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2011年07月

出発しましたっ♪

2011《碧の宝茶箱》 品茶希望隊員、大募集中ーーー☆
まだまだ大募集中ですっ!ぜひご検討いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたしますっ♪
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宝の隊員のみなさま!

《碧の宝茶箱》初回一斉発送分、昨日19日に無事出発しましたあーーー!!!
本日か明日には全員届きます。。。うおおおーーーっ、やったやったあああ~~~♪(笑笑)

しかし、うわぁ、、、今回は5月に春の鉄観音に出発したまま突然帰国が2週間延長して
帰国できたのが想定外の7月に入ってからだったので、そこから碧螺春の作業にかかって
でも日中は仕事があるので夜な夜なひとり作業ではさすがに追いつかなくて、おまけに
日数が無いから作業メンバーも少なくて、、、ぅぉぉ無理かぁ、、、と思ったのですが、
幸か不幸か今年も《碧の宝茶箱》を品茶してくれる茶友は・・・ぜんぜん増えなくて・・・ハハハ。
現段階で東山おとん碧螺春 「宝の隊員」はひとつのテーブルを囲める人数です。
んー、でもそのおかげで初回の一斉発送分の作業が間に合った・・・という訳で、アハ。(苦笑)
ダメッ。
まだまだ!
あきらめちゃダメだ!!
きっとまだ募集記事に気付いていない茶友もいるはず、うん。
まずはとにかく楽しみに待ってくれていた初回の宝の隊員へは約束通りお届けできたっ!
よっしゃあああーーー☆

すっっっごいかわいい~の♪行きますよお!!!お楽しみにねーーー☆(笑笑)

桜の風呂敷を開けて。。。《碧の宝茶箱》を開けて。。。1箱の中身を全部広げると↓↓↓こんな感じーーー♪
RIMG0171 RIMG0182
                                         撮影 by kimi

10日はkimiとふたりで、12日から3日間mire&名古屋のお茶怪獣が駆けつけてくれて3人合宿、
16日・18日はkimiとふたり、他の日は帰国してからずっとひとり合宿(ん?ひとりは合宿って言わないか?笑笑)
その前の5月のほたかげさん&mireとの審査&調合合宿(ここに画像が出ています!) から始まって。。。
そんなこんなで、やっぱり今回もみんなでがんばりましたーっ♪

◆届いたらまず中身の確認を!

届きましたら、飲む前にまずは中身の確認ですよ、忘れずに☆
今回は特に小さな「愛の三角テント型5g袋」がいっぱい出てきますし、
碧螺春は5種類の名称が似ているので(分前・明前前期・明前後期・明后前期・明后後期)
しっかり確認してくださいね。間違い等発見されましたらいつでもご連絡くださいませ。
ご協力をどうぞよろしくお願いいたします♪

◆送料は宛名ラベルでご確認を!

包装と一緒に宛名ラベルもバリバリ破って捨ててしまうと送料が分からなくなります、ご注意を☆
送料は距離と重量によって違いますので、各自宛名ラベルで確認してお茶代に足してくださいませ。
もしもの時はこちらの控えで確認できますのでご連絡くださいね♪

◆《宝茶箱》メールへのご返信はこれからです、、、スミマセン~。

毎度失礼ながらメールのご返信を後回にして、お届け実現するために作業優先していました。
茶友の人数が少ないだけに、おひとりおひとりのメールが本当にありがたくて、全て心に残っています。
数年ぶりに連絡くださった茶友や、初めての茶友もいらっしゃって、とっても嬉しかったあ~~♪
もちろんいつもの茶友も、本当にどうもありがとうございました。
これからおひとりずつお返事してまいりますので、どうか待っていてくださいませね。
先に《碧の宝茶箱》が届いちゃいますが。。。お許しを~~~。


それでは、まずは初回一斉発送分出発しましたのご報告でした。。。ばんざーい♪(笑笑)

