義がない)
代わりに審評に呼ばれる機会が多くなり、同時に、福建省安渓の茶科所(茶叶科学研究所)の
客席専門家でもあるので、毎月安渓内各産地へ呼ばれて数百~数千人相手にマイクを持って
『講課』(製茶技術の総合講義講演:品種の選び方から苗の増やし方から土壌の選び方から
製茶技術の細部に至るまで)をし、これまでに講課した場所は安渓内で300以上(今秋も
製茶前に西坪で講課していたが、その映像を見るまで私は何年もこの話しをずっと本気で
聞いていない、だって普段のおとんから想像できない)さらに、出るなと言われてから10年以上、
茶王賽へ出品する人へ茶葉を提供し続けている。

そんなことで、『茶王』にはなかなか詳しい。
また、時代によって求められる『茶王』の変化にも詳しい。


◆おとんの大好物♪80年代茶王

もう市場では、80年~90年代当時の『茶王』のような鉄観音をみることはなくなり、
解放後の現代の市場で求められる鉄観音はずいぶん変わってしまったが、おとん個人が
大好きなのは、やはりその頃の鉄観音。
代々伝承されてきた鉄観音の王道中の王道、伝統安渓鉄観音☆

その「伝承の茶王」の香気滋味その風格は、おとんの人生で忘れられるものではない様子。
確かおじいも、80近くなっても、製茶中にそういう系統の香気が茶葉に出ると、
いつもは製茶中は危ないから側に来ないのだが、いつのまにかすうっと私の横にいて
『これこれ!』と満面の笑みで竹笊を指で差しながら『気をつけろ♪』とアイコンタクトをし、
ニコニコニコニコいつまでも茶葉の香りをかいでいた。無意識に反応してしまう様子だった。

おとんが最初に茶王になった80年代、時代背景も茶葉市場も今とは大きく違う時代、
そこで認められ多くの人に求められ愛されていたのは、「伝承の伝統安渓鉄観音」だった。
その頃は、それが『鉄観音』だった。
それは、90年代はもちろん、私がおとんと出会った2000年代最初の頃もまだ続く。
しかし、その頃すでに状況は変わり始め、その後数年で市場は大きく変わっていく。
そして、現在の市場で求められている鉄観音は、それとは違うものである。

でもおとんはそれが大好きで、飲みたくて仕方ないのだが、飲みたくて飲めるような茶葉ではない。
悔しいことに、狙っても狙っても、狙って作れるようなものではないのである。

「その香り」が出たときのおとんの反応は、はっきり言って普通じゃない。
「その味わい」に触れたおとんは、大変失礼ながら、ちょっと狂気じみている。。。(笑笑)

11秋、全ての製茶が終了した最終審評中。。。おとんが発狂したーー♪『ひいゃあああ~~☆』

『愛子、どうやって作った?!』
私は、未だに、どうしてこの茶葉を作れたのか、分からない。


◆伝統茶は帯梗

『帯梗(茎付き)=毛茶』ではありません。

伝統鉄観音は、帯梗(茎付き)でなければ不完全。
茎を取ったら完全な伝統鉄観音ではなくなります☆

伝統鉄観音は、毛茶(精製前)も成品(精製後)も帯梗(茎付き)です。
『毛茶』は精製前の状態のことで、その状態は茶種や立場や目的によって異なります。
例えば、碧螺春の毛茶は炒る直前の状態、まだ生の葉っぱです。(毛茶の説明はいずれまた。)

2000年代最初の頃まで、政府主催の国家級の茶王賽では全て帯梗(茎付き)でした。
その頃はまだ、伝統鉄観音が基準だったから。現代鉄観音は審査対象外でした。
茶王賽でも茎を取り除くようになったのは、2000年代に入ってから。
茎を取り除くのは、もとはビジネスの方法。(その話しも長くなるのでまた別の機会に。)

とにかく、おとん鉄観音は帯梗(茎付き)で完成状態です♪『毛茶』ではありません☆
(※一葉王は、製茶法が違うため例外です。)


