- 2015-05-12 11:59
- 15春天♪鉄観音
晴れーーーっっ、わーい♪
本日はこれ!
14春【HappyTree王】。 昨春おとんが作ったお茶♪
おとんが、『野味がある!飲めば飲むほど好きになる~!!』と、昨春好んで飲んでいた。
このお茶は、今日摘む樹の少し下、崖っぷちのような急斜面「論下」の茶樹。
今日摘む樹の、数年後に植えられた。
年齢と場所はちょっと違うけど、おとなりさんだし、同じ山なので、味わいは共通しているものがある☆
飲みながら、本日の茶葉の動きを、イメージトレーニング!
道具たち準備したら、山へ行く。
いざ、「論上」へ!
まず、製茶所とは逆方面に山を下りる。
↑降りてきた場所を振り返ると、こんな感じ。
バイクも入って来られない、歩いてしか通れない、こういう場所をしばらく突っ切って、黙々と歩く。
公路が見えてきた。
公路まで降りたら、それを越えて、向こうの山を上る。
だいぶん登ってきた、上りのバイク路。
左右に覆い茂る雑草は、背丈より高い、それをかき分けて進む。
左側は崖っぷち。
このあたり一帯は、四輪車が入ってこれるような場所ではない。
雑草のバイク路を通り抜けると、少し開ける。
辺りを観察しながら、黙々と登る。
向こうの山の上の方に看板が見える、アップしてみると。。。
アップ→
『○○会社、緑色基地』。(※『無汚染で安全な専用茶園』、みたいな感じ)
この会社が、『はい、ここがうちの茶園です!』と写真に撮って、広告に使ったり、お客さんに見せたりする。
の、だがぁ、、、。
このあたりで本当にそうであることは、、、ほとんどない。
多くは『看板立てる場所をレンタル』。
シィィィ~~。。。だよ。まあ、私が言わなくても、全国的によくあることで、産地の人間はみんな知っているけど。
そうだーーッッ。
少し前、とんでもないことがあったんだよーーーッッ。
ある茶葉会社が、大体的な広告をした。
パンフレットには自然感溢れる好いイメージの写真がたくさん、『私たちの基地(茶園)の環境の好さ』をアピール。
そこに写っていた写真は、な・な・なんと!!!
みなさんもよくご存知。。。
おとんの山の家ーーーッッ☆&家周りの風景。
そこに、知らない会社の看板が立っている~~~!!!
おとん&おとん家族、びっくり仰天ーーーっっ。。。見たことも聞いたこともない会社。。。
看板は、高度な合成か、あるいは、急いで立てて写真撮って取り外した、ってところ。
どちらにしても、誰も居ないうちに勝手に来て、勝手に写真撮られた。
ここ数年は、山の家に誰も住んでいない期間があるので、可能だ。
まあ、、、こういうのも、以前から全国的に普通にあることで、、、。
腹がたったところで、やられた農民側は、ただ黙っているしかないのが現状。
ここの看板の場所も、『その会社の茶園ではない、ここの持ち主は昔から知り合いだよ。』byおとん
下の方の茶園で、『茶摘み』している。
もちろん「機械摘み」。今現在、手で摘んでいる光景なんて、まず見られない。
機械は、手摘みに比べ、 同じ時間&少ない人件費で、数100倍以上の量が摘める。
ちょうど、女性が摘み取った茶葉をまとめた袋を、男性が運び始めたところ。
↓分かる?(画像ほぼ中央)、アップ。。。
→アップ→
周りを見渡してみると、向こうの山の方でもひとり茶摘みしている。
↓見えるかしら?(画像ほぼ中央)
→アップ→
→更にアップ→
私がこの土地に来始めた頃は、時期になれば、見渡すかぎり山々は茶摘みの人で埋め尽くされるようだった。
その数、何万どころではない、何十万人!!!
そんな大勢一体どこから集まって来たのかと、圧倒されるくらい、どこの山も茶摘みの人で溢れていた。
たった10年程前の話しなのに、今は、山で人を見かける方が珍しい。
そして、茶摘み時期の今、山で見かけるのは、機械で摘んでいる人&それを運ぶ人。。。
しばらく歩きやすいバイク路、左側は崖。
歩きながら辺りを観察。
下の方の茶園にいる女性は、また茶摘みを開始。
摘む、というより、刈り取り。。。
さっきの男性が、茶袋を担いで、こちらに登ってくる。
↓画像左下の方。
→アップ→
下の茶園から、上のバイク路においてあるバイクまで、担いで運んでいるところ。
うわあ~~、いつ見てもすごいなあ。。。足腰がしっかり鍛えられていて、びくともしていない、見事な体幹。
あれ、すっごく重いんだよ、多分100斤(50㎏)位はある。
バイク路を離れ、再び道なき道、茶園の中を茶樹をかき分けながら、登る。
しばらくひたすら登る、すると。。。
「論上」が、見えてきたーー♪
↓見えた?画像真ん中の山。
電柱みたいのが立っている山が「論山」。
あの山の頂上☆
そこが、「論上」ー♪
「論上」の茶樹も見えたーーー♪
↓ここ、てっぺん。
→アップ→
あともう少しっ!