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【数量限定】2011碧螺春《宝茶箱》品茶希望者☆大募集~♪

【お願い】次の記事も合わせてご一読ください。
    ・探しています♪碧螺春仲間
    ・龍井のない春
    ・2011東山おとん碧螺春
    ・筋金入りの職人気質

お待たせいたしましたーーーっっっ、2011東山おとんの洞庭碧螺春~~~♪
ばっちり追熟させしっかり安定状態に入り、いよいよ出陣タイミングが来ましたっ!
夏だ夏だあーー、碧螺春飲むぞーー、やったああ~~☆
今春は龍井がなく碧螺春だけなので・・・・・・緑茶好きな方はぜひ「重箱」でお願いします~っ♪(笑笑)

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【数量限定】◆2011年《碧の宝茶箱》◆ 30000円(送料別) 5種:計115g(5g×18・25g×1)
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↑↑↑終了したら「終了~☆」と追記していきます↑↑↑


今春の碧螺春はすごいです。
心に残ります。

筆頭すべきは、なんといっても茶葉が素晴らしい。
5種類に分けたどの種類も、その特徴がはっきりと分かりやすく、5種類とも風格がある。
しかも、それぞれがその時期のおいしさを十分に発揮していてどれも堪能できる、どれもが好い。
この結果がなによりも嬉しい。

特記したいのは、その茶葉すべてを、おとんとおかんが昨春のコストで計算して分けてくれた。
この一年で物価も工人費も大きく上がり、碧螺春の取引市場価格も今春は大きく上がったのに。
おとんおかん曰く、
『大地震でとても辛い想いをしている日本の茶友のために、自分達にできるせめてものこと』
あの大地震は、初摘みの日の数日前に発生した。
被災地には、おとんの碧螺春を長い間応援してくれて毎年楽しみに飲み続けてくれた茶友もいる。

包装状態も気合入っています!
5種類中4種は、すべて5g包装でお届けしようとがんばっています。(継続中)
箱の中からあの5g袋(愛の三角テント型~♪)がいっぱい出てきますよおおーーー♪
まさに宝茶箱☆

今春は単品でもお分けいたします!
《碧の宝茶箱》で5種類飲んでみて、お気に入りをぜひ単品で飲んでくださいませ。
お願いいたします☆


それでは、セット内容の詳細、ご紹介~♪(昨春よりグラム数多いです!)
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【数量限定】◆2011《碧の宝茶箱》◆ 30000円(送料別) 
         
2011東山洞庭碧螺春5種:計115g (5g×18・25g×1)     

  1.初釜★【分前☆】  5g×1  byおとん     / 0317&18
  2. 【明前 前期☆】  5g×5  byおとん     / 0322~29
  3. 【明前 後期☆】  5g×4  by愛子      / 0330~0406
  4. 【明后 前期】    5g×8   by愛子&おとん / 0407~12&13~15                 
  5. 【明后 後期】   25g×1  byおとん     / 0416~20

  ※地点は5種とも全果樹園mix(楊梅の森・筍子の山・花の横山・枇杷の里・蜜柑の園・風の高山) 
  ★=初釜 ☆=初摘  by=炒茶人 数字=製茶日**************************************************************************************

 

現在募集開始~! よく読んで今すぐご連絡くださーいっ♪(笑笑) よろしくお願いいたします。 **************************************************************************************
☆お申し込み方法

 【これから茶友】のみなさまと【すでに茶友】のみなさまと、
  整理の都合上申し込み方法を分けます。よろしくお願いします!