◆茎があるからおいしい

好い茶樹の梗(茎)はおいしいです♪
アミノ酸類が多く栄養が豊富で自然な甘みがあります。
帯梗(茎付き)の伝統鉄観音は、香気も滋味も豊かでバランスが好く、煎も長く続きます。
仕上がった茶葉から茎を取り除いてしまうと、それらは無くなってしまいます。

ただし、現代法で仕上げた鉄観音は、茎は取り除いた方が好いです。(その理由は別の機会に)

伝統茶の製茶人なら口を揃えてこう言います、『茎を取るのは浪費だ』。
本当に好い茶樹で、本当に好い技術だったら、茎を取ってしまうのは勿体ない。
それはまるで、おいしい骨付き肉をたくさんいただいたのに、わざわざ骨を取り除いて
取り出した肉の部分だけでスープを作っている。。。みたいな感じ。

茎を見れば分かります!
おいしい茎にしか、おいしい茶葉は生りませんっ♪


◆帯梗は自信の証

実は、帯梗(茎付き)で出せるということは、自信がなければできないこと☆
なぜなら、茎を見れば原料も技術も分かってしまうから!!!
製茶技術はもちろん、品種も、年齢も、環境も、土壌も、肥料も、気候も、管理も。。。
逆に、茎を取り除けば、それらは一般には分からなくなります。


◆《各セット》ナビ情報、始まるよ~♪

『先入観無くまず自分で飲んでみたいっ!』という方は、ここから先は読まないでね☆

美術鑑賞するときや旅行するとき、何も下調べしないで自分の感覚だけで飛び込んでいく
楽しみ方もあって、私はそういうのが大好きだけれど、それは何度もチャンスがあるときに
「また次があるから」と思いっきりいけるのかもしれない。
もしもそのチャンスが限られているなら、ちょっとした前情報やガイドがあったほうが、
そこに行き着くまでの楽しみが何倍にも膨らんだり、待ちに待ったその時間をより充実させ
堪能することができるかもしれない。

一昔前だったら今よりもっと少ない予算でたくさん詰められたけれど、今は日本人にとっても
高価なものになってしまったから。。。
みなさんとその1杯との一期一会の縁、ここから先は、その色添えになったら嬉しいです♪

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●《第1の心》
《第1の心》は秋の顔♪
今秋のトップバッターは、まるで3色の名峰!!!

【秋桜(コスモス)】
誰からも愛される山には、明るい日差しと眼下に爽やかな野花が咲き広がり、新鮮な香りと
どこか懐かしい『ほっ♪』とする芳ばしさが漂ってきて、今日もお散歩に出かけたくなります。
・朝起きた時や何かを始めたい気分のとき、お茶会のオープニングに笑顔広がるお勧めの一杯♪

【愁山香A・B】
どっしりとそびえ立つ山には、一歩入れば秋の香りが満載で、きっと昔から変わらないであろう
やさしく包み込まれる森林の呼吸に、深く美しい紅葉の大自然が見えてきます。
・静かに想いを巡らせ大切な時間をゆっくり過ごしたいときに、お菓子との相性も好い自然の優しさ♪

【龍眼花A】
秘密の小道を進む小さな山には、時々珍しい果花が咲くのです、その香りに目覚める冬蜂たちが
運ぶ甘い花粉が降りかかった茶樹からは、なんとも不思議な秘密の蜜の味がしてきました。
・まどろみの明るい午後、夢から起こしてくれるのはちょっぴり刺激的な花蜜の時間♪

ここは全ての《心の隊員》が飲んでくださるので、少し丁寧にご紹介!
隊長お気に入りの1セット☆4種8袋入っています、みなさまどれがお好みですか~~♪

(ここから先はダッシュで書きます、よろしく。笑笑)
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●《第2の心》

ここには、非常におもしろい茶葉が入っています!!!

