合宿品茶会♪１２秋おとん鉄観音

愛子隊長、ご参加の隊員の皆様ありがとうございました。

皆さんでワイワイ言いながらいただくお茶は、いつもながら他のなにものにも変えられない濃厚で楽しい時間です。

品茶会から2週間たって思い出すと、一番印象深かったのは『野瀞（のとろ）王』でした。
温めた蓋碗の蓋とお椀からにじむ香りの中に見えたのは

目！でした。蓋のすきまからぎょろりとした目が見えました。

このお茶、なにかいる。
お茶妖怪が潜んでいる。
未熟だけど華やかさをもった味と香りが垣間見える。

熱湯を注ぐとだんだん姿を現してくれるけど、まだまだ全貌は見えない。
もっと長い年月をかけて探ると、とてつもないお茶に変化するかもしれない。

「そう、このコなんかあるでしょ。トトロみたいなの。だからね野瀞ってつけたの」

そっか～！うんうん、わかるわかる。
きっといつか夜空を飛び回らせてくれるような気がする。

お茶に『目』を見たのは初めてでした。

蝦餃隊員ーっっ♪こちらこそお忙しい中お越しくださりありがとうございました～☆
仕上がるまでの長い道程を経て、みなさまと一緒に飲める日は、非常に感慨深く、最高の歓びがあります。

品茶会、このあともいくつか候補日があったのですが、結果この週末だけの開催でした。
次の秋は、早めにお届けして、品茶会が数回できるようにしたいっっ！
ので、今から年末までの各方面調整頑張っています☆

『野瀞（のとろ）王』好かったですか！嬉しいーーありがとうございます♪

瀞、という字を出してくれたのは、ほたかげさん！
彼と私のイメージは似ていて、言いたい感じはほぼ同じだったの。
想像の中では、ほたかげさんは渓流（だったかな）の秘密の瀞の部分で、私は山の上でひっそり蠢く湖。あはは♪

＞お茶に『目』を見たのは初めてでした。

ですよねーー♪
気がつく人しか気がつかない感じの!！！

私のイメージは、湖のおっきな目☆
山の上、森の奥、昔から人知れずある、天然の深～く静か～な湖、
波は静かだけど、水は底のほうでゆっくりうごめいているの、
その湖は生きていて、水面におっきな目が開いている☆☆
その横を通り過ぎた人は、大昔から何人もいるんだけど、みんなその目に見られていることには気がつかないんだ。
水面におっきな目が開くとき、ゆっくり瞬きするとき、人はそれをさざ波だと感じるみたい、
『おや、風が出てきたぞ、早く山を降りなくちゃ』、くらいに。
まるで森の主みたいな感じの目、気がつかれないことを楽しんでいるの。。。ぎょろり、にやり～～、って☆
でも、鳥たちや、大木たち、そこで水を飲む動物たちは、みんな知っているんだ、
それから宙も、いつも見つめ合っている♪

野性味が風味に強く出ていて、その出方や存在感が『瀞』のイメージに非常に近い、で、「野瀞」。
の、と、ろ。。。ぎゃははー、読み方もトトロに似ている～～♪決定☆って感じでした。（笑笑）

＞このお茶、なにかいる。

ですよね！！！
なんか棲んでいる、、、そんな感じ☆
訴えかけてくる感じがします、、、不思議なお茶。
おとんは、飲んでしばら～く考えていて、『なんで成功したんだ？』ってまた黙って考え込んでいましたよ。
で、最後は『このお茶、どうやって作ったの？』って、いつも聞く。
おとん、ここまではやったことないんですって。
製茶には、これ以上やったら壊れる、という常識みたいのがあって、ここまで踏み込む方法はその常識内にないので、おとんは試したことがなかったのね。
だから作っている時、横で見ているおとんは、心の中でもう投げていた、視線が『ぁぁ、終わった、もったいない』って感じで。
私は気がついていたけれど、でも、お構いなし進めていました、私常識ないから、あはは。
で、結果、こうなった♪
あれ。。。もしかして、誰も知らない世界に踏み込んじゃった？！？！（笑笑）

野性味が強いし、独特な雰囲気があるので、どんな老茶になっていくのか、個人的にもとっても楽しみ♪
１０００日後、２０００日後、３０００日後。。。ぜひぜひ一緒に飲んでみましょうね。
どんなお茶妖怪たちが出てくることやら。。。うふふ、楽しみですね～～☆