◆【これから茶友】のみなさま◆

新しい茶友、いつだって熱烈歓迎ですーーーーーー♪
品茶してみるっ♪から、 どうぞご連絡をお願いしますっ!
品茶してみるっ♪はメンテナンスが追いついていませんが使えます。
メッセージ欄を利用してご希望をご記入ください。
  ・《碧の宝茶箱》×数量

品茶してみるっ♪を送信しただけでは、 お茶葉は届きません。
 私からの返信「初めましてメール」が届きますので、それを必ず読み、
 内容を理解しご了承いただければご返信ください。
 お互いの連絡が取り合えるまでお茶葉は届きませんので、ご注意ください。

※お返事はすぐにできません。しかし、どんなに遅れても必ずお返事していますので、
 ぶろぐで状況をご確認いただきながら、 お待ちいただけますようどうぞよろしく
 お願いいたします。


◆【すでに茶友】のみなさま◆

どうぞ直接私に「メール」でご連絡ください。(お茶端会議室のメッセージはNG。)
その際、ご協力いただきたいこと。
 ・メール件名:【宝茶箱】
 ・氏名&郵送先住所(前回から変更及び訂正のある場合は、必ずその旨明記してね)
 ・他の茶葉の件とはメールを分ける。(見落とす可能性があるため)
 ・その他メッセージはご自由にどうぞ、もちろん用件のみでオッケーら☆
ご協力どうぞよろしくお願いいたしますっ!

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☆お届け時期

 ・7月15日日付までメール受信 → 7月19日頃発送(目標っ!)
 ・7月22日日付までメール受信 → 7月25日頃発送(目標っ!)
 ・それ以降のメール受信 → 8月~順次

 ※ご希望者の必要量のみ小分け包装しますので、少しお時間いただきます。
 ※お届け時期のご希望がある場合は、ご遠慮なくお申し出くださいませ。
   2箱以上ご希望の場合、お届け時期を分けることも可能ですのでおっしゃってください。

 ※今春のおとんの碧螺春が一番おいしくなり始めるのはちょうど今頃からです♪

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☆その他

 ・ひとり上限:なし
 ・募集期間:茶葉が終了するまで

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みなさまのご連絡を心よりお待ち申し上げております♪


【全体参考】 

  ※今春の碧螺春の製茶の様子
   11春天♪碧螺春

  ※「宝茶箱」「最後の龍井セット」についての説明記事
   先行予約開始♪ 《碧の宝茶箱》と《龍の宝茶箱》

  ※昨春の《宝茶箱》募集記事
  【数量限定】 2010碧螺春&龍井《宝茶箱》品茶希望者☆大募集~♪

  ※昨春の《宝茶箱》ご紹介記事
   2010《碧の宝茶箱》    
   2010《龍の宝茶箱》

  ※昨春の《宝茶箱》募集からお届けまでの流れ
   10春天♪碧螺春・ 龍井

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第63回 毎日書道展

  • 2011-07-09 (土)

第63回 毎日書道展

ご興味のあるみなさまへ!
毎日書道展のスタートとなる東京展が、国立新美術館で始まっています。
お近くへお越しの際はぜひご高覧賜りたくどうぞよろしくお願い申し上げます。

◆国立新美術館◆ 
   前期(Ⅰ)=7月 6日(水)~7月11日(月)~☆
   前期(Ⅱ)=7月13日(水)~7月18日(月) 
   後期(Ⅰ)=7月20日(水)~7月25日(月)
   後期(Ⅱ)=7月27日(水)~7月31日 (日)
  ・入場時間:午後10時~午後6時/毎週水曜は午後1時開場
       ※入場は閉会30分前まで

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お蔭さまで本年も無事に入選することができました。
現在ちょうど展示中。。。6日から11日まで(☆印の期間)です。
ご来場いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひメールくださいませ。
姓号(展示場所を検索する際に必要)をメールにてお伝えいたしたく存じます。
よろしくお願い申し上げます♪

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筋金入りの職人気質

碧螺春の裏話です。。。ここだけの話ね。。。東山のおとんには内緒よ。(笑笑)