【龍眼花B】(《第1の心》ご参照ください)
まずは秘密の山の続きから。。。小憎たらしいくらい(笑笑)魅力の秘蜜です。

【樹酪】
好きな人はたまらないであろう心に残る重厚感、珍しい逸品☆
おとんは『[女乃]油![女乃]油!うん、[女乃]油~!ふあ~♪』そればっかり言ってた。(笑笑)
([女乃]油=バターのこと)
非常に充足しておりご飯食べた後でも負けない強さはその後強烈な回甘に変わる。
個性強い食事の後やストレスを感じているときにお勧めしたい、ある体質の人には『ググッ☆』と来るはず。

【錦森王A】
鮮やかな秋の王が登場!ふおお、来たあああーーー☆
ぷるんと滑らかでどこまでも柔らかく球体で、甘い。。。いきなり世界が変わりました♪

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●《第3の心》

ふたつ王の組み合わせ!!ぐんと世界感が変わりますっ☆

【錦森王B】(《第2の心》ご参照ください)
華やかで高貴な香り。。。まろやかな茶湯は深く深く甘く、まだまだ延々と続く。。。
もうお菓子は必要ない。

【月峰王A】
韵の強さがまたひと際上がった。何の香りか、大気に乗って夜の山の香りが流れてくる、花、樹、土。。。
夜の山山を照らす月光のよう、静かに、澄んで、響く、シャープなミネラル感、大地。。。
これは、おとんのあの山の味だ。

おもしろいのは、このふたつ!!
ほたかげさんが「同調」やすい香気に私が「触れ」にくかったり、またその逆だったり、、
私が「同調」しやすい味わいにほたかげさんが「触れ」にくかったり、またその逆だったり、
すごく不思議でおもしろかった。さあ、どっちがどっちでしょう~♪
そして、あなたはどっち?(笑笑)

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●《第4の心》

もしも「あれ」が出なければ、このふたつが今秋の茶王だったことでしょう☆
対照的なふたつの王。。。昼と夜、陰と陽、動と静、華と響。。。違う美しさ、どちらも魅力。

【月峰王B】(《第3の心》ご参照ください)
月夜に山の稜線が浮かぶ、静寂でありながら壮大な夜に包まれている。
自然に瞑想へ入っていくようだ。。。誰も知らない世界へ連れて行ってくれる。
高山の月光のような茶湯。。。

【虹蜜王A】
美しい、とにかく美しい、キラキラピカピカ輝いて眩しすぎる☆
すごい、その茶湯は『油』のようにぷるぷるぺたぺた、キャンディーにも負けていない。
ひとくち飲めば七色に輝く蜜月のようにからみつく蜜に口中が支配されてしまう。。。甘~い恋の味♪

【虹蜜王C】
これはサービス茶葉です♪
実はこの茶葉、第2揺青に置いてけぼりを食った2笊!!(違う場所に置いていたため)
その日の作業全てが終わって気が付いた・・・忘れていた・・・時すでに遅し。
仕方なく2笊で揺青。当然AにもBにも混ぜられない、なのでC☆
本来は【虹蜜王B】になるはずでした。
おかげで、Bと第2揺青の開始タイミングを変えたらどうなる?という実験ができた(笑笑)、
けど量が少なすぎて外形が作れない。なので隊員茶にするには気が引ける・・・。
そこでこのセットが登場する。
上の2種ではまだ枠があり、しかしもうひとつは入らない。
思い切ってこれをサービス茶にしちゃったら?しちゃえしちゃえ!入れちゃったー。
外形は悪くても品質は【虹蜜王】です☆

ということで、この《第4の心》が実は一番お徳でーすっ♪

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●《第5の心》

さあ、ついにおとん発狂ーー♪の「あれ」が登場します。

【虹蜜王B】(《第4の心》ご参照ください)
ものすごいです、このキラキラ蜜蜜度、お目めがぱちぱちする~☆
実はこの日(22号)は、どうしても好い茶葉にしあげたかった。
大切な人の結婚式でした、中国の山の上から彼女の幸せを祈り、心を込めて作りました。
記念日の茶葉だから、少し緊張していました。
それが功を奏したのか、飲んだことないような美しいお茶にしあがって、かなりびっくり☆
蜜月みたいにキラキラ甘甘の美しい茶湯、純粋で眩い恋の味♪(笑笑)