今いる山を少し下りて、「論山」との間にもうひとつある小山の山頂を山脈伝いに越えて、そこを下りたら、
ラスト、登るっっ!!!
目前まできた。
今いる場所が、「論下」。論下から論上を見上げている。
到着~☆
「論上」です!
私が指定している地点のひとつ。
ここは、山のてっぺん。
ここの茶樹の味が、おとんも私も大好き。
「特別な香りと味」がする。
この頂上から数段までが、地点「論上」。
今日は、その中でも、この「てっぺん=論上頂」だけで作る☆
茶葉のフチが茶色くなっているのを所々で見かける、これ、正常な反応!
風が強い場所の証拠ね、風で茶葉同士が擦れるから☆
多くはこんな感じ。。。好い成熟具合~♪
ここの下の「論下」の茶樹たちも素晴らしい。
のだが、作れない、、、優先順位の上位から外れる。
いつか作りたいなぁ~、作れる日、いつか来るかなぁ~。
まだ誰も到着していない。。。おかんが、4人連れて来ることになっている。
おとんに電話で確認。出発してすでに数時間経っている、そろそろ到着する頃。
岩がゴロゴロ。。。ここは、もともと岩だらけの場所だった。
開拓した際、掘って砕いた岩を、そのまま利用。
『もともとそこにあったものだから。』byおとん
ひとり、山のてっぺんに立つ。
この山も、またひとり。
四面が、谷。
周りの峰から少し外れ、単独で立っている。
山とふたり。
ここは、風が強い。
陽光が強い。
空が壮大。
宇宙が広がる。
大地が、果てしない。
地球に、立っている。
空の中にいる。
私、宇宙の中にいる。
ここにいると、飛べる気がする。
香りが立っている。
どこからだ。
花の蜜のような香りが、風に乗って、私の周りを舞っている。
茶葉だ!
論上の香りだ!!
春鉄の香りだ!!!
あああーーー、今日の、とっても好いお茶になりそうーーーっっ♪
きたきた。
おかんたちの姿が見えた。
分かるかな?↓画像ほぼ中央。
→アップ→
さっき私が歩いてきたあたりを、同じように歩いて、こっちに向かってきている。
バイク路も人路もない急斜面の茶園の中を、茶樹の合間を縫って一歩一歩足場を確保しながらなので、
近くにいるように見えるが時間はかかる。
おかんたちは、山の下の製茶所から、↓あっちの山の方から歩いてここまで、 数時間かけて来た。
ここからだと、おとんの山の家の方が近い。おとんの家も見えないけど、画像右上の奥の方。
標高は、おとんの山の家の方が、ここよりも高い。
まもなく到着♪
→アップ→
全員到着☆
さっそく『採茶』開始。
すでにおとんおかんから、摘みの標準を伝統的な方法にするよう、具体的な説明と指示を受けている。
それができる地元の『高手(名人)』の4人+おかん。
説明しないと、製茶所と同じ標準で摘まれてしまう。
私も直接見て、この目で確認して、しばし監督。
赤っぽいベスト来ている↓のが、おかん♪
場所案内&監督兼ねて来てくれた。
おかんが摘んだ茶葉、標準が揃っていてきれい。この道50年以上、本物の名人☆
しばらく確認して、私は先に山を下りる。
おかんがいるから、大丈夫、あとを任せる。
本日のお茶たち!家で待ってるよー♪
ああ~~、風~~、太陽~~、空~~~、宇っっ宙ーーー☆
論上、またね!!
ずっとここにいたけれど、そういうわけにはいかない。
私、いつかここで、夜を明かしたい。
でも、今は早く帰って、私は茶葉を迎え入れる準備しないと。
茶葉が家に到着したら、そのあとの加工はひとりでする。
今春も、誰も手伝ってくれる人はいない。
水が多い、気温も高い。
さあ、どうする、愛子隊長!!!(笑笑)
おとんから電話。
家に着いたが、鍵がなくて家に入れない?
おっとっと、そうか。。。待っててねー、今すぐ帰るーー。
おかん、任せた☆
早足ーーーっっ。
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Comments:2
- ふじたま 2015-07-03 (金) 00:28
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すごいなぁ、ほんとに宇宙と交信できる茶園ですね。
お茶の香りの向こうに、風景が見えてきそうです。 - 愛子 2015-07-05 (日) 08:56
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ふじたまさん!
本当にすごいですよねぇ~~。
見渡す限りどこまでも、眼下は茶園・目線は稜線・上は空、だけ!!!
谷風が上がると、本当に体が浮き上がって宇宙に行けちゃう気がしますよ~☆いつか満天の星空の夜、ここの茶樹たちの間で大の字で寝ころがり、
星星と月が太陽に変わるまでずっと、宇宙と交信していたいなあ。。。(笑笑)この画像を見てこの日の茶葉を飲む茶友の心は、きっと論上に行けるはず!!!
ぜひ試してみてくださいねー♪
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