実は、今春の始め、 東山のおとんは少しいらついていた。
息子からもその嫁からも娘からも娘婿からも親戚からも、周りのみんなから連日言われていたから。
『なぜ儲かりもしない茶葉を作る』
『なんで愛子のためにそこまでする』
『鮮葉で外に売れば大金になるのに』
『みんなそうしてるのに』
『なんで丁寧な剪定をする、収穫(収入)が減るじゃないか』
『なんでわざわざ自分で炒茶する、その間にもっと摘んで外に売った方が儲かるのに』
『なんでそんな真剣に作るんだ、適当に炒っても価格は変わらないのに』
『国内の金持ちに売れば大金になるのに、なんでそういう相手を探さない』
そんなこと毎日言われ続ければ好い気がしない、信念があっても心が折れそうになる。

到着した当初、私は少し肩身狭く感じていた。
現実は、本当にその通りだから。
他人に売ったほうがおとんおかんの収入になる・・・私はもう来るべきではないかもしれない・・・。
そんな私の気持ちを察してか、おとんとおかんはある日、森の中でこう言ったの。

『愛子気にするな、これは俺たち3人の問題だ、おかんとも話し合った、同じ意見だ』
『この茶葉は老人ふたりでやっていることだ、他の誰も関係していない』
『一年間労働して山と茶樹を管理しているのはおかんと自分のふたり、だれの助けも借りていない』
『普段一度も手伝いもしないのに、収穫期になって突然なんだ、首突っ込んできて』
『いくらで誰に売ろうが、あいつらには関係ないじゃないか』
『もちろん言っていることは分かるさ、良かれと思って言っているんだろう』
『確かに最近は外に毛茶(鮮葉)で売った方が楽に大金になる、知っているさ』
『しかしそんなの一瞬だ、たった数日間だ、目先の儲けで動き回って結局は疲れるだけだ』
『そういうやり方は自分は嫌いだ、こうやってひとつひとつじっくり自分で作りたい』
『もう老人なんだ、今更儲けてどうする、おかんとふたり普通に食べられれば十分だ』
『年に一度、愛子と一緒に炒茶する、短い間だが一緒にいられる、いいじゃないかそれで』
『春が来るのが毎年楽しみだ、労働も楽しい、それの何が悪い』
『この茶葉はおかんと自分と愛子の3人で作っているんだ』
『愛子は娘同然なんだ、誰の指図も受けねー、気にするな!』

おとんずっとしゃべり続けて、横でおかんは『うん!うん!そうだー!』とずっとうなずいていた。
まるで自分達にも言い聞かせているようだった。

東山のおとん、筋金入りの職人気質。。。頑固者(笑笑)。。。感謝します。

現在、本当の意味での伝統茶は、「頑固者」か「変人」でもない限り、作れない。

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2011東山おとん碧螺春

今春のおとんの碧螺春は、本当に素晴らしい。
本当にこんな年が来るなんて。。。感無量。
まるで理想的な条件が集合したような年。

まず、今春昨春よりも更に 「質の高い茶葉を作る気候」に恵まれた。
春の気温上昇が非常にゆっくりで少しずつ理想的に発芽した。
それは昨春の気候(2010《碧の宝茶箱》 ご参照ください)と非常に似ている。
昨春よりも今春が更に恵まれた原因は、越冬の気候。
冬がしっかりと冬だった☆
前年は暖冬だった。
冬が寒いと茶樹は深く冬眠する。
しっかり深く冬眠することは、茶樹にとって非常に大切なこと。
冬に体力と栄養を蓄え、春からの活動に備える。
暖冬だと眠りが中途半端で間違えて発芽してしまったり、春になっても寝ぼけたりしてしまう。
ちゃんと冬がないと、好い春は来ない。
今春は、好い冬眠のお蔭で蓄えのある質の高い芽となり、どの樹も素晴らしい芽吹きとなった♪