【伝承桂花王A】(この記事の前半でたくさん書きました!そちらをご覧ください。)
これぞ王道中の王道、「THE☆鉄・観・音」
◆『茶王』がいっぱいっっっ☆
◆おとんの大好物♪80年代茶王

【観音熟】※熟香型
これだけは、実はまだデビュー準備中。。。「未公開茶葉」です~っっ☆
まだ少し早いのですが飲める時期が近づいています。
普通の焙火とは違います、「だんだん」さすがおとんの息子☆また腕を上げましたあーーっ!!!
《第5の心》まで来てくれた茶友に感謝を込め、ほっと一息ついていただきましょう~♪
宣伝も兼ねて(笑笑)2袋入れちゃいました。デビューしたら飲んでね。うふふ。

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●《第6の心》

まったくタイプ違いの今秋の「ふたつの茶王」!!
ひとつは『うおおお☆』と体が熱く反応する。
ひとつは知らないうちに違う空間に連れていかれる。
もうどうでもいい。。。選べません。(笑笑)

【伝承桂花王B】(《第5の心》ご参照ください)
もう、すごい。としか言いようがない。
これが『鉄観音』、これが伝承の紅芽鉄観音。
本当はこのお茶を、この鉄観音の味わいを、茶友のみんなに知ってもらいたい。
多くの人に、覚えていてもらいたい。

【銀河王A】
このお茶がどんなお茶に仕上がるのか、最初に鮮葉の香気をかいだときから、
一番興味があったのはこの私だ。
まずはこちらの記事「宇宙の中で作るお茶」 をご覧下さい。

このお茶は、よくわからない。
すごすぎて、なんだかよく分からない。
最初はおとんも『???』で反応がなく、私も「???」で(私は自分の中の潜在的な
期待感が出てこないように、わざと欠点を探そうとするのだが)、ほたかげさんも
2回飲んでも最初は『???』。
問題は、その後だ。
すごいんだよ、これが、多分、規模が大きすぎて、気が付かないのかも。
まるで銀河、宇宙に広がる光、意識レベルではなく、そこにあるのが自然?
香りも甘みも深みもなにもかも。。。とにかく鉄観音が持つもの全てがそこに「在る」。
なのに、「在る」のに最初は気が付かない。
自分がその中に入ってしまっている感覚?
例えば、すごい光の中にいるのにすでにその中にいてそれを光とは意識してしていない状態。
例えば、大宇宙の空間に浮かんでいるのに普通になっていてそんな感覚がまったくない状態。
完全に呑まれてる?その中の一部になってしまっている?状態なのか?
最初に香気をかいだときから、最初にひとくち飲んだ時から、それらを意識が反応する前に、
自分がそこに入っちゃっている???
そんな感じの状態。。。になっている。
分からない。
とにかく、おいしい。
何がおいしいのかよく分からなくなるくらい、おいしい。体が「おいしい」状態になる。

全部がそこに「在る」。自分の存在もその中の一部のよう。。。このお茶、すごい。

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●《第7の心》

【銀河王A・B】
茶湯が、まるで銀河。宇宙の光が湯に吸収されてしまっているかのよう。遥かで、究極に美しい。
作っているときの心音が、今でも聞こえてくる。。。あの香気、あの夜、あの感覚。。。
なんでこんなお茶ができたのだろう。

こういうのはもう二度と作れないような気がする。
こんなお茶が飲める日が来るなんて。。。ありがとう。。。

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今秋も、またとんでもないお茶ができちゃいました。書いているだけで製茶級に疲れた。(笑笑)

11秋 《心の隊員オプションセット》ご紹介♪に続く(しばらくお待ちください、ダウン中)

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