しかし、茶葉品質が「好年」でも、作っている人に「好年」とは限らない。
春の気温上昇が遅いのは、農家さんにとってはがっくりな春を意味する。
数年前のような異常に暑い春に大量に明前茶を出荷できた年を何度か経験してしまうと、
それに比べて今春も昨春も高値取引される時期の収穫量がとても少なく、2年続けて収入が少ない。
碧螺春や龍井などは、味や品質に関係なく時期が早ければ高値取引される。
だから、作っている人にとっては一日でも早く気温が上がってたくさん収穫して少しでも稼ぎたい。
でも、おとんくらいの年配の人たち曰く
『これが正常。本来明前茶なんてそんなに量はない、少ないからこそ高価だった。
いや、昔の気候はもっと寒くてもっと少なかった、摘めて1日位だった。
今のように高価な時期に合わせて大量に用意できるなんておかしい、本来そんなものではない。』


今春おとんは、気候に関係なく、1日の製茶量を減らし、クオリティを追求した。
ほたかげさん(& mire)と一緒に帰国後の全鍋審査した日、私は感無量であまり言葉が出なかった。
何年も継続しておとんと一緒に研究を続け、レベルアップのために原料も技術も改良を重ねてきた。
まさか、ここまでのレベルの茶葉を勢揃いさせることができるとは。。。
そんなことが実現できる年が本当に来るとは。。。
嬉しくて嬉しくて。。。おとんとおかんに心から感謝しました。

この結果を受け、私はどうしても小分け包装をしてみんなに届けたくなった。
全部5g包装ー☆ うわあ~♪茶友たちの笑顔が見える!けれど・・・想像すると気が遠くなる・・・ハハ。
しかし、そうするにふさわしい茶葉。
そして、なによりも「飲んでもらいたい」から。

飲む側にとっては5g包装のほうが、例えば20gや25g包装より扱いやすいはず。
もちろん、保存のためには茶葉は少しでも多くまとめたほうが好い。
だが、一度開封すれば早く飲なないと品質が落ちてしまう。
しかし、高価な茶葉を一気に飲むには勇気がいる。
となると、タイミングを計ってなかなか開封しない。
結果、いつまでも飲まれない・・・おいしいお茶になれない・・・来年に繋がらないーーーっっっ。(涙涙)

問題は、それだけの量の5g包装(三角テント型)。
あれは、すべて手作業です。
とてもじゃないがひとりでできる作業ではない。合宿仲間の理解と協力が必要不可欠。
ほたかげさん・mire・kimi・かめ、みんな即答で賛同&協力してくれたましたあああーーーっ☆

5月全鍋審評中(全鍋収灰完全終了後。この審評結果から種類を決め調合。調合後にまた審評。)
RIMG0155 RIMG0175
今春の結果、嬉しくて嬉しくて。。。笑顔満開中~♪

5g小分け包装中(調合し状態安定した後、前半の分前茶から小分け包装開始。)
RIMG0180 RIMG0183
茶友たちの笑顔が見える~♪がんばるぞっ、おぅ!

みなさま今春の碧螺春、2011《碧の宝茶箱》、 どうか飲んでくださいっ♪
よろしくお願いしまーーーすっ!(募集方法はこちらです☆)

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龍井のない春

今春、翁家山の歌おじちゃん&歌おばちゃんと出会って13年目の春。
最後の10年を、茶友と共に分かち合えたこと、心から感謝しています。

今春の緑茶は碧螺春だけです、この先も。
龍井はありません、龍井はすでに絶滅しました。

あああーーー、勘違いしないでくださいねっ!!!
『龍井茶』と呼ばれるものがなくなったわけではありません。
市場にはこれまで以上に大量の『龍井茶』が流通しています。
ただ、私が魅了され飲み続けたいと強く願ってきた伝統の「あの龍井」は、もう作れません。
「仲間が集まれば作れる」という段階を、すでに超えてしまいました。
国家標準も2008年に大幅に変更されました。
龍井茶を取り巻く環境は大きく変わってしまい、二度と元には戻せません。

   龍井を飲みたい方、ぜひ昨春の《龍の宝茶箱》 を召し上がってください♪
   まだお分けできます、ぜひよろしくお願いいたします。(昨春の《碧の宝茶箱》 も♪)
   『1年経った緑茶は・・・』と思い込んでいる方、その先入観ひっくりかえります。
   『こんな世界が本当に実現できるなんて☆』と、開眼して嬉しくなっちゃうはず、うふ。(笑笑)


龍井を止めたお蔭で、今春は碧螺春に集中できました。
昨年決断して、本当に好かった。
結果的にいろんな意味で好い方向に働きました。

昨春、最後にがんばれて本当に好かったです。
もしも今春を最後にと決めていたら、それは実現できなかったから。
環境的に。
状況的に。
お金の問題ではなく、作りたくてもこれまでのような茶葉は今春は作れなかった。
名残を汲む茶葉なら、限られた量なら、作れる年が来るかもしれない。
でも、似たようなものは作れても、これまでの要求を満たす龍井はもう二度と作れない。
時代の変化。
私たちの予算問題でもなく、気候の問題でもなく、おじちゃん達の問題でもない。
翁のおじちゃんも『頼まれても今春は不可能だったから、好かったよ』って。
春先にそのことを知って、少し心が救われたような想いがしました。


龍井だけでなく、各産地で大きな変化が起こっています。
作る人達の心にも。
なにも茶葉だけに限ったことではありませんが、今春、様々な現実を目の当たりにするたびに、
改めて、そんな時代の中で東山おとんの碧螺春を飲むことができることに、本当に感謝しました。

現在、多くの関係者がまず信じないです。
ここまでの碧螺春をまだ本当に作り続けている人間がいることを。
東山おとんだけでなく、祥華おとんにいたってはそんな生活している人がいることさえ信じない。
画像を見せてもどこかの古い資料から勝手に取ったと決めてかかるのが一般的な反応です。
そこに私達が写っていても合成だと言って多くが信じません。

でも信じないのも無理はないです。
実現不可能な時代になってきているから。
現在の常識では考えられないから。
それに、通常、作り手は村から出ないし、関係者は村まで入らない。
見た事がない、聞いたこともない、飲んだこともない。
おまけに発信している私たちは『老外(「外人」さん)』。
自分の常識的にありえないことを信じないのは不思議ではないです。
彼らが信じないのも私は理解できます。

でも、私達の目の前には現実として存在する。
地球規模で見てこんなにすごい茶葉はない、いつもそう思います。
この素晴らしい緑茶を、私は飲み続けたい。

あと何年作れるかわからない。
おとんとおかんが揃って動けるのはあと何年。。。3人とも覚悟しています。
それまでは、更に工夫しながら例え量を減らしてでも毎年一緒に作り続けたい。
そのために、一緒に飲んでくれる茶友を探し続けます。

心になにか感じる方、《2011碧の宝茶箱》 飲んでみていただけませんか。
分かるとか分からないとか難しいとか、どうかそんなこと言わないで~~~っ。
ただのおいしいお茶ですっ♪(笑笑)

東山おとんの碧螺春をどうぞよろしくお願いいたしまーーーすっ☆

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探しています♪碧螺春仲間

この記事は、今春東山おとんの家で製茶しながら書きました。
当時、《2011碧の宝茶箱》先行予約の募集記事と一緒にアップしたかったのですが、炒茶が忙しくなってきて
募集記事が書けなくなり、そのまま出すタイミングを失って。。。募集間近の今がチャンスー♪(笑笑)
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ここにまたひとつ、消えそうなお茶があります。
「洞庭碧螺春」という緑茶が、絶滅の危機に瀕しています。

『洞庭碧螺春』と呼ばれる「商品」ならば、年々生産量は増え続け市場に溢れています。
しかし、代々それを継承してきた農家さんたちの純粋な「洞庭碧螺春」という緑茶は、
もはや絶滅に瀕しています。

洞庭碧螺春の代表的産地のひとつ、東山(地名:山の名前ではありません)。
現在では、多くの住民が個人で畑を開拓し茶樹を購入して自由栽培・自由製茶し、
資金がある人は店舗や会社を経営して自由仕入れし観光客や各地消費者に自由売買しています。
しかしもともとは、東山でも限られたエリアの山の果樹と茶樹を継承する農家さんたちに
代々受け継がれてきた、門外不出の技芸を要する量産できない緑茶です。
乱獲を防ぎ環境と原料技術を保護するためにも、生産農家さん一家づつ、保有する土地と
保有茶樹から年間生産量の上限が定められている特別な緑茶です。

そんな希少な継承農家さんでさえ、ここ数年で状況が大きく変わりました。
現代の市場の変化に対応するため変革を余儀なくされ、原料(茶樹の品種や環境等)
・技術(採茶や製茶の方法等)の両方面で、大きく変えざるを得なくなったのです。
昔から受け継がれているような洞庭碧螺春は、すでに作られなくなってきました。
消費者の要求が変わり、市場の基準も変わり、受け継がれてきた本来の標準では
売れなくなっており、それらに合わせて変えなければ食べていけなくなったのです。

高名で高価な緑茶の生産家であるためか、碧螺春の農家さんは生活に余裕があると
勘違いされることが多いのですが、彼らの生活は経済的には決して豊かではなく
年間通したその労働力に対して収穫収入は少なく、平均して経済的苦労が多いです。
『洞庭碧螺春ビジネス』をしている人には経済的に豊かな人が多いのですが、
純粋な「洞庭碧螺春継承農家」に経済的に豊かな人はまず見あたりません。
それは、これまでぶろぐを見ているくださっている方なら感じていると存じます。

そんな状況下、頑固に古来の方法を変えずに製茶を続ける継承人も、僅かに残っています。
そういった農家さんは、周りが出稼ぎや工場の日雇い炒茶人に転職してしまう中、
以前にも増して経済的に貧しいままなのですが、心豊かにそれを続けられるのは、
昔から決まった「飲み手」がいるからです。だからこそ、周りから何を言われても
心の中に自信と誇りを持ち、続ける姿勢を頑なに崩さずにいられるのだと思います。
しかし、もしも「飲み手」がいなくなれば、心は折れ、姿勢は崩れ、きっと終わるでしょう。
生きるために原料も技術も変革するこを余儀なくされた近所の多くの碧螺春農家さんのように。
『なんのために生きるのか』とがっくりと私に尋ねた「あの秋」の祥華鉄観音のおとんのように。
そしていつか、どんな大金でもどうすることもできない環境に変わってしまうのかもしれない。
あの茉莉花茶のように。
あの龍井のように。

そんな頑固おやじの大玉みたいなのが、私たちの「東山のおとん」です。
「東山おとんの碧螺春」も、ある意味絶滅危惧種かもしれない。
例えお金があってもいつかは作れなくなります。
それも、それほど遠くない将来の話。
せめておとんが元気なうちは私は一緒に炒りたい。
誰かと一緒に飲んで分かち合いたい。

現在の「東山おとん碧螺春」は、ある域を超えるレベルの茶葉に達しています。
おとんとおかんの理解と協力のもと、歳月をかけて研究に研究を重ね、
やっと目標にしてきた最高レベルの「伝統洞庭碧螺春」製茶が可能な環境が整った。
これまでみんなで努力して継続してきたから実現できたこと。
少しでも未来に繋げたい。

「この碧螺春」が生き続けるためには「飲み手」が必要です。
飲んでくれる仲間を探しています!!!

おとんとおかんがこの一年間手入れしてきた、今春の伝統碧螺春を製茶するための茶樹。
それが今、収穫期を迎えています。
もしも今春飲んでくれる茶友が集まらなければ、来年以降は製茶できないでしょう。
そしてその状況はこれから毎年続くでしょう。

まずは今春です!
どうか東山おとんの碧螺春をよろしくお願いいたしますっっっ!!!

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